illus
(Unlimited、Revised、4th:Uncommon)
5th:Uncommon
Enchantment - Aura
Casting Cost - 2G
TEXT -
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に、《放浪熱》はそのプレイヤーに1点のダメージを与える。
about Constructed
(※注 この文章の雛型を書いたのは、ギルドパクト発売前です)
・・・・・・この企画における難関の1つに辿り着きました。
正直、ガイドブック1冊につき1枚か2枚使用可能な禁じ手を使いたいくらいの存在です。
が、これにびびっているようではこれから先に控える連中に立ち向かうことは無理、ということで、がんばっていきましょう。
さて。
そもそも、3マナもかけてできることが、プレイヤーに毎ターン1点、のみ。
まず間違いなく、付けた生物に殴られてこちらが死ぬほうが早いというすさまじい弱さです。
現在すでに基本セットに存在しないことを喜びましょう。
現在の色のイメージから考えると、とても緑のカードが持つ能力ではありません。
いかにもクリーチャーに対する「呪い」っぽいですから、黒が妥当と思いますが、そのまんまではいかにもどうしようもないので、いつかBW1くらいのコストでこの能力+《平和な心/Pacifism》のようなカードか、UUB1くらいのコストで《支配魔法/Control Magic》できると思います。
このくらいでやっと構築シーンに登場できると思うので、白黒なんかは、ラヴニカブロックにおけるその色のギルドに注目してもよいかもしれません。(ことここにいたって、もとの1点ダメージなんか関係なくなっているのはもちろんお約束です)
(※注 繰り返しますが、この文章の雛型を書いたのは、ギルドパクト発売前です。
《不眠の晒し台/Pillory of the Sleepless》というカードがまさにそのまんまの能力を持ってまして、誰でも思いつくこととはいえ、あまりにピンポイントだったので、今回これを推敲しようとしたものの結局そのままにすることにしました。
せっかくなので、デッキレシピ保存の意味合いを持たせて、《不眠の晒し台/Pillory of the Sleepless》を使ったスタンダードデッキでも下にのっけときます)
[Ghost Daddy] - Kotatsu Saitou(Taniimonogatari) |
- 2006 GrandPrix Hamamatsu Winner(Team Standard) |
- Main Deck -
1 《永岩城/Eiganjo Castle》
4 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
4 《神無き祭殿/Godless Shrine》
1 《オルゾフの聖堂/Orzhov Basilica》
1 《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death's Storehouse》
6 《沼/Swamp》
6 《平地/Plains》
4 《オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova》
4 《闇の腹心/Dark Confidant》
4 《脂火玉/Tallowisp》
4 《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》
3 《ヴェクの聖騎士/Paladin en-Vec》
3 《古の法の神/Kami of Ancient Law》
2 《不眠の晒し台/Pillory of the Sleepless》
1 《弱体化/Enfeeblement》
1 《邪悪なる力/Unholy Strength》
4 《輝く群れ/Shining Shoal》
4 《酷評/Castigate》
2 《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》
1 《不快な群れ/Sickening Shoal》
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- Sideboard -
4 《困窮/Distress》
3 《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
2 《万力鎖/Manriki-Gusari》
1 《魂の絆/Spirit Link》
2 《平和な心/Pacifism》
1 《古の法の神/Kami of Ancient Law》
1 《ヴェクの聖騎士/Paladin en-Vec》
1 《邪悪なる力/Unholy Strength》
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もともとは2006年のPTホノルルにて、アメリカ勢が持ち込んできたシークレットデッキです。
非常に高い2日目進出率を誇ったこのデッキのエンジンは、何といっても《脂火玉/Tallowisp》。これによって得たカードアドバンテージを、盤面のコントロールや《群れ》のコストに利用するわけですね。
例にあげたデッキは、ホノルルの結果を受けて開催されたGP浜松の優勝デッキです。チームスタンダードということで、独特のメタゲームに基づくカードチョイスがされていますが、それを差し引いても、例として挙げるには十分だと思います。
about Limited
いきなりズバリな話ですが。
この手の「毎ターン、プレイヤーにダメージが入る」ことしか能がないカードをリミテッドで使用する場合の基準は「2点」からだと思います。ただし、これはあくまでも検討する価値がある、ということにご注意。
こういったカード自体を守って勝つ、というのはそんなに簡単なことではありません。
リミテッドが膠着しやすいフォーマットであるとはいえ、それでも所詮は数ターンの間であることがほとんどです。余程デッキが守ることに長けているのであればまた話は違うと思いますが、そうでない場合、この類のカードを使って勝つには、それなりの点数を毎ターン与えてくれないと、途中で耐え切れなくなるのは目に見えています。
最近では、ミラディン環境にあった黒のエンチャントアーティファクト(《秘宝の破滅/Relic Bane》)が、毎ターン2点、と使用を検討できるレベルにありましたが、それでも必須、というほどの強さを持つわけではありませんでした。
ということで、そもそもの指針に基づいてもこのカードは「ありえない」弱さを誇っているので、検討の価値すらありません。大人しく諦めましょう。
about Illustation
昔、旧版のイラストを見ていて、この「ワンダーフォーゲル部の一活動風景」みたいな絵と、毎ターン1点食らうのとどういう関連があるのだろうと思った記憶があります。
ということで、この積年の疑問に答えるため、「Wanderlust」という言葉についてYahoo辞書を引いてみました。
旅心、旅行熱、漂泊の思い
とあります。旧版のイラストは、この単語のプラスイメージ、Rebecca版はマイナスイメージを表現しているという感じではあります。
きっと旧版は、単語だけ伝えられて効果を知らなかった、とかそういうオチがありそうな気がしますが、とりあえず、効果が効果なので、どちらかといえばRebecca版の方がイメージに合っていますよね。
もしかしたらこの辺のイメージの相違も、イラスト変更の対象となった理由かもしれません。
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