N文庫様に課せられた?今回のノルマ達成。
というわけで恒例の「ラノベ(@プロ)」感想文ですが、今回読んだ5冊の中で個人的なツボはこれ。
「七姫物語」(高野和@電撃文庫)
簡単にあらすじ。
和/中華風な雰囲気を醸し出す異世界の一地方。
そこでは、王家の正統な血筋が絶え、その代わり、先代王の放蕩ぶりを隠れ蓑に、血が流れているかどうかなど分からない「姫」が大都市の象徴として担ぎ出され覇権を争っている。
そんな中、それぞれ武と智を頼みにして天下を目指す男二人が、「先代王の娘」として身寄りのない女の子(主人公、12歳)を擁立。(彼女が7人目)
最初は姫を演じるだけだった彼女が、だんだんとその立場に応じた成長をみせていく・・・・・・。
この1冊だけだと長い物語のほんの序章という感じなので、少し物足りなさが残りました。
また、架空歴史(戦記)ものには必須の策略とか戦争描写とかは視点が12歳の少女なだけに、かなり端折らています。設定・構成上仕方のない面もありますが、そのぶん大局を説明するために終盤が駆け足っぽくなっているので尻すぼみな感があります。
ですがこの辺りは、巻数が重なると「ただの1巻目」ということで解決されそうな問題なので、今後の展開に期待(あるのかなあ)、としておきます。
読む前に「後宮小説」(@酒見賢一)っぽいという感想を聞いていましたが、確かにそんな雰囲気はありますね。
前向きな女の子が一生懸命になる、という話が好きな人にはお勧めです。(そういえば「レディガンナー」出てたっけ・・・・・・)
あと挿絵がとにかく「宮崎アニメ」っぽくて主人公のイメージにかなりマッチしています。このイラストレータを起用した編集者の眼力は結構すごいなと思ってみたり。
>N文庫様
基本的に「歴史っぽい」というだけである程度の難など平気で読める人なので、もしN文庫に今後納入されない予定であればこちらが貸し出し元をお引き受けします。(次回作のために1巻も購入するかもしれません)
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