illus
Weatherlight Common
Enchantment
Casting Cost - 1W
TEXT -
クリーチャー1体が場からあなたの墓地に置かれるたび、あなたは《蘇生の天使/Angelic Renewal》を生け贄に捧げてもよい。そうした場合、そのクリーチャーを場に戻す。
about Constructed
コストも安いですが、その分非常に制限の付いているリアニメイトカード。
基本的に先出しであり、かつ場から生物が落ちない限りトリガーしないわけで、構築における「リアニメイト」デッキの動き、つまりは、場からではなく手札やライブラリから直接墓地に落として釣る、とは明らかに一線を画しています。
しかし、こればかりは色特性の問題なので仕方ない面が大きいと言えます。白のキーワード「復活」のイメージでは、どうしても「場から墓地へ」というアクションが必要なのかもしれません。
当然の結果として、構築で使用するにはパワー不足なカードになってしまっているのですが、さらに間の悪いことに同ブロックの白には、よりカードパワーの高いリアニメイトカードが存在していたわけで。
《ミストムーン・グリフィン/Mistmoon Griffin》と《奇跡の復活/Miraculous Recovery》。
前者は、効果の発生が限定されている点は変わりませんが、自分自身がクリーチャーなので無駄カードになりにくいという利点あり。
狭い範囲向けのネタとしては、今は亡き滋賀の人が、これで「社長」(=関西黎明期限定《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》の異名)を釣るデッキを組んでいたことを思い出します。
後者は、白には珍しく本家の黒に近い性能を持った「普通の」リアニメイトカード。
5マナとやや重めということを除けば、インスタントであることも含めて高性能。これとは比較するのも可哀想かもしれません。
しかし、これらにしてもトーナメントレベルかといえば「・・・」な評価だったわけで、歴史的に見ても白いリアニメイトカードが脚光を浴びたことはほとんどないと言っても良いでしょう。(《霊体の先達/Karmic Guide》くらい?)
現在、本家の黒でさえ、リアニメイトカードについては非常に厳しいコスト設定がされていることを考えても、白のコモンレベルではこんなものでしかないのは仕方ないところでしょう。
about Limited
このカードをリミテッドで使うか否か。
基本的に構築での弱点、効果の発生条件が限定的すぎることが同じくネックとなります。
まず通常のリアニメイトカード、そして似たような意味合いである墓地回収系のカードと比べ、効果が現在場にいる生物にしか及ばないのは明らかにマイナス要素です。
で、実際に起こる効果は、場にいる生物が死んでも場に戻ってくる、ということですから、極端なことを言えば、プロテクションを付けたり、ダメージを軽減したり、タフネスを上昇させたりして「死ぬ要素」を回避することとやっていることは同じです。
そう考えると、もっと汎用性が高いスペルはごろごろしているわけで、リミテッドの少ないスペルスロットに食い込んでいくには力不足な感があります。
このカードがそれらより優秀である可能性があるのは、場に出し直すことによってアドバンテージが得られるカード、CIP能力を持ったものや《トリスケリオン/Triskelion》のような生物に使用したとき、となるでしょう。
それでも、最初に戻ってしまいますが、同系統のカードよりも弱いのが、ある意味どうしようもない壁。
about Illustation
一応、2枚目となる天使のイラスト。何よりミラージュで微妙に変わってた絵のタッチが元に戻っていたことに安心しました。
どうでもいいですが、未だにこのカードの日本語訳は何か違うなと思ってます。
「蘇生の天使」って、いつかこんな名前のクリーチャーが出現するんじゃないかと思うと気が気でありません。
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