《非業の死/Perish》
- about Rebecca Guay Illustrations 2007/10/24
 illus

 Tempest:アンコモン

 ソーサリー
 コスト:B2
 テキスト -
 すべての緑のクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。
 


about Constructed

 わかりやすすぎるくらいわかりやすいテキストと、その強烈な効果で、マジック史上でも屈指といえるサイドボードカードでしょう。

 このカードが構築リーガルな頃は、たいていの黒いデッキのサイドボードにその姿を見ることができました。
 ぱっと思いつくだけでも、

 《憎悪/Hatred》黒ウィニーと《適者生存/Survival of the Fittest》
 《ネクロ》VS《怨恨/Rancor》緑単

 といったマッチアップでのサイド戦はこのカード無しには語れないでしょう。
 というわけで、当時を知る関西在住者としては、サンプルデッキはこれを推さずにはいられませぬ。

 [Hatred] - Masayuki Higashino
- Japan Nationals 1999 Winner (Standard)
 - Main Deck -

 16《沼/Swamp》
 2 《不毛の大地/Wasteland》
 2 《裏切り者の都/City of Traitors》

 4 《カーノファージ/Carnophage》
 4 《ダウスィーの怪物/Dauthi Horror》
 4 《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer》
 2 《ダウスィーの大将軍/Dauthi Warlord》
 2 《走り回るスカージ/Skittering Skirge》
 2 《ダウスィーの匪賊/Dauthi Marauder》

 4 《暗黒の儀式/Dark Ritual》
 2 《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
 4 《憎悪/Hatred》
 4 《強迫/Duress》
 3 《呆然/Stupor》
 4 《肉占い/Sarcomancy》
 1 《呪われた巻物/Cursed Scroll》

 - Sideboard -

 2 《恐怖/Terror》
 3 《非業の死/Perish》
 4 《夜の戦慄/Dread of Night》
 3 《偏頭痛/Megrim》
 3 《呪われた巻物/Cursed Scroll》

 当時は、西のチーム宗男、東のチームジョンという感じで、「チーム」という言葉が雑誌媒体でさかんに取り上げられてた頃でした。
 日本選手権はそれまでずっと関東勢に制されていたこともあり、決勝でチーム宗男同士の対決を経たこの快挙には皆諸手を挙げて喜んでいたのを思い出します。


about Limited

 リミテッドでここまで色対策されたカードが存在すると、2パック目以降では超カットの対象になります。
 特に《非業の死/Perish》の場合は、まず間違いなく「打たれたら負け」でした。打たれるシチュレーションは基本的に「おれだけラスゴ」ですからね。
 黒をやっていた場合は結構優先して取っていたのを思い出します。

 ちなみに、最近はあまり特定の色を攻撃するカードを収録しない方針だそうな。
 いつまで続くか分からない仕様ではありますが、確かに最近のリミテッド環境では、色別のサイドというよりはアーキタイプ向けサイドという印象があるのは確かです。

 まあ、《防御円》が5色揃っていたりする環境のリミテッドが面白いかと言われたら、「否」でしょうねえ。


about Illustation

 Rebeccaによる黒いカードは数は少ないものの、暗めの色調が全体的な絵の雰囲気に合うのか、結構美しいイラストが多いです。
 《非業の死/Perish》はその中でも屈指の良イラストと思ってます。


Magic: The Gathering