建設日記 2004年 仮組

        2004年5月24日丸太磨きから作業開始しました。
        日付の順に並べてあります。


2004年5月24日晴。
山から切ってきた丸太の皮むきが始まりました。最初は手作業でやる荒皮剥き。
その後、水ジェットによる甘皮剥きです。

 
磨き丸太がどんどんできあがっていきます。


2004年5月27日晴。
仮基礎の設置です。実際に丸太小屋を建設する場所ではなく、ログの加工と
仮積をする場所「ログサイト」にも基礎が必要です。ログサイトは吉川商店さんの敷地内。


最初に加工するログが、シルログです。正面と背面の一段目のシルログには半割丸太を使います。
チェーンソウで半割にし、滑らかに削り、仕上げは電気カンナで仕上げます。



両横面のシルログには3/4丸太(下1/4をカットした丸太)を使います。


2004年5月28日晴。
一段目のログ積みが進んでいます。左から橘さん、中西さん、吉川社長、高松さん。



ラウンドノッチをスクライブしている高松さん。下の丸太の上部の曲線どおり上の丸太の下部に書写します。
上部の丸太を書いた曲線どおりにカットすると、ピタリと乗ります。




カナダで修行してきたログビルダーの橘さん。若いけど今回のログ工事の棟梁です。




2004年6月1日晴。
三段目の丸太下部にグルーブをスクライブする高松さん。
上に積む丸太の下部に、下の丸太の上部の曲線を書写します。




スクライブに使うのがスクライバーです。コンパスに水準器をつけたもので、優れもの。




2004年6月3日晴。
もう5段目にかかりました。




ラウンドノッチを刻む高松さん、橘さん。 細い丸太なのでラウンドノッチが適切です。




左はグルーブをノミで仕上げしている高松さん。上にのせる丸太の下部をピッタリに削ります。
上手にグルーブをカットすると、下の丸太にピッタリ乗ります。




2004年6月7日晴。
プラムボードでスクライバーをセットしている橘さん。プラムボードには鉛直線が書かれていて、
毎日、この鉛直線にあわせてスクライバーを調整します。




もう7段目が始まりました。




2004年6月10日曇。
7段目ともなると高くなったので、足場が出現しました。




2004年6月16日晴。
もう10段目にかかりました。




2004年6月19日晴。
11段積まれました。 木口をデイスクサンダーで磨いている高松さん。




12段目をスクライブしている橘さん。 ここまで大きくなると目立つので、
脇の国道を行く車も時々スピードをゆるめて観ていきます。




2004年6月22日晴。
「随分大きくなったなあ」と私も見上げています。




カナダ仕込みのビルダーはグルーブの仕上げもアックスで器用にやってしまいます。




チェーソウでグルーブを刻む橘さん。この荒削りのあとを、アックスかノミで仕上げます。




2004年6月25日晴、にわか雨。
激しいスコールの間は、作業場の中でトラスやポスト
(どちらも屋根を支える丸太です)を加工します。




トラスとポストを加工中の高松さん、橘さん、中西さん。




2004年7月1日晴。
12段目を積んでいる中西さん、橘さん、私。 クレーン操作は高松さん。




いよいよシーリングビーム(ロフトの床を支える丸太)、プレートログ(屋根を支える丸太)
など横積み最上部の平面カットした丸太を加工し始めました。




ロフト床だけでなくベランダをも受ける長いシーリングビームをセットする中西さん。




シーリングビームの平面をカットする高松さんと、電気カンナで仕上げる中西さん。




プレートログをセットする橘さん。




2004年7月9日晴。
屋根構造体(棟木やトラス)を工場の中で加工中の高松さん、中西さん。
外は酷暑ですが、中は日陰と扇風機で快適です。




屋根を支えるプレートログを設置中の橘さん。 棟梁は高いところ専門です。




工場の中には、たくさんのトラス丸太群ができました。




一方、ログサイトでは、いよいよ正面の「クイーンポストトラス」を設置しています。




2004年7月14日晴。
今日は裏正面の「キングポストトラス」を設置します。下で先に組んで、クレーンで上げます。




トラスは重要な構造材なので、慎重に丁寧に組み上げます。




棟木を渡すまで、表裏のトラスが倒れないように、仮に添え木をします。




いよいよ棟上げです。棟木を表裏のポストに渡してカケヤでたたき込む橘さん。
橘さんは平気ですが、みているだけで足がすくみそうです。




次に、母屋(モヤ)を渡します。屋根の垂木(タルキ)を支える重要な丸太です。




棟木も母屋もすべて設置が終り、屋根構造体は完成し、丸太組は完成です。おめでとう。




夕方、前の国道から正面を望む。  丸太の組み上げは、すべて完了しました。




2004年7月17日。
第一回の外部塗装をする高松さん。 天然塗料の「オスモ」を使います。




2004年7月18日晴。
丸太の解体、現地への運搬に先立ち、丸太に整理番号をつけます。




解体に先立ち、電気コードの穴開けをしている橘さん。
現地よりもログサイトの方が作業環境がよいので、できるだけこちらで作業しておきます。




2004年7月20日晴。
いよいよログの解体です。クレーンなので、解体は、あっけないほど簡単に進みます。




2004年7月21日晴。
窓の部分も、ログサイトでできることは、できるだけ先に加工しておきます。




ノッチ(丸太交差部カット)やグルーブ(丸太のっかり部カット)の中にはすきま風を防ぐために断熱材を詰めます。




丸太は、解体されると、積まれていた時よりも量が多くなったようにみえます。




基礎材とデッキ材を積み込んだ第一陣トラックです。





2004年7月22日晴。
解体はほとんど終りに近づきました。 膨大な量の丸太です




2004年7月24日晴。
ログサイトでは、残りすべての丸太がトラックに積み込まれました。


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