illus
Alliance Common1
Enchantment
Casting Cost - 2W
TEXT -
1W:対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで先制攻撃を得る。
about Constructed
いかにも「クリーチャー」っぽいカード名なのにエンチャント。昔からこれについては少し違和感がありますが、まあそこはあまり気にするところではないでしょう。
カードの真価はその能力にあるわけですから。
・・・・・・。
いや、しかし、まあ微妙な能力です。
ミラディンの装備品を評価するときにも議論の的になったのですが、この手の能力というのは、えてしてただ特殊能力を付けるだけではあまり強くありません。
とにかく能力を使うにしてもまず対象(クリーチャー)が必要で、いくら能力が付くといってもデッキに入れるクリーチャーにはそこそこの性能が求められますし、性能が高ければそもそもこのようなスペルに頼ることもないわけで。
ある意味自己矛盾を引き起こしていると言えなくもありません。
そもそも、このカードがあった当時、白のウィニークリーチャーは先制攻撃まみれ。
《白騎士/White Knight》・・・・・・王道
《Order of Leitbur》《《白き盾の騎士団/Order of the White Shiled》・・・・・・懐かしや「8-Order」、懐かしやトム・チャンフェン
《長弓兵/Longbow Archer》・・・・・・7版までのお付き合い
燦然と輝くWWの系譜の前には・・・・・・さすがに出番はないですね。
about Limited
このカードがどうのというよりも、リミテッドにおける「先制攻撃」の位置付けについてちょっと検討してみましょう。
リミテッドにおいて「先制攻撃」は除去の特性を持っています。
特にインスタントで先制攻撃を与えるスペルは強力です。加えてパワーが上がる効果がついていようものなら、戦闘トリックとして十分な活躍が見込めます。
ただし、これらも奇襲効果がなければその価値は大きく減じてしまうことになります。
最初から目に見えているものでは相手も警戒して、損をしないように複数ブロックを行ってきますから、抑止力以上の効果は薄いと言わざるを得ません。
残念ながらこのカードは「エンチャントメント」であり、ここまで敢えて挙げてこなかったほぼ上位互換カード《騎士道/Knighthood》も、リミテッドにおいては本当にデッキが強いときには必要のないものでした。
結果としては、このカードも同じことにしかならないでしょう。
about Illustation
フォールンエンパイア、ホームランド、アライアンスなどには、「同じ名前なのに絵違い」というカードが多く存在しました。(今流行りのウルザランドも4種類ずつありますね)
特に、フォールンエンパイアには構築戦でも使われた強力なカードたちが該当しており、《Order of Leitbur》《Order of the Ebon Hand》《Hymn to Tourach》などは、あえて4枚を違えてみたり、逆に統一してみたりと、こだわってみた古参プレイヤーは多いのではないでしょうか?
この馬もそれらの一つで、顔がアップになっているものと、湖かどこかで休息しているものと2種類あります。
結局この試みもミラージュ以降は廃れてしまいましたが(この辺はおそらく競技としてのドラフトが普及し始めたことと無関係ではないでしょう)、当時のこういった遊び要素は個人的に嫌いではありません。
・・・・・・が、プロモとかでやりすぎるのは阿漕でNG。
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