illus
Mirage Common
Instant
Casting Cost - U1
TEXT -
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。そうした場合、それをそのプレイヤーの墓地に置く代わりに、そのオーナーのライブラリーの一番上に置く。
about Constructed
5、6、7と3版にわたって基本セットに居座ってきたこのカードも、近年の軽カウンター滅殺計画の煽りをくって、8版から姿を消しました。
先日の9版投票で《マナ漏出/Mana Leak》との一騎打ち、再録の可能性がありましたが、敗北。
スタンダード復活とはなりませんでしたが、未確認であるもの、次期エキスパンション「神河物語」で似たようなカードが出るとか出ないとか。
それはそれとして、このカード、ぱっとテキストを読む限りでは、その強さが分かりにくいのではないかと思います。
僕も最初、テキストをそのまま解釈するだけで、ただ単に目の前の脅威を1ターン先延ばしにするだけと感じていました。どうせ次のターンにまたキャストされたら一緒じゃないかと思っていたのですが、実際のところ、その「1ターン先延ばしにする」ことが問題なわけです。
ライブラリの上に戻す、ということは、単純に相手はドローを1回失ったことになりますね。
相手がそのスペルをキャストした結果、何も他に行動ができなければ、その間にこちらは1枚ドローをし、土地を場に置き、先ほどよりも優位な状態で相手を迎えることになります。
この場合、1ターンを奪ったことに等しい効果が得られているわけです。
そうでなくても、相手のドローを止め、こちらだけライブラリが彫り進められるというのは、ボディブローのようなアドバンテージをもたらします。（直接的でないので分かりにくいですが）
このような特性を持つこのカードが最大の力を発揮するのは、展開が遅れれば遅れるほど、カードを引けば引くほど強いデッキで使用された場合です。
ドロー強化が満載され、1枚のカードを引くことが更なるドローを招き、1枚の土地を置く重みが大きいデッキであれば、《記憶の欠落/Memory Lapse》は1ターンを得る以上の効果を生んでくれます。
特にほぼ《時間のねじれ/Time Warp》状態となる最序盤ではまさに劇的。
また、カウンター合戦をするのであれば完全に2マナのカウンターとして作用してくれるのも心強いところです。
このようなデッキで1つ例を挙げるとすれば、一時期のスタンダードを席捲した「サイカトグ」でしょう。
ドロースペル、カウンター、《激動/Upheaval》というリセット呪文、引けば引くほど強くなる《サイカトグ/Psychatog》･･････。
スタンダードからエクステンデッドへ、棲家を変えては居ますが、相変わらず一勢力を築いていますので、今後もあの愛嬌のある(人によっては憎らしい)顔とともに《記憶の欠落/Memory Lapse》も姿を見せてくれることでしょう。
さて。
構築での《記憶の欠落/Memory Lapse》といえば、個人的にはどうしても注目せざるをえないカードが《予報/Predict》。
このRebeccaコンボについては、《予報/Predict》の項で（何とか辿りついて）書きたいと思います。
about Limited
構築戦、しかもデッキの内容で強さが左右されるようなカードに、リミテッドでの活躍を望むのは酷です。
リミテッドは構築のように、このカードの価値を高めるだけの大量のドロー呪文など望むべくもありませんし、そもそも、序盤は土地を置くだけで相手の動きに対応していれば良いというわけにはいきません。
当然、このカードのよって手に入れた猶予の価値は、かなり低くなってしまいます。
最低でも1:1の取引ができるカードをリミテッドでは使用するべきで、《記憶の欠落/Memory Lapse》は明らかにそれにはあてはまらないカードと言えるでしょう。
ただし、相手を遅らせる、という本来の目的を生かすのであれば、意図して構築されたテンポデッキ(白青の軽飛行ビートダウン)などであれば、まだ望みはあるかもしれませんが･･････。
それでもやはり、脅威をきっちりと「カウンター」できるカードがあれば間違いなくそちらを入れた方が良いですね。
about Illustation
ホームランドでの登場以来、かなり息が長く、またイラストも二転三転しているため、毎度毎度びくびくしているのが実情。
特に、DCIFoilの発行と、7版でのFoil開始については正直覚悟すら決めたほどです。
幸い、双方ともに別イラストだったので事無きを得ましたが･･････これはまあ今後も付き合っていかなくてはならないジレンマでしょう。
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