天台宗霊應山慈音院

伝教大師幼形御尊像建立

建立の趣旨


 この度、「一隅を照らす是れ即ち国宝なり」という伝教大師のお心が広く行き渡ることを願い、当山の境内に大師の幼い時のお姿の像を建立いたしました。
 ご承知のように伝教大師は日本天台宗をお開きになった宗祖です。伝教大師が開かれた比叡山からは、鎌倉時代になって比叡山で学ばれた、法然上人や親鸞聖人、日蓮上人などが新しい教えを弘められました。
 伝教大師は大津市にお生まれになり、幼名を広野といい、生まれつき記憶もよく四、五歳の頃になるとなにごとにも熱心で理解力にも優れ、七歳になって村の塾で先生について勉強を始められました。医術や天文のことにも熱心で、なかでも特に仏教のこととなると眼を輝かされ、その上達ぶりは先生もただ驚くばかりでした。そんな中で、伝教大師は仏門に入って人のため世のためになる仏の道を学んでいくことを決心されました。伝教大師が出家されたのは十二歳の春でした。
 こうして伝教大師は国分寺で一心に学び、十五歳で得度され、名も広野を改め、最澄と名付けられました。
 その後、奈良で学問に励んだ最澄さまは、延暦四年東大寺で具足戒を受けられ、国家公認の僧侶の資格を得られたのち、生まれ故郷の比叡山へ入って天台宗を開かれました。
 是非ご参詣の折には。伝教大師の「忘己利他」という教えに想いを巡らしていただき、日常生活を送る基本にしていただければ幸いに存じます

伝教大師幼形御尊像写真集




             御尊像制作は当山住職による

お問い合わせ

 ・慈音院
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