Kyoto Shimbun 2003.03.10 News

「マムシよけ」花供作り
 亀岡市の念仏寺
京都府亀岡市篠町柏原の念仏寺(横田良生住職)で10日、100年近く続くという伝統行事の「ハメよけの花供(はなくそ)作り」があった。

 「花供」は、農作業時のヘビからの護身用お守り。「ハメ」は、マムシも含むヘビ全般を指す「ハミ」が転化したとみられる。横田住職によると「ヘビの命を救ったお釈迦様にお願いすればヘビから身を守られるとも伝えられる」と言い、「はなくそ」は「花供養」の転化という。

 寺には、雪のちらつく午前8時過ぎから檀家の人たち約40人が集合。湯で柔かくした米粉を約1センチに丸める作業に黙々と取り組んでいた。この後、天日で2日間乾燥させ袋詰めする。15日に念仏寺前で催される涅槃会(ねはんえ)で、「花供」として一袋300円で販売される。

写真=米粉をこねて「花供」作りに励む檀家の人たち(亀岡市篠町・念仏寺)


Kyoto Shimbun 2003.01.29 News

レッカー車配備で除雪スムーズに
 京都縦貫道 沓掛ICなど
 冬本番に備えて、京都縦貫自動車道の沓掛−丹波IC間を管理する京都丹波道路管理事務所(亀岡市篠町)は、大雪の前にレッカー車を配備する態勢を整えている。京都市側の入り口となる沓掛IC(西京区)で、老ノ坂を上れず放置される車に対処するためだ。

 縦貫道東端となる沓掛ICから続く老ノ坂は約1キロにわたり、斜度6%と急こう配の上り坂。大雪が降り路面が凍結すると、上り切ることのできないノーマルタイヤの車が続出する。

 一昨年1月にも、大雪のため約20台の車が道路に放置され、通行止めになった。除雪作業も滞り、通行止めは9時間以上にのぼったうえ、縦貫道に並行している国道9号に車が流れ、9号は深夜まで大渋滞。交通がまひする事態となった。

 長時間の通行止めを回避するため、京都丹波道路管理事務所は、大雪が降る前にレッカー車を配備する態勢を組んだ。天気予報で1時間あたり2−3センチの降雪が見込まれる時に、あらかじめ5キロ西側の篠ICに1台を待機させる。ドライバーが動けなくなった車を放置する前に、車を本線から登坂車線へ移し、スムーズに除雪作業を進める計画だ。

 通行止めなどの道路情報は、沓掛ICの2キロと4キロ東側にある9号の道路情報板で、ドライバーに知らせる。

 レッカー車の配備態勢は昨シーズンにスタート。今シーズンまで一度も出動していないが、同事務所は「まだまだ冬本番。冬用タイヤの着用をお願いしたい」と、ドライバーに呼びかけている。

写真=大雪が降ると、上り切ることのできないノーマルタイヤの車が続出する沓掛IC(京都市西京区)

Kyoto Shimbun 2003.01.21 News

社寺の屋根に使う檜皮を採取
 亀岡・村山神社
 京都府亀岡市篠町の村山神社で21日、社寺の屋根の修繕などに使う檜皮(ひわだ)の採取があった。

 同神社の境内には、約100本のヒノキがあり、10年に1度ぐらいのペースで職人が檜皮をはいでいる。

 この日は、京都御所などの檜皮ぶき屋根の修繕を手がけた岸田工業(京都市下京区)の職人5人が作業にあたった。

 拝殿わきの直径1メートルほどのヒノキでは、職人が専用のへらを使い、幹に傷をつけないようていねいに皮をはがした。高い所では幹にロープをかけて体を固定し、幅10センチ、長さ3メートルほどの檜皮を次々とはぎ取っていた。

 約20日をかけ、境内のすべてのヒノキで皮を採取する。

 同社の岸田信行さんは「丹波のヒノキの皮は、繊維が強くてあぶら気があり、普通の檜皮にくらべて長持ちする。今回取った檜皮は、知恩院(京都市東山区)の建物修繕に使う予定です」と話していた。

写真=境内に立つヒノキの皮を採取する職人(亀岡市篠町・村山神社)


Kyoto Shimbun 2002.12.05 News


工事用の囲いがキャンバスに
 亀岡 小学生らが四季の絵描く
 京都府亀岡市篠町の市立病院建設現場で5日、地元の小学生が工事用の囲いに絵を描いた。地元住民に、新しい市立病院への親しみを持ってもらおうと亀岡市が企画した。

 囲いは高さ約3メートルで、幅152メートル。外側の白い部分に、同町にある安詳小と詳徳小の児童が学校行事や四季の自然の絵を描くほか、詳徳中の生徒がちぎり絵を飾る。

 この日の午後は、詳徳小の2年生ら約50人が春夏秋冬の木を描いた。クレヨンの下絵の上に、茶色の水性ペンキで幹や枝を描き、木の葉の形に切った木片を使って緑や黄色、赤のペンキでペイントした。

 顔や手、服をペンキだらけにした児童たちは「紅葉の感じがうまく描けた」「ペンキが塗りにくいけどおもしろい」と話し、夢中になって作品を仕上げていた。

 病院の建物は来年12月に完成予定で、絵画は来秋まで囲いに彩りを添る。

写真=市立病院建設現場の工事用囲いに絵を描く詳徳小の児童たち(亀岡市篠町)


Kyoto Shimbun 2002.11.27 News

災害防止へ安全パトロール
 亀岡市 建設現場の4ヵ所
 京都府亀岡市は26日、市立病院(同市篠町)など市が発注した建設工事の現場4カ所で、建設労働災害防止のための安全パトロールをした。

 市執行管理室が毎年この時期に実施している。園部労働基準監督署、亀岡建設業協会、市の関係者ら25人が参加した。

 今年9月に着工した市立病院の建設現場では、現場の責任者から工事の概要や監督署への各種届出の状況、下請け業者名などについて説明を受けた。基礎工事の様子も確認し、作業員の服装や資材の整理、足場の固定状態などをチェックした。

 参加者はこのほか、体育館の改築工事が行われている安詳小や、余部町の公共下水道工事、東別院町の市道改良工事の現場を巡回し、工事の安全確保の状況を調べた。

写真=市立病院建設工事の現場をパトロールする参加者(亀岡市篠町)


Kyoto Shimbun 2002.09.16 News


 ハッケヨイ 豆力士が熱戦
 亀岡で子ども相撲大会
 京都府亀岡市篠町の篠村八幡宮で十五日、恒例の「亀岡市子ども相撲大会」(市相撲連盟主催)が開かれた。市平和祭の協賛行事で、今年は市内八小学校から一−六年生の三十九人が参加した。大きな土俵にのぼった豆力士は、大きな声援と拍手を受けながら、力いっぱいぶつかり好勝負を繰り広げた。

 結果は次のとおり(敬称略)。

 1年(1)安田京介(東別院)(2)山本卓矢(安詳)(3)石田速人(東別院)▽2年(1)山上直人(曽我部)(2)山本晃生(安詳)(3)長篠卓矢(東別院)▽3年(1)四方康平(安詳)(2)安藤駿丞(川東)(3)山田鷹亮(東別院)▽4年(1)森央規(本梅)(2)団翔平(曽我部)▽5年(1)小平翔吾(安詳)(2)永田直也(千代川)(3)久保和也(安詳)▽6年(1)去来川祐也(安詳)(2)飯尾嘉基(東別院)(3)須田誠(同)


Kyoto Shimbun 2002.09.07 News


 “京都・丹波で大地震”
 防災訓練 救出・復旧、本番さながら

京都府亀岡市や船井郡、北桑田郡での大地震を想定した「京都府総合防災訓練」が七日、亀岡市保津町の保津橋一帯を主会場に開かれた。百一機関、一万三百人(府発表)が参加。負傷者の救出やライフラインの復旧作業を本番さながらに行った。

 訓練は、府と口丹波一市八町の各防災会議が主催。午前七時に西山断層系でマグニチュード7・5の大地震が発生、亀岡市で震度7、船井郡と北桑田郡で震度6を記録したという想定で行った。

 保津橋左岸の主会場では、小雨がぱらつく中、午前九時に訓練が始まった。道路は寸断、ライフラインもまひして死傷者が続出する想定で、府や京都府警、近隣の消防本部や自衛隊のほか、第八管区海上保安本部が初めて出動した。会場には初の府現地災害対策本部が設置され、府庁との連絡に追われた。

 昨年秋に完成した保津橋を京都縦貫自動車道に見立て、衝突事故を想定した訓練ではヘリコプターで負傷者を吊り上げ、搬送する場面もあった。

 訓練に先立ち一市八町の分散会場では、住民でつくる自主防災会や消防関係者が避難訓練などを行った。

写真=京都縦貫自動車道に見立てた保津橋で負傷者の救出訓練を行うヘリコプター(亀岡市保津町)



Kyoto shimbun 2002.09.07 News




Kyoto Shimbun 2002.08.28 News

週五日制 自分で学ぶ習慣を
 亀岡・詳徳小で夏休みの補習

 京都府亀岡市篠町の詳徳小で二十七、二十八の両日、夏休みの補習が行われた。約七十人が登校し、夏休みの宿題や一学期の復習に励んだ。

 完全学校週五日制の導入に伴い詳徳小は今春、休日に自分で学ぶ習慣をつけようと、週に一回放課後に、希望者対象の補習「学びタイム」を始めた。

 夏休みにも七月末と八月末に計四日間、二時間の補習を行ったところ、全校児童の四分の一にあたる約七十人の希望者が参加した。

 最終日の二十八日には四十人が登校した。児童は低、中、高学年のクラスに分かれて机に向かい、夏休みの宿題や読書感想文など持参した課題にのぞんだ。教諭が用意した一学期の復習プリントに取り組む児童もあり、教諭が分かりやすく教えていた。

写真=補習で計算問題のプリントに取り組む児童(亀岡市篠町・詳徳小)



Kyoto Shimbun 2002.07.21 News
馬堀図書館分館がオープン
 親子連れらでにぎわう
 
京都府亀岡市立図書館の馬堀分館「ふるさと学習プラザ」が二十日、同市篠町馬堀駅前二丁目の「メディアス亀岡5番館」一階にオープンした。夏休み初日となった小学生や、親子連れらが大勢、訪れた。

 蔵書数は約八千冊で、約半数が児童書。年度内に一万冊、将来的には一万五千冊を収蔵する。明智光秀ら亀岡ゆかりの先人関連の本を並べたコーナーや、郷土資料コーナーもある。

 図書館ボランティアらを中心に読み聞かせなど本に親しむ活動を進める「多目的コーナー」も設置され、さっそく市内のボランティアグループ「おもちゃばこ」が、紙芝居や人形劇を披露した。

 市立図書館の田川幸男館長は「子どもたちの活字離れが問題となっているいま、子どもたちの想像力をはぐくむ活動を進めたい」と話していた。オープンを記念して二十一日午前十一時から、大型紙芝居がある。

写真=オープンした市立図書館馬堀分館を訪れる利用者ら(京都府亀岡市篠町馬堀駅前2丁目)


Kyoto Shimbun 2002.07.16 News


 京都縦貫道 初の利用台数減少
 前年度比0.7%下回る
 
日本道路公団京都丹波道路管理事務所(京都府亀岡市篠町)はこのほど、昨年度の京都縦貫自動車道=写真=の利用状況をまとめた。利用台数は千五百三十四万四千五十三台で、前年度より十一万八百五十二台、0・7%減った。一九八七年度の縦貫道開通以来、利用台数が減少したのは初めて。
 縦貫道の利用台数は、八七年度(二月に沓掛−千代川間が開通)は約五十八万台、八八年度は約四百八十八万台で、千代川−丹波間が開通した九六年度には千四百四十一万台に増えた。以降も順調に伸び、二〇〇〇年度には千五百四十五万四千九百五台に達した。
 昨年度は、六月に千代川−八木西間の四車線化工事が完成したが、前年度を下回った。一日当たりの平均利用台数は四万二千三十九台で、前年度比で三百三台のマイナスとなった。
 昨年度の利用台数を月別でみると、ゴールデンウイークがある五月や海水浴客の利用が多い夏休みの七、八月、秋の行楽シーズンの十、十一月などで前年度同月を下回った。逆に、四、六、九、一、三月は前年度よりも多かった。
 料金所別では、篠本線、篠、亀岡、大井、園部の各料金所の取り扱い台数は前年度を下回った。八木東、八木本線、八木西は増えていた。
 利用台数が初めて前年度実績を下回ったことについて、同事務所は「不況による全国的な経済活動の低迷に加え、行楽シーズンでの減少が見られることから、行楽客の出控えが響いているのではないか」とみている。


Kyoto Shimbun 2002.07.09 News

 桜の思い出づくり
 亀岡 安詳小の体育館新築で伐採

 京都府亀岡市篠町の安詳小で老朽化した体育館の新築に伴って伐採された桜を思い出に留めようと、五年生が「桜プロジェクト」と銘打った取り組みに乗り出した。
 同小には、一九七二年春に創立百周年記念の植樹分など、四十五本の桜があった。このうち十二本の伐採が、地元自治会関係者や学校でつくる委員会の協議で決まった。
 新築に伴い、茶畑は一部を移植するが、桜は移植が困難。「入学式のとき満開だった」「サッカーのゴール代わりにした」などと、桜のもつ温かみに親しんできた児童に知らされたのは春になってから。五年生の担任教諭の発案で、八十五人で桜を思い出に残すことに。六月には満開の桜の様子を想像して絵を描き、二十七日には伐採の様子を屋上から見守った。
 五年生は「ここに桜があったことを残したい」と、今後は、伐採した桜の木でベンチや看板などを作る予定。
 安詳小の西浦英明教頭は「広い体育館が欲しいという要望もあり、残念ながら伐採せざるを得なかった。プロジェクトを通して、桜が児童の心の中に残れば」と話している。
写真=桜と記念撮影する5年生(6月21日・亀岡市篠町の安詳小)



kameoka shimin shinbun 2002.07.06 News




Kyoto Shimbun 2002.06.11 News

 JR馬堀駅前に駐輪場
 今秋に着工

 京都府亀岡市は本年度、同市篠町馬堀駅前一丁目のJR馬堀駅前広場西側で、市営の屋内自転車駐車場(駐輪場)建設に着手する。二〇〇三年度末の完成を目指す。

 新しく建設される駐輪場は鉄骨二階建てで、延べ床面積は約二千五百平方メートル。自転車やバイクなど二千百三十台が収容できる。

 敷地約二千百平方メートルは、市が二〇〇一年度に三億七千八百万円で取得。本年度からの二年間で、五億三千四百万円をかけて建物を建設する。市は、今秋の着工を予定している。

 現在、駅前広場の東側と西側に計二カ所ある市営屋外駐輪場は、屋内駐輪場完成後に廃止する。

写真=JR馬堀駅前広場西側の亀岡市営駐輪場建設予定地(京都府亀岡市篠町馬堀駅前一丁目)


Kyoto Shimbun 2002.06.03 News

小学生力士 はっけよい         亀岡で子供相撲場所
 
「第六回ふるさと子供相撲亀岡場所」が二日、京都府亀岡市篠町の篠村八幡宮で開かれ、市内の力自慢の小学生たちが熱戦を繰り広げた。

 亀岡相撲連盟と亀岡青年会議所などでつくる実行委が主催。女子二人を含む小学生約六十人が参加し、学年ごとに予選リーグと決勝トーナメントで力と技を競った。

 まわしを締めた児童たちは、「はっけよい」のかけ声に激しくぶつかり、土俵いっぱいを使って対戦。熱のこもった取り組みに、ビデオを手にした家族や友達が盛んに声援を送っていた。

 学年別の個人戦で優勝した四〜六年の児童三人は、東京・両国国技館で来月に開かれる全国大会に出場する。

 学年別の優勝者は次の通り。(敬称略)

 ▽一年石田速人(東別院)▽二年山上直人(曽我部)▽三年西田尚生(青野)▽四年森央規(本梅)▽五年小平翔吾(安詳)▽六年飯尾嘉基(東別院)

写真=熱のこもった取り組みに沸いた「ふるさと子供相撲亀岡場所」(京都府亀岡市篠町、篠村八幡宮)



Kyoto Shimbun 2002.05.23 News

不法投棄許しません
                           亀岡で監視パト始まる


 産業廃棄物や家電製品などの不法投棄を監視する京都府亀岡市の「不法投棄防止監視パトロール」が二十三日、始まった。

 亀岡市内での不法投棄は、山間部や高架下の人目につかない場所で、夜間に投棄するなど手口が巧妙化している。夜間を含め監視を強めることで、不法投棄を防止するとともに、早期の発見を目指す。

 パトロールは、市から委託を受けたシルバー人材センターのメンバーが二人一組で実施。市内を三ブロックに分け、随時巡回する。期間は来年三月末までの二百日間。

 この日は午前九時から、同センターのメンバー二人が車を使い、篠町やつつじケ丘地区などの市東部を巡回。京都縦貫自動車道の測道では、テレビや冷蔵庫などリサイクルが義務づけられている家電製品が不法投棄されているのを確認した。

 市環境市民部は「市内全域の状況を把握した上で、不法投棄されやすい場所を重点的に、夜間のパトロールも実施していく」としている。


Kyoto Shimbun 2002.04.14 News

篠町緑の少年団結成

学校週5日制実施に合わせ亀岡で5番目
巣箱を組み立てる篠町緑の少年団の子どもたち
(亀岡市篠町・東部文化センター)
野外学習や自然を守る活動に取り組む「亀岡市篠町緑の少年団」の結団式が十三 日、同町の東部文化センターで開かれた。完全学校週五日制の実施に合わせ、市内 五番目の緑の少年団として発足した。

団員は、詳徳、安詳、つつじケ丘小などに通う三年−六年生九十二人。真新しい緑 の帽子とネッカチーフを身につけ、四十七人が式典に参加した。

結団式では、栗山正則団長が「子どもたちを健全に育てたい地域の方々の思いが 一致した。地域の子を地域で育てたい」とあいさつ。つつじケ丘小六年の石川一隆君 に団旗が手渡され、安詳小六年の千坂奨貴君と宮川千絵美さんが「緑を守り育てる活動を通じて、自然、人、篠町を愛 します」と決意表明した。

団員らは式典後、町内の公園に取り付ける巣箱を組み立てた。



Kyoto Shimbun 2001.9.11 News

トイレは僕らの美術館
 亀岡の中学生 名画の複製飾る

 京都府亀岡市篠町の詳徳中に二学期から、「トイレ美術館」が誕生した。生徒からの発案で、校内すべてのトイレに名画の複製を飾っている。暗かったトイレが明るく文化的に変身、校内で好評だ。

 三月の生徒総会で「鏡を付けて」「もっと明るい雰囲気にして」といった要望が出たのがきっかけ。より和む環境を作ろうと、生徒会が「トイレ美術館」を考案した。

 絵画の大きさは縦が三十センチと十五センチの二種類。ボッティチェリの「ヴイーナスの誕生」、ムンクの「叫び」などで、美術教材の名画を切り抜き、額に入れた。生徒会メンバーや各クラスの代表ら生徒たちが、夏休みに校内すべての男女トイレ計十四カ所の個室などに、計八十枚を飾った。

 生徒へのアンケートでも評判は上々といい、生徒会長の出口直輝君は「暗くて入るのもいやだったトイレに絵を飾ってから、心が軽くなった気がする。気持ちよく使ってほしい」と話している。

 写真=校内のトイレに並んだ名画(亀岡市篠町・詳徳中)