一夜二人転 ~速水やどりと真神コルトの場合~
メイン 見学
PC1:速水やどり(キャラシート)PL:紅井寿甘
PC2:真神コルト(キャラシート)PL:かあねりあん
目次
オープニング
【OP】
GM:─2020年、秋、某日。
GM:ここ数日は目立った事件もなく、何かの理由をつけて小学校を「早退」するような事態にもなっていない。
GM:とはいえ、支部長としてやるべき仕事がなくなったわけではなく。友人と、そして一足先に支部に向かった副支部長と別れ、そして。
GM:速水やどり。今、あなたは。いつものように、彼女が迎えに来るのを待っている。
速水 やどり:「……」学友……イリーガルの護衛と別れ、しばし一人の時間。間を開けずに第九支部からの護衛……別の友人だ……がくるのは分かっていても、すこしだけ不安になる時間。
真神コルト:そんな彼女の前に、一台の車が止まる。
真神コルト:運転席には、修道服姿の女性。
真神コルト:ドアを開けて、外に降り立って。少女の元へと、ぱたぱたと小走りに。
真神コルト:「やどりちゃん。お待たせしました」
速水 やどり:「いえ、いえ。あまり待ってもいませんよ。時間どおりです」安堵も含めた、笑顔。
真神コルト:つられるように笑顔になって。
速水 やどり:「それじゃあ、支部までお願いします」車の方へと向かう。
真神コルト:「はい」後部ドアを開けて、招き入れる。
真神コルト:そうして運転席に戻って、シートベルトを締めて。
真神コルト:車は静かに動き出す。
速水 やどり:「今のところは目立った事件もありませんし……約束通り、お茶の時間も取れそうです」同じく後部座席でシートベルトを締めて。
真神コルト:「何よりです。もう、ずーっとお茶出来てなかったような気がします……」
真神コルト:「この間も……ああ、もう報告書は見ました?」
真神コルト:「雪ちゃんと緒環さんとお茶を始めたら、途端に雪ちゃんが席を外すことになってしまって」
真神コルト:「……なかなか、皆揃ってとはいかないものです」
速水 やどり:「えぇ、本当に……」皆が揃うのは難しい。生きて、踏みとどまっているだけで、ありがたいのだけども。
真神コルト:「でも。この頃は特に割り込みの案件もありませんし。私もちゃんと家に帰れてます」くすりと笑う。
速水 やどり:「……もうちょっと、労働環境なんとかしたいんですけどね……」つられるように、苦笑い。
真神コルト:「私なんかまだ良い方です。何か起きた時、やどりちゃんと雪ちゃんまで即応体制になるじゃないですか」
真神コルト:「支部長と副支部長とはいえ、そのあたりどうにかならないものですかねぇ」
速水 やどり:「流石に年として支部長専業にはできませんからね……」降ろしたランドセルをぽんぽんと叩く。
真神コルト:「……私一人増えた所で、焼け石に水なのかもしれませんけど」
真神コルト:「普段からこうして送り迎えする時間を作れるくらいには、頑張りたいのですよね」
速水 やどり:「千里の道も一歩から、ですとも。……それに、コルトさんという個人に、私はとても救われていますから」
真神コルト:「……先は長いなぁ」少しだけ、お仕事モードから私心が漏れる。
真神コルト:「ええ、もう。絶対に死ねなくなった身の上です。自愛する時間も、しっかり作るとしましょう」
真神コルト:ここで言う自愛の時間とは、つまり、お菓子作りの時間である。
真神コルト:趣味の時間は大切ですから。
速水 やどり:「その意気です」
真神コルト:「と言うわけで」
真神コルト:「次のお茶会に持って行くお菓子のリクエストなど、募ってみようかと」
真神コルト:「やどりちゃんは、何が食べたい?」
速水 やどり:「そうですね……この前のマドレーヌも、大変美味しかったです。次は……シフォンケーキとか、食べてみたいですかね」
真神コルト:「ほう、シフォンケーキ。これは腕の見せ所ですね」
真神コルト:「うまく膨らませて御覧に入れましょう、マイ・スイート?」
速水 やどり:「腕に関しては信頼していますので、えぇ」
真神コルト:くすくすと笑う。こうした他愛のない話をする時間も、ずいぶん貴重になったものだ。
真神コルト:……だからこそ。絶対に、彼女を、こんなお喋りが当たり前のように出来る未来に送り届けたいのだけれど。
GM:─そうして、キミたちが日常と非日常の境を走っていた時のことだ。
GM:空気が引きつるような感覚。耳鳴りに似た不快感。オーヴァードであれば慣れ親しんだそれは。
GM:突如広域に展開された《ワーディング》だ。
真神コルト:「……!」ウィンカーを出して車を路肩に寄せる。
速水 やどり:「……お茶会、ちょっと延期になってしまいそうですね……!」眉根を寄せ、身構える。
真神コルト:「そのようで。……そう、遠くはなさそうでしたが……」
真神コルト:「少し、外の様子を見てきます。やどりちゃんは──」
速水 やどり:「同行します。分断されるほうが危険かもしれませんし」
真神コルト:「分かりました。では、私の傍から離れないでくださいね」
速水 やどり:「えぇ」ドアを開け、外へと滑り出て。
真神コルト:車を降り、さっと車体を飛び越えて彼女の傍に。
GM:キミたちが降車し、見渡した周囲は。何もかもが、停止している。
GM:人は歩みを止め、鳥は中空に浮かび、木々は風に揺らめくこともない。
GM:まるで、映像を一時停止したかのように。キミたち……オーヴァードが以外に、動くものはない。
真神コルト:「これは……普通のワーディングとは違う……?」
速水 やどり:「この《ワーディング》……以前観測したのと似た、特殊なExレネゲイドアイテムによるものでしょうか……?」
速水 やどり:不安感と、「離れないように」という言葉から。身を寄せて、その手に触れる。
真神コルト:右手に温かい感触。
真神コルト:「………」目を丸くして、すぐに、笑みを作り。
真神コルト:「……大丈夫。私はどこにも行きません。貴方の傍に、いますから──」
真神コルト:そっと、指を絡めて……
速水 やどり:固く、繋ぐ。
GM:そうして、キミたちがしっかりと手を繋いだ時。
GM:─上方。雑居ビルの屋上、その縁に。何かが"いる"のを感じるだろう。
GM:この《ワーディング》の中心点。最もレネゲイドの気配が濃い場所。
GM:それが、この異変の主であると。直感的に、あるいは理論的に、キミたちは理解する。
真神コルト:「あそこか。少し距離がありますね」
速水 やどり:「行ってください、コルトさん」名残惜し気に、手にかけていた力を抜く。
真神コルト:「……はい。すぐ、終わらせましょう」繋いだ手を、同じように緩め。
真神コルト:一歩踏み出し、二歩目で跳躍……しようとして。
真神コルト:──右手の温度が、消えない。
GM:ガクン、と。普段は感じない重みが、キミの右手にある。
真神コルト:「……えっ?」
速水 やどり:「え、あれっ……!?」その移動に、体が引きずられていく。左肩から悲鳴が上がる。
GM:しかし、跳躍の勢いは殺せない。二人の身体が、ふわりと浮いて─
GM:本来想定していた高度、距離とはまるで違う場所、ほんの数m先の場所に。半ば落下するように着地するだろう。
速水 やどり:「……!!」落下する。そう判断して、身を竦める。
真神コルト:「っっ!!」反射的に体を捻って、重みの正体を胸元に抱き寄せて。
真神コルト:そして衝撃。背中から歩道に落ち、止まる。
速水 やどり:庇われたことを、温かさの中で理解する。
真神コルト:「あぐっ……」
速水 やどり:「コルトさん! 大丈夫ですか……!!」両手を伸ばそうとして、左手にぶらりと追従するものがある。彼女の、右手。
真神コルト:「いたた……や、やどりちゃんこそ、大丈…………」
真神コルト:右手が、意志とは関係なく動いている。
真神コルト:「あれぇ?」素っ頓狂な声が出た。
真神コルト:「な、な、」
真神コルト:「なん? で?」右手に感じる温度は相変わらず。
速水 やどり:力を抜いても、まるで磁力でも働いているかのように、繋いだ手が離れない。
速水 やどり:「どう、してかは……調べる必要があるでしょうね……」次第に、冷静さを取り戻す、頭を回転させ始める。
真神コルト:「そ……そう、ですね、そう、ね……」まだ頭が追い付いてない、その一方で。
真神コルト:ドクン、ドクンと。胸の鼓動が少しずつ高まって。
真神コルト:ほんの少しだけ頬に朱が差したことには、努めて気付かない振りをした。
GM:─上方に感じていた気配は既になく、間もなくキミたちのもとには、支部からの連絡があるだろう。
GM:─そうなれば、この事態も解決に動き出すことになるが。果たしてそれが、良いことなのかどうかは─。
GM:シーンエンド。
GM:ロイス設定と購入が可能!
GM:※進行はFS判定のため、購入はこことミドルの合計2回のみです。
真神コルト:やどりちゃんは固定ロイスに入っているのだ……というわけで。
真神コルト:右手に ●どうしてこうなった/もう少しこのままで でロイスを取得します。
速水 やどり:ロイス取得、 真神コルト/〇信頼/不安 で。
真神コルト:お買い物は……やどりちゃんの防具と私のおクスリくらいでしょうか。
速水 やどり:お薬狙いましょう。ブルーゲイル目標で。
速水 やどり:2dx+1>=20 ブルーゲイル
DoubleCross : (2R10+1[10]>=20) → 5[1,5]+1 → 6 → 失敗
速水 やどり:財産は一応とっときましょう、失敗で。
真神コルト:あ。侵蝕60で固定でしたっけ?
GM:あ、ですです。ダイスボーナス+1で固定。
GM:なのでもう1つ振り足せますね。
速水 やどり:うおー!
速水 やどり:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 10[10]+8[8]+1 → 19
GM:!?
真神コルト:!?
速水 やどり:こうなると財産1点入れて購入してコルトさんにトスです。
真神コルト:わぁい!
真神コルト:では、こちらは恒例のボデマチャレンジ。
真神コルト:3dx+2>=12
DoubleCross : (3R10+2[10]>=12) → 10[1,4,10]+6[6]+2 → 18 → 成功
真神コルト:やどりちゃんにシューッ!
GM:エキサイティン!!
速水 やどり:ありがとうございます!
GM:ではミドルへ!
ミドル:ラウンド1
GM:【ミドル】
GM:■ミドル:ラウンド1
GM:ここからはFS判定、侵蝕は60固定(エフェクトを使った場合は上がる)となります。
GM:まず、ラウンド1のハプニングチャート。お二人から希望があればそれを、なければGMがダイスを振ります。
速水 やどり:希望はないかな……
真神コルト:前半はダイスで良いかな?
GM:ヤー、では…!
GM:1d6
DoubleCross : (1D6) → 3
GM:3:状態変化がもう片方に反転、あるいは両者になる。既に両方が陥っているシチュエーションの場合は片方が解決、もう片方が深刻化する
GM:ラウンド中達成値-2
GM:……うむ!離そうとしたけどガッチリ繋がってて離れない、ということが分かったという感じで!
GM:(何か描写のイメージがあるならそれを採用していく姿勢)
GM:ではこのラウンドの判定から。技能は《情報:UGN》 《情報:噂話》、目標値は6ですが、達成値がー2されるので実質8に。
GM:FS判定のため、「二人がそれぞれ判定して1点ずつ稼ぐ」か「片方が片方に支援、達成値10で2稼ぐのを狙う」かとなります。
速水 やどり:では、情報:UGNで本判定に。
速水 やどり:3dx+4-2<=6
DoubleCross : (3R10+4-2[10]<=6) → 10[8,9,10]+5[5]+2 → 17 → 失敗
速水 やどり:不等号が逆!
真神コルト:不等号が!
速水 やどり:成功です。
GM:めっちゃ成功してるのに!
GM:ヤー、ではまず1点!
真神コルト:こちらも情報:UGNでコネ入れてどどん。
真神コルト:(3+2)dx+2-2>=6
DoubleCross : (5R10+2-2[10]>=6) → 6[3,4,6,6,6] → 6 → 成功
GM:きっちり!
真神コルト:固定値の偉大さを知るRPG。
GM:では2/4まで溜まって!
GM:─N市UGN第9支部、医務室。
小子内渚:「なるほど。時間が止まったような《ワーディング》と、手が離れなくなった二人」
小子内渚:「……また、とびきり妙な事態になりましたね。速水支部長、真神さん」
GM:はいどうぞと、キミたちの前に暖かい飲み物が入ったカップを置きながら、困ったように微笑んで見せる医務室の主。
速水 やどり:「えぇ。あたたかいものどうも……」左手に感じるぬくもりとは、また別の温かさをもつカップを手に取る。
真神コルト:「はい、どうも……」利き手は傍らの少女で占められている。反対の手で、カップを受け取る。
小子内渚:「利き手って、大人になってからも変わるそうですよ。ま、利き手に大怪我をしたから仕方なく…という理由が殆どみたいですが」
小子内渚:「……失礼。ちょっとジョークとしても良くなかったですね」
真神コルト:思わず、カップを持った手を見る。
速水 やどり:「いえ、いえ。お気になさらず。……とにかく、解決するのが先決です」
小子内渚:「ですね。……さて、お二人とも身体的には異常なし。となれば、まずは件の《ワーディング》について」
GM:副支部長から資料を預かっています、と。キミたちの前にそれを置きながら、自分の手元に残した一枚に目を落とす。
小子内渚:「ブラックダイヤモンド、と呼ばれるEXレネゲイド。バロールシンドロームの発症者に、特殊な《ワーディング》を使わせるもの」
小子内渚:「起きた出来事は、それに似ています。非オーヴァードの皆さんの状況は、おそらくそれに近しいものでしょう」
速水 やどり:「市内でも例が確認されていますね。あれは持ち主を選ぶ類のものだったので、また別の個体なのでしょうけど」
真神コルト:「なるほど。では、こちらの方は……?」右手をそっと持ち上げる。
速水 やどり:左手がそれに追随する。
小子内渚:「……それなんですけどね。研究班としては、原因不明としか言いようがない、ということです」
GM:ですが、と一声置いて。
小子内渚:「私見でいいなら」
速水 やどり:「お聞かせください」
小子内渚:「では。……ブラックダイヤモンドによる《ワーディング》は、バロールに分類される能力のうち、「停滞」を特化させたものだとも言われています」
小子内渚:「言い換えれば。「このままがいい」、という想いをレネゲイドが増幅したもの、とも」
小子内渚:「件の《ワーディング》は、世界に働きかけて、先に進むのを止めさせた」
小子内渚:「……この先に何が待っているのか分からないのは、怖いですからね」
真神コルト:「……このまま」自分の右手から、繋がった左手の先に視線を動かす。
GM:曖昧に微笑みながら、視線は速水支部長に。─職務上、彼女は。「この先」のことをある程度は知らされている。
速水 やどり:二人ぶんの視線を受け、順番に合わせた後、視線を上の方に向ける。
速水 やどり:「……色々と、得心はできる仮説です」
小子内渚:「……本当は世界にだけ働く力が、どういうわけか二人にも作用した。となると」
小子内渚:「二人のうち、どちらか。あるいは二人とも。心のどこかで、こう願っている部分はあるのかもしれません」
小子内渚:「─どうか、この日々が続きますように、と」
真神コルト:「それ、は……」
小子内渚:「……ええ、もちろん、それは大なり小なり、誰しもが持つ願いです。おかしいことでも、恥ずべきことでも、ましてや」
真神コルト:思い当たる節は、ある。あり過ぎると言って良いほどに。
速水 やどり:「……」しばし、黙考する。……色々と、そう、色々と。『このままであればいいのに』と思う事は、ある。あるけども。
小子内渚:「誰かに謝ることでも、ありません。……けれど」
小子内渚:「……難しいですね。特に、私たちのような仕事をしていると」
GM:浮かべる微笑みは、柔らかく、優しく、そっと寄り添うようなものに。
真神コルト:「でも、私は……」
真神コルト:「私は…………」
真神コルト:「すみません……少し、二人きりにしてもらっても良いですか?」
小子内渚:「ええ、もちろん。……では、最後にひとつだけ」
小子内渚:「私としては、お二人にはこのまま、事態が解決されるまで待機して頂きたいと思っています。……ですが」
小子内渚:「どうか、悔いだけはないように。……やっぱりね、心の専門家としては」
小子内渚:「いえ、ひとりの人間としては。大切な人たちには、笑っていてもらいたいですから」
GM:では、と一礼して。あたたかい珈琲が入っているであろう魔法瓶をキミたちの前にそっと置いて、彼女は去ってゆく。
真神コルト:それを見送って。
真神コルト:「……私ね。貴方が手を繋いでくれた時、本当は嬉しかったの」
真神コルト:「私は、ちゃんと、貴方の中で支えになっているんだって、実感出来たから」
真神コルト:「そう思える温かさだったから……」
真神コルト:「離したく、なくなっちゃったのかもね」
速水 やどり:「……それは」いつも思っている事であると同時に。言葉以上に、行動でしか伝えられない思い。
速水 やどり:「変わらない今を求めているのなら、私の意識の方に反応していてもおかしくありませんし。その」
速水 やどり:「色々と上手く言えませんが……」
速水 やどり:「きっと。当たり前にこういうことができる未来は、自分で。切り拓いて、掴まなきゃいけない、と。そう、思います」繋いだ手、絡めた指を前にして。
真神コルト:うん、と右手に少しだけ力を込める。熱が強まる。
真神コルト:「そうだね。いつか私、言ったよね。一緒に行こう、って」
真神コルト:この道を、私たちの未来まで。
速水 やどり:「えぇ。行きましょう、一緒に」
真神コルト:「貴方が幸福である未来まで。願わくば、その隣にいられる未来まで」
真神コルト:「……それは、こんな風に貰うだけで叶うような未来じゃ、きっと、ない」
速水 やどり:「じゃあ。貰うだけで満足できないなら。奪いに行きましょう」
真神コルト:「奪う」その言葉にきょとんと。
真神コルト:しかし、すぐにそれは笑みに変わり。
真神コルト:「良いね。うん」
真神コルト:「勝ち取りに行こう」そして、その後で、どうか。今度は自分たちの意志で、もう一度。
真神コルト:獣の瞳に、光が灯る。
GM:ラウンド終了!
ミドル:ラウンド2
GM:■ミドル:ラウンド2
GM:
GM:では引き続きFS判定、ハプニングは3以外の5つから、となります。
GM:PL陣の選択により、ハプニングは2!
GM:2:事態が深刻化する。状態変化の進行・周囲への拡大など
GM:ラウンド中の判定難易度を8に変更する。
GM:では早速判定から!
真神コルト:ウォーッ
速水 やどり:それでは先程と同じように、情報:UGNで。さっきは使い忘れたコネも入れて。
速水 やどり:5dx+4>=8
DoubleCross : (5R10+4[10]>=8) → 8[3,4,5,5,8]+4 → 12 → 成功
真神コルト:ではこちらも情報:UGN、コネを入れてどん。
真神コルト:(3+2)dx+2>=8
DoubleCross : (5R10+2[10]>=8) → 10[1,1,2,8,10]+6[6]+2 → 18 → 成功
GM:お見事…!進行度は4/4!
GM:─N市、UGN第9支部管轄区域内某所。
GM:件の《ワーディング》の原因と思われるジャームは、影響区域を引き連れながら区域内を移動。
GM:現在は、人気の少ない区域の廃ビル屋上に潜伏していると思われることが判明した。
GM:─自分たちが出ると、キミたちからそう聞いた副支部長は、居合わせた小子内としばし顔を見合わせた後。
春日 雪:『……ええ、支部のことはお任せを。それが、お二人で決めたことならば─』
GM:そう言って、キミたちを送り出した。
GM:─さて、とはいえ、手が繋がっていては普段のように車は使えない。他の支部員も、キミたちの送迎に手を回す余裕はない。
GM:となれば、支部から現地まで徒歩で向かうしかないのだが。白兵戦を得意とするエージェントならばともかく。
GM:オーヴァードであるとはいえ、ただの小学生である速水やどりには、少しばかり荷が勝ちすぎる距離ではあった。
GM:……となれば、こうなることは自然な流れであって─。
真神コルト:「……反省してます。はい」
真神コルト:「ちょっとした出来心だったのです。普通に背負うのも難しいし、いっそ、などと、はい」
真神コルト:「異変の中心に近づくのだから、影響が強くなることは想定されて然るべきでした。そこはもう、言い訳のしようもなく」
真神コルト:そこには。
真神コルト:「……大丈夫? やどりちゃん。暑苦しくない?」
真神コルト:いわゆるお姫様抱っこの形で離れなくなった二人がいた。
速水 やどり:「えぇ、そこは問題ありません」とくとくと、心臓の鼓動が聞こえるような距離で答える。
速水 やどり:「私の体力と移動力の問題ですから、そこは……えぇ。議論しても仕方のないところでもあります」
真神コルト:ちょっと力を入れるだけで、密着している小さな体から一層、温度が伝わる。
真神コルト:ちょっと顔を右に向けるだけで、彼女の顔がすぐそこにある。
真神コルト:口では反省しつつも、
真神コルト:「(あああ……心臓バクバク言ってるの伝わってたりするのかなぁ)」
真神コルト:などと、いろいろなことが上の空になりそうに。
速水 やどり:ちょっと音高い鼓動を聞きながら、揺られる最中。
速水 やどり:(そういえば、コルトさんには、まだ)『あのこと』を話していなかった、と思い至る。
真神コルト:「……やどりちゃん?」
速水 やどり:「……貴女に話しておかないのは、不誠実……ですかね……」すこし、視線を彷徨わせる。
真神コルト:「……?」
速水 やどり:「コルトさん。覚えていますか? いつの日か私は、"ジャガーノート"に死ねと命ずる日がくるかもしれないと言ったこと」
真神コルト:「ええ。忘れもしない。私がこの道を進むと決めた時のことだから」
速水 やどり:「……その日が、遠からず来ると言っても。まだ、私についてきてくれますか」腕の中、視線を合わせる。
真神コルト:「もちろん。……ただ、ついて行くって言うのは違うかもね」
真神コルト:「私は共に往く。偽りなく。迷いもなく。私が、そうしたいから」
真神コルト:ついて行くのではなく、隣にいる。彼女を挟んで反対側にもう一人いるかもしれない。
速水 やどり:「そう、ですか……なら、お伝えしておきます。信じられないかもしれませんが、確かな事を」
真神コルト:瞳を見つめたまま、小さく頷く。
速水 やどり:そうして、ぽつぽつと語り出す。第九支部で私が消えている間に起こったこと。この未来に訪れるかもしれないこと。遠い未来に、共に歩む者はなく、私は一人でいたこと。
速水 やどり:「……これを知る者は、事件の当事者、支部長が話すべきだと判断したエージェント、及び独力で"不自然"に辿り着いてしまった者……つまり、そう多くありません」
速水 やどり:「……貴女の事は、信頼しているのに。今日まで話さなかったこと、不誠実かもしれません」
真神コルト:「………」
真神コルト:「それは、違うでしょ。私はそんな風に思ってないよ」
真神コルト:「知ったら、私はきっと逃げない。逃げずに戦って……」
真神コルト:遠い未来に、貴方を一人ぼっちにしてしまう。
真神コルト:「……ありがとう、やどりちゃん。今まで私を守ってくれていたんだね」
真神コルト:「そして、ありがとう、やどりちゃん。今、大事なことを教えてくれて」
真神コルト:「……ああ。やっと全部、納得がいった……」
真神コルト:実は、と前置きし。
真神コルト:「“ハーフミラー”の事件でね。ずっと引っ掛かっていたの」
真神コルト:「どうして貴方と雪ちゃんがピンポイントで襲われたのかなって」
真神コルト:自分の中で、答えは出ていた。でも、それを確かめる勇気がなかった。
真神コルト:速水やどりの今までの判断は、正しかった。
真神コルト:「でも、もし私が知り得なかったことがあるのなら、私は知りたいと思ってた」
真神コルト:「やっと、やっと、私たちは、本当に同じ未来を見られる……」
真神コルト:「嬉しいよ」
速水 やどり:「えぇ。同じ未来を。今とは違う、私たちの欲しい未来を、掴むために。改めて、力を貸してください。"ジャガーノート"。コルトさん。私の、たいせつなひと」
真神コルト:「ええ。私は、N市UGN第九支部のエージェント。そして──」
真神コルト:「貴方のエージェントなのだから」
GM:シーンエンド
GM:購入とロイス設定が可能!購入はここでラスト!
速水 やどり:購入は……一応コルトさんに二本目のお薬供給チャレンジ! ブルーゲイル!
速水 やどり:3dx+1>=20
DoubleCross : (3R10+1[10]>=20) → 10[5,5,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗
速水 やどり:財産7点突っ込んで成功させます。コルトさんにトス。
真神コルト:わぁいおクスリ!コルトおクスリだぁいすき! (なおキメるチャンスはあまりない)
真神コルト:では……やどりちゃん用の宝具ジュラルミンシールドでも。
真神コルト:3dx+2>=12
DoubleCross : (3R10+2[10]>=12) → 10[3,8,10]+8[8]+2 → 20 → 成功
速水 やどり:ありがたい! これでフルアーマー!
真神コルト:これで第九支部らしくなったというわけ。
GM:盾で囲んで殴る。それが第9支部…。
真神コルト:ロイスは保留で以上!
速水 やどり:こっちもロイス保留で以上!
GM:ヤー!では!
クライマックス
GM:■クライマックス
GM:登場侵蝕は無し!
GM:─N市某所、廃ビルの屋上。
GM:そこに居たのは、朧げなヒトガタ。あるいは、それは。朧げであるからこそ、誰もが恐れるモノ。
GM:いつか来る未来(おわり)。ヒトの無意識から滲み出て、レネゲイドの力を以ってカタチを得たモノ。
GM:─ヒトに寄り添うモノとして存在する者とは、また違うひとつの顕れ方をした、終末の概念がそこに─。
速水 やどり:「目標補足。……戦闘では私への負荷はあまり考えないでください。オーヴァードの端くれ、多少振り回されるくらいで壊れるほどヤワではありません」
真神コルト:「ふむ。ちなみにやどりちゃん。ジェットコースターは大丈夫ですか?」
速水 やどり:「……経験は少ないですが、一応は」
真神コルト:「よろしい。……いつも私が見ている世界を、特等席でお目に入れましょう」
真神コルト:手と手は繋がったまま。体と体も繋がったまま。心だってきっと……そう信じて。
ジャーム:─揺らめく輪郭線が凝集。目も鼻も口もない、けれどそこに意志があると感じさせる「貌」が。
ジャーム:─キミたちへ、衝動を喚起する─あるいは、明るくない未来を想起させる何かを、叩きつける。
GM:衝動判定!目標値9!
真神コルト:2dx>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 4[3,4] → 4 → 失敗
GM:なお、《ワンナイトフィーバー》により、侵蝕は「+2d10する」か「100%にする」を選択可能でs。
速水 やどり:7dx>=9
DoubleCross : (7R10[10]>=9) → 7[2,3,3,4,5,5,7] → 7 → 失敗
GM:後者の場合、戦闘終了時に侵蝕が50%、自動で低下します。
真神コルト:暴走! ワンナイトフィーバー適用で侵蝕率を100に。
速水 やどり:暴走! そしていったれ100%に!
GM:ヤー!ではこのまま戦闘開始、よろしいか!
速水 やどり:よろしおす!
速水 やどり:「……状況、開始。行きますよ、"ジャガーノート"!」
真神コルト:「イエス、マイ・スイート。“ジャガーノート”、目標を破壊します!」
GM:─戦闘、開始。
GM:■ラウンド1
GM:セットアップ!
ジャーム:こちらはあります。
GM:の前に位置関係!
GM:PC [10m] ジャーム
GM:こうで。
速水 やどり:位置把握! こちらはセットアップなし!
ジャーム:《虚無の城壁》、ラウンド間ガード値+12
真神コルト:こちらもセットアップなしで! 薬物の誘惑を断ち切ろう。
GM:ではジャームからだ!
ジャーム:マイナー、戦闘移動でPCにエンゲージ。
ジャーム:オート込みのメジャー、《コンセントレイト:バロール/瞬速の刃/漆黒の拳/コントロールソート/確定予測/神機妙算》《フェイタルヒット》
ジャーム:攻撃力11+5d10点の白兵攻撃、対象:範囲(選択)、リアクションのクリティカル値+2
ジャーム:じゃない、攻撃力は5+5d10!
ジャーム:14DX7+4
DoubleCross : (14R10+4[7]) → 10[1,1,2,4,4,6,6,7,7,8,9,9,10,10]+10[2,4,5,6,7,7,7]+5[2,3,5]+4 → 29
ジャーム:達成値29、ふたりとも暴走なのでこのままダメージまで!
真神コルト:暴走リア不!
速水 やどり:ダメージください!
ジャーム:3d10+5+5d10
DoubleCross : (3D10+5+5D10) → 17[10,6,1]+5+30[7,2,9,5,7] → 52
ジャーム:装甲無視、52点!
速水 やどり:装甲無視までついて死なざるを得ないダメージ! ジャーム/〇執着/恥辱でロイス取得、即タイタス化して昇華して復活にあてます!
真神コルト:死わよ! ジャームに ●執着/破壊 でロイスを取得して即タイタス昇華、復活! HP15に!
GM:ヤー!ではさくりと演出!
ジャーム:─ゆらりと、再び輪郭がぼやけた次の瞬間。それは、もうキミたちの目の前にいて。
ジャーム:振るわれた拳自体に、重みはほとんどない。赤子が触れたに等しい僅かな衝撃から伝わるのは、しかし。
ジャーム:─身体ではなく、精神に打撃を与える、滅びのイメージだ。
速水 やどり:「く……!」かぶりを振って、それを振り払う。ぎゅうと強く、今繋がっている彼女の体を抱きしめ、上書きする。ここにいる。大丈夫。
真神コルト:「私は……」いなくなる。彼女を残していなくなる。
真神コルト:そんな未来が、もうじき訪れようとしている。現実になろうとしている。
真神コルト:「(……冗談じゃ、ない!)」
真神コルト:その私は、きっと、諦めた。生き延びることを諦めた。
真神コルト:いま腕の中にいる、彼女のもとに帰ることを、諦めた。
真神コルト:「(諦めて、たまるもんですか! 私は、絶対に……!)」
真神コルト:抱き締める感触を標に。同じ未来に辿り着くと、そう心で吼えて、立っている。
GM:次、行動値順に!やどりちゃん!
速水 やどり:はい!
速水 やどり:マイナーなしからの、メジャー!
速水 やどり:《弱点看破》Lv6+《アドヴァイス》Lv8
速水 やどり:対象のラウンド中攻撃力+18、次のメジャーのダイス+8個、C値-1。
速水 やどり:対象は勿論コルトさん。
速水 やどり:侵蝕+7して107まで。
GM:OK,描写どうぞ!
速水 やどり:同じ攻撃を受けた彼女の事を慮る。
速水 やどり:自分の負荷も抜けないまま、掠れるように、囁くように。耳元で。
速水 やどり:「大丈夫……私たちは、負けません。行きましょう……!」
速水 やどり:ささやかだが、届く。思考を澄み渡らせる、その声が。
GM:続いて!コルトさん!
真神コルト:イエス!
真神コルト:マイナー、いつもの《完全獣化》《破壊の爪》
真神コルト:真神コルトの侵蝕を+9した(侵蝕:100->109)
真神コルト:そしてメジャー、いつもの《超侵蝕》《コンセントレイト》《獣の力》《獣王の力》《一閃》
真神コルト:対象はジャーム。
ジャーム:カモン!
真神コルト:の、前に。
真神コルト:右手のロイスをタイタス昇華。C値-1!
ジャーム:ヌゥーッ!
真神コルト:命中判定!
真神コルト:(8+4+8)dx5+14
DoubleCross : (20R10+14[5]) → 10[1,2,2,3,3,4,5,5,5,6,6,7,7,7,7,7,7,8,8,10]+10[1,1,2,2,2,3,3,5,6,6,7,8,10,10]+10[1,1,3,4,5,5,6]+10[5,9,10]+10[5,9,10]+10[4,6,7]+10[2,8]+10[6]+4[4]+14 → 98
ジャーム:が、ガード!《グラビティガード》を使ってガード値+3d10!
ジャーム:まずはダメージを!
真神コルト:ダメージロール!
真神コルト:10d10+44+18 装甲ガード有効
DoubleCross : (10D10+44+18) → 51[2,10,2,7,6,8,3,9,1,3]+44+18 → 113
ジャーム:ガード値の増加が…
ジャーム:3d10
DoubleCross : (3D10) → 15[4,10,1] → 15
ジャーム:ガード値12、増加が15、合計して27点軽減!ダメージ86でギリギリ生存!
ジャーム:このダメージ適用時に《ワームホール》。86点ダメージをコルトさんに。
真神コルト:グェーッ!
真神コルト:固定ロイスの修道院と施設の人たちのロイスをタイタスにして昇華! 俺たちは死なねぇーっ!
GM:OK!では描写を!
真神コルト:真神コルトの侵蝕を+9した(侵蝕:109->118)
真神コルト:甘く、心地よく、それでいて心と体を奮い立たせてくれる声が、耳朶を打つ。
真神コルト:私の全てを変えてくれた声。いつも力をくれる声。
真神コルト:──未来に届かせたい。送り届けたい。そう心から願う声。
真神コルト:「ええ。私たちに、乗り越えられないものなんて、ない!」
真神コルト:両手が塞がり、全身変化すらままならない状態でも。
真神コルト:この修道女には、まだ戦う術があった。
真神コルト:己の肉体全てを武器として破壊と暴力をもたらす戦士が故に。抗う術が、まだあった。
真神コルト:……腕に抱える少女には、最初に小さな衝撃が伝わっただろう。
真神コルト:次の瞬間には、重力から解放されたような浮揚感。
真神コルト:さらに衝撃、衝撃。
真神コルト:天地がひっくり返って、もうひとつ、衝撃。
真神コルト:すなわち、跳び蹴りに始まり、空中での回転蹴り。
真神コルト:そして着地からのフラッシュキック。
真神コルト:その全てを規格外の膂力から見舞う、破壊そのもの。
真神コルト:しかし、それでも──
ジャーム:─連撃の最中、キミの背中を強かに打つ衝撃が、ひとつ。キミが振るう力と同様、規格外の膂力を備えたそれは。
ジャーム:鋭い爪。頑強さと柔らかさを兼ね備えた筋肉。そして。
ジャーム:─何者かの、赤黒く変色した血に塗れた獣の腕は。"ジャガーノート"のそれに間違いなかった。
ジャーム:─瞬時に雲散霧消したそれは、ここではないいつかで、キミが辿る未来のカタチだ。
GM:これにて全キャラ行動終了、未行動のキャラがいないかのチェックをするイニシアチブ!
GM:いませんね?
速水 やどり:「触媒」使用。
GM:OK、では対象の宣言と、対象となった人の再行動をどうぞ!
速水 やどり:対象に直ちにメインプロセスを行う権利を付与します。勿論、コルトさんに。
真神コルト:イエス! マイ・スイート!
真神コルト:マイナーなし、メジャーいつもの《コンセントレイト》《獣の力》《獣王の力》
真神コルト:対象は引き続きジャーム!
GM:は、どうぞ!
真神コルト:(8+4)dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,4,4,6,8,8,9]+10[1,4,8]+10[8]+5[5]+4 → 39
ジャーム:無論ガードだ!《グラビティガード》も!
ジャーム:ダメージどうぞ!
真神コルト:4d10+34 諸々有効
DoubleCross : (4D10+34) → 21[6,2,9,4]+34 → 55
ジャーム:3d10+12
DoubleCross : (3D10+12) → 12[4,3,5]+12 → 24
ジャーム:24点軽減して31点、残HPは…2!
ジャーム:戦闘不能!
真神コルト:やったー!
真神コルト:真神コルトの侵蝕を+7した(侵蝕:118->125)
GM:では描写をどうぞ!
速水 やどり:目まぐるしい攻撃動作と、背から抜けてくる衝撃を浴びて、くらくらする頭をどうにか立て直して。
速水 やどり:私を護り、敵を討つ、大切な人に最後の一声を。
速水 やどり:「勝ち、ましょう」一緒に。
真神コルト:四度目の衝撃。自分の渾身の一撃か、それ以上の打撃が、容赦なく意識を刈り取る。
真神コルト:……死の影が迫った時、ときに背後から呼ぶ声が聞こえる。
真神コルト:しかし同時に、呼び掛ける声が、そこに。
真神コルト:「勝ちましょう」と。
真神コルト:私は応える。
真神コルト:「もちろんです」と。
真神コルト:己をこの瞬間に呼び戻して。もう一度。
真神コルト:この体に残された全ての力をもって、ブーツの鼻先を蹴り入れる。
真神コルト:いつか来る未来(おわり)を、破壊するために!
GM:─手応えは、酷く軽かった。キミの腕の中の少女と、同じくらいに。けれど。
GM:どれほど軽くても。不確かでも。キミが今しがた、終わりを蹴り抜いた脚で歩き続ける限り。
ジャーム:「────」
GM:─未来(あした)は、またいつか、と言って。キミたちの前から、消えていった。
GM:バックトラック!《ワンナイトフィーバー》で50下がって二人とも帰還!
GM:経験点は一律5点!
速水 やどり:いただきます!
真神コルト:今日のケーキは5点ですよ~
エンディング
GM:■エンディング
GM:─N市UNG第9支部、某所。
GM:ティールーム、と呼ばれるそこは、実際には空きスペースをそれらしくしつらえたに過ぎないのだけれど。
GM:小さな女主人と、常連のサボり魔の努力のおかげか。不思議と、落ち着いた柔らかな雰囲気に満ちていて。
GM:─でも今日は。そんな二人も不在で。今、ここでひとときを過ごすのは─。
速水 やどり:「お茶、入りましたよ」紅茶の入ったカップを、ことりと置いて。
真神コルト:「いただきます」右手でカップを持ち。
真神コルト:「ん~良い香り。やっぱり、お茶はやどりちゃんだなぁ」
速水 やどり:その様を見て、なんとなく今はもう空いた左手をぐー、ぱーと軽く握って開いて。
速水 やどり:「そう言っていただけると、淹れた甲斐もあるというものですね」笑顔を見せて。
真神コルト:「お菓子作りは、まだまだ負けないよ」ふふ、とウィンクを一つ。
速水 やどり:「えぇ。いずれ追いつきたいものですけど」
真神コルト:「こればかりは経験値だから。積み上げていきましょ、これからも」
真神コルト:そう、これからも。
速水 やどり:「はい。これからも」
真神コルト:カップをソーサーに置き、彼女がそうしたように、右手を閉じて、開いて。
真神コルト:「なんだか、あっさり取れちゃったね。複雑な手順がなくて良かったかもだけど……」
真神コルト:ちょっと名残惜しいかな、とは口にせず。
速水 やどり:……だけど、の言葉の先を、その頭で補完して。くすりと微笑んで見せる。
速水 やどり:「手、くらいでしたら。空いて要る時なら、いつでも繋げますよ」すっと身を乗り出して、つんと指先で右手をつつく。
真神コルト:「!」
真神コルト:つつかれて、ぴくりと体が跳ねる。
速水 やどり:じー、と目線を合わせたまま、空の左手をひらひらと振る。
真神コルト:「……もう。そんなこと言われたら、ずっとそうしたくなっちゃう」
速水 やどり:「ふふ、コルトさんは、今回頑張ってくれましたからね」
真神コルト:「やどりちゃんもね」小子内さんと雪ちゃんも、と付け加える。
速水 やどり:「……えぇ、皆で掴んだ、未来です。掴んでいく、未来です」
真神コルト:「──未来。戦いの前に話してくれた、未来の話ね」
真神コルト:「今まで伏せていたやどりちゃんは、私、正しいと思うけど」
真神コルト:「今、話してくれたやどりちゃんも正しかったって、後からそう笑えるような」
真神コルト:「そんな未来に、私はしてみせる」
速水 やどり:「……はい。期待しています。……というと、なんだか他人行儀ですね」
速水 やどり:「一緒に、頑張りましょう」
真神コルト:「そう。一緒に歩いていくんだよ」右手を伸ばして。
真神コルト:彼女の空の左手に当てて。指を絡めて。
真神コルト:ね、と笑う。
速水 やどり:はい、と笑みで応える。
真神コルト:「差し当たっては……」
真神コルト:「次のお茶会を無事に迎えよう。シフォンケーキも用意しておくから」
速水 やどり:「えぇ。とっておきのお茶も出しましょう」
真神コルト:「ふふ……あ、そうだ。クリームサンドにしても良さそう、それに……」
真神コルト:ああしよう、こうしようと。取り留めもなく、他愛もない話題で時間が過ぎていく。
真神コルト:大切な人と過ごすその時間が、何より愛おしく。
真神コルト:手放さないために。再び迎えるために。私は、私たちは、戦って、勝ち取って行く。
真神コルト:そうして、未来へ進んで行く。
GM:~一夜二人転 速水やどりと真神コルトの場合~
GM:─to be continued
GM:と、いうわけで。
GM:以上にてやどコル(強調)二人転、完了!
速水 やどり:お疲れさまでしたー!!
真神コルト:お疲れ様でした!
GM:お声がけに応じていただき、ありがとうございました…!
速水 やどり:こちらこそ多謝……
真神コルト:感謝が天元突破します
GM:ヒーローやどりちゃんとヒロインコルトさん……。