天台宗霊應山慈音院

杣之六体地蔵巡礼

巡礼の御案内

日時

  毎年8月21日(火)〜24日(金)

巡礼の由来

近江の国甲賀の縣杣之荘六躰地蔵の来由を考ふるに昔伝教大師根本中堂を桓武天皇の叡願として建立させ給ふ時、材木をとらせ給わんとて杣之の谷巌山によじのぼらせ給ひ杣人に命じて多くの木を切出させ給ふ中に轟々たる響きをして一の大木おのづから倒る人々此の異変に愕き斧をもとらずしておそれをののきたり
大師此の木をとりて手ずから一刀三禮六体の地蔵尊を彫刻し給ふ
今巡禮すすむる六驅の地蔵尊これなりさば本尊はもと威容おごそかにして具験しきりにいちじるし誰かここに歩みの運びいづれか詣でて菩薩のちかひを仰ぎ奉らざらん しかるに世にはいとまをおしみかついとまある人さへ心のゆくかたにひかれてはさちある事にもさちに思はでむなしく過ぐるままとす本意ないことなり
いざ六の尊像の堂たせ給ふ村々の名によせいやしき言の葉をつくりて大悲神力利生應験のしるきを仰ぎ奉るよすがとすることしかり
 (元禄15年7月本尊の由緒を録したる文書の中より大様を茲に記したるものなり)

六角堂由来

 甲南町の象徴的な建物で、六角堂と呼ばれ広く親しまれているこの地蔵堂は、池田村の大工、中村喜惣治が棟梁となって腕をふるった建物で、天明8年(1788)の棟札の写しが残されている。要所には欅材を使用し、頂上には宝珠を置き、重層下り棟の先端には十二支の意匠をもつ瓦を配し、南側に向拝を設け正面としている。向拝柱の左右につきでた木鼻や柱上部の木組みなどに、時代の特徴をよく表している。六角堂は県下にわずか二棟が知られるのみで、類例の少ない貴重な遺構である。
この地蔵堂の本尊は、木造地蔵菩薩立像(極彩色)で、杣の六地蔵巡拝の第一番札所として、近郷の信仰を集めている。

期間の日程

   7:30 六角堂開扉、朝の勤行、回向受
        付
        初盆は、その都度回向を執り行
        いますので、お詣りいただき、
        御焼香していただけます。
  18:00 夕の勤行 、六角堂閉扉
         但し、寺庄夏祭りの日は、祭
        り終了まで開扉しておりま
        す。)

回向料

  ・初盆霊位    1,000円
  ・その他回向     300円
  ・御膳料       200円

お願い

  ・参詣者が多い場合は、参詣順に回向をいた
   しますので、しばらくお待ちいただくこと
   になりますので、何卒御了承下さい。
   冷たいお茶を御用意しておりますので、ご
   ゆっくりお詣り下さい。
  ・駐車場も御用意しております。
  ・六角堂周辺は交通が激しいため、安全に御
   留意下さい。

その他

  ・六角堂の隣にはふれあい広場が開かれてお
   ります。是非お立ちより下さい。
      郵便番号520-3301 滋賀県甲賀市
           甲南町寺庄584 慈音院
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