《ウッド・エルフ/Wood Elves》
- about Rebecca Guay Illustrations 2007/05/04
 illus
 Portal:Rare
 Starter:Uncommon
 Exodus:Common
 (7th:Common)
 (8th:Common)
 (9th:Common)
 DCI ARENA Foil

 Creature:エルフ、スカウト
 Casting Cost:G2
 P/T:1/1
 《ウッド・エルフ/Wood Elves》が場に出たとき、あなたのライブラリーから森カードを1枚探し、そのカードを場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
 


Preface

 Rebeccaコレクターとなったきっかけは《星明かりの天使/Starlit Angel》ですが、長らく続ける最大の要因となったのがこのポータル版《ウッド・エルフ/Wood Elves》。
 私の中ではすでに神格化されているといっても過言ではないものです。
 「私の10枚」企画をしたとしても問答無用の1位。
 このカードが4枚入っているデッキを見かけると反射的に組んでしまうくらいに愛してます。

 最近はずっと基本セットの一角を占めてくれているおかげで、新たなデッキの登場には事欠きません。このまま永遠にいてほしいですね。


about Constructed

 1/1というサイズとその効果は非常に地味に見えますが、《極楽鳥/Birds of Paradise》《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を経由し、2ターン目に更なるマナを呼び込むことができるこのカードは、デッキの根幹部分を担う存在として重宝されています。

 ただし、その地位が確立されたのはそれほど昔ではありません。
 おそらくトーナメントシーンへのデビューは、大昔のエクステンデッドにおけるRec-Sur(《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》+《適者生存/Survival of the Fittest》)が初めてだと記憶していますが、その後はかなり間があいてしまいます。
 その次となると、基本セット入りが定着した頃。
 スタンダードにおいて《ウッド・エルフ/Wood Elves》が脚光を浴びるようになったのは、おそらくこのデッキ辺りからでしょう。

 [Elf and Nail] - Craig Krempels
- 2004 US Championship Winner (Standard)
 - Main Deck -

 15《森/Forest》
 1 《山/Mountain》
 4 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》

 4 《極楽鳥/Birds of Paradise》
 4 《ぶどう棚/Vine Trellis》
 4 《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
 4 《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
 4 《ウッド・エルフ/Wood Elves》
 2 《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》
 1 《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》
 1 《クローサの拳カマール/Kamahl, Fist of Krosa》
 2 《映し身人形/Duplicant》
 3 《トリスケリオン/Triskelion》

 4 《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
 4 《花盛りの春/Vernal Bloom》
 3 《歯と爪/Tooth and Nail》

 - Sideboard -

 4 《酸化/Oxidize》
 4 《紅蓮地獄/Pyroclasm》
 2 《隔離するタイタン/Sundering Titan》
 1 《トリスケリオン/Triskelion》
 2 《忘れられた古霊/Forgotten Ancient》
 2 《帰化/Naturalize》

 [Elf and Nail]といいつつも、この頃のクリーチャーデッキには必ず入っていた諸悪の根源《頭蓋骨絞め/Skullclamp》が強すぎたわけですが・・・・・・。
 まあともかく、場にこれがある状態で、《ウッド・エルフ/Wood Elves》をプレイすると、アンタップインしてきた《森》の有り難みを感じつつ、殺るわけですよ、こう、くいっと。で、2ドロー。

 結局、まもなく《頭蓋骨絞め/Skullclamp》が退場になってデッキ自体は消滅したものの、これで広く認知されたのか、安定して土地を引っ張ってきたい緑の中速デッキには頻繁に顔を出すようになってきました。
 特にラヴニカブロックのショックランドが「森」タイプを持っていることで、マナ加速だけでなくマナベースの安定にも一役買えるようになってきたのが大きく影響してきます。

 そういった例として適切なのはやはり、2006年世界選手権を制したこれ、ですかね。

 [Ghazi Glare] - Katsuhiro Mori
- Worlds 2005 Winner (Standard)
 - Main Deck -

 5 《森/Forest》
 4 《寺院の庭/Temple Garden》
 4 《低木林地/Brushland》
 4 《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》
 4 《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》
 1 《先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers》
 1 《平地/Plains》

 3 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
 1 《極楽鳥/Birds of Paradise》
 4 《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》
 4 《ウッド・エルフ/Wood Elves》
 4 《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》
 3 《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》
 3 《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》
 2 《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》

 3 《真髄の針/Pithing Needle》
 3 《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》
 2 《夜明けの集会/Congregation at Dawn》
 3 《制圧の輝き/Glare of Subdual》
 2 《火花の結実/Seed Spark》

 - Sideboard -

 2 《よりよい品物/Greater Good》
 1 《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》
 2 《帰化/Naturalize》
 2 《木彫りの女人像/Carven Caryatid》
 1 《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》
 1 《神の怒り/Wrath of God》
 1 《木霊の手の内/Kodama's Reach》
 2 《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》
 3 《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》

 《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》の強さが特に際立つデッキではありましたが、6マナと白のダブルコストを安定供給するためにも《ウッド・エルフ/Wood Elves》は必須の存在として機能してました。

 正直、このデッキには私もお世話になりました。

 と、まあこのカードを語り始めると止まらないのでこの辺にしておきます。


about Illustation

 正直なところ、私にとってはポータル版《ウッド・エルフ/Wood Elves》以外は

 全部パチモン。

 同じくRebecca画であるエクソダス版ですら同様です。先ごろ、DCIのARENA FOILでエクソダス版が発行されましたが、これがポータル版なら発狂してます。
 そのせいで昔のテキストしか目にしないので、これがいつのまにやら「スカウト」になっていることを今回知りました。ある意味愚か者です。


[ Magic: The Gathering ]