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     居合の歴史

 

    居合の歴史

    参照3)

 

    趣旨と根本精神 (制定施行に於ける理事長大谷一雄氏の序文より抜粋)

 

    「居合にはいろいろの流派があり、それぞれの本数も多い、従ってその道に入るとしても一々それを極めるこ

    とは難しく、又時間的にも問題がある。そこで居合道の基本的なもの、技として各派の基本的なものを抜き出

    し是を総合して、いやしくも剣道人ならば、少なくともこの程度ならば知っている、そして抜くことが出来

    るとうようにすることは本人にとって居合の普及の面からも好ましいと考えられる訳である。中略 居合道

    のその技及応用は多岐に亘り、又奥深い精神的な面もあるので多少とも居合道を窮めようとされる者は、こ

    の形にとどまことなく古来の流派も併せて研修されることが必要と思う」  

 

    修練の基本心得

 

    居合修練で大切なことは、先ず良師に師事することである。段位にとらわれず、人柄、見識、技量と共にこの

    人と尊敬し選び、その師の全てを吸収すべく努力することである。師から指導されたことは忠実に実行実践し、

    決して安易な方法を取ったり、勝手な解釈をしてはならない。又日々日常的に稽古に励むことが求められる。

    居合は実際の敵を置く剣道と異なり、敵を仮想し、その敵を相手として単独修練するため、対敵居合すなわち

    切れる居合に到達する難しさがここにある。また、使用する刀は初心では模擬刀でもよいが、やはり真剣が望

    ましい。但し、真剣選びは、長さ、重さ、反り具合、手持よさなど慎重に対処することが求められる。

             

    基本作法と術技

 

    修練の場所は、体育館など屋内や例え庭など屋外でも道場である。この「道場」と言う呼称は仏僧が修行する

    禅道場から転用されたものである。即ち、修行をする神聖な場である。入場時の心構え、道場主への礼、刀へ

    の礼を行い、刀を腰に帯びる帯刀姿勢となる。これらの作法は修練が終わり退出する時も同様である。また同

    場に於いて修練する者には敬愛の念で接することが基本である。例え試合大会等で勝利しても、他のスポーツ

    のようなガッツポーズは厳禁である。

 

    全剣連居合の型 十二本

 

          一本目:前        

          二本目:後        

          三本目:受け流し  

          四本目:柄当て  

          五本目:袈裟切り  

          六本目:諸手突き   

          七本目:三方切り  

          八本目:顔面当て  

          九本目:添え手突き  

          十本目:四方切り  

         十一本目:総切り

         十二本目:抜き打ち