《星明かりの天使/Starlit Angel》
- about Rebecca Guay Illustrations 2006/08/27
 illus
 Portal:Uncommon

 Creature - Angel
 Casting Cost - 3WW
 P/T - 3/4
 TEXT -
 飛行


Preface

 「ポータル」というセットは、最近になってやっとヴィンテージやレガシーの世界でトーナメント使用可能となり、色々と物議をかもしたりしていますが、それまでは完全に鬼子というか、一部の再録カード以外はトーナメントで使用禁止というどうしようもない足枷があったため、初心者用というよりはただのコレクターズアイテムでした。
 最初は物珍しさが先に立つものの、次第に不良在庫化するのは自然な流れ。
 ということで、「ポータル1」については、本稿の《星明かりの天使/Starlight Angel》と《ウッド・エルフ/Wood Elves》欲しさに、叩き売りに出されているものを見かけては購入してました。
 その「おまけ」として《神の怒り/Wrath of God》《ハルマゲドン/Armageddon》が手に入る、というのはそれはそれで魅力的だったりしたのです。

 時代が進み、ポータルの標準火力であった《火山の鎚/Volcanic Hammer》が、普通に基本セットに入る御時世となりました。
 その他にも《連絡/Tiding》《残酷な布告/Cruel Edict》などポータル出身の再録カードが意外に手に入りにくくて高値になったりするのですから、何か感慨深いものがあります。


about Illustation

 本稿の《星明かりの天使/Starlight Angel》は、Rebeccaのカードを集め始める発端となったカード、ということで思い入れの深い1枚です。
 お店に置いてあったポータルの販促チラシにこのカードが大きく描かれていたのを見て、一発KO。まさに一目惚れ。
 マジックにおけるRebeccaのイラストの中でも屈指の名作だと思ってます。

 当時のことを思い出すに、これが僕のマジックの師匠格である某氏の影響であることは明らか(きっぱり)。
 彼は《島魚ジャスコニアス/Island Fish Jasconius》というカードを集めていて、レアカードでありながら堆く積まれたそれを見て、何かしらの収集欲が刺激されるのは、男性の本能からすれば不可避なのです(きっぱり)。
 「せっかくのトレーディングカードゲームなんだから、何か集めないと面白くないやろ」と思ったのかどうかは覚えてませんが、少なくとも、ピンポイントで心の隙間を突かれた、のは確か。

 ともあれ、このイラストとの出会いの結果、色々な思い出もできました。

 その最たるものは、「ぎゃざ」の企画に連動したAdeptでのイラストレーター限定デッキ対決。
 半ば強制的に「Rebecca」白青を作ることになったのですが、そこはさすが「カードパワーにかけてはマゾでしかない」Rebeccaデッキです。
 普通に一線級のカードが出てくる「Brian Snoddy」ゴブリン、《魔力の櫃》などで普通にマナ加速した挙句に《ネビニラルの円盤》《旗艦プレデター》が出てくる「Mark Tedin」茶単に

 完膚無きまでに叩き潰された

 わけですが、何故か、本当に何故か採用されて本誌掲載。
 無論、主力は《星明かりの天使/Starlit Angel》なのです。これがまた《セラの天使/Serra Angel》ナメンナヨ、という性能な上に、当時は公式戦使用不可時代なので明らかに浮いてたんですが・・・・・・。
 それはそれでまあお遊び企画っぽくて良かったんです。しかし、こともあろうに記事中での対戦相手が

 《突風売り/Squallmonger》と《名うての暗殺者/Notorious Assassin》が入っている「Heather Hudson」デッキ。

 あまりにもメタられすぎだったのが印象に残ってます。あれは本当にムリ。対面メタされすぎてて哀愁すら漂ってました。

 とまあ、他にもこの企画に関しては懐かしいネタが色々あるのですが、それはまた他のカード紹介のときにでも。


Postscript

 今でもカードを見るたびにご立腹ですが、

 日本語版のイラストレータ欄が、Rebeccaではなく

 Jon Avon

 となってます。がっでむ。


Magic: The Gathering