(教会暦のはなし)

ペンテコステ 

ペンテコステ(聖霊降臨祭)とは

 キリスト教ではペンテコステを、クリスマス、イースターと共に、三大祝日の一つとして祝います。ペンテコステは、聖霊が降った記念日です。

 ペンテコステの意味

 ペンテコステとは、ギリシャ語の「50」という意味で、イースターから50日目です。その背景には、ユダヤ教の「五旬祭」の日があります。

ペンテコステの歴史的背景

 旧約聖書におきまして、イスラエルの民は、神の恵みと導きとによって「乳と蜜の流れる土地」といわれたカナンへ定住します。長い間遊牧民族であった彼らが、定住生活に入り、いまや農耕生活に移った時期と関わりがあります。ペンテコステの時期は、「初夏」にあたり、その収穫を祝う習慣が生まれました。その後、パレスチナの土地習得記念日、そしてモーセを通して与えられた律法授与の記念日などの、神学的、信仰的解釈が付け加えられていきました。

○ 新しいペンテコステ

 新約聖書の使徒言行録第2章に記されている「聖霊降臨」という出来事が、おこりました。このことは、イエスの死と復活と昇天の後、弟子たちの活動が教会という形で存続し、展開していく基礎となりました。「教会の誕生日」とも理解されています。 

レントからイースターへ 

レント(受難節)とは

 レントは、イースター前の6回の日曜日をはぶく(日曜日は復活の記念日であるため)40日を指します。この期間はイエスの受難を思い、祈りと悔い改めをもってイースターに備える時とされてきました。

 毎年違うイースター(復活祭)の日

 キリストの復活を記念するイースターは、春分後の最初の満月直後の日曜と決められています。年によって日が変わり、今年は421日になります。

灰の水曜日

 レントの最初の日を「灰の水曜日」といいます。これは、聖書において、灰が深い悔い改めや悲しみを表す象徴とされてきたからです。教会の古い伝統では、前年の棕櫚の主日に飾った棕櫚を保存しておいて、それを燃やした灰を悔い改めのしるしとして額につけました。今年は36()です。

受難週

 レントの最後の一週間は、特に受難週と呼ばれ、イエスの生涯の最後を聖書によってたどりながら過ごします。

  日曜日 棕櫚の主日 エルサレム入城  月曜日 宮潔め

  火曜日 論争の日           水曜日 ベタニアの日 

  木曜日 洗足木曜日 最後の晩餐    金曜日 受難日 十字架

  土曜日 聖土曜日