《Kaysa》
- about Rebecca Guay Illustrations 2003/11/20(Thu)
 illus
 Alliance Rare2
 Creature - Legend
 Casting Cost - 3GG
 P/T - 2/3
 TEXT -
 あなたがコントロールする緑のクリーチャーは+1/+1の修正を得る。


StoryLine

 ヤヴィマヤの森を拠点とするJuniper教団の《上座ドルイド/Elder Druid》。
 プレインズウォーカー・フレアリースの力を借りて、氷河期(Ice Age)の終結を導いた、とされています。(詳しい内容は、小説「Eternal Ice」にて触れられてるそうです。)

 一応発音からすると「ケイサ」になるようですね。


about Constructed

 5マナ実質3/4。
 改めて構築戦の視点でみてみると、さすがに疑問符が付かざるを得ません。
 当時ですら、《十字軍/Crusade》も《不吉の月/Bad Moon》も2マナなのになんで緑はこんなんなんだ、と思った記憶があります。せめてLegendでなければ重ね張りもできるのですが。
 とはいえ、この能力自体、このカードのイメージラインに沿ったものだと思われるので致し方ない面もあるでしょう。
 ドルイドの長という設定からも森の生き物を率いている姿はヴィジュアル的にもさまになるでしょうし、そのイメージから《Spectral Bear》あたりをお伴にしたデッキを組もうとした人もいるのではないでしょうか?

 僕も実はその一人。
 そもそもこのカードがスタンダードリーガル(当時はType2か・・・・・・)だった頃は、僕にとってもカジュアルプレイヤーからトーナメントプレイヤーへの過渡期でした。デッキの情報もRPGマガジンといった紙媒体のみ、それらを参考にしようにも如何せん資産が少なく、いろいろと苦心しながらそれっぽいデッキを組んで遊んでいたものです。
 その中でも特に印象に残っているのが、《Kaysa》入りアーニーゲドンです。
 レアどころかアンコモンすら満足に揃っていないわけで、必然的に空いてしまっている枠に《Kaysa》と、同じく緑の生物を強化するアライアンスの《Juniper Order Advocate》を突っ込んだりした結果、原型にはほど遠いただの緑白クリーチャーデッキになってしまっていたような気がします。
 時には《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》が4/4とかになって突撃していたような記憶もありますが、さすがに他流試合ではさっぱり。

(そもそも当時は2、3人の身内以外とゲームするのがほとんどで、知らない人とゲームをすることすら稀でした。F通商(※1)も知らなかったし、まんだらけ(※2)とかにたまに行くのみで、野良試合すること自体が新鮮で面白かったですね。)

 てなわけで、この自称「女王様と騎士」デッキは、黎明期のいい思い出としてわずかながらに記憶に残っているのでした。


about Limited

 さすがに割愛。


about Illustation

 アライアンスの箱絵を飾り、当時から非常に人気の高かったイラストですね。Rebecca Guayといえばこれ、と答える人も多いのではないでしょうか。
 いかにもD&DなどのTRPGや洋物ファンタジーっぽい雰囲気だったマジックのイラストの中で、突然叙情的なイメージのものが出てきただけでもちょっとしたインパクトを感じたものです。

 ただこのカードからRebeccaのカードを集めだしたということではありません。
 他にもRichard Kaneとか(人間以外の)Rushとか好きなイラストレータはたくさんいたので、この段階ではそれらと明確な差をつけてはいませんでした。
 いつから、という話は、もう少し先のことになります。


Commentary

※1 新大阪に存在した関西マジック黎明期の拠点。古今の関西トッププレイヤーもたくさん在籍(席?)してました。・・・・・・僕は数えるほどしか行ったことがないですけど。

※2 読んだ通りの店の大阪店。一時期、店員(後にF通商に移籍)さんの趣味でマジックのシングルを扱っていたり、超小規模ながらデュエルスペースがあったりしました。アライアンスのピッチスペル(もっちろんForce of Willも)がすべて100円だったとか今となっては結構Legendaryになっています。


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