illus
Onslaught 61/350 Rare
Enchantment
Casting Cost - 2W
TEXT -
1:このターン、次にあなたがカードを1枚引く代わりに、あなたは5点のライフを得る。
Preface
各セットには必ず2つ3つは「メカニズムは同じで色の特徴を出す」カードたちが収録されています。
オンスロートの《〜の言葉/Words of ......》というカー群はご存知の通り、1回ドローを止める代わりに何がしかの効果を発生させるものです。
白の言葉であるこのカードの効果は、「5ライフを得る」。
実用性はともかくとして、1マナ1ドローで5ライフというのは悪い交換ではないと思われます。
とりあえず、発表時点より何かしらのコンボが期待されているといってもいいこのカード、少しでもより良き未来のための使い方を考えてみましょう。
一応、青い「言葉」はExtended環境にてブレイクし、2003年のGP広島とPT横浜マスターズを制したわけですし。
about Constructed
コンボといえば瞬殺。
WoCに目の敵にされてもこれを追求するのがロマンの一つだったりするわけですが、ここで登場するのが単純明快《忍耐の試練/Test of Endurance》。
ライフ50点持って自分のアップキープを迎えてしまえば勝ち、という分かり易いコンセプトが俄然注目を集めます。
もちろん《神の怒り/Wrath of God》とか積んでのらりくらりとコントロールしながら、白のゲインライフ系スペルで50点を目指すのもいいですが、そんな悠長なことが許されるほど構築は甘くありません。
だからこその瞬殺。
大量のマナと、青のX枚ドロー呪文、そして《崇拝の言葉/Words of Worship》があれば、目標値は簡単に突破可能・・・・・・なはずなのですが。
今のところそういったアプローチのデッキは表には出てきていません。
・・・・・・青で大量ドローできるだけの場が築けるのであれば、別な勝ち手段を用意する方が早い、ということですね。
結局、《忍耐の試練/Test of Endurance》のパートナーとして《崇拝の言葉/Words of Worship》が使われた事例として引用できそうなのは、2003年GP広島で景山太郎氏が使用した緑黒白コントロールくらいでしょうか?
ただ、これも基本は《破滅的な行為/Pernicious Deed》型《ドルイドの誓い/Oath of Druids》デッキで、別に《崇拝の言葉/Words of Worship》がなくてもライフ50くらいは突破しそうな感じではあります。
ということで、このアプローチはすっぱりと諦め、より一般的な使われ方、黒のドロー系カードのリソースとして《崇拝の言葉/Words of Worship》を使用してみましょう。
《ネクロポーテンス》(正確にはこやつは「ドロー」ではないですけど)を筆頭に、黒のドローエンジンは、たいてい1ライフを1枚のカードに変換します。
この原理でいくと《崇拝の言葉/Words of Worship》を1度起動するだけで、あと4枚のカードを引くだけのライフが得られるというわけです。いや、単純ですな。
上手く回ればカードを引き放題。この魅惑的なシチュレーションのおかげか、現行スタンダード環境でも《墓生まれの詩神/Graveborn Muse》をキーとした「Graveborn Infinity」と呼ばれるデッキに《崇拝の言葉/Words of Worship》が入っていることがあります。
・・・・・・とはいえ《崇拝の言葉/Words of Worship》が単体としてあまりにも弱く《墓生まれの詩神/Graveborn Muse》を引かなければ役に立たないため、入っていないバージョンの方が大多数というのが実状ではありますが。
シナジーは成立すれども確実ではない、これがライフゲインというカードの現実。
日の目を見る日は来るんでしょうかね?
about Limited
さすがにこのようなカードをリミテッドで、しかもメインで入れるのは勇気が要るでしょう。
サイド後の可能性でも、戦線を堅く堅く構築していけるようなデッキ(白黒が適任か)であるならば、ライフ回復だけでなく「ライブラリ保護」として機能する可能性は否定できません。
ちなみに僕は一度、サイドからこのカードを入れてみたことがあります。
白赤VS白黒のマッチアップだったんですが、この時はこのカードのおかげでライブラリアウト勝ち。
ですが、二度同じことが起こるかというと・・・・・・微妙すぎです。
少なくとも、今ならよほどのことがない限り入れないでしょうね。
about Illustration
好不調というのはもちろんあるとは思いますが、この絵はどうも気合がのっていないというか、手なりで描いているような印象を受けます。
《崇拝の言葉/Words of Worship》というカードのイメージともあまり合致しないですし、ちょっと残念に思う仕上がりなわけです。
ただ、ここまで辛口になるのは、おそらく僕の中で《崇拝/Worship》というカードに受けた感銘が大きいからだという気もします。
セラのイメージと「崇拝」という言葉の響きにとてもマッチしたイラストが前にあるために、同じ言葉を冠したカードに多少の思い入れを感じてしまうのかもしれません。
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