御伽湯呑のメッセージ
この湯呑を使っていただきたい
あなたへのメッセージ

このメッセージ読む事で御伽湯呑のことを
より深く理解していただければと思います。


ある朝早く水たまりに氷が張る中、 

窯出しをするべく
まだほんのりと温かい窯を開けて
焼きあがったばかりのこの湯呑を見ました。

その直後、
心の中にあるものがふと浮かびました。
それは是非この湯呑を使っていただきたい
あなたの顔でした。

「 子供も独立、 仕事も落ち着き、
これからゆっくりと自分の時間を楽しめる。 」

そんなあなたの笑顔でした。



この湯呑には自分なりの思いを
盛り込んで作ってあります。

土にも、 

釉薬にも、 

フォルムにも口づくりに高台削り、
今の自分の出来る限りの
こだわりを入れてみました。

「 これからの幸福な人生を過ごしていかれるのに
ふさわしい湯呑を。 」 

という思いで
あなたのために焼き上げました。

原料には男性の強さをあらわすために
土味の強いクセのある地元の赤土を
 使ってみました。

反対に女性のやさしさをあらわす為に
釉薬には天然のワラ灰を使ってみました。

この二つの要素を入れることによって
あなたの今まで歩んできた人生を、
自然に受け止めてくれるような、

そんな風合いに焼き上がるのではないかと
思ったからです。



フォルムには特にこだわってみました。

私は以前から家でどの器を使うかの選択で迷った時、
いつも見た目の感じよりも、
自分の手になじむ感じでなにげなく器を
選んでいることに気が付きました。

家内に聞いても
同じような答えが返ってきました。

周りの方々に聞いても同じようでした。

多分、あなたもそうだと思います。

和食器は手で持って使うことが多い食器です。

それゆえに、 

手で持った時のフィット感が
湯呑には非常に大事であると
考えるようになりました。



昼下がり、
ちょっとお茶を楽しもうと思う時

ついつい自然にこの湯呑に手がいってしまう、
そんなものをという思いで、
あなたの為に色々と工夫を凝らしてみました。

きっとこのフォルムに気に入って頂けると思います。



そして飲み口にも、
口づくりの仕事は唇があたる所ですから、
非常にデリケートな仕事です。

口づくりの形によって
飲んだ時の味の感じ方が違ってきます。

この湯呑を使うとき、

ゆったりとした贅沢な時間を
あなたに過ごしてもらいたいそんな思いから
飲み口はやわらかい口当たりにし、

それでいてキレ味があるというふうに
意識してつくってみました。

また高台のつくりですが、
むかしから数寄者の間では

 「 器の高台の裏を見れば、
       その作り手の実力がわかる。」

と言われてきております。

私自身まだまだ納得のいく高台は
つくれておりませんが、

せめてあなたに見られて
恥ずかしくないような高台を、
という思いで削ってみました。

私としては、
これからもつくりに対しこだわって
努力精進していかねばならないと思います。



そしてこの湯呑の名前ですが、

むかし室町時代あたりから、
時の権力者達に対し、
昔話や地方の面白い話、
そして世間の色々な情報を聞かせて楽しませる

御伽衆「おとぎしゅう」という名の
集団がいたそうです。

この湯呑にはその御伽衆にちなんで
御伽湯呑と名付けました。

それは、 夫婦で、 家族で、みんなで楽しく、
面白く話に花が咲くとき、 

あなたのそばに
この湯呑が常にあって
その場を和ませて欲しいという願いからです。

さて、

この湯呑について色々と語りましたが、
それはひとえに、
この湯呑のことを
あなたに一番よく知って貰いたいからです。

まだまだ未熟な私であります。

そんな私が今のできる限りの想いと力で
あなたのために
この湯呑を焼き上げました。



この御伽湯呑があなたの、
そしてあなた方夫婦の、
そしてあなたの家族の幸福な時間作りの
手助けになれば幸いです。

是非この湯呑とともに、
これからの人生ゆっくりと
あなたの幸福な時間を楽しんでください。

ありがとうございます。

作り手より

御伽湯呑の詳細ページ



あなたのお客様を

感動させるために

秀山陶房の土味のある器をとおして

お手伝いさせていただければ

幸いです。


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お待ちいたしております。


秀山陶房
山 村 秀 和


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