星と一角獣(GM:モッズ)


メイン 見学


PC1:天城コウスケ with FGX-A-01/OVL モノケロス(キャラシート)PL:しんごろ
PC2:速水ヤドリ with リトル・ライト・ブルー(キャラシート)PL:紅井寿甘
PC2:真神コルト with ジャガーノート(キャラシート)PL:かあねりあん




プリプレイ


GM:【今回予告】
GM:辺境の連邦系スペースコロニー “ コルビッツ ”。
GM:そこは何の変哲もない平和なコロニーのはずだった。
GM:だが、コルビッツ・コロニーで極秘開発中のオーバーロード級ガーディアン 〝モノケロス〟を狙い、ディスティニーが襲い来る。
GM:崩壊するコロニーの中、謎の少女フリュー・ゲイルの導きで起動する “モノケロス〟。
GM:コロニーの人々を守るため、リンケージたちの孤独な戦いが幕を開ける。
GM:メタリックガーディアンRPG「星と一角獣」
GM:鉄の腕で、闇を砕け!

GM:【PCハンドアウト】
GM:PC1 天城コウスケ/ガーディアン:FGX-A-01/OVL モノケロス
GM:コネクション:フリュー・ゲイル 関係:興味
GM:(今回のあらすじ)

GM:姉からの便りを受けてコロニー“コルビッツ”に訪れたキミを待っていたのは、戦場だった。
GM:テロ組織 “ディスティニー ” の攻撃が、突如として平和なコロニーを焼き払ったのだ。
GM:その炎の中で、キミは謎の少女フリューと出会う。
GM:彼女はキミに、試作ガーディアン “モノケロス〟で戦うよう促した。
GM:それは、姉から聞いていた可能性の獣の名。キミはガーディアンに搭乗すると、戦火に包まれたコロニーへと飛び出した。

天城コウスケ:「みんな、そんなに戦いたいっていうのかよ……!」
天城コウスケ:ロボット研究者として知られる天城ゲンロク博士の孫。普段は鳳市在住。
天城コウスケ:家族構成は姉ひとり。研究所のテストパイロットだった両親は数年前に事故死。
天城コウスケ:姉は研究所でガーディアン(祖父が言うところのロボット)開発に従事しているが、本人はガーディアンに対しあまり良い感情は持っていない。
天城コウスケ:その割に、両親が残したシミュレーターでの訓練を日課にしていたりと、「家族」には複雑な感情がある模様。
天城コウスケ:ガーディアンに関わることを除けば、取り立てて特殊な才能もない、ごく普通の─戦いを恐れる少年。
天城コウスケ:■機体解説
天城コウスケ:FGX-A-01/OVL モノケロス
天城コウスケ:天城研究所の協力を得てフォーチュンが開発した、オーバーロード級ガーディアン。
天城コウスケ:特殊な制御OSや研究所版サテライトシステム(アリコーン・ユニット)を搭載しているが、一見してカバリエ級と大きな差は見られない。
天城コウスケ:その真価は、相応しいリンケージを得てこそのものだとか……?
天城コウスケ:携行武装はフォールディングビームキャノン、重粒子ビーム衝角。射撃、白兵のどちらも得手、不得手なく対応可能。
天城コウスケ:─その他に、仕様書から削除された「兵器」を搭載しているらしい。
天城コウスケ:以上にて!よろしくお願いします!
GM:仕様書から削除された「兵器」……ロマンを感じますね
GM:よろしくお願いします~

GM:PC2 速水ヤドリ/ギャラクシー級9番艦「リトル・ライト・ブルー」
GM:コネクション:シェリル・タカナシ 関係:ビジネス
GM:(今回のあらすじ)
GM:キミは “ フォーチュン ” の誇るギャラクシー級9番艦「リトル・ライト・ブルー」の艦長(キャプテン)だ。
GM:艦への物資補充で寄港していたコロニー “コルビッツ ” がディスティニーの襲撃を受けたのはまったくの偶然だが、こうなった以上はやむを得ない。
GM:キミは “ コルビッツ ” 行政府の依頼を受け、人々を守るため脅威に立ち向かうことを決めた。

速水ヤドリ:「外見こそ子供でも、艦長ですから」
速水ヤドリ:常にタブレットを抱えるフォーチュン所属、ギャラクシー級9番艦『リトル・ライト・ブルー』艦長。
速水ヤドリ:小学生であるが、大人顔負けの実務能力、そして時には非情な判断力を見せる。
速水ヤドリ:とある事件の中で、空間を通じてALTIMA粒子を励起させることができる才能を見出され、フォーチュンによって保護された。
速水ヤドリ:そこから天才としか言いようがない実績を残し、現在は小学生ながら艦長として一隻の艦を預かっている。
速水ヤドリ:■機体紹介■
速水ヤドリ:ギャラクシー級9番艦 リトル・ライト・ブルー
速水ヤドリ:フォーチュン内におけるギャラクシー級9隻目の高速万能戦艦。
速水ヤドリ:攻撃武装の類は貧弱であり、主にガーディアンの輸送・修理回復の運用がなされる。
GM:支援艦!いぶし銀ですね 天才艦長の活躍に期待です

GM:PC3 真神コルト/ジャガーノート
GM:コネクション:シェリル・タカナシ 関係:好意or友情、信頼など
GM:(今回のあらすじ)
GM:キミはスペースコロニー “ コルビッツ ” の市長、シェリル・タカナシに雇われたボディガードだ。
GM:地球と宇宙の大戦は6年前に終わったが、両者の和平を説く彼女のような人物を快く思わないテロリストは多い。
GM:なるほど彼女の主張は綺麗事かもしれない。だが、キミはその綺麗事を守ることには価値があると思うようになっていた。

真神コルト:「やります。私、戦います」
真神コルト:真神(まがみ)コルト、二十歳。
真神コルト:とある街の修道女で、併設の児童養護施設で子供たちの面倒を見ながら暮らしていましたが、
真神コルト:奈落獣の襲撃を機に突如現れたガーディアン『ジャガーノート』のリンケージとなりました。
真神コルト:その後フォーチュン預かりの身の上になり、現在はジャガーノートを駆り出稼ぎをしています。
真神コルト:搭乗機は今しがた触れました『ジャガーノート』。
真神コルト:DLSを搭載し、クロスレンジの格闘戦に特化した機体です……が。
真神コルト:サイキック級の転送やメタトロン級のイデア・インスタンスに近い現象を引き起こし、
真神コルト:さらにオーバーブースト機構の一種と思われる『フェンリル・ドライバー』の存在等々、
真神コルト:現代の技術水準では解明出来ない機能を有しています。機体の出自来歴も完全に不明。
真神コルト:そんな困ったちゃんですが、普通に扱う分には普通のスーパー級ガーディアンとして動き、
真神コルト:コアシステムを除く部分は民生品で代用も可能です。整備や修理で困る部分はないとか。
真神コルト:不思議なアンバランスさですね。とは言え頑張ってお仕事します。よろしくお願いします!
GM:謎めいたシステム搭載のガーディアン…!
GM:カッコいいぜ! では3人のリンケージが揃ったところでOPフェイズ移っていきましょう
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シーン1:Invasion


GM:シーンプレイヤー 真上コルト(他登場不可)

GM:機甲歴0063年 コロニー“コルビッツ”市庁舎
GM: スペースコロニーの窓から見る空の向こうには、シリンダーの向こう側の街が見える。
GM:地球では不思議な光景だが、これが宇宙の日常なのだ。この市庁舎の下も、すぐ向こうは真空の宇宙なのだから。
シェリル・タカナシ:「ヴォルフの国防企業連合との会談の護衛、ありがとうございました。こちらはささやかなお礼です」
GM:そう言って紅茶をテーブルに差し出してきたのは、市長にしてキミの護衛対象であるシェリル・タカナシ。
GM:再度の投票権を得て間もないコロニーの市議会出身だが、平和を説くその揺るがない姿勢と、タフで粘り強い交渉能力には定評のある人物だ。
真神コルト:「ありがたく頂きます。こうしてお茶をするのがささやかな楽しみなもので」
真神コルト:ふわりと微笑むのは、修道服を身に纏い、ベールの下に銀髪を揺らす、金色の瞳をした女性。
真神コルト:修道女。護衛、と呼ぶにはあまりに似つかわしくない出で立ちの女だった。
シェリル・タカナシ:「そう言って頂けると、私も喜ばしいです。紅茶を淹れるのは、私にとって唯一趣味と言えるようなものですから」
真神コルト:「お茶に合わせてよくお菓子を作るんですよ。こんな風に」
真神コルト:どうぞ、と懐から包みを取り出して開く。中身は小ぶりなクッキーだ。
シェリル・タカナシ:「わあ、クッキーですか!ご丁寧にありがとうございます」
シェリル・タカナシ:甘い物には目がないんです、と可愛らしく微笑んで。
シェリル・タカナシ:「この“コルビッツ”は見ての通り農地としての運用を主にしたコロニーで、主要産業物は今差し上げた茶葉のようなものです」
シェリル・タカナシ:「こうしたコロニーがディスティニーや奈落獣のような相手から身を守るためには、統合軌道軍のような軌道上に駐留する艦隊だけを頼りにするのではなく」
シェリル・タカナシ:「自衛の為に防衛戦力と提携、ならびに自警戦力を備蓄すべきである、という私の考えが、誰にでも受け入れられるものではないことは承知しています」
シェリル・タカナシ:「そんな私が、平和を説いていられるのも、あなたが護衛をしてくれるからでもあります。ありがとうございます、コルトさん」
真神コルト:「いいえ。貴方が目先の権益に囚われることなく、宇宙と地球が手を取り合うことを……」
真神コルト:「粘り強くご自身の言葉で語ればこそ、きっと誰もが耳を傾けるでしょう。私は、少しそのお手伝いをしただけです」
真神コルト:その姿勢が彼女を首長の座に押し上げたことを疑う者はいないだろう。
シェリル・タカナシ:「ありがとうございます。あ、おかわりはいかがですか? 今年のものは特に香りが良いのですよ」
GM:そう言って、市長がお茶のおかわりを注ごうとした時。
GM:コロニー全体に激しい振動が走る。
真神コルト:「……これは」この三年、あちこちを転々とする生活の中で幾度も経験した揺れ。
GM:キミは経験から即座に理解する。今の振動は、コロニーが内部から攻撃された際のものだ。
シェリル・タカナシ:「ひゃあっ!……な、何事ですか!?」
真神コルト:「震源はコロニーの中、ですね。それほど離れてはいないかもしれません」
真神コルト:強いて言えば、似ている。機動兵器や奈落獣が街を蹂躙する時の衝撃に。
真神コルト:「避難しつつ状況を確認しましょう。まだ、契約は終わっていませんからね」
GM:キミの言葉を受けて、市長の顔が厳しい政治家のものに変わる。
シェリル・タカナシ:「わかりました。コルトさんはジャガーノートで状況の確認をお願いします。私はシェルターから指揮を。警備隊の皆さんにも、市民の誘導を急がせます」
真神コルト:「了解、状況を開始します。貴方もどうか気を付けて」
真神コルト:「……さて。せっかくのティータイムに水を差したのは何なのか」
真神コルト:「見に行くとしましょう。状況次第ではそのまま排除します。よろしいですね?」
真神コルト:暗にテロリズムの類である可能性を示唆する。
真神コルト:悲しいことに、その手の集団がこの世界に蔓延し、人々の暮らしを脅かしていることは、ただの事実だった。
真神コルト:……それは、戦いに身を投じるきっかけでもあったから。身に沁みて知っていた。
シェリル・タカナシ:「勿論です。市民の安全を、お願いします」
真神コルト:頷いて席を立ち、胸元のロザリオを握り締めた。

GM:シーンカット!コネクションの取得のみ可能です
真神コルト:ではハンドアウトの指定通り、市長に「好意」で取得しましょう。
GM:了解です!では続いてヤドリチャンのOPシーン!
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シーン2:BURN DOWN


GM:シーンプレイヤー 速水ヤドリ
GM:コロニー“コルビッツ”港湾ブロックにほど近いドック。
GM:キミ達の乗艦リトル・ライト・ブルーは、酸素や食料品などの物資供給および、艦船の点検整備のためこのドックに寄港していました。
GM:その折、コロニー内部に奈落獣が出現・侵入を果たしたとなれば、撃退に協力しなくてはならないのがフォーチュンの務めだ。
GM:キミの号令の下、ブリッジではクルー達が状況の確認を行っている。
速水ヤドリ:「……まったく。あとは帰るだけだと思っていたところでとは……」とすっ、と、小学生の身体には大きすぎる艦長用の椅子に腰掛ける。
オペレーター:「メインリアクター、出力70%まで上昇!離床まであと500!」
速水ヤドリ:座椅子に半ば埋もれるようになりながら、耐衝撃ベルトを締める。
オペレーター:「防衛軍のミーレス、三分の二が侵入者に撃破されました!現在、市長直属のガーディアンが交戦中!」
オペレーター:「この反応は……“ジャガーノート”です!」
速水ヤドリ:「……旗色は良くない、と思っていましたが。真神さんがここにいた事は幸運ですね」
速水ヤドリ:「スーパー級ならば奮戦次第で覆しようはありますし、その為の手伝いならばこの艦でも十分に。えぇ、勝機は見えてきました」
リトルライトブルー乗員:「さすが艦長!それじゃ、こちらも出撃しますか?」
速水ヤドリ:「はい。……奈落による秩序の破壊、見過ごせるものではありません。単艦でないのならば、いくらでもやりようはある。行きましょうか」
オペレーター:「艦長。軌道上の護衛艦隊はディスティニーのガーディアン部隊に攻撃を受けており、ほぼ通信途絶状態です。先ほど、市長から正式にこちらへも出撃要請が出ました」
リトルライトブルー乗員:「アイアイ、キャプテン!」操舵士が調子の良い答えを返すと同時、艦が浮遊しコロニー内部へと舵を切る。
速水ヤドリ:「ちゃんとしたお仕事になるのならば尚結構。援護が期待できないどころか、最悪敵の増援すらあり得るのは厄介ですが……」
速水ヤドリ:「……えぇ。止まるわけにはいきませんよね。"リトル・ライト・ブルー"、出航!」
GM:ではここでひとまずシーンカット!
GM:コネクション……はどうしましょう。一応市長にビジネスで取得可能ですが、ひとまず保留でもOK!
速水ヤドリ:では、ハンドアウト通りコネクションはシェリル・タカナシ/ビジネスで取得しておきましょう。
GM:了解!
GM:ではお待たせしました、OP3天城くん行きましょう!
天城コウスケ:ヤー!
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シーン3:Encounter


GM:───それはまさに、突然のことだった。
GM:コロニーに激しい振動が走ると、巨大な奈落獣が居住ブロックへと姿を現したのだ。
GM:鳳市に住む君にとっては、奈落獣の出現警報やTVニュースでガーディアンと戦う姿は見慣れたものだったかもしれない。
GM:しかしいざ目の前にするとその迫力も、恐怖感も違う。
天城コウスケ:「うおっ!?……いきなり何……」 何だ、と開きかけた口は。
GM:もうもうたる黒煙、崩れ落ちるビル、燃え上がる市街地。風に乗って聞こえてくる、誰かの悲鳴。
天城コウスケ:「……うわああああッ!?」 聞こえる悲鳴に、己のそれが重なる。
天城コウスケ:「……くそ、姉さんを探すどころじゃないぞ、これ……!」
天城コウスケ:小さくはない鞄を背負い、空いた手には(いささか雑な)地図が描かれた姉からの手紙。
GM:君がやや乱雑に書かれた地図を手に、人ごみをかき分けて目的地へと避難を試みていたその時。
GM:一機のガーディアンが、まさしくキミの目指していた方向から飛び立つ様が目に留まる。
天城コウスケ:「あれって……え?」
天城コウスケ:手の中でくしゃりと握り締めていた手紙を、再び開く。
天城コウスケ:手書きの地図と一緒にプリントされている、一枚の写真。ガーディアンを快く思わない自分への嫌がらせかと思っていた、それと。
天城コウスケ:「……同じ……?」
天城コウスケ:白を基調とした色彩のソレを、騒ぎの中、ぽかんと見上げる。
GM:ややぎこちない動きで飛翔したガーディアンは、ビーム砲で奈落獣へ威嚇射撃を行うと、何かを探すように周囲を見渡し───
GM:キミの立ち尽くす姿を捉えたように、その動きが固まる。
GM:その隙を見逃さんと、奈落獣の反撃が、降着しようと試みたガーディアンを打ち据える!
天城コウスケ:「……いや待て。今なんかこっちを見──ッ、うわッ!?」
GM:直後、キミの眼前に、半ば墜落するようにガーディアンが降着する。
GM:ガーディアンの足元に避難民がいなかったことは不幸中の幸いと言えるだろう。
GM:降りてきたガーディアンのコクピットブロックが、まるでキミを招き入れるかのように開く。
天城コウスケ:「……え」
天城コウスケ:巻き上がる土煙に咳込みながら、開いた扉を、その向こう側を見る。
GM:ではコクピットを覗き込んだキミは、操縦していたと思しき一人の女性が、怪我をしている姿を確認します。
天城コウスケ:「…………」
天城コウスケ:見覚えがあるのは、機体だけではない。その女性が座すコックピット、それ自体にも。
天城コウスケ:「……なあ、おい!そこの……コックピットのアンタ!」
フリュー・ゲイル:「う……く……」女性はヘルメットを外し、負傷を確認しようとしてキミの姿を認める。
フリュー・ゲイル:「貴方は……天城コウスケで間違いありませんか?」
天城コウスケ:「……ああ、そうだよ!姉さんの、いやクソジジイの仕込みか!?……いや、それより!」
天城コウスケ:「怪我してんだろ、アンタ!……俺は多分、そいつを動かせる」
天城コウスケ:見たところ、コックピットは両親が残したシミュレーター通りで。それなら、自分にもなんとかなる。
天城コウスケ:「俺の名前を知ってるなら、教えてくれ」
天城コウスケ:──カタカタと小さく体は震えて。奥歯が鳴らないよう、食いしばって。
フリュー・ゲイル:「肯定。自分はこの機体の正規リンケージではありません。また、現状の負傷を鑑みても、これ以上の操縦は不可能です」
天城コウスケ:「そのロボットで……ガーディアンで。俺に、出来ることは、あるか」
天城コウスケ:──覚悟などと大層なものではない。ただ、この状況で何もしないという選択肢は無くて。
フリュー・ゲイル:「貴方が天城コウスケであるのなら、当機へのリンケージ適正に伴って人々を護ることができます」
フリュー・ゲイル:やや考慮するように間を置いてから、女性がそう告げる。
天城コウスケ:「……わかった」
天城コウスケ:──ロボットとは何か。人の役に立つもの、人を助けるもの。
天城コウスケ:「俺を、そいつに乗せてくれ。……あー、ええと……」
天城コウスケ:僅かに口ごもり、視線を巡らせる。白いソレのどこにも、ネームプレートなど貼ってあるわけがない。
天城コウスケ:いわんや、コックピットの女性の名など。
フリュー・ゲイル:「私はフリュー・ゲイル。天城ロボット研究所に所属のリンケージです」この機体は私の正規適合機ではありませんが、と告げる。
フリュー・ゲイル:「当機は開発コードFGX-A-01/OVL。ペットネームは“モノケロス”」
フリュー・ゲイル:ゲイルはそう告げると、メインシートから備え付けたオプションのサイドシートへと移行する。
天城コウスケ:フリュー・ゲイル。モノケロス。告げられた名を小さく繰り返して、頷く。
天城コウスケ:コックピットへの道のように伸ばされたガーディアンの腕を、半ばおっかなびっくりといった風に渡って、コックピットへ滑り込んで。
天城コウスケ:「……よろしく、フリューさん。……ああは言ったけど、実際にガーディアンを動かすのは初めてだ」
天城コウスケ:言葉とは逆に。幾度も幾度も、毎日シミュレーターで繰り返している作業を滑らかに。
天城コウスケ:コックピットハッチが閉じる。一瞬、視界が暗く染まり──直後、全天周モニターに外の景色が映る。
天城コウスケ:「でも……やれるって言うんならやってやる。頼むぜ、モノケロス……!」
天城コウスケ:動作と同じように、何故だか妙に馴染むその名を呼んで。
天城コウスケ:──打ち据えられ、地に堕ちた白い獣が。再び、立ち上がる。
GM:シーンカット!
GM:コネクションの取得が可能です
天城コウスケ:フリュー・ゲイルに興味で!
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シーン4:Battle field


GM:シーンプレイヤー 天城コウスケ/全員登場
GM:───キミの眼前に広がるのは、ほんものの戦場だった。
GM:いや、戦争に嘘も本当もあるのかどうか、キミは知らない。
GM:だがとにかく、目の前のあの巨大な奈落獣の鎌や、ミーレスのマシンガンがコクピットに直撃すれば、キミが死ぬのだ、ということだけは確かだった。
GM:それでも、巨大なフォーチュンの戦艦や、防衛軍の人々はまだ戦いを続けてる。その後ろには、避難する人々の長い列があるのだ。

天城コウスケ:「奈落獣だけじゃない……ミーレスまでいるっていうのかよ!味方は……」
天城コウスケ:「……戦ってるミーレスが何機か。それに、これは……戦艦と、スーパー級……?」
天城コウスケ:「……言った以上、やるっきゃない。……やってやるさ!」
天城コウスケ:──モニターの隅、使用可能な武装を示すインジケーター。ひとつを除き万全であることを示すそれを、僅かに忌々し気に見て──
フリュー・ゲイル:「大丈夫です。コウスケ」
フリュー・ゲイル:「貴方の動きを見れば、操縦訓練を積んでいたことはわかります。訓練は裏切りません」
天城コウスケ:「……ありがとう、フリューさん。……そうだよな」
天城コウスケ:「(けど。……こうなることも予想済みだって言うんなら)」
天城コウスケ:「(恨むぞ、姉さん)」
天城コウスケ:安堵と、焦りと、恐怖。色々なものがないまぜになった目で、モニターの向こう側を──
速水ヤドリ:「――再度、動き出しましたか」突如戦場に飛び入って、一度コロニー地表まで落ちた所属不明機体。
速水ヤドリ:「接触急いでください。奈落獣に牽制攻撃を仕掛けていた以上、敵の敵ではあるはずです」
オペレーター:「未確認のガーディアン、識別取れました。これはフォーチュン……いえ、天城ロボット研究所の所属機です」
速水ヤドリ:……見たことのない機体だ。ぱっと見た感じでは、カバリエ級……のように見えるが。
速水ヤドリ:「敵対者ではないという裏が取れただけで充分ですね。あとは協調して戦闘ができるかどうかですが」
オペレーター:「接触取ります。……リンケージ、聞こえますか?こちらPMCフォーチュン所属艦<リトル・ライト・ブルー>。応答を願います。どうぞ」
天城コウスケ:「うわっ!?……ええと、通話は……フリューさん、これどのスイッチだ!?え、もう繋がってる……!?」
天城コウスケ:──などと、慌てた声で返答があって。
速水ヤドリ:(……通信もままならないリンケージが乗っているんですか……?)僅か、眉をひそめて。
天城コウスケ:「えっ……と。こちらは"モノケロス"、俺は天城コウスケ。色々あってコイツに乗ってる。そっちはフォーチュンってことは……味方でいいんだな!?」
速水ヤドリ:「あなたがそう認識するのなら。秩序を、平和を守るためにその機体に乗っているならば、そうです」凛とした、しかし幼い声が返答する。
天城コウスケ:「……ぇ」
天城コウスケ:返って来たその声に。僅かに遅れてモニターに表示された、その声の主の姿に。
天城コウスケ:「……女の、子?」
天城コウスケ:この機体に乗っていたのが女性であったと分かった時、それ以上に、何かショックを受けたように。
速水ヤドリ:一瞬、じとりとした目になって。
速水ヤドリ:「本来、あまり悠長に挨拶もしていられませんが。名乗られたからには名乗り返します。このフネの艦長、速水ヤドリです」
天城コウスケ:「艦長……君が……!?」
速水ヤドリ:「戦場で冗談を言うシュミはありません。……これから、当艦でそちらの"モノケロス"と"ジャガーノート"……向こうのスーパー級を支援します」
天城コウスケ:「…………」
天城コウスケ:凛とした物言い。厳しい、と言って差し支えない視線。
天城コウスケ:「……ああ、わかった。君が、君たちがあいつらと戦うのなら──」
天城コウスケ:──それらは、自分の知る「若くして第一線に立つ人」とは、まるで違うのだけれど。
天城コウスケ:「俺は、味方だ。……頼む、速水さん」
速水ヤドリ:「えぇ。こちらからも、お願いしますね」
オペレーター:「艦長。ジャガーノートとも双方向通信準備ができてます。繋ぎますか?」
速水ヤドリ:「……真神さんとも繋いでください」
オペレーター:「了解。“ジャガーノート〟応答願います」
真神コルト:──何機目かのミーレス・ザードをナックルでフェロクリートの大地に縫い留めながら、戦況マップの光点を注視する。
真神コルト:(防衛軍の機体、6戦闘距離に識別不能な……これはカバリエ? それに艦艇クラス……)
真神コルト:(この識別は、リトル・ライト・ブルー? ヤドリちゃんが来ている!?)
真神コルト:通信をしようか、とナックルダスター型コントローラから手を離した、その瞬間。
真神コルト:コクピット内にコール音が響く。相手は、意中のリトル・ライト・ブルー。
真神コルト:すぐにタッチパネルに指を這わせ、通信を繋ぐ。
真神コルト:「こちらジャガーノート。真神です」
速水ヤドリ:「お久しぶりです、真神さん。そちらの戦況もモニタリングしていました……壮健なようでなによりです」
真神コルト:「お久しぶりです、速水艦長」交戦記録に残る会話なれば、公的な立場で呼ぶ。
真神コルト:……積もる話はあるけれど。
真神コルト:挨拶もそこそこに、市長の護衛のこと、現況調査と敵の排除を行うことなど、状況を説明する。
速水ヤドリ:「……なるほど。そちらの事情は把握しました。市長からはこちらにも出撃要請が来ている身でして」――つまりは。
速水ヤドリ:「一緒に戦って、いただけますか?」
真神コルト:「もちろん」返す笑みは、とても上機嫌そうで。
真神コルト:「やります。私、戦います。貴方と共に」
真神コルト:「現刻よりそちらの指揮下に入ります。頑張りましょうね」
真神コルト:続けて、声を発することなく、唇の動きだけで少女の名を紡ぐ。
速水ヤドリ:「えぇ、奮戦に期待します」勝算の1ピースを手にした事と、思いがけない再会にこちらも笑んで。
天城コウスケ:──小さな女の子に、シスター。そして、怪我を負った女性。
天城コウスケ:周りがそうだから、というわけでは、ないけれど。
天城コウスケ:──男の子なんだから。子供の頃、事あるごとにそう言われていたことを、ふと思い出す。
天城コウスケ:「ああ、分かってる。やるよ、姉さん」
天城コウスケ:「こんなところで、死んで……たまるもんか……!」

GM:▽戦闘開始
GM:エネミー情報
GM:奈落獣グレートガニメデ(ソロ・中ボス・前衛型)
GM:ヴィクラマ(モブ・前衛型)x2

GM:▽ラウンド1-セットアップ
真神コルト:なし!
天城コウスケ:こちらなし!
速水ヤドリ:なし!
GM:エネミー側宣言なし

GM:▽イニシアチブ/エネミー側特技なし
速水ヤドリ:では、イニシアチブに特技宣言。《ナイトフォーク》。対象はコルトさん。
速水ヤドリ:同意するのなら戦闘移動を、さらに攻撃時の与ダメージを+1d6させます。
真神コルト:ありがたくいただきます。A2→C3に移動!
system:[ 速水ヤドリ ] HP : 19 → 16
GM:了解!では続いて行動値ごとの処理ですね

GM:▽ジャガーノート/R1メインプロセス
GM:行動どうぞ!
真神コルト:イエス。
真神コルト:ムーブで戦闘移動、C6に。グレートガニメデ君とエンゲージ。
真神コルト:マイナー飛ばしてメジャーで《ハードナックル》。マグネティックコレダーで白兵攻撃、与ダメ+2d6。
system:[ 真神コルト ] EN : 30 → 27
GM:命中判定どぞ!
真神コルト:どどん!
真神コルト:2d6+10 命中 (2D6+10) > 6[2,4]+10 > 16
GM:ガニメデは2d6+5で回避試みますが
真神コルト:こんなもんかな……?
GM:振り直しはありませんか?
真神コルト:はい、これより下がっても困るのでw
GM:わかりました!では防御!
GM:2d6+5>=16 (2D6+5>=16[12,2]) > 8[4,4]+5 > 13 > 失敗
真神コルト:ひぇっ
GM:命中!ダメージロールどうぞ!
真神コルト:ではダメージロール前に《アタックブースター》。与ダメ+1d6。
system:[ 真神コルト ] HP : 21 → 19
真神コルト:ナイトフォーク+1d、パニッシャー+2d、ハードナックル+2d、アタックブースター+1d。計+6dでダメージロール!
真神コルト:2d6+21+6d6 マグネティックコレダー/雷 (2D6+21+6D6) > 10[5,5]+21+25[3,3,4,4,5,6] > 56
GM:雷は防護属性ないのだなあ
GM:グレートガニメデに極大ダメージ!しかしまだ倒れない!
速水ヤドリ:――会敵。まずは、単騎で浮いている"モノケロス"を援護するように動かなくては。
速水ヤドリ:最初の一手は、彼女だ。……呼べば応えてくれる、そういう信頼がある。
速水ヤドリ:「"ジャガーノート"、お願いします!」
真神コルト:「了解。ジャガーノートは奈落獣を抑えます」
真神コルト:地を蹴り、漆黒の巨人が跳ぶ。
真神コルト:「アルティマテリアライゼーション! クロー!」
真神コルト:音声入力でジャガーノートの秘める機構が作動。腕部が肥大化を始める。
真神コルト:ALTIMAの増殖現象。やがて、それは形を成す。
真神コルト:この世に顕現せし、コロニーの陽光に鈍く輝く、狼の爪!
真神コルト:「行きますっ!」
真神コルト:振るわれた凶爪が奈落獣の装甲を易々と切り裂き、刻みつける!
奈落獣グレートガニメデ:「!!!???」重圧な生体装甲を切り裂かれたガニメデが悲鳴をあげる!

GM:▽リトル・ライト・ブルー/R1メインプロセス
速水ヤドリ:ムーブアクション、3マス移動。C1→C4へ。
速水ヤドリ:マイナーアクションはなし。
速水ヤドリ:メジャー、一応攻撃してみましょう。「バルカンファランクス」でグレートガニメデに射撃攻撃。
速水ヤドリ:命中判定。
速水ヤドリ:2d6+7 (2D6+7) > 7[2,5]+7 > 14
GM:防御判定行います!
奈落獣グレートガニメデ:2d6+5 (2D6+5) > 5[2,3]+5 > 10
GM:命中!ダメージどうぞ!
速水ヤドリ:ではダメージ!
速水ヤドリ:2d6+14 〈殴〉 (2D6+14) > 3[1,2]+14 > 17
GM:殴は防護点6引いて11ダメージ適用!
GM:惜しい…!あとちょっと!
GM:RPどうぞー
速水ヤドリ:「副砲用意! 沈められなくても構いません、釘付けにします!」
速水ヤドリ:"リトル・ライト・ブルー"の数少ない装備である、副砲バルカン群が奈落獣に狙いを定め、次々と弾丸を吐き出す。
速水ヤドリ:(……さて。あなたが『使える』かどうか、ここで見定めさせてもらいます。"モノケロス")
GM:火線を受けてその場に縫いとめられた大型奈落獣が、忌々しげに鎌を振り回す!

GM:▽モノケロス/R1メインプロセス
天城コウスケ:押忍!ムーブで1マス右、C6に移動!マイナーなし!
天城コウスケ:メジャーでグレート・ガニメデに白兵攻撃、使用武器はOVLビームジャベリン!
天城コウスケ:判定!
天城コウスケ:2d6+11 (2D6+11) > 10[4,6]+11 > 21
天城コウスケ:達成値21で確定!
GM:ヒョエ~ッ!
GM:中ボスの力見せてやる!
GM:2d6+5>=21 (2D6+5>=21[12,2]) > 5[1,4]+5 > 10 > 失敗
GM:……命中!ダメージどうぞ!
天城コウスケ:ヤー!基本の2d、パニッシャーで2d、そこに固定値が足されての。
天城コウスケ:2d6+2d6+21 (2D6+2D6+21) > 7[1,6]+2[1,1]+21 > 30
天城コウスケ:光30点!
GM:グレートガニメデの残FPは6点!光防護点はナシ!死にます!
GM:かっこよくトドメを刺しておくれ!
天城コウスケ:うおーッ!
天城コウスケ:機材は同じとはいえ、シミュレーターとの相違点は少なくない。それでも。
天城コウスケ:「この距離なら……こいつか……!?ちょっと揺れるぞ、フリューさん!」
天城コウスケ:自分がこの機体で──"モノケロス"で為すべきこと導くように、思考を先回りして、システムが選択肢を示す。
フリュー・ゲイル:「了解。思いっきりぶちかましてください」
天城コウスケ:「ああ……!」
天城コウスケ:システムのメッセージに。背後からの声に。──そして、何処からか注がれる視線に、応えて。
天城コウスケ:白いガーディアンが、コロニーの地面を蹴って跳躍。
天城コウスケ:「この…おッ!!」
天城コウスケ:奈落獣が振り回す鎌を掻い潜り、岩の塊のような頭部、その頂点に──
天城コウスケ:マニピュレーターを保護するように展開したナックルガードを叩き付け、そして。
天城コウスケ:みしりと、装甲が砕けると同時にビームラムを発振。奈落獣の内部構造を貫き崩す!
天城コウスケ:「……やったか!?」
天城コウスケ:奈落獣を蹴って飛び下がるその動作は、僅かではあるけれど。先ほどの動作より滑らかになっている。
奈落獣グレートガニメデ:核となる器官を破壊されたガニメデが、眩い光を放ち爆発する!
フリュー・ゲイル:「敵大型奈落獣、沈黙。撃破に成功しました」
天城コウスケ:「よし、これで残った奴らも退いて……」
天城コウスケ:「……くれないか……!」
ヴィクラマ:「〝モノケロス〟がガニメデを沈めた……!?」
ヴィクラマ:「研究所での奪取に失敗したとは聞いていたが、動きが全然違うぞ!正規のリンケージはいない筈ではなかったのか!?」
GM:ヴィクラマは動揺を見せるが、撤退する様子はない。モノケロスを奪取せんと、機体へ向けて強襲を仕掛ける!

GM:▽エネミーターン
GM:ヴィクラマの行動。まずはD-6地点のエネミーから動きます。
GM:ムーヴなし、マイナーなし
GM:メジャー:武装/56mmリニアマシンガンによる射撃攻撃。対象は
GM:C-6地点のモノケロス!
天城コウスケ:ぐおーっ、来なされ!
GM:8+2d6 (8+2D6) > 8+6[2,4] > 14
GM:振り直し等はありません。達成値操作・振り直し要求なければ防御どうぞ。
天城コウスケ:では回避を試みます!
天城コウスケ:2d6+6 (2D6+6) > 10[4,6]+6 > 16
天城コウスケ:あっヤッター!
真神コルト:お見事!
GM:回避成功!射撃武器のリソースを消費して、反撃を行いますか?
天城コウスケ:しましょう。コネクテッドロングビームライフルの射程圏内!
system:[ 天城コウスケ ] EN : 28 → 18
GM:ではコネクテッドビームライフルの与ダメージぶん(スイープブラスト・支援補正があればその分も載せた上で)振ってください
天城コウスケ:ヤー、基礎ダメージ以外の上乗せは無し!
天城コウスケ:2d6+20 (2D6+20) > 5[2,3]+20 > 25
天城コウスケ:低い。光25点!
GM:大きい!ヴィクラマは光補正ないのでそのまま受けて残FP11点です。
フリュー・ゲイル:「コウスケ。敵ミーレスが来ます。防御対応を」
天城コウスケ:「防御って言ったって、コイツに盾なんて……ッ!?」
天城コウスケ:「……いや、こいつか……!」
ヴィクラマ:「システムを残して落ちてもらうぞ、カバリエもどき!」ヴィクラマのリニアマシンガンが火を吹く!
天城コウスケ:腰部マウントラッチに懸架されていた、火砲──と呼ぶには砲身の短いそれを右腕に装備。
天城コウスケ:「……そんなに戦いたいって言うんなら、相手になってやる!人が乗ってても……やりようはあるんだ!」
天城コウスケ:降り注ぐ弾丸が装甲を僅かに削る。それをお構いなしとばかりに、砲口をミーレスへと向けて──発砲。
天城コウスケ:散弾のような光の雨が、ヴィクラマを迎え撃つ!
ヴィクラマ:「散弾だと!?ぐうっ!」
GM:放たれた光の雨が、ヴィクラマの火線を焼き溶かし、さらにミーレスの装甲へ強烈な面制圧射撃!

GM:▽2体目のヴィクラマの手番!
GM:ムーヴでA-8からC-7へ移動!
GM:モノケロスへ再度リニアマシンガン攻撃!
ヴィクラマ(1):2d6+8 (2D6+8) > 6[1,5]+8 > 14
GM:対応どうぞ
天城コウスケ:押忍、再び回避を試みます!
天城コウスケ:2d6+6 (2D6+6) > 9[4,5]+6 > 15
天城コウスケ:あっやったわよ!
GM:ナイス回避!
真神コルト:身軽!
ヴィクラマ部隊2
ヴィクラマ部隊2:2機編成のヴィクラマ小隊が、続くようにモノケロスを狙う!
ヴィクラマ部隊2:「ここで逃してなるものか!全機、新型を狙え!」
ヴィクラマ部隊2:さらなるマシンガン射撃!
天城コウスケ:「くっ……動けよ、この……!」
天城コウスケ:マニュアルに従った操作ではない。そう願った声に、システムと機体が応える。
天城コウスケ:先ほどと同じく、弾丸に装甲を削り取られながらも。それ以上に傷付くことなく、モノケロスの双眼がミーレスを見据える。
ヴィクラマ部隊2:「この距離で直撃を避けただと!?」

GM:▽R1クリンナップ
GM:もしEN支払い忘れなど有ればここで処理お願いします~
GM:もう済ませてたら大丈夫って教えてください!
速水ヤドリ:私はなし! 大丈夫!
真神コルト:減らしました!(27→23)
天城コウスケ:は、こちらも計算済みです!

GM:▽ラウンド2/セットアップ宣言は双方なしのはずなのでスキップ

GM:▽ラウンド2イニシアチブ
GM:先程決めた逆打ちに従って動いてもらう形になりますが、
GM:ヤドリちゃんは割り込みありますか?
速水ヤドリ:コルトさんに今一度の《ナイトフォーク》を。戦闘移動と攻撃与ダメ+1d6!
system:[ 速水ヤドリ ] HP : 16 → 13
天城コウスケ:ゴーゴー!
真神コルト:いただきます。C6→C7に移動、ヴィクラマ部隊2にエンゲージ!

GM:▽ジャガーノート/ラウンド2メインプロセス
GM:では続いてコルトさんの手番どうぞ!
真神コルト:イエス。
真神コルト:ムーブマイナーなし、メジャーで《ハードナックル》。マグネティックコレダーで白兵攻撃、与ダメ+2d6。
system:[ 真神コルト ] EN : 23 → 20
system:[ 真神コルト ] EN : 20 → 16
真神コルト:良いかな?命中判定!
真神コルト:2d6+10 命中 (2D6+10) > 3[1,2]+10 > 13
GM:おっとお
真神コルト:低い!《連環撃》!
system:[ 真神コルト ] HP : 19 → 17
GM:ヴィクラマはイベ13で同値回避します
真神コルト:2d6+10 命中 (2D6+10) > 9[4,5]+10 > 19
天城コウスケ:ナイス連環!
GM:今度は命中しますね!
真神コルト:ほっ……
GM:ではダメージどうぞ
真神コルト:ダメージロール前に《アタックブースター》。与ダメ+1d6。
system:[ 真神コルト ] HP : 17 → 15
真神コルト:ナイトフォーク+1d、ハードナックル+2d、アタックブースター+1d。計+4dでダメージロール。
真神コルト:2d6+21+4d6 マグネティックコレダー/雷 (2D6+21+4D6) > 7[3,4]+21+17[2,4,5,6] > 45
GM:ミーレスが雷防御なんて持ってるわけないだろ!
GM:FP36点、沈みます!
真神コルト:モノケロスを狙う敵ミーレス。呼応したモノケロスの射撃と回避行動。
真神コルト:先の奈落獣に対する攻撃にしても。
真神コルト:(思い切りのある踏み込みと瞬発力。素人の動きじゃないですね……)
真神コルト:リトル・ライト・ブルーからの戦術指示が入る。モノケロスへの攻撃に当たり、敵部隊が動きを止めている。
真神コルト:「叩くならこちら、か!」
真神コルト:スラスターオン。その火線を潜り抜けるように一気に距離を詰め。
真神コルト:「こんな所で! いい加減にしてくださいっ!」
真神コルト:敵部隊の中心に躍り込んだジャガーノートの腕、純エネルギーと化した爪が数度閃き、ステラチタンの機体を切り刻む。
ヴィクラマ部隊2:ヴィクラマが次々と横薙ぎ、あるいは頭から真っ二つに引き裂かれ、爆発!

GM:▽リトル・ライト・ブルー/R2メインプロセス
速水ヤドリ:はい。
速水ヤドリ:ムーブなし、マイナーなし。メジャーで「連装主砲」を使用して残ったヴィクラマに砲撃攻撃。
速水ヤドリ:命中判定。
速水ヤドリ:2d6+14 砲撃 (2D6+14) > 4[1,3]+14 > 18
GM:回避・防壁どっちも13固定!従って命中!
速水ヤドリ:ではダメージ。
GM:属性にもよるけど11点以上の出目が出ると痛いです。ダメージどうぞ!
速水ヤドリ:2d6+20 〈殴〉 (2D6+20) > 9[3,6]+20 > 29
速水ヤドリ:29点、〈殴〉。
GM:7点防御できるんだよな~~~!
GM:22点ダメージ刺さって戦闘不能です。対ありでした。
速水ヤドリ:GG。ではロールに。
GM:どうぞ!
速水ヤドリ:「この距離なら、主砲ですね。弾道予測出してください。……えぇ、街を守るための戦いで、それ以上の被害を出すわけにはいきませんからね」
速水ヤドリ:指示を飛ばし、すぐに帰ってきたデータを見て、『行ける』と判断する。
速水ヤドリ:「……命が惜しければ、直ちに脱出してください。撃ちますよ」オープンチャンネルで、照準されているミーレス群に警告する。
速水ヤドリ:装填よし。照準よし。
速水ヤドリ:「主砲、発射!!」指示に合わせて、艦が震える。
速水ヤドリ:巨大な質量弾が射出され、後には大破したミーレスの残骸だけが残った。
速水ヤドリ:「……これにて状況はいったん終了ですかね」ふぅ、と艦長席で息をつく。
オペレーター:「敵ミーレスの熱源反応、大型奈落獣のアビス反応、いずれも沈黙。我々の勝利です」
速水ヤドリ:「では、皆さんを回収して、帰投しましょうか。……えぇ、気になる機体がありますしね」
天城コウスケ:「……終わった、のか。よかった……って、そうだよ……!」
天城コウスケ:「艦長さん!その艦にも医務室はあるんだろ!?こっちにもう一人乗ってて、その人が怪我をしてるんだ!」
天城コウスケ:「頼む、色々話はあるだろうけど、まずは手当てを…!」
天城コウスケ:繋がりっぱなしのオープンチャンネルに向けて、何よりもそれが一大事だ、と言わんばかりに。
真神コルト:「そのためにも、まずは着艦です。あそこまで飛べますか?」
真神コルト:腕の武装を解いた巨人がリトル・ライト・ブルーを示す。モノケロスにも着艦コースが指示されているはずだ。
天城コウスケ:「あ、ああ……!」
天城コウスケ:リンケージの声に合わせて、機体自体も頷き、そして視線を空──コロニーに浮かぶ、リトル・ライト・ブルーへと向ける。
真神コルト:「先導します。行きましょう」
真神コルト:そして、通信モニターに映る少女に微笑みかけ。
真神コルト:「ジャガーノート、帰投します。……お疲れ様でした」
真神コルト:結ぶ言葉は、戦いの苛烈さとはかけ離れた、穏やかさに満ちていた。
GM:▽シーンカット!
GM:コネ取得は合流後でも大丈夫かな?
速水ヤドリ:合流後で!
真神コルト:同じく!
天城コウスケ:押忍、それで!
GM:では次のミドルシーンへ!
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シーン5:集結


GM:シーンプレイヤー 速水ヤドリ
GM:▽リトル・ライト・ブルー 格納庫
GM:どうにかコロニーシリンダーと宇宙港の敵を撃退することができた。
GM:しかし、コロニーの受けた被害はあまりにも大きい。
GM:キミたちはひとまず、状況確認のためフォーチュンの艦へと集合した。
真神コルト:「これがモノケロス……。私のジャガーノートと同じくらいの大きさでしょうか」
真神コルト:白い巨人を見上げて修道女が呟く。……ジャガーノートが小さい、と言った方が正確かもしれない。
真神コルト:(さて、一体どんな男の子が飛び出すやら。穏便に済むと良いのですけどね)
真神コルト:コキ、と首を鳴らす。
天城コウスケ:修道女の視線の先。コックピットハッチがゆっくりと開く。そこから──
天城コウスケ:「……よし、降りるぞフリューさん。もうちょっとだけ我慢してくれよ」
フリュー・ゲイル:「ありがとうございます。コウスケも、初の実戦で疲労度が高いと確認しています」
フリュー・ゲイル:「私はこの程度の負傷であれば問題ありません。ですので、あまり無理はされないように」
天城コウスケ:「そういうワケにもいかないだろ、無茶させたのはこっちの方なんだから……」
天城コウスケ:そんな会話を交わしながら、リフトが床面に到着。そして。
天城コウスケ:「えっ……と。さっき一緒に戦った人、だよな」
天城コウスケ:こちらに視線を向ける、修道服姿の女性に遠慮がちに声をかける。
天城コウスケ:その所作は、一般人上がりが多いというリンケージにしても、あまりに普通で。
真神コルト:(無防備ですね。一般の人……にしては、操縦は滑らかでしたが……)
真神コルト:「ええ、はい。真神コルト、見ての通りの女です」
真神コルト:「それとも、フォーチュンの者と名乗った方が早いでしょうか」
天城コウスケ:「見ての通りっていうことは……シスターさん……?」
真神コルト:「宗教的な意味合いは薄いですけどね。どちらかと言えば福祉団体のようなものです」
真神コルト:「貴方がたのお名前を伺っても?」にこりと微笑む。
天城コウスケ:「あ、ああ。こっちはフリューさん。フリュー・ゲイルさん。俺は──」
天城コウスケ:気圧される──のとは少し違う。穏やかさと、先ほどの苛烈な戦闘の様子がどうしても結びつかなくて、ぐるぐると回る思考の中で応えかけて──
速水ヤドリ:「天城、コウスケさんですね」かつかつと、足音を響かせて。格納庫に入ってくる、小さな影。
速水ヤドリ:「改めまして、速水ヤドリです」直接視認すると、モニタで確認していたよりもさらに小さく感じるかもしれない。
速水ヤドリ:「ようこそ、私の艦(ふね)へ」
天城コウスケ:「…………」
天城コウスケ:先ほど感じたものとは、また違うギャップ。小さい、というよりも幼いと形容する方が似合う、けれどどこか大人びた印象の少女に。
天城コウスケ:「……うん。天城、コウスケだ。どう呼んでくれてもいい。……誰の孫か、とかも調べがついてるんだろ、その様子だと」
天城コウスケ:何故だか、物言いは僅かに硬くなる。
真神コルト:孫、という物言いに首を傾げる。
真神コルト:「ヤ…………速水艦長? 彼は何か……?」
速水ヤドリ:「……家族の話がお嫌いなら、深くは触れずに置いておきたいところですが。あのガーディアン……そちら風に言うのなら、ロボットが。それを許してくれるでしょうかね」
速水ヤドリ:白いガーディアンを見上げながら。
天城コウスケ:「分かってる。……こいつが何なのか。なんで俺がこれを動かせたのか。俺だって知りたいと思ってる」
天城コウスケ:「……だけど」
天城コウスケ:「まずはこの人を、頼む。……研究所の人だってこと以外は、名前しか聞いてないけど……」
天城コウスケ:「俺を、これに乗せてくれた……助けてくれた、人なんだ」
天城コウスケ:肩を貸すようにしているフリューを見て、小さく頷く。
フリュー・ゲイル:「紹介が遅れました。私はフリュー・ゲイル。天城ロボット研究所の研究員です」
フリュー・ゲイル:「こちらのコロニーへは、天城女史と博士の命を受け、モノケロスの開発協力のため地球から参りました」
天城コウスケ:「天城女史、っていうのは俺の姉さん……天城レイコのことだ。……俺も、姉さんに呼ばれてここに来た」
天城コウスケ:「……何のためだとか、もらった手紙に説明は全然なかったけどな」
天城コウスケ:そういう人なんだよ、と。吐き捨てる……と言うには何か複雑な感情が見える声で。
速水ヤドリ:その様を見て、何かを一瞬考えるような表情をしたのち、それを消して。
速水ヤドリ:「……とりあえず、負傷者も意識は明瞭なようでなによりです」応急手当はここでしましょう、と、スタッフにタブレット越しにコールを送り呼び寄せる。
天城コウスケ:「……ありがとう、速水さん。……真神さんも、その。いきなり不躾な目で見て、悪かった」
真神コルト:「いいえ。いきなりガーディアンに乗って、戦って、では無理もありません」
速水ヤドリ:「ですね。戦闘を終えて恐慌を起こしていないだけ凄いものです」
天城コウスケ:「そういう風になるもの、なのか。……いや、なんというか──」
天城コウスケ:「もちろん、驚いたよ。でもなんとなく。落ち着くような感じもしたんだ」
天城コウスケ:不思議なものを見るように、"モノケロス"を見上げて──
天城コウスケ:「……ああいや、ごめん。ヘンな話をしちまった」
真神コルト:初めてジャガーノートに乗った日、自分はどうだったか。彼女の目にはどう映っただろうか……と思い浮かべる。
真神コルト:「良いんじゃないですか。貴方にとってそれは、そういう物なんでしょう」首から下げたロザリオをそっと握る。
リトル・ライト・ブルー乗員:「艦長。シェリル市長からの要請です。現状の説明と今後の相談のため、一度我々に来て欲しいと。どうしますか?」
速水ヤドリ:「依頼主からのお言葉ですからね。無視するわけにはいきません。……天城さん、真神さんの機体を整備する間、お二人にも留まってもらうことになりますが……よろしいですか?」
真神コルト:「私は構いません。元々、市長の護衛のお仕事もありますから」
天城コウスケ:「もちろん。……艦の中じゃ、艦長の指示には従わなきゃ、だろ。世界史の資料集で見たよ」
天城コウスケ:精一杯の軽口で応じる。
速水ヤドリ:「ふふ、よろしい」ほんの少しだけ、笑って見せて。
速水ヤドリ:「では、シェリル市長のところに向かいましょうか」
真神コルト:「あ。その前に」両手を合わせ。
真神コルト:「天城くんのメディカルチェックを済ませましょう。私もチェックを受けなきゃ」
真神コルト:戦闘後の負傷の治療、奈落獣や奈落兵器を相手取ったならばアビス汚染の確認と除去。
真神コルト:リンケージはガーディアンに乗って戦うだけでは済まない稼業だ。
天城コウスケ:「メディカルって……いいよ、怪我もしてないんだから。乗せてもらったからって、そこまで世話になるわけには……」
天城コウスケ:そんな実情はつゆ知らず、(リンケージでなければ)当たり前の観点からそう応じる。
真神コルト:「ダメですよ、規則です。今回は奈落獣と戦ったんですから尚更です」
真神コルト:さあ、と手を取り。その細腕とはまるで釣り合わない膂力でぐいと引く。
真神コルト:「艦長も立ち会います?」
速水ヤドリ:「ふふ、そうしましょうかね?」その様子を、どこかおかしげに、微笑まし気に見ながら。
天城コウスケ:「いや大丈……うわっ、ちょっ、力強いな!?」
天城コウスケ:「いやほんと、大丈夫!大丈夫だから!速水さんも何言ってんだ!?」
真神コルト:「さ、行きますよ」フリューさんの治療もありますし、と続けながら少年をずるずると引きずっていく。
速水ヤドリ:「大丈夫に見えても、規則ですので。艦長命令ですよ」そのまま、二人の少し後を歩いていく。
天城コウスケ:「……ああ、くそ」
天城コウスケ:半ば引きずられるように歩きながら、諦めの色が濃い言葉を吐く。そこに、僅かに混じるのは。
天城コウスケ:「(……いったい、どんな人たちなんだろうって思ってたけど)」
天城コウスケ:「(……笑うんだな。真神さんも、速水さんも。そりゃそうか、リンケージだって人間なんだ)」
天城コウスケ:──ならば。自分をここに導いてくれた、あの人は。
天城コウスケ:いったい、どんな風に笑うんだろう。
GM:▽シーンカット/コネの取得が可能!
真神コルト:ヤドリちゃんに信頼、天城くんに興味で取得!
速水ヤドリ:真神コルト/信頼、天城コウスケ/興味 でコネ取得。
天城コウスケ:ヤドリちゃんに「とまどい」、コルトさんに「興味」で!
GM:オーケイ!
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シーン6:市長からの依頼


GM:シーンプレイヤー 真神コルト
GM:他の皆さんも登場可能です。登場する人はコルトさんとの同行を宣言するか
GM:社会+2dで目標値8を出してください
速水ヤドリ:お話聞かなきゃいけない立場なので、同行させてもらいましょうか
天城コウスケ:では判定してみましょう。出れたら「戦闘行為をした当事者として話を聞いておけ」みたいな感じで連れてかれたということで!
天城コウスケ:コネがあるので目標値は6に。
天城コウスケ:2d6+3 (2D6+3) > 4[1,3]+3 > 7
天城コウスケ:あぶねえ。
GM:ギリ達成ですね!
GM:▽コルビッツ・コロニー/臨時行政区
GM:シェルターを出たタカナシ市長たちが用意した仮設テントに、君たちは案内された。
シェリル・タカナシ:「コルトさん。それに、フォーチュンの皆さん。まずは侵入した敵の撃退に関して、ありがとうございます」
シェリル・タカナシ:非常用のジャンプスーツに着替えた市長は、煙と泥に塗れてこそいるものの怪我はしていないようだ。
速水ヤドリ:「そちらもお怪我はないようでなによりです。私たちも、仕事としてお受けしたので。そこはきっちりとやらせていただきます」
真神コルト:「ええ、速水艦長の仰る通りです。……交戦報告ですが、コロニー内に侵入した敵は少数ながら」
真神コルト:「奈落獣とアビスミーレスの混成部隊。おそらくはディスティニーかノイエヴォルフ、ですね」
天城コウスケ:「えっ……と。俺はその、死にたくないからああしただけで……」 キリキリと応える女性陣に比べて、所在なさげに視線を彷徨わせながら。
シェリル・タカナシ:「それでも、貴方たちの働きがなければ、このコルビッツは危険なところでした。だから、感謝させてください」
天城コウスケ:「あ、ああ……。……っと、ごめん、仕事の話……なんだよな」
天城コウスケ:恥ずかしさと後ろめたさを感じて、誤魔化すように頭を下げて視線を切る。
真神コルト:貴方にとってはそうではないんですから、気にしないで良いんですよ、とつつく。
天城コウスケ:その気遣いに、余計に身を縮こませながら。話に耳を傾ける。
シェリル・タカナシ:「その仕事の件なのですが……先程、公社の方々と被害を確認したところ、残念ながら生命維持に必要な設備が破壊されている、との報告がありました」
真神コルト:「な……」
シェリル・タカナシ:「設備の復旧自体は不可能ではありませんが、一朝一夕に、とは行きません。その間市民の安全を確保できるだけの酸素も水も、今の状態では維持が難しいのです」
真神コルト:「となると、一時、このコロニーから避難するということになりますか?」
真神コルト:「しかし、近隣に人口を丸ごと収容出来るような場所は……?」
真神コルト:ちょっと思いつかない。移動の手配も簡単ではないはずだ。
シェリル・タカナシ:「問題はそこなのです。しかし、市民の安全を考慮すれば、彼らをここに置いておくわけにもいきません」
シェリル・タカナシ:「幸い、港湾区には皆さんの護衛のおかげで生きている船が他にも存在します。今は彼らを乗せて一時月面か、収容数に余裕のあるコロニーへ避難するしかないでしょう」
シェリル・タカナシ:「そこで、速水艦長には我々の避難中の護衛をお願いしたいのです」
速水ヤドリ:(……)一瞬、考え込むような仕草。"敵"の狙いが何なのか。先程の戦闘について思いを馳せる。
速水ヤドリ:予測はある。予測が当たっていたら、却って市民たちを危険に晒す結果にはならないだろうか?
速水ヤドリ:……だが。結局のところ、護衛なしでこの宇宙を旅する方が危険であろうと、算盤を弾き終える。
速水ヤドリ:「……えぇ。乗りかかった艦というか、乗せかかった艦というか。安全が保障できるまで、護衛させていただきましょう」
シェリル・タカナシ:「よろしくお願いします。頼らせていただきます」
シェリル・タカナシ:「コルトさん。大変なことになってしまいましたが、引き続き私と……コルビッツの市民たちの安全を、お願いします」
真神コルト:「お任せください。……これ以上の、被害、は。出させません」
真神コルト:一瞬だけ、言葉の途中で言い淀む。
真神コルト:破壊された街並みに、初めてジャガーノートに乗った日の出来事がフラッシュバックしたためだ。
真神コルト:「……大丈夫。速水艦長の指揮もありますし、心配は要りませんよ」取り繕うように笑う。
天城コウスケ:「……ここで生きていけないっていうなら、俺だけ残るっていうのは、駄目だよな」
天城コウスケ:整った算段も染み付いた記憶も知らぬけれど。──先の戦いで怪我を負った者がいない、などということはないだろうとは想像できる。
天城コウスケ:「あいつら、俺を……あの機体を。"モノケロス"を狙ってた。だとしたら、逃げたとしても──」
天城コウスケ:「……なんてことは織り込み済みか、真神さんも速水さんも」
天城コウスケ:なんとか作った小さな笑みは、やはり、何か誤魔化すようなもので。
速水ヤドリ:「……人が口には出さずにいた事を。少々まっすぐすぎるきらいがありそうですね」つんとすました顔で。
速水ヤドリ:「えぇ。……危険は予測されますが……不確定な要素だけで、多くの為に少なきを切り捨てるのは、まだ早い。それに、テロ組織にガーディアンをみすみす引き渡すわけにもいきません」
天城コウスケ:「……そう、だよな。ごめん、気を遣わせた」 それを無下にしたことが、どうしようもなく恥ずかしくて。
天城コウスケ:「代わりって言っちゃ何だけど。……俺に出来ることがあったら、言ってくれ」
天城コウスケ:「荷物運びでも、戦いでもさ。……やれる限り、やってみるから」
真神コルト:「確かに、使えるガーディアンが増えるのは大いに助かることですが……」
真神コルト:「戦闘もとなると、少し事情は変わってきますよ。ね?」速水艦長を見る。
速水ヤドリ:「……」そう。"使えて"しまう。彼の価値は先程の戦場で証明されてしまった。
速水ヤドリ:「……えぇ。本当にいざ、という時の自衛以外は、ナシの方向で。お願いしますね。民間人を戦場に何度も繰り出したとあっては、傭兵の恥ですので」
真神コルト:そのいざという時は、おそらく遠からず来る。
真神コルト:中隊規模の敵が動いていたということは、近くに拠点か母艦があることを意味する。
真神コルト:それでも。建前だったとしても。
真神コルト:仕事に責任を持つというのは、そういうことだ。
天城コウスケ:「……うん」 ──たとえ、叶わぬ願いだとしても。
天城コウスケ:「"ロボット"は。戦うためじゃなくて、人を助けるためのものだからさ」
天城コウスケ:──子供の頃、憧れたのは。そういうモノだったのだと、思い出す。
GM:シーンカット!
(目次に戻る)

マスターシーン:策動者たち


GM:━━━時は少し遡る。
GM:コルビッツ・コロニーを望む宇宙の暗闇。その中に、デスティニーの機動巡洋艦の姿がある。
GM:そのブリッジから、コロニーでの戦闘を眺めている男がいた。
この男こそ、コルビッツ・コロニーを襲ったデスティニー宇宙方面部隊の指揮官であるシディル大佐だ。

デスティニー隊員:「大佐。コルビッツの防衛艦隊を相手取った海賊から通信が」
シディル:「繋いでくれ」
GM:シディルの言葉を受けて、ブリッジ正面のモニターに妙齢の女の姿が大写しになる。
エリス・リー:「コルビッツの防衛艦隊は依頼通り片付けたよ。とはいえ、そっちは計画通りとは行かなかったみたいだねえ」
GM:エリス・リー。元ヴォルフ共和国第六艦隊の空間潜航艇「ファング-33」指揮官であり、現在はノイエヴォルフを始めとして様々な勢力の元で傭兵業を営む宇宙海賊の女頭目である。
シディル:「寄港していたフォーチュンの船に、〝モノケロス〟が拾われたと聞いている」
エリス・リー:「あんたにとっては随分と面白くない事態になったんじゃないかい。さて、作戦司令官様。この状況で、どう算段をつけるつもりだい?」
シディル:シディルはやや思案するように顎を撫でた後、値踏みするような目を向ける女傑へと答えを返す。
シディル:「一度宙域を離脱し、まずはそちらに貸した兵と合流したい。貴女方にも仕事を頼む必要がありそうだ」
エリス・リー:「へえ?今すぐ私らにあれを追えって言うかと思ったが」
シディル:「フォーチュンの船には、他にもガーディアンがいることは承知している。敵の戦力を過小評価して逐次こちらの戦力を投げるほど、私は愚かではないよ」
エリス・リー:「言うじゃないか。期待してるよ、指揮官様」 揶揄うように告げると、通信を終了する。
デスティニー隊員:「よろしいのですか?海賊にあのような無礼を許して」
シディル:「構わん。…とはいえ、目を離すなよ。報酬さえあれば動くと言うのは、蝙蝠にもなり得ると言うことだ」
シディル:「いずれにせよ、コルビッツは酸素も水も長くは持たん。連中はあの瓶から外に出る他ないのだから、我々はそこを待てばいい」
GM:シディルの号令のもと、巡洋艦は宇宙の闇へと消えていく━━━。
GM:▽シーンカット


GM:コネ・HP回復・購入判定あればどうぞ!
速水ヤドリ:コネはなしの、HP回復にあてましょう。
天城コウスケ:HP回復は無し!購入は賦活剤を狙いましょう。
速水ヤドリ:3d6 (3D6) > 18[6,6,6] > 18
速水ヤドリ:???
速水ヤドリ:全回復です……
system:[ 速水ヤドリ ] HP : 13 → 19
天城コウスケ:獣の数字……
真神コルト:強い(確信)
天城コウスケ:2d6+3>=20 (2D6+3>=20[12,2]) > 10[4,6]+3 > 13 > 失敗
天城コウスケ:財産点1を入れて成功に!ひとまず自分で持っておきます。
天城コウスケ:舞台裏は以上!
真神コルト:こちらも賦活剤チャレンジ。
真神コルト:2d6+4>=20 幸運 (2D6+4>=20[12,2]) > 6[2,4]+4 > 10 > 失敗
真神コルト:財産1点出してちょうど20でゲット!処理は以上です。
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シーン7:流星


GM:シーンプレイヤー 速水ヤドリ
GM:他の皆さんも登場可能です!
登場する場合は速水さんと同行宣言or判定で8以上お願いします~

真神コルト:では同行で。
天城コウスケ:では同行で…!
GM:了解!
GM:▽コルビッツ・コロニー/港湾区画
リトルライトブルー乗員:「艦長!コロニー市民の皆さんの各避難船への乗船と、生きてる荷物の積込、終わりました!」
オペレーター:「搬入作業には、真神さんとあの天城って子も協力してくれたようです」
リトルライトブルー乗員:「へー。あの天城って子、リンケージとは言えなりゆきだろ?大したもんだなぁ。 艦長は、そのあたりどう思います?」
速水ヤドリ:「……妙なアンバランスさを感じる少年ですね。全く戦場を知らないようでいて、いざ戦うとなったらあの動き……」
速水ヤドリ:「気にかかる人、と今はまとめておきましょう。……準備が出来たのなら、出発しましょうか」
リトルライトブルー乗員:「了解!エンジンはあったまってます。いつでも発艦オーケーです!」
GM:操舵士が軽快に返し、リトル・ライト・ブルーが先頭を切ってコルビッツ・コロニーを離れる。
GM:━━━そんな時だ。フリューと名乗ったあの女性が、天城コウスケと共にブリッジを訪れたのは。
フリュー・ゲイル:「失礼します。艦長、この船の軌道上に接触する可能性が極めて高いデブリの接近を感知しました」
天城コウスケ:「作業が終わって、機体の火を落とすか……ってなった段に、さ。……レーダー、だと思うんだけど……」
天城コウスケ:「……ごめん、上手く説明できない。とにかく、機体が何かを捉えたと思って、フリューさんに相談したら……」
速水ヤドリ:「それは……こちらでも急ぎ確認させます」
速水ヤドリ:戦艦のレーダーよりも、偵察機でもない機体一つのレーダーの方が高性能であることは信じがたいが。こういう時の悪い勘のようなものは、当たるものだ。
リトルライトブルー観測士:「……確かに、こっちへ接近する物体がありますね。船のレーダーより先に捉えるあたり、さすが民間研究所生まれってとこでしょうか」
リトルライトブルー乗員:「褒めてる場合か!ギャラクシー級のうちはこの距離ならまだ避けれるけど、後ろの民間船は今から知らせても全員退避できるかどうか、ギリってとこですぜ」
速水ヤドリ:「……知ることが出来たのは僥倖です。対処に移るとしましょう」
速水ヤドリ:「まずは各船に通達を」
フリュー・ゲイル:「仮にここで全艦の回避が完了しても、この距離では推進剤を多く失います。これからの航行に負担をかける上、テロリストの追撃を許す可能性が増えるかと」
速水ヤドリ:「……となると、デブリを処理する他ありませんね」
天城コウスケ:「処理……って言ったって、押してどかすわけにもいかないだろ……?」
真神コルト:「接近する物体のスピードや大きさは分かりますか?」
真神コルト:「艦砲での迎撃か、ジャガーノートで取りつくか。どちらか可能なら、十分に勝算はあります」
フリュー・ゲイル:「数値上での話をすれば〝モノケロス〟であれば、この状況に関してアプローチが可能です」
オペレーター:「艦砲で軌道を逸らす手は、今の距離ならまだ可能かと。とはいえ、後続の民間船がどこまで推進剤を節約できるかは怪しいところですね」
速水ヤドリ:ちらりと、天城くんの方を見る。
真神コルト:「そうですか……。しかし、モノケロスであれば、というのは……?」
オペレーター:「スーパー級の出力なら、組みついての破壊は不可能ではないですが……両機ともに出撃させれば、こちらの守りが手薄になります。どちらかには残っていただいた方がよいかと」
天城コウスケ:「……うん。やれるなら、やるよ。具体的にはどうすればいい」
天城コウスケ:僅かに躊躇はあったものの。向けられた言葉と視線に、小さく頷く。
フリュー・ゲイル:「〝モノケロス〟のOSには、DSLというシステムが組み込まれています」
フリュー・ゲイル:「詳説は略しますが、このシステムへの適応者……つまり、正規のリンケージである天城コウスケであれば、スターゲイザー同様の反応速度で機体のOVLシステムを追従させ、デブリへ対応することが可能です」
天城コウスケ:「……そのシステムのことも、機体のことも、俺にはよく分からないけど」
天城コウスケ:「フリューさんがそう言うなら、やれるんだと思う。……ウチの家はさ、ほら」
天城コウスケ:「ロボットに妙なことを仕込むのなら、お手の物だから。あのジジイと姉さんなら、余計にだ」
天城コウスケ:"家族"を雑に呼びながらも、声色に悪い感情はない。
真神コルト:「………」人を、スターゲイザーのようにする。
真神コルト:それは、まるで……そう口に出そうとして止める。
真神コルト:検討に時間を掛けられる状況ではないし、オペレーターの言う通り、後の備えも必要だ。
真神コルト:「……分かりました。そういうことなら、モノケロスで対処に当たってもらった方が良いかもしれませんね」
真神コルト:「後ろには私も控えていますし。大丈夫、上手く行きますよ」
速水ヤドリ:「……万一の時には、主砲を以てデブリをなんとかしますので。……まず、お願いしてもいいですか。天城さん」
天城コウスケ:「……ありがとう、真神さん、速水さん。……うん、戦いに行くんじゃあないんだ」
天城コウスケ:「それで誰かが助かるなら、きっと"モノケロス"も、それを作った人たちも、喜ぶはずだから」
天城コウスケ:「……いや、どうかな。ジジイと姉さんは、もっといい使い方がある、とか怒るかも」
天城コウスケ:などと、軽口を吐く程度には。言葉で押された背中は、少しだけ軽く感じられる。
フリュー・ゲイル:「いえ。きっと、お二人も喜ばれるかと」
真神コルト:「そうですね。今、最善の使い方をするのに、それ以上と言う人はいないと思います」と微笑む。
速水ヤドリ:「……では、お願いします。無事の帰還を待っていますね」ぱちりと一瞬を閉じて、何かに祈ってから。送り出す言葉をかける。
天城コウスケ:「うん、それじゃあ──」
天城コウスケ:「行ってきます」
天城コウスケ:──この言葉を口にするのも、随分久しぶりだった。
天城コウスケ:たとえ一時のものであっても、帰って来る場所がある。帰りを待っている人がいる。
天城コウスケ:──だから。
天城コウスケ:「……守らなきゃな。リトル・ライト・ブルーを。この艦が預かっている、みんなを」
天城コウスケ:そう、自分に言い聞かせるように。あるいは宣言するように、小さく呟いて──
GM:▽シーンカット!
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シーン8:〝モノケロス〟の力


GM:シーンプレイヤー 天城コウスケ(他全員登場可能)
GM:登場は任意で可能です? 一応登場宣言だけお願いします!
速水ヤドリ:では、登場させていただきましょうか。
真神コルト:ではこちらも一応。何かあった時に備えて。
天城コウスケ:わーいお願いします!
GM:━━━〝リトル・ライト・ブルー〟艦上。
GM:船からエネルギー供給を受けた〝モノケロス〟が、狙撃体制で鎮座している。
GM:狙いは遥か彼方より高速で迫る隕石。
リトルライトブルー乗員:「本艦から〝モノケロス〟へのエネルギー供給、安定してます」
速水ヤドリ:「EN供給機関、問題なく作動しているようですね。消費は艦のジェネレーターで肩代わりをしますので、そちらは狙撃に集中してください」天城君に、通信越しに落ち着いた声が語りかける。
天城コウスケ:「あ、ああ……。……エネルギーの心配をしないでいいのは助かるけど……」
速水ヤドリ:「万一に備えて主砲も待機しています。……そちらのレーダーの方が高機能かもしれませんが、データリンクも行っているので、参考に」
天城コウスケ:動かないインジケーター……供給が安定していることを示すそれを見ても、不安をぬぐい切れるものではないが。
天城コウスケ:「……うん。大丈夫、やれる。レーダーの性能は多分、そう大したものじゃないんだろうけど」
天城コウスケ:「どうすればいいかは、コイツが教えてくれる。……そんな気がするんだ」
天城コウスケ:コンコン、と。モニターを──"モノケロス"の状態を示すウィンドウを軽く小突く。
天城コウスケ:「それに、なんとなく。速水館長が背中を押してくれると、いけるんじゃないかって気がするよ」
速水ヤドリ:「天城さんにとって、"モノケロス"は特別な機体のようですね。……リンケージとガーディアンの間に、オカルトめいた……"絆"のようなものがあることは、知られています」
速水ヤドリ:「……平常時の私の指示が自信に繋がるというのは、それこそオカルトじみている気もしますが……えぇ。こどもが見ている前で、みっともない姿は晒さないでくださいね」肩の力を抜かせるように、冗談めかして言う。
天城コウスケ:「分かってるよ。これでしくじったら、真神さんに怒られるだけじゃ済まないもんな」
天城コウスケ:返す言葉も、緊張は滲むものの軽く。
速水ヤドリ:「よろしい。では、お願いします。トリガーはそちらに」
フリュー・ゲイル:「大丈夫です。今のコウスケなら、おそらく」〝モノケロス〟の複座シートに乗ったフリューが告げる。
天城コウスケ:「絶対、とは言わないんだな。……そりゃそうか、引き金を引くのは、ロボットじゃなくて人だもんな」
フリュー・ゲイル:「モノケロスのDSLは、リンケージの意志によってOVLシステムの追従性を高めると、レイコ女史から聞きました」
天城コウスケ:「さっき速水艦長が、オカルトめいた、って言ってたけど。……そうだよな。それだけ聞くと、本当にオカルトだ」
天城コウスケ:「……でも、分かるよ。こいつは……俺がやりたいと思ったことを、させてくれる」
天城コウスケ:「……なんとなく、ここまで姉さんの思い通りって感じがして、面白くないけどさ」
天城コウスケ:仏頂面で漏らす言葉に、けれど嫌悪感はない。
速水ヤドリ:「お姉さん、ですか」会ってみたいものです、とは、口にできない。あの混乱の中で、誰が生き残っているのか。誰が亡くなったのか。それはまだ正確には分かっていない。
速水ヤドリ:それでも。
速水ヤドリ:「……家族の話ができるというのは、羨ましいことですね……」小さく、零して。
真神コルト:「……そう、ですね」
真神コルト:ジャガーノートのコクピットに漏れ聞こえる三人の声に、小さくちいさく呟く。
天城コウスケ:「────」
天城コウスケ:姉に。そして自分に引き金を預けてくれた彼女たちに、何があったのか。それを知る術はないけれど──。
天城コウスケ:「……大丈夫」
天城コウスケ:「守るよ。今は、それが俺の「やりたいこと」だ」
天城コウスケ:ここで自分が何をするかだけは、決めている。
フリュー・ゲイル:「コウスケ。貴方のお姉さんは……」何かを告げようとした時。機体のセンサーが、隕石の射程圏内への侵入を告げる。
天城コウスケ:「ッ……」
天城コウスケ:その先を知りたい。──が、その前に。為すべきことを。為したいことを。
モノケロス:──右手で懸架するビームキャノン。そのバレル下部に折り畳まれたパーツが展開。
モノケロス:砲口に延長バレルが接続され、同時に管制システムも長距離狙撃モードへと切り替わる。
天城コウスケ:「……見えた。あいつか……!」
天城コウスケ:モニターの中、「点」としか呼べないそれに、ターゲッティングサイトが重なる。
天城コウスケ:「エネルギーは十分、狙いもバッチリ。これなら……」
天城コウスケ:──いける。そう確信して、操縦桿のトリガーに指をかけ──
天城コウスケ:「……ぁ……?」
天城コウスケ:──モニターに、ではない。脳裏に一瞬、垣間見えた光景があった。
天城コウスケ:真正面から飛来物に直撃するビーム。十分な威力のそれは、確かに目標を果たす。
天城コウスケ:しかし、砕けた破片が。雨霰の如くリトル・ライト・ブルーに、随伴する避難艦に降り注いで──
天城コウスケ:──いくつも、いくつも。炎の華が咲いて──
天城コウスケ:「──いや、だ」
天城コウスケ:それは駄目だと、知覚した未来の可能性を否定する。
モノケロス:──その意志に応えて、僅かに射軸がずれて──否、ずらして。
モノケロス:艦船の主砲に匹敵する威力の光条が放たれ──
速水ヤドリ:「状況確認、急いでください」彼方の隕石がどうなったのか、解析を急がせる。
オペレーター:「〝モノケロス〟の狙撃、着弾を確認。ですがこれは━━━」
オペレーター:「破砕されていません!以前此方へ接近!進路データ、表示します」
リトルライトブルー乗員:「艦長、どうします?推進剤を犠牲にしてでも、ここは━━━」退避すべきではないか、と進言を。
真神コルト:「……!」
真神コルト:両手両脚に力を入れる。爆散させても慣性は残る。
真神コルト:艦砲で迎撃しても少なからず被害を受ける、となれば。
真神コルト:隕石がリトル・ライト・ブルーの回避距離にあるうちに取りついて、弾き飛ばすしかない。
真神コルト:「こちらジャガーノート、隕石に向かいます。リトル・ライト・ブルーは今すぐに──」
天城コウスケ:「……大丈夫。動いちゃ駄目だ」
真神コルト:「えっ?」
速水ヤドリ:瞬間の思案。次なる指示を飛ばそうとして、その言葉で踏みとどまる。
天城コウスケ:「ギリギリだけど、当たらないよ、あいつは。そうなるように撃った」
速水ヤドリ:「……軌道データ、再計算。"モノケロス"とリンクして、『砲撃が命中した』ことを勘案して、もう一度」
リトルライトブルー乗員:「再計算した隕石の軌道データ、出ます。……対象、こちらへの直撃コースを徐々に逸れていきます!」
モノケロス:──そのシミュレーションを裏付けるように、"モノケロス"のOSから、「過去に演算された未来のログ」が出力され、"リトル・ライト・ブルー"へと転送される。
速水ヤドリ:(一瞬でこれだけの判断を……いや、それ以前にこのログは一体? いつの時点から、どこまでを見通していたと……?)
天城コウスケ:「やっぱり、上手には説明できないけど──」
天城コウスケ:「……こいつは、俺のやりたいことを叶えてくれたんだと思うよ。……それが、意志の力だって言うのなら」
天城コウスケ:「確かに、こいつは。俺にとって、特別なんだろうな」
速水ヤドリ:天城コウスケが本当に素人であるかどうかなど、もはや些末な問題に過ぎない。"モノケロス"は、それと彼との組み合わせは、そんな問題を置き去りにするほど――
速水ヤドリ:(――危険、かどうかは。良いも悪いも、心次第。でしたね)内心の動揺を押し隠す。
真神コルト:そうこうするうち、隕石が彼の言う通り、そしてリトル・ライト・ブルーから転送されてきた再計算結果の通り、
真神コルト:音もなく通り過ぎて行く。
真神コルト:「はぁ……」確認して大きく息をつく。
速水ヤドリ:「当初のプランとはズレましたが、結果としては最上級です。よくやってくれました、天城さん」
真神コルト:「良かった……は、良かったですが。困りますよ」
真神コルト:ギリギリまでそれを言わなかったことに口を尖らせる。
真神コルト:「……怒るとしたら、そこですね」裏腹に声は穏やかなまま。
天城コウスケ:「……仕方ないだろ。本当にギリギリまで、そのまま撃つつもりだったんだから」
天城コウスケ:「……でも、うん。みんなを守れたなら、よかった」
天城コウスケ:労いの言葉も、可愛らしい小言も。為すべきことを為せたのだから、聞けたのだと。
天城コウスケ:我知らず、頬は緩んで──
GM:直後〝リトル・ライト・ブルー〟艦内に緊急事態を報らせるサイレンが鳴り響く。
速水ヤドリ:「何事ですか!」
オペレーター:「本艦に接近する艦船の反応あり!この距離まで感知できなかったなんて……!?」
速水ヤドリ:(まさか、アビス・ステルス……?)
速水ヤドリ:「迎撃態勢準備! 後ろへ抜かせるわけにはいきません!」不幸中の幸いにして最大戦力(ガーディアン)は既に配備状態、主砲も発射準備は出来ている。
オペレーター:「アンノウンより発艦反応あり、ミーレス複数、ガーディアン2……船の識別出ました!空間潜航艇〈ファング-33〉……海賊です!」
天城コウスケ:「……海賊!?」
天城コウスケ:あまりと言えばあまりな単語に、思わず鸚鵡返しの言葉を発する。
フリュー・ゲイル:「おそらく、敵の雇った傭兵の類かと」
真神コルト:「ファング-33……確か、フォーチュンの要警戒リストにありますね」
真神コルト:データを照合。一致するプロファイルが呼び出される。
真神コルト:「元、ヴォルフ共和国第六艦隊の傭兵部隊。手強い相手、ですね」
真神コルト:通商破壊などに従事した特殊部隊……とある。それが一筋縄で行かない相手であることは、従軍経験がなくとも理解出来る。
天城コウスケ:「……にしたって、こんなタイミングで……!」
GM:ザードとヴィクラマの編隊を縫うように、空間戦用のバックパックを装備したライトニング級がその名通りの変則的な軌道で接敵する。
天城コウスケ:艦隊として準備万端であることと、リンケージがそうであるかは別の話だが。──そうも言ってはいられないのも、また事実。
エリス・リー:「あれがコロニーから逃げたって大物かい。さぁて、どの程度のものか。見せてもらおうじゃないか……!」
速水ヤドリ:「っ、すみません、天城さん……収容している隙を晒すわけにはいきません、自衛をお願いします!」戦わせたくは無かったが、仕方ない……!
真神コルト:「逃げ切れる距離では……。どうにか帰ってもらうしかありません、ね!」
天城コウスケ:「ああ、分かってる!言っただろ!」
天城コウスケ:「守るって……!」
GM:▽シーンカット
(目次に戻る)

シーン9:追撃者たち


GM:シーンプレイヤー 真神コルト(全員登場)
GM:登場宣言だけお願いします
速水ヤドリ:登場!
天城コウスケ:登場します!
真神コルト:うおー(シーンプレイヤー)
GM: 
GM:暗礁宙域の中から出現した空間潜航艇ファング-33。
GM:狙いが〝モノケロス〟か、〝リトル・ライト・ブルー〟を先頭に控える艦隊かはわからない。
GM:だが、いずれにせよ応戦しなくてはならないことは確かだ。
オペレーター:「敵、ガーディアンの識別完了しました!先陣のライトニング級、エリス・リーの〝グレイハウンド〟です!注意を!」
真神コルト:「前に出ます。艦隊に取りつかせないようにしなくちゃ……!」
天城コウスケ:「くそ、的が小さいってレベルじゃないぞこれ……!バッタか何かかよ……!」
速水ヤドリ:「副砲の用意もしておいてください、的の小さい相手には面で制圧したほうが早い……」戦闘状態に移り変わる艦の中で、クルーに指示を出す。
オペレーター:「後方に控えているガーディアンの反応もあります!くれぐれも気をつけてください!」
GM:簡易戦闘を行います。
GM:勝利条件は2R以内に目標へ攻撃を命中させること
GM:命中すればOK!武器のリソースは消費しなくてOKです
GM:判定に関して特技の使用を可能とします。
GM:エネミーは固定値のみで回避します。
GM:標的になるエネミーは2体。

GM:グレイハウンド(エリス・リー専用機)目標値16
????? 目標値14

GM:命中を外した場合、1Rごとにそれぞれから5D6点のダメージがランダムな1人に与えられます。
真神コルト:ひょえっ
天城コウスケ:ぐえー!!
速水ヤドリ:当てていただくほかないわね
GM:また、判定移行前に「?????」が〝モノケロス〟へ加護〈ニョルド〉を使用します。
天城コウスケ:ブレイク必須というわけね…!
GM:加護なしならこのままダメージ出しますね
GM:15D6 (15D6) > 59[2,2,2,3,3,3,3,4,4,5,5,5,6,6,6] > 59
GM:59点〈神〉属性ダメージです。 加護ありませんか?
天城コウスケ:機体値よりちょっと上!こちらからは無しで、通るならブレイクする所存!
GM:ではロールの前に命中処理していきましょう
天城コウスケ:押忍!こちらはブレイクしてFPが13に。(《超血統》で意志基本値+5まで回復)
system:[ 天城コウスケ ] FP : 30 → 13
GM:行動値全員同じなので、引き続きPC3から逆打ちで処理しましょう
GM:コルトさんから対象を選んで命中判定どうぞ
真神コルト:イエス!
真神コルト:では、ナックルでグレイハウンドを狙いましょう。
真神コルト:命中判定ゴー!
真神コルト:2d6+10>=16 命中 (2D6+10>=16[12,2]) > 4[1,3]+10 > 14 > 失敗
真神コルト:ギャー!
速水ヤドリ:もしもの時の《アドヴァイス》。達成値+2してもらいましょう。これで16……命中だ!
system:[ 速水ヤドリ ] HP : 19 → 15
真神コルト:ヤドリちゃん……好き?
速水ヤドリ:では、次は私の番。
速水ヤドリ:?????に「連装主砲」で攻撃を試みます。命中判定。
速水ヤドリ:2d6+14>=14 (2D6+14>=14[12,2]) > 9[3,6]+14 > 23 > 成功
速水ヤドリ:加護など無ければ命中いたします事よ。
GM:お見事!では双方命中扱いですね
GM:ではまず、モノケロスへの襲撃からロールしていきましょう。
GM:グレイハウンドがジグザグと宙に雷弧を描き、艦上の〝モノケロス〟へとマシンガンによる牽制を仕掛ける!
天城コウスケ:「こっちか!?……速水さん!」
天城コウスケ:艦長、と役職つきで呼ぶことも忘れ、名を呼ぶ。──こんな時にどうするべきか、自分には分からなくても、彼女なら──
速水ヤドリ:「狙いは天城さんのようですね。あなたは回避に集中してください、我々が敵を排除します!」遠方の敵に対して狙いを定め、同時に真神さんへ近寄る敵の迎撃をするよう指示を出す。
真神コルト:「はい……!」
天城コウスケ:「わかっ──うおっ!?」 返答と同時、エネルギー供給のため接続していたケーブルを引き千切りながら、"モノケロス"がカタパルト射出される!
天城コウスケ:とてつもない加速度に翻弄されながらも、スラスターを吹かして"グレイハウンド"からの牽制射撃をなんとか回避!
GM:重機関銃の軌道が〝モノケロス〟を追う。その時!
GM:宇宙が一度瞬き、粒子光がモノケロスを打ち据える!狙撃だ!
天城コウスケ:「ッ!?」 実体のない衝撃が、純白の機体を貫く。
天城コウスケ:「直撃!?マズい、これじゃ……」
天城コウスケ:危惧した通り、モニターが真っ赤に染まる。そのどれもが、深刻なダメージを示すもので。
天城コウスケ:──着弾から一瞬の「間」を置いて、残置した粒子が爆発。機体も炎に呑まれ──
天城コウスケ:──しかし。その中から姿を見せるのは、白い獣の残骸ではなく。
天城コウスケ:「……これ、は」
天城コウスケ:純白の装甲を、色の定まらない──虹色の光が覆う。
天城コウスケ:「……ブレイク、ってやつか。速水艦長、真神さん!こっちは大丈夫!」
天城コウスケ:「フリューさん、悪いけどこっちはこのまま……派手に飛び回る!」
天城コウスケ:虹の尾を引きながら、一角獣は駆ける。
速水ヤドリ:「大丈夫って……気軽に言わないでください! 限界を超えているんですから、次は無いんですからね!?」声を荒げながらも、狙撃手の位置を閃光の弾道から逆算。主砲の狙いを正確なものとする。
真神コルト:(長距離攻撃! でも、ヤドリちゃんの言う通り、あれを素通りさせるわけには……!)
真神コルト:グレイハウンドを放置すれば、艦隊が蹂躙されるのは目に見えている。
真神コルト:「なるはや、ですね。敵の頭を抑えます!」
真神コルト:リトル・ライト・ブルーから受け取った予測データに沿って飛ぶも。
エリス・リー:「スーパー級の足で渡り合おうって?生意気なんだよ!」機体の特性を活かし、変則的な軌道でジャガーノートの接近を許さない。
真神コルト:「く……速い! けどっ!」
速水ヤドリ:「バルカンファランクス、斉射! 逃げ道を塞いで!!」そこに、戦艦から散弾の雨が降らされる。
速水ヤドリ:装甲の薄いライトニング級にとっては無視するわけにはいかないダメージとなろう。必然、敵は回避する。回避、「させる」。
速水ヤドリ:逃げ道を塞いでいけば、瞬発力では"ジャガーノート"にも一瞬の利がある!
真神コルト:(今!)
真神コルト:スラスターとAMBACを併用した強引なターン。強烈な慣性に機体と肉体を軋ませ、
真神コルト:「ぐ、う、う、うっ! ……つかまえ、たっ!」
真神コルト:ついに追い縋る。射程圏内に捉える。
真神コルト:「ここは……私の距離です!」
真神コルト:ナックルガードを展開した機拳が、薄い装甲を突き破らんと繰り出される!
エリス・リー:「ちいっ……!」
GM:機拳による一突きを受け、グレイハウンドの人工筋肉とフレームが見る間にひしゃげ、砕ける!
GM:機体が爆散する直前、懸架するように機体に備え付けられた長方形の離脱装置が分離し、宇宙へと逃れる。
真神コルト:「あれは……」
真神コルト:(脱出されたかな。……でも、深追いは出来ない。天城くんのカバーに入らないと!)
真神コルト:痛む体に鞭打って、ジャガーノートを走らせる。
オペレーター:「グレイハウンドの沈黙を確認!……砲手より連絡!主砲照準が敵影を確認!」
オペレーター:〝リトル・ライト・ブルー〟のブリッジに、粒子狙撃ライフルを構えた狙撃仕様のヴィクラマが映し出される。
速水ヤドリ:「"モノケロス"が受けたぶんを、利子をつけてお返ししましょう。主砲、用意!」
オペレーター:「敵機照会完了! ディスティニーのテロリスト、シディル・クラムのものと類似!」
リトルライトブルー乗員:「了解!主砲、いつでもいけます!」
真神コルト:「天城くん、聞こえますか? 向かって右から回り込みます。反対側を撃って、プレッシャーを掛けて!」
真神コルト:リトル・ライト・ブルーから新たな戦術データを受領。コースを算出し、側面より高速で接近する。
天城コウスケ:「こっちは逃げたり避けたりで精一杯なんだよ!簡単に言ってくれる……!」
天城コウスケ:そうは口にしつつも。声色からは挑戦に─あるいは期待に応えんとする気概が見え隠れする。
真神コルト:「ロックオンしなくていいから! 邪魔をしてやるんです!」
天城コウスケ:「分かってる!俺たちがやれる限りやったら、あの子は必ず──」
天城コウスケ:浮遊するデブリを足場に軌道を無理矢理に変更。砕けたデブリに、虹色の煌きが残る。
天城コウスケ:ショートバレルに戻ったビームキャノンを、敵機へ向けて──
天城コウスケ:「──必ず、応えてくれるって!」
天城コウスケ:重粒子の散弾が、"ジャガーノート"の進路とは逆、敵機の行く手を阻むカーテンのように降り注ぐ!
速水ヤドリ:動きが止まった。
速水ヤドリ:「今です、主砲、撃てッ!!」
速水ヤドリ:狙撃手に向けて、砲から弾丸が放たれる。
速水ヤドリ:高速で飛翔するそれは宙を裂き、情けも容赦もなく、過たず目標を粉砕した。
シディル:「覚束ぬ動きで、よくも邪魔をする!」重粒子の散弾に毒づき、狙撃地点を変更せんと動いた矢先、艦砲射撃を受ける!
シディル:「こちらの動きを読まれた……!?やってくれる!」
シディル:「ヴィクラマではこれが限界か……!脱出後、この宙域を離脱!一時立て直す!」
GM:ヴィクラマが爆散し、飛び出した脱出ポッドを僚機が回収・宙域を離脱する。
リトルライトブルー乗員:「敵ミーレス部隊離脱を確認。空間潜航艇、再度高濃度AL粒子を散布開始━━━撤退していきます!」
速水ヤドリ:「ひとまずは守り切れましたか」ふぅ、と艦長席で大きく息をつく。
天城コウスケ:「っ……退いた、のか」
天城コウスケ:"終わった"と。そう認識した途端、機体から虹色の輝きが蒸発してゆく。
速水ヤドリ:「"モノケロス"の状態と後続の艦隊の事を考えると、追撃は無謀ですね。二機を回収、損耗を確認してケアを」
真神コルト:「何とか……ですね」帰投の指示に了解を返す。
真神コルト:「天城くん、機体の状況は? 自力で戻れますか?」
天城コウスケ:「あ、ああ。あちこちギシギシ鳴ってるけど、なんとか……動けるよな、フリューさん?」
天城コウスケ:おそらくは、自分よりも──実務的な意味ではこの機体をよく知る人に、確認するように。
フリュー・ゲイル:「はい。帰投に関しては、問題ないかと」
フリュー・ゲイル:「隕石の迎撃に続いての応戦、お疲れ様でした。きっと、貴方に託して正解であったと。お姉さんもそう思うはずです」
天城コウスケ:「……そうだと、いいけどな。やっぱり怒られそうで、会うのは怖いよ」
天城コウスケ:──少なくとも。避難民の名簿にも、身元が確認された死傷者の中にも、姉の名はなかったと聞いた。
天城コウスケ:──確認されていないことは、無事であるということとイコールではないけれど。それでも、なんとなく──
天城コウスケ:「……よし、帰ろう。まず誰よりも、速水艦長や真神さんに怒られるかもしれないけど」
天城コウスケ:方向転換のため吹かすスラスターも、どこか弱々しいが。それでも、帰る場所をしっかりと見据えて。
天城コウスケ:「これから戻るよ。……説教は何時間だって聞くから、その代わり」
天城コウスケ:「こいつのことを、頼む。……かなり、無茶させちまったみたいだから」
天城コウスケ:進路はゆっくりと、リトル・ライト・ブルーへと。光に引き寄せられるように。
速水ヤドリ:「……全く。無茶をさせたのはこっちなんだから、そうそう怒れるわけがないじゃないですか」
速水ヤドリ:緊張状態は続いている。敵の襲撃に関して、今後も予断を許さない状況だが、それでも。
速水ヤドリ:「えぇ、気をつけてお戻りを」
速水ヤドリ:おかえりなさいと言えることを、今は噛みしめて。
GM:▽シーンカット
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シーン10:リトル・ライト・ブルーへの通信


GM:シーンプレイヤー 速水ヤドリ
GM:速水艦長へ、フォーチュン鳳支社からの通信が発生するシーンとなります。
GM:他の皆さんも宣言有れば登場可能です
速水ヤドリ:シーンプレイヤーなので登場!
天城コウスケ:途中で登場判定して登場を試みるのはOKでしょうか…!(話の内容的に居合わせた方が良さそうなら最初から出る構え)
GM:大丈夫ですよー!
天城コウスケ:うす、そしたら最初は控えておきます…!
真神コルト:こちらは同席しておこうかしら。登場します!
GM:▽〝リトル・ライト・ブルー〟ブリッジ
オペレーター:「艦長!鳳支社より通信です」
速水ヤドリ:「繋いでください」
GM:オペレーターが君の指令に短く応えると、ブリッジの大型通信モニターに一人の女性が映し出される。
チトセ・ウィル・ナスカ:「速水艦長。久しぶりね」
GM:チトセ・ウィル・ナスカ。鳳支社の社長にしてかつてのアードバーク艦長だ。
速水ヤドリ:「チトセ支社長、こちらこそ。連絡が疎かになっていて申し訳ありません」
チトセ・ウィル・ナスカ:「そちらの事情を考慮すれば、仕方のないことだわ。コルビッツのことはこちらでも聞いています」
速水ヤドリ:市長からの正式な仕事となった段階で、一報は飛んでいる。細かい事情を自分で説明する時間こそなかったが。
チトセ・ウィル・ナスカ:「よく無事に脱出してくれました。真神さんも、そちらに合流してると聞いたわ」
真神コルト:「ここにおります」艦長席の横、速水ヤドリの傍らに立っている。
チトセ・ウィル・ナスカ:「真神さんも災難ね。それから、新型機の話も天城博士から聞いたわ」
チトセ・ウィル・ナスカ:「リンケージの少年は天城博士のお孫さんだと聞いてるけど、彼は無事?」
真神コルト:「はい、怪我やアビス汚染の兆候はまったく。……人手が足りないもので、彼にも助けてもらっています」
速水ヤドリ:「本来ならば避けたい事態だったのですが……力になってもらっています」
真神コルト:「先程も少し……どころではなく無茶振りをしてしまったのですけど、良く応えてくれて。どういう育ち方をしてきたのか……」
真神コルト:疑問に……と言うより、やや申し訳なさそうに目を伏せる。
チトセ・ウィル・ナスカ:「リンケージとしての適性が顕れた以上、仕方のないことでもあるわ。……さて、これからの話をしましょう」
チトセ・ウィル・ナスカ:「コルビッツの避難民に関しては、中立系の居住コロニーが引き受けてくれるとの申し出がありました」
速水ヤドリ:「それはありがたいですね。あまり長い間航行しても居られませんから」
チトセ・ウィル・ナスカ:「航路に関してはそちらへデータを送ります」
真神コルト:「ディスティニーの襲撃もありましたし、コルビッツの皆さんは不安のピークでしょう。良かったです」
チトセ・ウィル・ナスカ:「そのディスティニーの襲撃について話があるのだけれど、天城くんは今話せるかしら?」
速水ヤドリ:「……」瞬間、勘案する。
速水ヤドリ:「今は休んでもらっています。必要性が高いのでしたら、呼び出しますが……」元々民間人である彼に、負荷をかけ続けるのはいかがなものか。しかし、支社長からの要請だ。
天城コウスケ:ではここで、コネあり登場判定…!
天城コウスケ:2d6+3>=7 (2D6+3>=7[12,2]) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
天城コウスケ:──丁度、その時。ブリッジの扉がスライドする音がして。
天城コウスケ:「……呼ぶ必要はないよ。ここにいる。……悪い、立ち聞きするつもりはなかったんだけど……」
天城コウスケ:少し、ばつの悪そうな顔をして入室。
真神コルト:「天城くん……」
速水ヤドリ:ふぅ、と。ひとつ息を吐いて。
天城コウスケ:「その、ちょっと速水艦長に相談したいことがあってさ。扉の前でうろうろしてたら、聞こえちまった。……えっと」
天城コウスケ:「フォーチュンのナスカさん、だよな。……爺さんたちから、名前は聞いたことがある」
チトセ・ウィル・ナスカ:「貴方がコウスケくんね。〝モノケロス〟のことは、こちらも天城博士から聞いています」
チトセ・ウィル・ナスカ:「まどろっこしいのはなしにして、正直に言うわ。敵は〝モノケロス〟の……厳密には、〝モノケロス〟の持つDSLシステムを狙っているの」
天城コウスケ:「ああ。……薄々、そう思っちゃいた。コロニーで、奈落獣が倒れた後もミーレスが攻撃してきたのは……」
天城コウスケ:「機体の頭と胴体が無事なら、他はどうでもいいってことか」
チトセ・ウィル・ナスカ:「ええ。ディスティニーの手にシステムが渡るということは、ラーフ帝国の手に渡ると言うことでもある」
チトセ・ウィル・ナスカ:「彼らは当然、システムを解析・量産化しようとするでしょう。アビ・テクを使ってね。そうなれば、地球や宇宙を覆うアビスの汚染はより深刻なものになる」
天城コウスケ:「……ただのOSなら、はいどうぞ、で済むんだろうけどな」
天城コウスケ:「速水艦長。真神さん。……アレが何なのか、理論立てて説明なんて俺にはできないけど──」
天城コウスケ:「"モノケロス"は、俺に未来を見せてくれた。こうなる"かもしれない"を、感じさせてくれた」
天城コウスケ:たどたどしい物言いながら、見えたもの──隕石が中途半端に砕けて、艦隊に降り注ぐ様子──を語る。
天城コウスケ:それは、"リトル・ライト・ブルー"による演算と、"モノケロス"から送信されたログに概ね合致するものだ。
真神コルト:「……スターゲイザーと呼ばれる人たちは、脳量子波を介してそのようなものを見ると聞きます」
真神コルト:「でも、天城くんはそうではない……ですよね?」
真神コルト:メディカルチェックの時にそれ絡みの話は出なかった、と記憶している。
天城コウスケ:「そうだよ。いたって普通の、高校生だ。……そりゃあ、未来が見えたらな、なんて考えたことが無いワケじゃあないけどさ」
天城コウスケ:「……フリューさんが言ってただろ。システムに適合した奴に、スターゲイザーみたいな力を与える、みたいなこと」
速水ヤドリ:システムへの適合の条件が分からないが。それが解明されたら。システムが、適合者が『複製』されていったら。使われ方次第では、どんな事が起こってしまうか、想像に難くない。
真神コルト:「見えた、ともなると。聞いた話以上のポテンシャルがあると言うことですか。ともあれ……」
真神コルト:「ディスティニーに渡すわけには行かない、というのは良く分かりました」
真神コルト:「彼らは傭兵を雇っていました。それも、空間潜航艇なんて代物まで持ち出してきています」
真神コルト:「この艦がどこに向かうにせよ、成果なしで諦めてくれる、なんてことはないでしょう」
真神コルト:「道行き、あちらが放っておいてくれるとは考えにくいですね」
チトセ・ウィル・ナスカ:「そのファング-33をガーディアン2機とギャラクシー級の力で退けたのは流石というべきかしら」
チトセ・ウィル・ナスカ:「とはいえ、コルトさんの言う通り、ディスティニーは諦めるとは思えないわ。むしろ、攻勢を強めるでしょうね」
チトセ・ウィル・ナスカ:「天城くん。貴方や避難民の安全を考慮すれば、モノケロスから降りろと言うべきなのでしょうね。それで……貴方はどうしたい?」
天城コウスケ:「……機体ごとどこかに放り出してくれ、って言えたら良かったんだけど」
天城コウスケ:「そうしちまったら、あのコロニーで傷付いた人も、ここまで一生懸命やってきたみんなの努力も、なかったことになる。……それは、駄目だ」
天城コウスケ:「……速水艦長。真神さん」
天城コウスケ:ふたりを。ブリッジにいるクルーの皆を。モニターの向こうの、歴戦の勇士を順番に見て。
天城コウスケ:「俺にも、戦わせてくれ。……この艦を、みんなを守るっていう未来を」
天城コウスケ:「本当のことに、したいんだ」
速水ヤドリ:「……」その言葉を聞き届け、しばし黙考する。
速水ヤドリ:「チトセ支社長は、それをリンケージの宿命であるかのように仰ったけれども。私は、必ずしも戦場に立つべきであるとは考えていません」
速水ヤドリ:「あなたが戦う他にも道はある。そのことをよく理解した上で、傲慢ささえも認めたうえで、なお戦うというのなら――」
速水ヤドリ:「――同じく、戦いに身を投じた私には、あなたを止められません」
天城コウスケ:「────」 少女がそうしたように。受けた言葉を飲み込む。
天城コウスケ:年は、11歳。小学生。そんな年齢のこの子が、このような言葉を紡ぐに至った経緯と思考。
天城コウスケ:それが気にならない、と言えば嘘になる。──彼女と共にある、修道服を着た女性についても、それは同じだ。
天城コウスケ:──けれど。
天城コウスケ:「……そうだな。守る、なんてのは傲慢だ。命のやり取りをする覚悟だって、いざとなって取り乱さない、なんて言い切れない」
天城コウスケ:「だからさ。……速水さん、これを君に」
天城コウスケ:一枚のメモリーカードを、少女に差し出す。
速水ヤドリ:「……これは」視線を落とす。
天城コウスケ:「整備班の人たちに、"モノケロス"を……OSを見てもらってさ。動作の一部に、プロテクトがかかってるってことまでは分かった」
天城コウスケ:「……最低でも。母艦として登録した艦船の艦長級の権限じゃないと、解除できないらしい」
天城コウスケ:「サテライトシステム……だったか。外から無線でエネルギー供給を受ける機構だそうだけど……ガーディアンで、そんなに大量のエネルギーを使うってことは」
天城コウスケ:──使い様によっては。ロクでもないものであろうことは、流石に察しがつく。
速水ヤドリ:「……えぇ。あなたからの願いと信頼、預かります。」手を差し出し、メモリーカードを受け取る。
速水ヤドリ:掌に感じるほんのわずかな、しかし膨大な重み。
天城コウスケ:「頼む。……君が何を背負ってるのか、俺はまだ知らないけど」
天城コウスケ:「……大丈夫。君は、ひとりじゃない。子供だから大切にされてる、っていうことじゃないのは、この艦に乗ってよく分かった」
天城コウスケ:「信じるよ。君ならきっと、俺と"モノケロス"を、上手く使ってくれる」
天城コウスケ:「……改めてよろしくな、速水ヤドリさん」
天城コウスケ:浮かべた微笑みは、緊張で少しぎこちないものだったけれど。
速水ヤドリ:「……書面上のいろいろは後回しにして。えぇ。改めてよろしく、天城コウスケさん」
速水ヤドリ:「……真神さんは。このまま市長の警護を続けるなら、少なくとも避難民のコロニー輸送が終了するまで一緒の行動となりますが……」そしてそれは、かなりの高確率で、再びのディスティニー襲撃に際し、戦ってもらうということになるが。
速水ヤドリ:「どう、なさいますか?」……自分がずるい事を自覚しながら、改めて問う。
真神コルト:「……そう、ですね」戦うことに異議はない。
真神コルト:彼女の指摘はまったくその通りであり。市長がコルビッツ避難民の受け入れ先で降りるのなら、それに付き添うのが筋でもある。
真神コルト:では、敵が来た時、私はどう戦うのか。
真神コルト:リトル・ライト・ブルーとモノケロスを、矢面に立たせるのだろうか。
真神コルト:速水ヤドリを、天城コウスケを、そのように放り出すことを、私の魂は許すだろうか。
真神コルト:「……私の方は、タカナシ市長に話を通さないと行けませんね」
真神コルト:許さない。私が私を許さない。
真神コルト:「速水艦長。……いえ、ヤドリちゃん」
真神コルト:「連れて行って、くれますか?」ああ、ずるい聞き方だな、と。修道女は微笑む。
速水ヤドリ:「えぇ、えぇ。コルトさん」そう答えてくれることを、期待して問うたのだから。薄く笑んで応じる。
速水ヤドリ:「……と、いうわけで。天城、真神を連れて、コルビッツ避難民の護衛と、ディスティニーの排除。継続させていただきます。チトセ支社長」
チトセ・ウィル・ナスカ:「わかりました。……コロニーの付近へは既に、軌道統合軍が艦隊を展開しています。勝負を仕掛けてくるとすれば、その直前となるでしょうね」
速水ヤドリ:「はい。迎撃準備を整えておきます」
天城コウスケ:──てきぱきと、年不相応な落ち着きで事務的なやり取りを済ませていく少女が──
天城コウスケ:「──あの子がさ」
天城コウスケ:──彼女がふと浮かべた微笑みに、どこか。
天城コウスケ:「笑ってるところが、見たい。……真神さんも、そう思わないか」
天城コウスケ:寂しいものを感じてしまったのは。きっと自分だけではないはずと、そう思って。自分よりも彼女を知る女性(ひと)に、小さな声で問いかける。
真神コルト:「何を言うんです」今度は、心底くすりと。
真神コルト:「……だから、私も選んだんですよ」戦うことを。
真神コルト:今も。かつても。
真神コルト:その姿のために。
天城コウスケ:「……そうだな。選ばなきゃ」 釣られて、小さく笑う。
天城コウスケ:──未来を。戦いの末、誰もかれもが笑える未来を。
天城コウスケ:──たとえ、傲慢と言われようとも。それこそが──
GM:▽シーンカット
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マスターシーン:混迷の宇宙


GM:マスターシーン/登場不可
GM:▽ディスティニー宇宙艦隊 シディルの旗艦
GM:暗礁宙域内に潜むシディルの旗艦。
そのブリッジ内では、モニター越しに映るエリスの対応に険しい表情を見せるシディルがいた。

シディル:「ここまで来て手を引く……とは、どういうつもりかね?」
エリス・リー:「どういうつもりも何もないさね。さっきの戦闘で、こっちは動けるガーディアンも潰されちまったからねぇ。引き時ってやつさ」
エリス・リー:「もともと、そっちとの仕事はコロニーを警護してる軌道軍の相手って話だったんだ。私らには、これ以上命張って仕事する理由も義理もないってこと、おわかりかい?」
ディスティニー隊員:「貴様……!」
シディル:「……了解した。ここまでの報酬は約束通り振り込んでおこう」激昂し、モニター越しに女海賊へ食って掛かろうとする副官を制し、シディルは冷静に応じる。
GM:報酬を確認し、社交辞令を送ったエリスはこれ以上用はない、とばかりに交信終了する様子を確認し、シディルはどかり、と椅子に腰掛ける。
デスティニー隊員:「隊長、ここで海賊を退がらせて良いのですか?フォーチュンに寝返ることも━━━」
シディル:「女狐と言えど、それはないだろう。やつも戦力を損耗しているのは事実だ」
デスティニー隊員:「それで、どうなさるおつもりです?」
シディル:「こうなれば、こちらも切り札を出すだけだ。私がフォートレスを出す」
シディル:「それと、マルグリットを呼べ。旧人類が駆るオーバーロードと聞けば、焚き付けるにはいい理由になるだろう」
シディル:「あのマシンに積まれたDSLの力が有れば、ラーフはこれからの戦いで確実に利を得ることができるだろう。この機を逃すわけにはいかん」
GM:シディルは艦橋の向こうに広がる宇宙を険しい目で見つめる。決着の時は近い━━━
GM:▽シーンカット
GM:マスターシーン後なのでHP回復・アイテム購入が可能です
真神コルト:では個室を使ってHPを回復します。
真神コルト:15+(3+2)d6 (15+5D6) > 15+25[3,5,5,6,6] > 40
真神コルト:全快!
system:[ 真神コルト ] HP : 15 → 21
天城コウスケ:HPは満タン!粒子コンデンサ(FP回復アイテム)の購入を試みます。
天城コウスケ:2d6+3>=20 (2D6+3>=20[12,2]) > 9[3,6]+3 > 12 > 失敗
天城コウスケ:クリティカルせず!財産ポイント1点を使って購入、ここで使用します。
天城コウスケ:4d6 (4D6) > 13[1,2,4,6] > 13
天城コウスケ:FPが26まで回復!
system:[ 天城コウスケ ] FP : 13 → 26
天城コウスケ:こちらは以上!
真神コルト:お買い物はダメ元でエネルギーパック。
速水ヤドリ:HPの回復を。
速水ヤドリ:3d6 (3D6) > 10[1,3,6] > 10
速水ヤドリ:全回復の、以上で。
system:[ 速水ヤドリ ] HP : 15 → 19
真神コルト:2d6+4>=30 幸運 (2D6+4>=30[12,2]) > 5[1,4]+4 > 9 > 失敗
真神コルト:遠いにも程がある!以上です~
GM:▽舞台裏終了
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シーン11:決戦前


GM:シーンプレイヤー 天城コウスケ
GM:▽〝リトル・ライト・ブルー〟艦内
GM:海賊を退けてから、ディスティニーの追撃はないものの、艦内には緊張した空気が漂っている。
GM:そんな状況の中ではあるが、君は現在、真神コルトと共にブリーフィングルームにいる。
天城コウスケ:──確か、少し前まで。フリューさんに用意してもらった"モノケロス"のマニュアルを読んでいたはずだ。
天城コウスケ:だのに、いま。目の前にあるのは、小難しい言葉が表示されたディスプレイではなく。
天城コウスケ:「……ええと、真神さん。これは……?」
真神コルト:「見ての通りの代物です」
真神コルト:ティーセット。ポットと、紅茶が湯気を立てているカップ。
真神コルト:そして焼き菓子の詰め込まれた小さなバスケットが、そこにはあった。
天城コウスケ:「うん。お茶と、お菓子だよな。……いやそうじゃなく」
天城コウスケ:「……いいのかな。こんなこと……って言っちゃ何だけど、こうしてゆっくりしてて」
真神コルト:「ずっと張り詰めていては疲れもします。……本当は、あの子も呼べれば良かったんですけどね」
真神コルト:紅茶を一口。半舷休息でもなければ、艦長に席を外させるわけには行かない。
天城コウスケ:「あの子……速水さんのこと、だよな。……なんだか、真神さんが速水さんのことを呼ぶ時ってさ」
天城コウスケ:「上司としてだったり、仲間としてだったり……子供として、だったり。結構、違うよな」
天城コウスケ:添えられた甘味料を一本、少し迷ってもう一本。甘めにした紅茶を、少し遠慮がちに口にしながら。
真神コルト:「そうですね」
真神コルト:彼が挙げたうちの一つは、厳密には違うのだけど。それを訂正するのも気恥ずかしいので横に置く。
真神コルト:「……気になりますか?」
真神コルト:「あの子のこと。それとも、私のことかな」
天城コウスケ:「両方、かな。……俺だってまだ17だけど、あの子は本当に「子供」だ。なのに、俺が今まで出会った誰よりも、大人に見える」
天城コウスケ:「そんなあの子を……なんというか。崇めるでも、守るだけでもなくて……うん」
天城コウスケ:「……一緒にいようとしてる、のかな。そんな真神さんのことも、気になるよ」
天城コウスケ:思っていた通りのことを言い当てられて。気恥ずかしさからか、嘘がバレた子供のように、奇妙に饒舌に言葉が零れる。
真神コルト:「ふふ。まるで口説かれているみたい」くすりと笑う。
天城コウスケ:「っ……!?」
天城コウスケ:丁度口にしていた紅茶で、ゴホゴホとむせ返る。
真神コルト:ニコニコと笑ってその様子を見ている。
真神コルト:「……崇める、というのは違いますね。守りたい、というのは勿論そうだけど」
真神コルト:「あの子の力になりたい、が一番じゃないかな……と。思います」
真神コルト:「彼女はとても強い人です。才能があり、それを伸ばす努力があり……」
真神コルト:「こうして一隻の戦艦を任せられるまでになっている。……それは凄いことですが」
真神コルト:「何を経たとしても、人は万能にはなれないし、辛いことも苦しいこともあります。それを隠してしまっていてもね」
真神コルト:「あの子の下についている人たちは概ねそう思っているでしょう。……私は少し、違いますけど」
真神コルト:「私は、あの子に……そう。救われたから」
真神コルト:だから、力になりたい。少なくとも出発点はそこだ。
天城コウスケ:「……ただ救われただけならそれこそ、崇めたり頼ったりだけなんじゃないかって思うよ」
天城コウスケ:「俺だって、最初はそうなりかけた。……そりゃあ、あんな可愛らしい子がビシっと決めてたらさ。憧れるなって言う方が無理だ」
天城コウスケ:「……でもさ。あの子」
天城コウスケ:──それは例えば。自分が、姉や祖父の──家族の話を、した時に垣間見えた。
天城コウスケ:「寂しそうだったんだ。……真神さんや艦の皆に支えられて、それに満足してないとか、不十分だとか、そういうのとは別のところで」
天城コウスケ:──だから、力になりたい。あの機体を降りない、降りたくない理由のひとつは、それだ。
真神コルト:「本当に……」
真神コルト:「よく見てますね」懸想しているよう、と言ったら失礼だろうか。
真神コルト:あの子の中に見え隠れする、欠落のようなもの。
真神コルト:あの子の傍に居ようと思うのは、あの子なりに私を求めてくれるのは、もしかすると
真神コルト:お互いにそう言ったものを埋め合おうとしているだけなのかもしれないけれど。
真神コルト:それでも、あの子を想う気持ちは嘘ではないと。それは胸を張って言えること。
真神コルト:「だから、目を離せないんですよね」
真神コルト:そう、少しぬるくなった紅茶で唇を湿らせる。
天城コウスケ:「そうだな。つい、気にしちまう。……できたら、いつかさ」
天城コウスケ:「あの子が、子供らしい我儘を言ってるところを見てみたい。そして──」
天城コウスケ:「それを叶えてやれるのが、俺だったらな、って思うよ」
天城コウスケ:──そこれこそ、なんとなく、だけれど。
天城コウスケ:この人も、きっと。自分と同じことを──もちろん、叶えるのが誰かはそれぞれに入れ替えて──考えているのだろうな、と。
真神コルト:「……やっぱり、言っておくことにします」
天城コウスケ:「うん」
真神コルト:「人は、それを懸想と言うんです」
天城コウスケ:──さすがに、またむせ返るようなことはしないけれど。口の中の強烈な甘みを、なんとか飲み下す。
真神コルト:彼の言葉は、字面の割にとても『お兄さん』の温度ではなく。
天城コウスケ:「……かもな。17年生きてきて、誰かをこういう風に思うのは、多分はじめてだ」
天城コウスケ:「……なあ、真神さん」
天城コウスケ:温もりの薄れたカップをそっとソーサーに置いて、目の前の人の目を、じっと見る。
真神コルト:「はい」見つめ返す。
天城コウスケ:「真神さんがあの子を……速水艦長ではなくて、速水ヤドリとして見る時の気持ちは」
天城コウスケ:「俺と同じだと思って、いいのかな」
真神コルト:「ふふ……」
真神コルト:悪戯めいて片目を閉じ、唇の前で人差し指を立てる。
真神コルト:それこそが何よりも雄弁な答えだった。
天城コウスケ:「……ああくそ。俺が白状しただけ、弱みを握られたようなモンじゃないかこれ」
天城コウスケ:愚痴めいた言葉は、どこか嬉しそうに。
天城コウスケ:「──まあ、でも。本人に面と向かって伝え辛いのも、お互い様か」
真神コルト:「そうですね。……ああ、それにしても」
真神コルト:こんなことになろうとは、と飛び出しかけた言葉を飲み込む。
真神コルト:「……ま、良いです。少なくとも、悪いことではないですから」あの子にとっては。
真神コルト:──そのように思ってしまうのは、紅茶よりも甘い毒の影響だろうか。
天城コウスケ:「……参った。3つしか違わないっていうのに、なんともまあ」
天城コウスケ:「手強い人だよ、真神さんは」
天城コウスケ:──頼りになる戦友というのは、こういう人を言うのだろうか。そんな風に思いながら口にした、軽い焼き菓子は。
天城コウスケ:とても甘く、そしてほろ苦い味がした。
GM:▽シーンカット
GM:登場してないヤドリちゃんはアイテム買うこともできますがどうされますか!
速水ヤドリ:じゃあお買い物チャレンジだ!
速水ヤドリ:粒子コンデンサ狙います。
速水ヤドリ:2d6+4>=20 (2D6+4>=20[12,2]) > 5[2,3]+4 > 9 > 失敗
速水ヤドリ:財産ポイント2点吐いて購入、所持。
真神コルト:お金持ちだ……
天城コウスケ:HMP(ハヤミ・マネーイズパワー・システム)……
GM:オーケー!では舞台裏処理終了!
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シーン12:一角獣の戦い


GM:シーンプレイヤー 天城コウスケ(他全員登場)
GM:〝リトル・ライト・ブルー〟の艦内に、戦闘配備を促すサイレンが鳴り響く。
オペレーター:「艦長!敵機動艦隊の接近を感知しました!」
速水ヤドリ:「チトセさんの読み通り、仕掛けてきましたね……!」
オペレーター:「ヴァラーハ級巡洋艦隊1!グローン級巡洋艦隊2!ガーディアン及びミーレスの反応を複数確認!」
速水ヤドリ:「今までの様子見や傭兵とは違う、本気の戦力というわけですか」
速水ヤドリ:「……ですが、えぇ。ここで勝たなければ、我々に未来はありません。切り拓いていきましょう、皆さん」
リトルライトブルー乗員:「「「了解!」」」
速水ヤドリ:「……特にお二人には、期待していますよ」カタパルトに乗っている、二機のガーディアン、そのリンケージに向けて。
真神コルト:『はい』通信モニターの中で修道女が微笑む。
真神コルト:短い言葉に無数の想いを詰め込んで。彼女は、十まで言わずとも紐解いてくれるから。
真神コルト:「ジャガーノート、ダイレクト・リンケージ・システム正常。以降の操作はコントローラより行います」
真神コルト:コクピットの中、簡易シートを収納して立つ。
真神コルト:全システムの立ち上げを確認。ナックルダスター型のコントローラに指を通し、ぐ、と握り込む。
真神コルト:機体の管制システムを通し、ジャガーノートもまた、連動して拳を作る。
真神コルト:……不思議なものだ。この状態になると、リンケージの一挙手一投足をガーディアンが再現する。
真神コルト:目を開くと同時、ジャガーノートのカメラアイが輝く。金色の瞳が見つめる先は漆黒の宇宙。
真神コルト:──行ってきます。モニターの向こうに座る少女に唇の動きで告げ。
真神コルト:「ジャガーノート、行きます!」
真神コルト:カタパルトの加速に乗って、黒銀の人狼が戦場へと飛び出す。
天城コウスケ:──先導するように飛び立つ銀狼機の背を、複雑な──憧れ、信頼、そしてそれ以外の何かが混じった──視線が追う。
天城コウスケ:『……よし、こっちもOKだ』
天城コウスケ:発した声は、出撃を命じた速水ヤドリと、そしてもう一人に向けたもの。
天城コウスケ:──思えば。やれる、と背中を押されたことに、どれほど助けられただろう。
天城コウスケ:『……大丈夫。戻ってくるよ、俺も、こいつも。ここで終わりじゃあ、ないんだ』
天城コウスケ:マニュアルと、そしてシミュレーターで体に沁み込んだ動作に従い、計器に光を灯らせてゆく。
天城コウスケ:時折。自分が操作するよりも一手早く、機体が──制御OSが先読みするように、勝手に操作が進行することにも。
天城コウスケ:『……こいつのこと、まだまだよく知らないからさ。帰ってきたら教えてくれるか、フリューさん』
天城コウスケ:半ば諦めたような、こいつはそういうものだと受け入れたような、適度に力の抜けた笑みを浮かべる。
フリュー・ゲイル:「勿論です。無事のお帰りを、お待ちしています」
天城コウスケ:『ああ、もちろん。……よし!』
天城コウスケ:──"ジャガーノート"のようなスムーズさには及ばない、しかしオーバーロード級……カバリエ級とフレームを共有するにしては人間臭さを感じさせる所作で、カタパルトに乗る。
天城コウスケ:『"モノケロス"、天城コウスケ!行ってくる!』
天城コウスケ:──白い獣が、スラスターの残光を煌かせて。先をゆく巨人を追う。

GM:眼前の宇宙には、機動巡洋艦を軸にしたヴィクラマからなる機動部隊が拡がっている。
GM:その背後には、巨大な甲殻類を思わせるアビス・フォートレスと、黒金のガーディアン。
シディル:「聞こえているな?フォーチュンの諸君」オープンチャンネルを通して、男の声が君たちの操縦席へ響く。
シディル:「我々の要求は一つ。直ちにそちらの白い新型を譲渡していただく」
速水ヤドリ:「……いやだ、と言ったら?」凛とした声の中に、棘を潜ませて言う。
シディル:「諸君らを沈めてでも手に入れるまでだ。テロリストのやること、珍しくもなかろう」
速水ヤドリ:「ご自分の立場を理解しておられるようで大変結構。テロリスト相手に容赦がされると思わない事ですね」
真神コルト:「押し込み強盗の次は居直りですか。よくもまあ、飽きませんね」
天城コウスケ:『……こいつは戦うためのロボットだ。でもそれは、アンタらみたいな奴らのためじゃない』
天城コウスケ:『ガーディアンってのは、何かを守るモンだろう。……悪いけど、俺は俺の守りたいものの為に、こいつを使うって決めたんだ……!』
シディル:「よかろう。ならばこちらは武力を以って、そのシステムのみいただくまでだ!」

GM:▽戦闘開始
GM:勝利条件
・敵の全滅
敗北条件
・味方の全滅


GM:▽ラウンド1/セットアップ
速水ヤドリ:セットアップはこちらなし。
真神コルト:なし!
天城コウスケ:こちらもなし!
GM:エネミー側もなしなので、引き続きイニシアチブへ

GM:▽ラウンド1/イニシアチブ
GM:差し込みがなければエネミー側からの行動になります
速水ヤドリ:加護《ミューズ》使用宣言。対象は”モノケロス”。オーディンなければ天城くんにメインプロセス入ってもらいます。
天城コウスケ:通るなら受けます…!
GM:通します!
system:[ 速水ヤドリ ] ミューズ : 1 → 0
天城コウスケ:押忍!ではこちらの行動!
天城コウスケ:ムーブ、《リミッター解除B》。シーン中のクリティカル-2、与ダメージ+10、デバフ(重圧とエネルギーダウン)は特技とオプションで無効!
天城コウスケ:マイナー、サテライトシステムを使用。この時に《マイクロウェーブ受信》《あなたに力を……》を同時に使用。
天城コウスケ:18+4d6 (18+4D6) > 18+17[2,4,5,6] > 35
system:[ 天城コウスケ ] EN : 18 → 32
天城コウスケ:エネルギーは全快!
天城コウスケ:この後使うサテライトキャノンを神属性化、カバーアップ不可、与ダメージ+5D6、《ヘイムダル》を使用したものとして扱い、HPを9点喪失。
system:[ 天城コウスケ ] HP : 28 → 19
天城コウスケ:メジャー、加護《オーズ》を代償としてサテライトキャノンを使用!対象は幅3、直線10となります。
天城コウスケ:完全遮蔽マスはないと思うので、エネミー全員が対象になるかと!
GM:ですね、全員に通ります。
天城コウスケ:ヤー。そして加護代償攻撃は、加護による打ち消しの対象となりますが、通りますか…!
GM:打ち消せるなら打ち消しちゃおっかな
ガラン・ザン・アビス:〈オーディン〉の使用を宣言
天城コウスケ:ヤー。ではその《オーディン》に対して、《ガイア》を《オーディン》相当として使用!
GM:くキィ???ッ 通ります!
天城コウスケ:ヤー!では《あなたに力を……》により、《ヘイムダル》によるクリティカル扱いとなります。
天城コウスケ:対応側は加護を使用しない限りリアクション失敗!対応するエネミーはおりますか!
GM:リアクションは…なし!ダメージロールをどうぞ
天城コウスケ:押忍、ではダメージロール…の前に!エネミーの中で一番高い「砲撃値」を教えてください!
天城コウスケ:アンサーテンティブレイカーの効果で、その数値が全員のダメージに上乗せされます。
GM:ヴァースキの砲撃値14が最大で、+14ダメージされます
天城コウスケ:了解です、では…!
天城コウスケ:2d6+2d6+5d6+59+10+14 (2D6+2D6+5D6+59+10+14) > 5[1,4]+11[5,6]+24[2,5,5,6,6]+59+10+14 > 123
天城コウスケ:2d6 (2D6) > 2[1,1] > 2
天城コウスケ:ぐう。《パニッシャー》の対象者には神125点、それ以外には神123点!
GM:でっかいダメージね?
GM:まず艦隊は耐えきれないので全滅します
天城コウスケ:一発芸やさかい堪忍やで…!
GM:ガランザンアビスは半分くらい削れたのですがまだ耐えれます。
GM:ヴァースキは食らうと沈むのですが、〈ティール〉を使って実ダメージを0化します。
GM:ロールどうぞ!
天城コウスケ:──敵艦隊の砲口に、2機のガーディアンのスラスターに光が灯るのが見えた。
天城コウスケ:来る。どうするべきか、そう考えるよりも先に、モニターの隅に小さなウィンドウが表示されて。
天城コウスケ:『……速水艦長、早速だけど、預けたやつを頼むよ。大丈夫、悪いことにはならない。させない』
天城コウスケ:『俺と、"モノケロス"と。こいつを俺に届けてくれた人たちを、信じてくれ』
速水ヤドリ:「……はい。頼みますよ」メモリーカードは既に取り込み、解析を終えている。内蔵されていたプログラムを呼び出す。
速水ヤドリ:コンソールを操作。出現したホロウィンドウに触れる。
天城コウスケ:『──ああ、任せとけ』
速水ヤドリ:「サテライトシステム、接続承認――!!」
天城コウスケ:少女がそれに指を触れさせるのに応じて、小さく笑って──
モノケロス:──直後。機体が僅かに震え、バックパックが展開。
モノケロス:開いた翼状のパーツと、胸部ユニットが青白い光を放つ。
モノケロス:──確かに、「接続」された。けれどそれは、外部からの供給ではなく。
DLS-sys:『──承認コード受信、アリコーン・ユニット起動。リンケージの適合要件を確認中……』
DLS-sys:『──確認完了。ようこそ、コウスケ。事態は切迫しているものと仮定し、詳細は省略します』
天城コウスケ:『……この、声は』
天城コウスケ:聞こえて来たシステム音声は、耳馴染みのあるもので。
DLS-sys:『仮想砲身構築、AL粒子強制充填。ペトロニウス・システム起動まで5秒』
DLS-sys:『──さあ、選びなさい、あなたの望む未来を』
天城コウスケ:──そんな、突き放すような声が聞こえて。
天城コウスケ:『ッ、ぐ……あ……!?』
天城コウスケ:膨大なビジョンが、脳に直接流し込まれる。様々な「未来の可能性」が、提示される。
天城コウスケ:──その中には、望ましいものは殆どなくて。どう足掻いても、誰かが死んでしまうものばかり。
天城コウスケ:『──違う、だろ。お前はガーディアンで、俺はそのリンケージで』
天城コウスケ:思考を塗り潰してゆくそれらを、片っ端から否定する。
天城コウスケ:『だから……守って見せろよ、モノケロス……!』
天城コウスケ:自分を奮い立たせるように、その名を叫んで。閉じていた目を、カッと見開く。
天城コウスケ:──そして。
DLS-sys:『──観測、完了。カレルレンエフェクト、発現します』
モノケロス:機体正面に凝集していたAL粒子が解放され、艦隊を、ガーディアンたちを飲み込んでゆく。
モノケロス:しかし、それ自体に破壊力は無い。光は何一つ傷つけることなく、宇宙を斬り裂いて消えて──
天城コウスケ:『……そうだよ。ロボットは』
天城コウスケ:『人殺しの道具じゃあない……!』
天城コウスケ:──無傷に見えた戦艦の砲が。ガーディアンの武装が、俄かに震え、光を放ち──
天城コウスケ:それぞれの機体自体へと、エネルギーを逆流させてゆく。
天城コウスケ:──攻性疑似量子化機構「ペトロニウス・システム」。刹那の間発現"させた"カレルレンエフェクトを以って、観測者の望む"結果"を押し付けるモノ。
天城コウスケ:あくまで「兵器」の形を取るソレが選んだのは、己が牙を己へと向けさせることだった。
GM:エネルギーのオーバーロード現象を引き起こした機体が次々と砲口や武装との接合部から火を噴き、戦闘不能へ陥って行く!
マルグリット・リン:「くっ……まやかすな!」ライフルが爆ぜたヴァースキが、拒絶するように放たれた光から逃れる。
シディル:「ガラン・ザンの火器管制を掌握した!?やはりあのシステム……民間のガーディアンに持たせるには惜しい代物だな!」
天城コウスケ:『耐えた……いや、あっちは違う……!?』
天城コウスケ:巨大なガーディアンがこれで沈まないのは"見えた"けれど。もう1機はそうではない。
天城コウスケ:『なんだ、あいつ……!まさか、本当の──』
天城コウスケ:──システム適合者に、スターゲイザーに匹敵する力を与えるもの。なら、その力に抗ったのなら、アレは──

GM:▽エネミーターン/ガランザン→ヴァースキ
GM:まずはガランザンの出番
GM:ムーヴ・マイナーなし
GM:メジャーで〈狙撃4〉武装は集束AL粒子砲(直線6)!
GM:加護〈ネルガル〉を使用して範囲を拡大
天城コウスケ:グワーッ!
GM:モノケロス・ジャガーノート・リトルライトブルーの3機を対象に変更。
GM:差し込みなければ命中判定へ移行。
速水ヤドリ:ないです……
天城コウスケ:こちらも…なし!
真神コルト:では……なしで!
GM:では命中判定!
シディル:12+2d6 (12+2D6) > 12+12[6,6] > 24
GM:自前でクリティカルしちゃった
真神コルト:なっばっ
速水ヤドリ:……ダメ押しでヘイムダったりします? なければ《エーギル》差し込みたいんですが……
天城コウスケ:おのれーッ
GM:エーギル通します!
system:[ 速水ヤドリ ] エーギル : 1 → 0
天城コウスケ:ありがたい……!
速水ヤドリ:ではクリティカルを打ち消して達成値-20! その攻撃の達成値は4だ!
GM:クリティカル打ち消しの達成値4扱いですね
GM:砲撃なので防壁で避けてください
天城コウスケ:2d6+6>=4 (2D6+6>=4[12,2]) > 10[4,6]+6 > 16 > 成功
真神コルト:2d6+7>=4 防壁 (2D6+7>=4[12,2]) > 10[5,5]+7 > 17 > 成功
速水ヤドリ:2d6+6>=4 防壁 (2D6+6>=4[12,2]) > 6[1,5]+6 > 12 > 成功
天城コウスケ:《リミッター解除B》中なのでクリティカル!つまり…FPが3点減る!
真神コルト:じ、自滅!
system:[ 天城コウスケ ] FP : 20 → 17
天城コウスケ:これだからリミ解型は!!
GM:全員回避ですな!
ガラン・ザン・アビス:ガラン・ザンの中央に設置された主砲にアビス粒子の禍々しい光が灯る!
シディル:「主砲充填!奴らを薙ぎ払え!」
速水ヤドリ:「……させませんよ……!!」速水ヤドリの身体を通して、空間のAL粒子に干渉が開始される。
速水ヤドリ:ガーディアンを飲み込むほどの太さだった光条が、凝縮するAL粒子の壁に阻まれ、散ってか細いものとなる。
速水ヤドリ:「回避運動を!!」
天城コウスケ:『ッ……これならッ……!』
天城コウスケ:機体が嫌な音を立てる。規格外のシステムが過負荷をかけたのか、モニターには真っ赤な文字がいくつも走る。──けれど。
天城コウスケ:届いた声に導かれるように白い獣が身を翻し、飛来するビームを回避!
真神コルト:AL粒子の干渉場がまばゆく輝く。そこから漏れる光を、身を捻るようにして躱す。
真神コルト:「止め切れないなんて……。あの火力、侮れませんね」
速水ヤドリ:「……総員、無事ですね。戦闘を続行しましょう」
シディル:「攪乱して見せた!?あの船の力か…!?」

GM:▽ヴァースキの手番
ヴァースキ:ムーヴ/D-4からC-5へ移動
ヴァースキ:マイナー/移動狙撃
ヴァースキ:メジャー/狙撃+展開式ビームスマートガン(射程2-5/範囲2選択)
ヴァースキ:モノケロス・ジャガーノート・リトルライトブルーを対象に攻撃
ヴァースキ:命中判定へ移行します。問題ありませんか?
天城コウスケ:は、こちら割り込みなし!
速水ヤドリ:ないです!
真神コルト:ありません!
ヴァースキ:14+2D6 (14+2D6) > 14+6[1,5] > 20
GM:防壁での対応どうぞ
天城コウスケ:では防壁でリアクションを…試みる…!
天城コウスケ:2d6+6 (2D6+6) > 7[2,5]+6 > 13
速水ヤドリ:2d6+6>=20 防壁 (2D6+6>=20[12,2]) > 12[6,6]+6 > 18 > 自動成功
天城コウスケ:1が出て欲しい時には出て来ない!
速水ヤドリ:!?
真神コルト:!?
天城コウスケ:!?!?
真神コルト:2d6+7>=20 防壁 (2D6+7>=20[12,2]) > 11[5,6]+7 > 18 > 失敗
天城コウスケ:お、惜しい!
真神コルト:ぐぬーっ
速水ヤドリ:コルトさんに《アドヴァイス》。
速水ヤドリ:達成値+2して、同値回避。
真神コルト:あっ、嬉しい!
天城コウスケ:おお!
system:[ 速水ヤドリ ] HP : 19 → 15
GM:では天城くんにのみ命中でしょうか。
速水ヤドリ:攻撃命中時点で、天城くんを《カバーアシスト》。《パーティクルアーマー》で射程0~2なので届きます。
天城コウスケ:助かります…!
GM:カバーアップ了解!
GM:ではダメージロール移ります
system:[ 速水ヤドリ ] HP : 15 → 14
速水ヤドリ:どうぞ!
ヴァースキ:22+5D6 (22+5D6) > 22+20[1,2,5,6,6] > 42
ヴァースキ:光属性42点ダメージです。防御点減らした後2倍のダメージを受けてください
速水ヤドリ:一人ぶんしか当たってないので2倍はないのでは?
速水ヤドリ:それとも範囲をカバーした段階で問答無用で2倍……?
天城コウスケ:どちらも失敗してれば2倍、ということみたいですね。(基本P207)
天城コウスケ:なので今は等倍…のはず!
GM:あ、そうか。船は回避してるんですね では等倍ダメージでどうぞ
速水ヤドリ:ダメージロール直後に《ピンポイントバリア》!ダメージ軽減、2d6+2。
速水ヤドリ:42-2d6-2 (42-2D6-2) > 42-5[1,4]-2 > 35
速水ヤドリ:光装甲はない!35点喰らって59点まで。
system:[ 速水ヤドリ ] FP : 94 → 59
system:[ 速水ヤドリ ] EN : 50 → 47
真神コルト:まだ私よりFPがある……
マルグリット・リン:「旧人類(オリジナル)が乗るオーバーロード級などは……!」
ヴァースキ:黒金のガーディアンが先行するように突進し、モノケロスめがけてクローアームに内蔵されたビーム砲を撃ち出す!
天城コウスケ:『こいつ、こっちを狙っ……!?』
天城コウスケ:──違う。狙いは自分だけではない。そう気付いたが故に、反応は一瞬遅れる。
速水ヤドリ:「言ってるでしょう! やらせはしないと!」コンソールを叩く。艦船を覆うAL粒子フィールドを偏向。僚機の壁になるように展開する。
速水ヤドリ:使いどころを間違えればフィールドにかかる負荷は大きく、また本丸が丸裸になりかねない危険な運用。だが、それを完璧な演算でもって成し遂げる。
速水ヤドリ:「……良かった。無事ですね……予備粒子コンデンサの起動、準備お願いします」ほっとした声音を滲ませたのは一瞬。再び、戦う者としての声に戻る。
天城コウスケ:『……守るって言ったのに守られてたら、茶飲み話にもなりゃしないな』
天城コウスケ:少なからぬ負荷を受けながら自分を、自分たちを守ってくれた少女に、素直な感謝は言えなかったけれど。
天城コウスケ:『けど、そうだった。俺たちは、ひとりじゃない…!』
真神コルト:「頼もしいですが、あれはフィールド出力を食います。そうそう何度もは……」
真神コルト:「あまり時間は掛けられません。こちらからも打って出ましょう!」
GM:君たちの反撃ターンだ!

GM:▽R1━メインプロセス/ジャガーノート
GM:コルトさんからですね ぶちかませー!
真神コルト:うおー!
真神コルト:では、ムーブで戦闘移動。C8→C5に移動し、ヴァースキとエンゲージします。
GM:カモン!
真神コルト:マイナーなし、メジャーで《ハードナックル》。ナックルで白兵攻撃、与ダメ+2d6。
system:[ 真神コルト ] EN : 16 → 13
真神コルト:差し込みなければ命中判定!
GM:差し込みは無い!判定どうぞー
天城コウスケ:やれーッ!
真神コルト:2d6+10 命中 (2D6+10) > 9[3,6]+10 > 19
ヴァースキ:2d6+13 (2D6+13) > 9[4,5]+13 > 22
GM:差し込みなければ避けます
真神コルト:あっ
真神コルト:おのれ!《ガイア》で《エーギル》の効果を発動!達成値-20を差し上げます。
GM:攻撃命中!
system:[ 真神コルト ] ガイア : 1 → 0
GM:しちゃったので、ダメージどうぞ!
真神コルト:ダメージロール前に《アタックブースター》。与ダメ+1d6。
system:[ 真神コルト ] HP : 21 → 19
真神コルト:更に《トール》。神属性に変更して与ダメ+10d6。
system:[ 真神コルト ] トール : 1 → 0
真神コルト:パニッシャー+2d、ハードナックル+2d、アタックブースター+1d、トール+10d。計+15dでダメージロール!
GM:いかほどよォ?
GM:ダメージロールどうぞ!
真神コルト:2d6+23+15d6 ナックル/神 (2D6+23+15D6) > 7[1,6]+23+35[1,1,1,1,1,1,1,2,2,2,2,4,5,5,6] > 65
真神コルト:1が多いんですけどぉ!?
GM:あらー し、下ブレ!
GM:ははは、残念でしたね!ヴァースキのFPは52点!
GM:神属性の軽減手段ないので退場します!あれー!?
真神コルト:(やったぜ)
GM:あ、ダメージ適用時に
ヴァースキ:〈タケミカヅチ〉発動。52点のダメージがジャガーノートにも適用される。
真神コルト:グェーッ
system:[ 真神コルト ] FP : 55 → 3
GM:ブレイクするか戦闘不能か……選んでください!
GM:耐えたわ
真神コルト:生きてます……
真神コルト:持ってて良かったパーティクルアーマー
GM:じゃあ撃退ロールどぞー
真神コルト:スラスターの青白い噴射炎を尾のように引き、黒銀の巨人が宇宙を駆ける。
真神コルト:「あの機体、邪魔をして……!」
真神コルト:こいつが壁になっていては、後方の大型機がフリーになってしまう。
真神コルト:ならば今、為すべきことは一つだけ。リアクターをフルドライブに。
真神コルト:「デカブツの射線上に出てくるなんて! 貴方、死ぬ気ですか!」
真神コルト:相討ちも辞さない、捨て身の蹴り込み。
真神コルト:衝撃がコクピットを揺さぶり、装甲がひしゃげる音とリアクターの悲鳴が耳に響く。
マルグリット・リン:「構うものか!争いを捨てない旧人類(オリジナル)がいる限り、私たちはぁっ!」
真神コルト:「生き死にが懸かっているのに、旧人類(オリジナル)も何もあるんですかっ!!」
ヴァースキ:黒金の機体が飛び交う黒銀の蹴りを受け、グシャリと装甲を歪ませる。捨て身の一撃に対応するように、高周波クローアームがジャガーノートを掴む。
ヴァースキ:ググ……ギ……ガギィッ!
ヴァースキ:機体を鷲掴みにしたクローが蹴りの衝撃により付け根からもぎ取られる!
マルグリット・リン:「くっ……!ここまでか! 撤退する!」
GM:これ以上の継戦は不可能と悟った黒金のガーディアンは片腕を捨てると、即時にその場からアビス・ステルスにより離脱する。
真神コルト:アラート。クロスカウンターめいたクローの一撃がジャガーノートにダメージを与えている。
真神コルト:しかし、銀狼は死せず。黄金の瞳は光を失っていない。
真神コルト:「まったく……。でも、これで……!」本丸への道は開けた。

GM:▽R1━メインプロセス/リトル・ライト・ブルー
GM:というわけで、艦長!出番です!
速水ヤドリ:押忍! ただちょっと、メインプロセスの前! イニシアチブに、モノケロスに《クイックリペア》!
天城コウスケ:ありがてえ…!(クリティカルとメジャーでどんどこFPが削れていくため)
速水ヤドリ:メディカルセンターの効果と合わせて、5d6+3点!回復して!
system:[ 速水ヤドリ ] HP : 14 → 12
天城コウスケ:5d6+3 (5D6+3) > 14[1,1,2,4,6]+3 > 17
天城コウスケ:若干下振れ、けれど全快!
system:[ 天城コウスケ ] FP : 17 → 30
GM:イニシアチブ了解!
GM:そのまま続けてもらってOKよ!
速水ヤドリ:はいな、ではムーブ! B-8からB-5へ3マス、戦闘移動!
速水ヤドリ:マイナーで購入しておいた粒子コンデンサを使用、メディカルセンターの効果と合わせてFPを6d回復。
速水ヤドリ:6d6 (6D6) > 17[1,1,2,3,4,6] > 17
速水ヤドリ:FP76まで回復。
速水ヤドリ:メジャーは狙える相手がいないため、ここで終了!
GM:了解!

GM:▽1R-メインプロセス/モノケロス
GM:では天城くんの本来のターンだ!
速水ヤドリ:ふたたびイニシアチブに割り込む者!
速水ヤドリ:《ナイトフォーク》! 戦闘移動してこのラウンド中攻撃の与ダメージ+1d6! 天城くんに!
system:[ 速水ヤドリ ] HP : 12 → 9
天城コウスケ:わーい!戦闘移動で3マス移動、C5へ!
天城コウスケ:で、イニシアチブ後のこちらの行動!
天城コウスケ:再びの戦闘移動、3マス分の移動力を使ってC2へ。ガラン・ザン・アビスとエンゲージ!
天城コウスケ:メジャー、OVLビームジャベリンで近接攻撃!
GM:肉薄したか!
天城コウスケ:…の前にマイナーがあった!サテライトシステムでEDを回復!
天城コウスケ:4d6 (4D6) > 9[1,1,3,4] > 9
system:[ 天城コウスケ ] EN : 17 → 26
天城コウスケ:だいぶ回復しぃの、改めて命中判定!
天城コウスケ:2d6+11 (2D6+11) > 10[5,5]+11 > 21
天城コウスケ:丁度クリティカル!
system:[ 天城コウスケ ] FP : 30 → 27
GM:ぐぬぬ?!こっちもクリティカルすれば!
ガラン・ザン・アビス:6+2d6 (6+2D6) > 6+5[2,3] > 11
GM:ダメでした
GM:ダメージロール!どうぞ!
天城コウスケ:ではダメージが、基礎の2dにクリティカルの2d、ナイトフォークの1dにパニッシャーの2dが乗って……更に《トール》!
天城コウスケ:打ち消し等ありますか!
GM:あるよ!
ガラン・ザン・アビス:〈オーディン〉で〈トール〉を打ち消す!
天城コウスケ:OK、それへの対応は無し!
system:[ 天城コウスケ ] トール : 1 → 0
GM:差し込みなければそのままダイスどうぞ!
天城コウスケ:ではダメージ!
天城コウスケ:7d6+31 (7D6+31) > 30[2,3,4,4,5,6,6]+31 > 61
天城コウスケ:出目はいい!光属性61点!
GM:固有の光防護点なし!残りFPは……!
GM:33点!落ちます!
天城コウスケ:うおー!
真神コルト:やったー!
速水ヤドリ:やったぁ!
天城コウスケ:では……演出!
天城コウスケ:──ジャガーノートがあの妙な気配の敵機と組み合い、拓いてくれた道。しかし。
天城コウスケ:「……ああっ、くそ!やっぱり好き勝手に使えるモンじゃないってことかよ……!」
天城コウスケ:いかに無限のエネルギーを生み出す機関といえど、受ける器はガーディアンのそれ。機体のあちこちから火花が散り、コックピットには金属が軋む嫌な音。
天城コウスケ:「──駄目だ、間に合──」
天城コウスケ:フォートレス級ガーディアンの主砲に、再び粒子がチャージされつつあるのを、半ば諦めの混じった目で──
速水ヤドリ:「……AL粒子コンデンサ、起動完了。余剰粒子、回して!!」少女の声が飛ぶ。青の戦艦から舞う、ほのかな光が一角獣を包む。
速水ヤドリ:(……承認したのは私ですが。あの機体。"モノケロス"。性能が滅茶苦茶ですね……!!)
天城コウスケ:「……!」
速水ヤドリ:「ですが、えぇ。無駄に僚機を諦める指揮官は無能者。そして私は、違います。あなたも応えなさい、天城コウスケ!」短い電子音。宙域のマップに、薄青の線が描かれている。
天城コウスケ:名の通り、淡い青色の残光を引いて宇宙を駆けるその艦。伝わる凛とした声と、それに乗った強い意志。
速水ヤドリ:「こっちを信じて、全力で飛んで。叩きつけてきてください。当てさせます。落とさせます。私の予想は絶対です」
天城コウスケ:「……ああ」
天城コウスケ:描かれた道を辿るように。声援に背中を押されるように。
天城コウスケ:「信じるさ。そのための俺、そのためのガーディアンだ」
天城コウスケ:「──もういちど。やって見せろよ、モノケロス……!」
天城コウスケ:機体が纏う虹色の光が、僅かに青みを増して。握る拳、デバイスから発振したビームラムを左右に携えて。
天城コウスケ:一直線に、ガラン・ザン・アビスへと突撃する!
シディル:「出力頼みで仕掛けてきたか!だが、エネルギー兵器ではこのガラン・ザンは落とせんよ!」
ガラン・ザン・アビス:アビス粒子が、機体を覆うようにバリアが展開される。
シディル:「バリアで縫いとめられた機体に全力の主砲を叩き込んでくれる!」
天城コウスケ:「──!」
天城コウスケ:──また、見えた。機体の出力がバリアと拮抗し、そこに──
天城コウスケ:「……違う。そうじゃない、モノケロス。お前は……」
天城コウスケ:「俺たちは、一人で戦ってるんじゃあないだろ……!」
天城コウスケ:提示された未来を肯定せず、しかし自分だけでの否定もせず。展開されたバリアに、真正面からぶつかる!
速水ヤドリ:「……モノケロスが指定のルートで飛んだなら。これが、刺さるんですよ……!」
速水ヤドリ:リトル・ライト・ブルーからの実体弾砲撃。横合いから思い切り殴りつけるように。
シディル:「援護射撃だと!?巡洋艦が、小賢しい!」
天城コウスケ:フォートレス級の装甲を穿つには足りないその一撃。しかし。
天城コウスケ:「──いけよ!」
天城コウスケ:僅かに拮抗が崩れたその一瞬。スラスターから虹色の光を放ち、機体が回転。
天城コウスケ:一点に集中した左右のビームラムが、螺旋槍の如くバリアを削り、穿ち──
天城コウスケ:奈落の昏い光を砕きながら、ガラン・ザン・アビスへと到達し、貫く!
シディル:「ば……バカな!?」
天城コウスケ:それは。一角獣の角の如く、光輝く一撃。
天城コウスケ:「──スターゲイザーだの旧人類だの、知ったことか。戦争ってのは、戦いってのは……人同士でやるモンだろ。だから──」
天城コウスケ:「──これは。"俺たち"の、勝ちだ」
天城コウスケ:ビームラムが。次いで、機体の纏う虹色の光が消える。残るは、微かな青い残光のみ。
シディル:「その機体さえ有れば……我が帝国は……!」
GM:口惜しさに満ちた言葉を残し、ガラン・ザン・アビスが間を置いて爆発。
巨大な宇宙要塞じみた機影が、爆炎の中へと沈む。

GM:━━━━君たちの勝利だ!
天城コウスケ:うおー!
真神コルト:わぁい!
速水ヤドリ:やったぁ!
GM:バックトラック!…はないので、このままEDにいきます!

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シーン13:そして、旅のはじまり


GM:追手の艦隊を撃滅後、キミたちの船は無事、統合軌道艦隊と合流。
GM:避難民を載せた船は、それぞれ余力を持った植民地コロニーへと一時避難することとなった。
GM:シェリル市長からは君たちへ、感謝の言葉とコルビッツ再建の暁にはまた訪れて欲しい、との言葉があった。
GM:また、天城レイコの行方については、シェリル市長の方でも公社や軌道軍の伝手を辿って探してみる、とも。
GM:それから━━━。
フリュー・ゲイル:「コウスケ。これからの事ですが━━━」
フリュー・ゲイル:「〝モノケロス〟については、元々フォーチュンでの管理が予定されていたものです。定期メインテナンスは天城ロボット研究所で行うそうですが……」
天城コウスケ:「……やっぱ、そうなるよな。たまにはジジイのとこに顔出さなきゃ駄目、ってことか……」
天城コウスケ:さらりと、そう応えてから。これからも"モノケロス"に自分が乗ること、そして「これからどうするか」を当たり前のように捉えていたことに、気付いて。
フリュー・ゲイル:「博士も喜びます。……貴方は、どうしますか?」
天城コウスケ:「フリューさんは、研究所に戻るんだろ?俺は……うん」
天城コウスケ:「……姉さんを探すよ。市長さんも手伝ってくれるって言ってくれたけど、任せっきりっていうワケにはいかない」
天城コウスケ:だから、と一呼吸。
天城コウスケ:「ちょっと、ジジイと相談してみるよ。……それと、フリューさん」
天城コウスケ:「これ、預かっといてくれないか。……上手くいったら、暫く帰れそうにはないからさ」
天城コウスケ:そう言って、ポケットからキーホルダー付きの鍵を取り出して、手渡す。自宅の鍵だ。
フリュー・ゲイル:「……よろしいのですか?」
天城コウスケ:「宇宙で落とし物とかしたら、一生見つからないだろ。だから、預かってもらった方が安心だ」
天城コウスケ:「……研究所に顔を出した時はさ。まず、フリューさんに会いにいくよ。土産話と、ほんとのお土産も沢山持って」
フリュー・ゲイル:「そういうことであれば、喜んで。お待ちしております」どうか、ご自愛くださいと。花のように微笑んで、君を送り出す。
天城コウスケ:「うん。……それと、改めて」
天城コウスケ:「ありがとう、フリューさん。……任せてもらった以上は、やり遂げるよ」
天城コウスケ:「俺の、やりたいことを」
天城コウスケ:──そう告げて、「やりたいこと」のために「すべきこと」を考える。まずは──

GM:▽〝リトル・ライト・ブルー〟ブリッジ
リトルライトブルー乗員:「艦長、積荷の運搬終わりました。いつでも出れますぜ」
速水ヤドリ:「えぇ、ありがとうございます」
GM:一つの仕事が終われば、また次の仕事がある。フォーチュンの戦いに果てはない。
GM:君が次の任務のため、コロニーから出港しようとしたその時。
オペレーター:「艦長。フォーチュンから通達です。本港から、当艦隊へ追加の人員2名を配備すると」
速水ヤドリ:「人手はいくらいても足りないくらいですので、大変助かりますが……」どんな人だろう、と。
真神コルト:「こんな人ですよ」それは、貴方の良く知る声と笑み。
真神コルト:「追加の人員一号です。本日より、正式にリトル・ライト・ブルーのクルーとして着任します」
速水ヤドリ:「コルトさん!」驚きで、『普段』の呼び方が出る。
真神コルト:「ふふ。乗艦許可、いただけますか?」
速水ヤドリ:「……こほん。もちろんです、真神さん。ようこそ、リトル・ライト・ブルーへ」
真神コルト:「二号はまだみたいですね。格納庫にあれがあったから、すぐ来ると思うんですけど……」
速水ヤドリ:「『あれ』?」搬入された資材、まだ目を通していなかったな、とタブレットをスクロールしはじめる。
真神コルト:「思った以上に縁深くなりましたね。私たち三人は」すぐに目当てのデータに行き着くだろう。
真神コルト:それを示すように、リトル・ライト・ブルーの格納庫には主なき一角獣が鎮座している。
速水ヤドリ:「……なるほど……」データに行きついた。それとほとんど時を同じくして。
天城コウスケ:扉の外。金属張りの廊下を、慌てて駆ける音がして。
天城コウスケ:「なんだよ第二艦橋って!ブリッジに第一も第二も…!」
天城コウスケ:開いた扉から、そんな愚痴を息切れ混じりに零しながら、転がり込む少年がひとり。
天城コウスケ:「……ぁ。……ええ、と」
天城コウスケ:そんな入室の仕方を─注がれる視線を恥じるように、目を泳がせる。
真神コルト:「来ましたね」ニコニコと笑っている。
天城コウスケ:「……くそ。真神さんより先に挨拶しようと思ってたのに、先を越されちまった」
天城コウスケ:やはり愚痴っぽく、けれど悔しさよりも楽しさが勝る声色。
天城コウスケ:「……こほん。まあその、そんなわけで。辞令の写しはそっちにも行ってる、と思う」
天城コウスケ:──祖父に頼み込んで、急ぎフォーチュンへの入隊──入社手続きをしてもらい、それが完了したのはリトル・ライト・ブルーの出航直前のこと。
速水ヤドリ:「……まったく。正式な辞令までとって、学校とかどうするんですか」タブレットに着信していたそれを開きながら。
天城コウスケ:「そこはこう。……そこいらの大学生顔負けなんだろ、速水さんの頭の良さは。真神さんから聞いたぞ」
天城コウスケ:まるで我が事のように、嬉しそうに少女のことを語っていたその顔を思い出して、頬を緩ませる。
天城コウスケ:「だから、時間のある時でいいからさ。色々、教えてもらえたらな……って」
速水ヤドリ:「……通信で資格を取るのにはまぁ、困りませんが。随分な思い切りですこと」ため息を一つ。しかし、その口元は僅かに笑んでいて。
天城コウスケ:「思い切りの良さなら、速水さんの方が上だろ。……だからまあ、真神さんもこうして腰を落ち着けるつもりになったんだろうけど」
真神コルト:「……それはね、今まで迷っていたんですけど。後押しがあったんですよ」
真神コルト:ふふ、と目を細める。
真神コルト:「そう。あの事件以来、ようやく身を落ち着ける決心が付きましたから」
真神コルト:ジャガーノートと出会い、速水ヤドリと出会った、あの事件。
真神コルト:それまでの多くのものを失い、僅かな希望を得た、あの事件。
真神コルト:「だから、これからは一緒です」貴方のお茶と私のお菓子も、と微笑む。
真神コルト:……その決心を後押しした少年は、何を思うだろうか。
天城コウスケ:「……うん。そういうわけでさ、二人揃って押しかけた形になるけど」
天城コウスケ:──彼女たちに何があったのか。それを知る日も、きっとそう遠くはないのだろうと思う。
天城コウスケ:それがいつかは、分からないけれど。ひとつだけ、確かなのは──
天城コウスケ:「速水さん。真神さん。リトル・ライト・ブルーのみんな」
天城コウスケ:「これから、よろしく。それと」
天城コウスケ:「──ただいま」
天城コウスケ:これからは、ここが自分の──自分たちの帰る場所で。
天城コウスケ:未来は、今ここから始まっていくのだろうということ。
速水ヤドリ:「――えぇ。纏めて面倒見ましょうとも。ようこそ、そして」
速水ヤドリ:「おかえりなさい。……クルーになったからには、しっかり働いてもらいますからね」にっこりと微笑んで。
天城コウスケ:──彼女たちが。自分たちが辿り着く未来が、どうか。
天城コウスケ:──その幼い、けれど凛とした微笑みに相応しいものであるように。
天城コウスケ:何かに祈るのではなく。自分自身が叶えるのだと──

GM:メタリックガーディアンRPG
GM:「星と一角獣」
GM:End.

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