MacOS X jaguar
setting memo.

まつもとしゅういち
改定:
2003/05/04.



 はじめに…。

 私もやっと MacOS X のユーザーとなった。
 Apple PowerMacintosh G4 Dual 1GHz(Mirrored Drive Doors)のオーナーとなったからである(一緒に Pro Spaker も買った)。 ちなみに、PowerMac G3 MT/300, MacOS 9 からの乗り換えなのである。
 このMac本体をしげしげと眺めてみると、実に綺麗な筐体であることに感心する。本体だけでなく、キーボードやマウス、外部スピーカも綺麗で、他のパソコンとは別格の雰囲気を持っている。
 で、なんだか、CRTディスプレイ(EIZO FlexScan T565)が浮いてる感じがしてきて、みんなが Cinema Display を欲しがるのも納得できるなぁ、という気がしてくる。
 フロントパネルのデザインは、旧機種(QuickSilver 2002)の方が好みの形をしているのだが、鏡面仕上げの扉などを間近で じーっと 見ているとほんとに綺麗で、これはこれで結構良いと思えてくるもんだ。(でも、やっぱり、4つあるエアーインテークは余計だと思うけどね。 笑)
  しかし、稼働中の騒音が…、うるせー! 
 付属のキーボードは、キーが黒色の奴。白い奴の方が上品な感じがして、白の方が好みではある。

 プリインストールされている MacOS X(10.2)の操作感は、それほど悪くはない。使いにくいとの噂をよく耳にしていたけれど、それほどでもなかった感じ(10.2 より前から聞くの話なので、改良されてきているのかもしれない)。
 機体の性能もあるが、体感速度も速くて気持ち良い。
 表示される文字が、これまた綺麗で気持ち良い。


 で、以下、使い方や設定などのメモです。内容については未保証ですんで、ご注意を。
(つーか、これがこの頁のメインです。 笑)



▼ root ユーザーでの作業を有効化する。

 いろいろ、突っ込んだ設定をするには、Terminal から root での作業を必要とする。
 しかし、MacOS X では、デフォルトのままでは root にはなれない。
 "sudo コマンド... " としてやれば、とりあえず事足りるが、いちいち sudo を前に付けるのも面倒である。
 で、root ユーザーを有効にするには Terminal にて、下記の通りにすれば良いらしい。

suto passwd root


 root のパスワードを入力すれば、OKだ。
 su コマンドで、root になれるようになる。


▼ シングルユーザーモードでの起動、および ディスクの検査と修復。

 command + s で再起動すれば、シングルユーザーモードで起動する。

 fsck -y で、ディスクのチェックが行える(オプションの詳細は man fsck で参照)。


▼ inetd と xinetd 。

 なぜか、inetd と xinetd の両方が起動されているというのを見かけた(後述の参考の頁を参照)。
 実際、Terminal から見てみると、確かに両方が起動している(Process Viewer でも確認できるだろう)。

 で、 /etc/inetd.conf を見る。全てコメントアウトされているところをみると、inetd の方は全然使われていないようだ。
 よって、inetd の方を止め、起動させないようにする(同じ機能のものが2つ以上稼働しているのはコンフリクトの元となるだろうし、使う側の精神衛生上も良くないし)。

 下記のファイルで、inetd を起動しているところをコメントアウトして、再起動する。

/System/Library/StartupItems/IPServices/IPServices


参考:Mac Magazine X

 ちなみに、/etc は、/private/etc へのリンクとなっていた。


▼ Mac とのファイル共有の設定。

 MacOS X では、AppleTalk によるファイル共有は、登録ユーザーの $HOME/Public フォルダーしか共有できない仕様だという。それ以外の場所、例えば増設したHDDを共有しようと思ったら、管理者で接続しなさい、と言うことらしい( TIL )。
 確かに、管理者の ID で、別の Mac から接続すると、全てのディスクがマウント可能となる。
 MacOS X をファイルサーバー代わりにする場合は、この点に注意が必要である。

 が、しかし! 
 68k な Mac(
LC575/MacOS 7.6.1)から接続しようとすると、「このサーバーの接続は突然解除されました」と出てマウントすることができない(逆は可能であった)。全ての共有に対してである。
 G3 Mac(
beige MT/MacOS 9.2.2)からは問題なくマウントできる所を見ると、AppleTalk over TCP/IP でないとダメなのだろう。たぶん…。

 なんとか、68k Mac からも使えるようにならんものかなぁ…。
(古い DAVE を使って、SMB でマウントさせるか? 笑


参考: 起動ディスク以外のボリュームを無理矢理共有する


▼ Windows 機とのファイル共有の設定。

 MacOS X より Windows 機に対してディスク資源を共有させる場合、Apple の TIL に従って設定すれば とりあえず事足りる。
 共有に関する設定項目が、「システム環境設定の "共有"」と「Directory Access(/Applications/Utilities)」に別れているのが、いまいち洗練されてないなぁ、と感じるところではある。

 で、そのサービスを提供している実体は、SAMBA であるらしい。
 なら、SAMBA と一緒に配付されている SWAT を利用すれば、より細かな設定ができそうである。なにより私は SWAT からの設定の方が慣れてるしぃ。
 実際、MacOS X には、SWAT も入っていた。これを有効化すればよさそうである(デフォルトでは使えないようになっている)。

 /etc/services に下記の1行を追加する。

swat      901/tcp

 /etc/xinetd.d/swat と言うファイルを、下記の内容で作成する。

service swat
{
    port      = 901
    socket_type   = stream
    wait      = no
    only_from    = localhost
    groups     = yes
    user      = root
    server     = /usr/sbin/swat
    log_on_failure += USERID
    disable     = No
}

 これで再起動してやれば、SWAT は有効化された状態となる。
 webブラウザより http://localhost:901/ へアクセスし root で入れば、SWAT で設定できるハズである。

 が、ブラウザに下記のメッセージが出てアクセスできない(私が SAMBA を使ってきて始めて見るエラーだ)。

400 Server Error
chdir failed - the server is not configured correctly

 コレって、何が悪いんだろうなぁ? 
 まぁ、とりあえずは SWAT が使えなくても困らないから良いのだけれどもサ。(でも、面白くない。)

 このままでは増設している HDD に Win 機からアクセスできないので、/etc/smb.conf を手動で書き換える事で、アクセスできるように設定してみた(書き換えたのは smb.conf のみ)。
 とりあえず、追記した内容を下記に記しておく。セキュリティ的には良くないのだろうが、インターネットを介して使う訳じゃなし、LANを使用しているのは私(管理者)だけだし…。

[増設したハードディスク]
path = /Volumes/増設したハードディスク
public = no
browseable = yes
read only = no
force user = 管理者ユーザー名

 一応、これでWin機から読み書きできている。

 ちなみに、MacOS X 10.2 に入っていた SAMBA のバージョンは、2.2.3a のようだ。現在の日本語最新版は 2.2.4-ja-1.0 なのだが、入れ替えることは可能なのだろうか? (入れ替えて、元々 MacOS X が備えている設定ツール類も問題なく使えれるのか? ということである。)


参考:名称未設定 by ken_o : @sep. 14 〜 @sep.24 / 2002


▼ UNiX 系機とのファイル共有の設定。

 今のところ、他の UNiX 系のマシンとファイル共有させるつもりはない。
 だが、ps コマンドで見ると「 nfsiod -n 4 」という NFS 用のプロセスが4つ走っている。
 NFS は使わないので(余計なプロセスは)止めておきたいのだが、これを起動させている場所が判らない…。
 (ちょいと、webで検索しても出てこないし、ひょっとして、止めるとマズイことでもあるのだろうか?)
 とりあえず、「気にしない」という方法で対処しておく。(爆)


▼ ジャーナリング機能を有効に。

 MacOS X 10.2.2 から搭載されている機能らしい。
 ターミナルから、

diskutil enableJournal /  オンにする
diskutil disenableJournal /  オフにする

とする(当然、root ユーザーで実行する)。
 今のところ、起動ディスクに対してのみこの機能が使用できるような記述をよく見かけるが、下記のようにしたら、起動ディスク以外のボリュームも有効にできそうではある(怖いので、試してませんが…)。

diskutil enableJournal /Volumes/増設しているディスクのボリューム名/


▼ Mac OS Xセーフブート(セーフモード)。

 起動時、あるいは再起動時に起動音が鳴ったあと、Shiftキーを押しっぱなし。

参考:Mac OS Xセーフブート(セーフモード)〜セーフブートの内容と、実際の使用方法紹介〜

▼ ことえりゾンビ化の対処法。

 日本語IMはEGBRIDGEを愛用しており、「ことえり」はシステム環境設定で外している。
 だが、アップデータをかけた時に何かがおかしくなったのか、設定で外してもシステムを起動(あるいは再起動)すると、「ことえり」が立ち上がるようになってしまった。

 下記は、その対処法。

1. root でログインする。(管理者権限ユーザでは駄目だった。)
2. Disk Utility を起動し、First Aid にて「ディスクのアクセス権を修復」を実行する。
3. システム環境設定 を起動し、言語環境 の 入力メニュー から「ことえり」を外す。
4. システムを再起動する。

 これで、ことえり は復活しなくなった。



 とりあえず、今はここまで。



 色々と、参考になったりした頁とか。

MACFreak

名称未設定 by ken_o

Mac Magazine X

DropLHa/DropUnLHa LHA書庫の作成/解凍
RBrowserLite FTPクライアント
iTerm ターミナル・エミュレーション
Jaguar Cache Cleaner システムキャッシュを消去
TinkerTool Mac OS X の様々な隠された機能、設定を呼び出す。