『ハウリング:シルバーバレット』
メイン 見学
燈間瑠璃(キャラシート)PL:かあねりあん
射早三月(キャラシート)PL:ジェネリック半チャーハン
月影秋古(キャラシート)PL:里村邦彦
目次
プリプレイ
■トレーラー
その獣を殺すには、銀の弾丸(たま)ではまだ足りない。
祈りを込めても、呪いに染めても、死なぬ獣を殺せはしない。
─ならば、答えは単純だ。
共食いこそが、獣の末路には相応しかろう。
矛盾を孕む獣。
因果を紡ぐ弾丸。
託されたキミに、選択肢はなく。
ただ、殺めるのみ。
DOUBLE CROSS the 3rd edition
「ハウリング:シルバーバレット」
ダブルクロス。
それは裏切りを意味する言葉。
GM:順番に自己紹介を流していただければと思います。締めには「以上」で。
GM:PC1:"アーク・ライト・ブルー"燈間瑠璃
GM:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYjPm9-AIM
GM:シナリオロイス:"ブルタルエラー"七竃カリン
GM:キミは、夏の平和な一日を、大切な人と共に過ごしていた。
GM:じゃあまた、と。笑顔で別れたキミたちが再会したのは、翌日のこと。
GM:しかしキミに提示された彼女の名は、捕獲対象のジャームとしてのものだった。
GM:というわけで、燈間くんからどうぞ!
燈間瑠璃:はいさい。
燈間瑠璃:“アーク・ライト・ブルー”燈間瑠璃(とうま・るり)。
燈間瑠璃:高校生活の傍ら、UGNのバックアップ企業で情報収集など裏方として活動しています。
燈間瑠璃:オーヴァードとして覚醒後に戦闘訓練を受けた経験があり、所属する部署では荒事も担当。
燈間瑠璃:UGNから任務が回ってくることもあり、そんな時はイリーガルとして参加します。
燈間瑠璃:そんな彼は感情が表情に出ないポーカーフェイスボーイ。
燈間瑠璃:それが強みであり、悩みでもあります。
燈間瑠璃:性能は社会9にしこたま持ち込んだ社会性アイテムや財産点を加えたミドルシーン担当。
燈間瑠璃:戦闘面ではバッファー兼サブアタッカー、《活性の霧》を散布して《ディストーション》射撃します。
燈間瑠璃:《妖精の手》はもちろん、今回は《奇跡の雫》もあるのでロイス消費を1回だけ肩代わり出来ます。
燈間瑠璃:今回はどうやら、最近出来た彼女が大変なことになるらしいです。どうなってしまうのか。
燈間瑠璃:楽しみですね。よろしくお願いします。
燈間瑠璃:以上!
GM:たいへんなことになるので、がんばってくださいね…。(えがお)
GM:では続いて!
GM:PC2:"最先幸先"射早三月
GM:https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYwLHv-AIM
GM:シナリオロイス:輪廻の獣
GM:キミは、獣を追っている。輪廻の獣と呼ばれる、特殊な不死性を持つジャームを。
GM:それは死すとも滅びず、命ある限り殺戮をもたらす、字義通りの「獣」だ。
GM:市内においてはとあるオーヴァードと共存する形で存在するそれは、緩やかな監視対象であるはずだった。
GM:もう一頭、白い仮面の獣が現れた、その日までは。
GM:2番手、射早さん、お願いします!
射早三月:はーい!
射早三月:「こんにちは!私は射早三月です。そしてまたの名を《ファストファースト》!ふふーん、カッコいいでしょ!」
射早三月:第六支部の元気なお姉さんエージェント。タッパがでかくてご飯をモリモリ食べるぞ
射早三月:幼いころに親とジャームに襲われ死別、能力に発現。
射早三月:それ以来UGNに拾われ、チルドレン時代を経てエージェントに。そこそこシビアに命を扱えるタイプ、のはずです
射早三月:能力は見ての通り予感スピスタ射撃アタッカー。ショットガンを購入して撃ちます!
射早三月:ライトスピードもあるので、クライマックスで初っ端から仕掛けます
射早三月:今回の相手は誰かの恋人さんだったらしいけどきっちり対処していくぜ~~!!よろしくお願いします、以上!
GM:わあい、元気でフレンドリーでいっぱい食べるお姉さん…!
GM:今回の成人枠として、少年少女を見守っていただければと思っております。
GM:では最後!
GM:PC3:"無明鏡面"月影秋古(PL:里村さん)
GM:http://pulpfunction.ohugi.com/dx3_tw/dc3_007_add34b.html
GM:シナリオロイス:"獣"
GM:夏のある日。キミが、受諾した任務を完遂した直後のことだ。
GM:キミは、獣としか形容しようのないジャームの襲撃を受けた。
GM:外見から推測される年恰好は、キミとは全く別人のもの。
GM:しかし、白い骨でできたような仮面は、まさしく。キミの"同類"の証だった。
GM:今回の招待枠、獣を宿す月影さん。お願いします!
月影 秋古:はい。月影秋古(つきかげ・ときこ)。コードネームは「イクリプスミラー」。
月影 秋古:所属は一応、第六という形のイリーガルです。Dロイス「輪廻の獣」持ちのノイマン/ウロボロス。
月影 秋古:基本的に、蓄積した他人の戦い方を模倣・組み合わせて戦うタイプのアタッカーです。
月影 秋古:ただし、事実上身体に不相応なレベルの動きしか使えないため、全力で動くと倒れます。(戦闘不能になります)
月影 秋古:中学の頃に、親しい友人を殺しています。あとは……ミドルは《無形の影》でなんとかなるかな。
月影 秋古:大事な人が最近、またひとりできました。ふたりめも。だから、意味もなく死ぬ気はありません。
月影 秋古:以上です。よろしくお願いします。
GM:は、よろしくお願いします…!
GM:それでは早速初めて参りたいと思います!まずはOP、燈間くん、射早さん、月影さんの順番で!
オープニング1
GM:シーンプレイヤー:燈間瑠璃
GM:登場:不可
GM:登場侵蝕をお願いします。
燈間瑠璃:燈間瑠璃の侵蝕率を+8(1D10->8)した(侵蝕率:40->48)
GM:─N市内某所、喫茶店。
GM:普段は厳しい暑さを避けた客で混雑しているであろうそこは、今日この時、不思議とキミたち以外に客はなく。
GM:窓際の、けれど今は日差しの射しこまない席で、向かい合うキミたちは─。
七竈 カリン:「ううっおもわぬ強敵…!」
七竈 カリン:特大のラベンダーかき氷と激闘、しゃくしゃくからきーんとしています
燈間瑠璃:「いつも通りのきみで、何よりだ」コーヒーフロートをつついている。
七竈 カリン:「なんだかちょっとよくわかりませんが、そういってもらえるとボク嬉しいですよ!」
七竈 カリン:「とーまさんもちょっと食べませんかこれ。よそでは食べたことがないような味がしますよ!」
燈間瑠璃:「……ちょっと毒々しくないか」ラベンダーの色に眉を顰め。
燈間瑠璃:言いつつも、スプーンを伸ばして一口。
燈間瑠璃:「──香りはラベンダーだな」
七竈 カリン:華に突き抜けるラベンダー臭と舌にがつんとくるシロップの甘味。
七竈 カリン:「香りはラベンダーですね! 味は普通のかき氷ですけど!」
燈間瑠璃:「普通のかき氷で止めない理由が分からないぞ……」
燈間瑠璃:コーヒーフロートに戻って口直し。
七竈 カリン:「いい匂いがすきなんですよボク。あ、大丈夫ですよ、これ食べても鼻はばかになりません!」
七竈 カリン:名探偵ですからね、と言って、横に置いてあるお茶の湯呑を慎重に口に運んで一口。
七竈 カリン:[]
燈間瑠璃:「そうなったら困るよ。……その食べ合わせはどうなんだ……?」かき氷とお茶を見比べて。
七竈 カリン:「あったかいものとつめたいのを交互に食べるのは黄金パターン! 女子を禁断の園にいざなう必殺コンボ!」
七竈 カリン:「…と思ったんですけど、かき氷の質量が圧倒的すぎてあんまり効きませんね…」
燈間瑠璃:「………」かき氷と格闘する様子を目を細めて見ている。
燈間瑠璃:「あのさ」
七竈 カリン:「うわあなんか暑くなってきたぞ」
七竈 カリン:「はい。なんでしょうとーまさん!」ずいっと卓上に身を乗り出してくる
燈間瑠璃:「……なに、どうしたの?」
七竈 カリン:息が冷たいです。額もかなり冷たい。
燈間瑠璃:「近いよ」もう何度となく繰り返した、いつもの反応。
燈間瑠璃:「……ええとだな」
七竈 カリン:「はい!」
燈間瑠璃:「いつもこんな形でしか連れまわせなくて、悪いと思ってな」
燈間瑠璃:「……おれ、この後また会社に戻らないとだし。事件が起きるのが悪いんだが」
七竈 カリン:「こんなのとかないですよ! とーまさんとってだけでボクにとってはラッキーでハッピーですし」
七竈 カリン:「なにしろ相棒ですからね。細かい時間も共有していくのはそれっぽくて非常にグッドです!」
燈間瑠璃:「そう言ってもらえると助かるが……」
燈間瑠璃:「学校の夏休み中にさ。どこかでまとまった休みが取れそうなんだ」
燈間瑠璃:「……と言っても二、三日になると思うんだけど」
七竈 カリン:「それなら、今度港湾区のフューチャーざぶーんに連れてってくれると、ボクうれしいですね! 気になってたんです!」
燈間瑠璃:「良かったら、二人でどこか出掛けようか、なんて……」
七竈 カリン:最近オープンした駅前の総合アミューズメントレジャー施設(屋内プール中心)だ。
燈間瑠璃:「そこでいいの? 海とかテーマパークとか。まあ、あとちょっと遠出したりしても良いんだけど」
七竈 カリン:カリンが知ってるかどうかはともかく、UGN系の資本が入っているので、市内で仕事しているエージェントには優待券などが発行される。
七竈 カリン:「いいんです! 誕生日には高いものをちょっとだけより、好きなおいしいものをたくさん食べたいほうですからボク!」
燈間瑠璃:「そうか」目を閉じて。
七竈 カリン:「そうですよ! とーまさん!」
燈間瑠璃:「分かった。それじゃ、連れてくよ。休める日が決まったら連絡するから、少し待っててな」
七竈 カリン:「はい! たのしみにしてますからね! ね!」
七竈 カリン:息が温かい
燈間瑠璃:「……近いって」少しだけ、口の端を吊り上げて。
燈間瑠璃:いわゆる彼氏彼女という関係になるのが初めてで。きちんとそれが出来ているのかも分からなくて。
燈間瑠璃:でも、そういう関係になってからの日々は、確かにそれらしい喜びと輝きに満ちていて。
燈間瑠璃:だから、付き合ってくれる彼女に何かの形で報いたいと。
燈間瑠璃:ゆえに、この約束は何としてでも遂げようと。
燈間瑠璃:そう、決心していたのだけど──
GM:
GM:─また、明日。そう言って別れたキミたちは、その言葉の通り、放課後に待ち合わせをして。けれど。
GM:10分。20分。30分。待ち続けるキミの前に、彼女が現れることはなく。
GM:その代わり、キミに声をかけたのは。
黒服:「"アーク・ライト・ブルー"。燈間瑠璃くんだね」
燈間瑠璃:「……コード。UGNか」
GM:見知らぬ男の襟元に、符丁のようにさりげなく留められたピンバッジは、UGNのエージェントであることを示すもので。
黒服:「理解が早くて助かる。済まないが、同行してもらいたい」
燈間瑠璃:「同行とは、穏やかじゃないな。ここで出来ない話なら……」
燈間瑠璃:《声無き声》
燈間瑠璃:『せめて、さわりだけでも話してもらいたいもんだが』
GM:簡易なものとはいえ、躊躇なくレネゲイドの力を振るうキミに。黒服の男は一瞬、何か言いたげではありましたが。
黒服:「……"ブルタルエラー"七竃カリンは」
黒服:「ジャームとして、捕縛対象の指定が下った」
GM:キミの望むとおり、端的に話のさわりだけを口にして。
燈間瑠璃:「……な……」
黒服:「……ついてきてくれるね?」
燈間瑠璃:「……ん、だって?」
燈間瑠璃:おれたちはオーヴァードだ。
燈間瑠璃:日常との繋がり。誰かとの繋がり。絆とも呼ばれるそれらで己を繋ぎ止めて、この世界に生きている。
燈間瑠璃:そのよすがを失った成れの果てがジャームであるわけだが。
燈間瑠璃:「………」少しだけ、考え込んで。
燈間瑠璃:今、確実な情報を持っているのはUGNだろう。
燈間瑠璃:あのあと、何があったのか。彼女はどうなったのか。
燈間瑠璃:──本当に、ジャームになったのか。
燈間瑠璃:「……了解した。あんたに従おう」
燈間瑠璃:確かめる術は、それしかなかった。
GM:シーンエンド
オープニング2
GM:シーンプレイヤー:射早三月
GM:登場:不可
GM:登場侵蝕をお願いします。
射早三月:射早 三月の侵蝕率を+6(1d10->6)した
GM:─N市UGN、普段キミが─射早三月が籍を置くのは、第6支部だ。
GM:そこでキミは、通常の任務に従事しつつ。同じ第六支部に一応の籍を置く、ひとりのオーヴァードの動向を、それとなく注視している。
GM:"無明鏡面(イクリプスミラー)"月影秋古。"輪廻の獣"を宿す、極めて特殊な症例を示した少女。
GM:─その"獣"に関わることだと、キミが呼び出しを受けたのは、いつもの支部、いつもの支部長ではなく。
GM:─N市UGN、第4支部。
日馬美礼:「やあ。申し訳ないね、第六からここまで足を延ばしてもらって」
射早 三月:「いえいえ、そんな滅相もない」
射早 三月:「それで、輪廻の獣についてですっけ」
日馬美礼:「そうだね、じゃあ早速。ああ、食べながらでいいよ。食べてもらうために用意したんだからね」
GM:キミの前には、お茶請けにしては多すぎる大量の菓子。おかわり自由とばかりに、急須まで置かれていて。
射早 三月:「いよっしゃ、ありがとうございます!」もひもひ
日馬美礼:「うん、いいね。ぼくの周りには、食の細い子が多くてさ。……おっと、早速と言っておきながらこれだ」
GM:半ばニヤついたような苦笑いと、咳払いをひとつ。
日馬美礼:「第6にいる"獣"……"イクリプスミラー"は、心身ともに安定している。誰にとってもありがたいことにね」
射早 三月:「そうですねー。今のとこ異常も見られませんし」
日馬美礼:「……不安材料がないわけじゃあないけどね。このまま過ごしていてくれれば、きみの監視任務も、手当金の根拠以外の意味は持たなかった」
日馬美礼:「ところが、だ」
GM:車椅子の手元、小さなタッチパネルを操作して。壁に映し出されるのは、どこかの監視カメラらしき、画素数の少ないカットアップ画像。
GM:白い、骨のような仮面で顔を覆われた。小さな少女らしき、人影。
射早 三月:「……この子は?」
日馬美礼:「イリーガルエージェント、"ブルタルエラー"。体格や動向から当たりを付けた段階だけどね」
日馬美礼:「問題は、だ」
GM:ただでさえ荒い画像が、人影が装着する仮面に寄ったことで、更に荒くなって。
GM:それでも、その形状は。キミが資料で知る、"イクリプスミラー"が発現させるそれに、とてもよく似ていた。
射早 三月:「……なんと、まあ」
射早 三月:「この子もそういう?」
日馬美礼:「全世界で見たって、片手で足りる症例だよ。それが、たったひとつの街に二人も、そして」
日馬美礼:「─同じ貌だなんて、おかしな話じゃぁないか」
射早 三月:「……ふむ、なるほど」
射早 三月:「それで、私のお仕事はなんでしょう。あの子を殺せばいい、なんて単純なものじゃないですよね?」
日馬美礼:「うん。"輪廻の獣"をただ殺すのは下の下だ。まずは捕縛。その後は眠ってもらう……ということに、なるけどね」
日馬美礼:「まずはいつものように、調べものからだ。関係者にも声をかけてある」
射早 三月:「はーい、承知しました!」
射早 三月:いつの間にか、お菓子のあったところには空袋が山盛りになっている
日馬美礼:「頼んだよ、射早くん。うちの設備や人員は、好きに使ってくれて構わない」
射早 三月:「それじゃお菓子の分、いつもより頑張っちゃいますね!」
GM:机の上の惨状(?)を、ちらりと見て。にやにやと、けれどどこか楽しそうに小さく笑って。
日馬美礼:「……ああ、出前を取るなら気を付けなよ?うちの贔屓のとこは、なんというか。大雑把だから」
GM:それがまたいいんだけどねぇ、などと。喉を鳴らして笑いながら。きゅるきゅると、少女を乗せた車椅子は退出してゆく。
GM:シーンエンド
オープニング3
GM:シーンプレイヤー:月影秋古
GM:登場:不可
GM:登場侵蝕をお願いします。
月影 秋古:1d10+40
DoubleCross : (1D10+40) → 10[10]+40 → 50
月影 秋古:はい
GM:(頷く)
GM:─N市、某所。市街地の片隅、路地裏。
GM:ある夏の日、キミに伝えられた依頼は、レネゲイドに感染したであろう動物……FHの実験動物であったという、猫の捜索と保護。
GM:危険は極僅かであるからと、キミ単独での任務となり。事実、キミは難なく、件の猫をケージに納めて。
月影 秋古:「…………」引っかき傷のできた白い手を撫でる。リザレクトはすぐに始まって、傷がふさがる。
GM:─網扉の向こう。小さな瞳が、不安げに、キミを見上げている。
月影 秋古:「ごめんね」小さな声で。
月影 秋古:動物には嫌われるから、入ってもらうには少し苦労した。でもそれだけだ
月影 秋古:ケージを取り上げて、切り取られた四角い夏空を見上げる。
GM:にゃあ、と。細い鳴き声がする。
月影 秋古:雨の気配はない。きびすを返す。
月影 秋古:ごめんね、と、二度言うのはおかしい気がした。
GM:キミが見上げた空も、或いは。ケージの中から見上げるそれのようで。
月影 秋古:芦屋くんやあの子は、ずいぶん動物に好かれた気がするけど。わかるのだろうか。
GM:─その、キミが視線を外した空。地上に戻した視界の端に、極僅か。
GM:地面に、影を落とすモノがある。
月影 秋古:目線を上げる。
GM:男の子にこそ似合いそうな半ズボン。Tシャツの袖から覗く細い腕。キミの目に映ったそれの年恰好は、少女のもので。
GM:けれど─。
月影 秋古:眉を顰めて、ケージを地面に置く。
獣:─顔を覆う、眼窩のない白い骨のような仮面は。まるで、鏡映しのように。
月影 秋古:「誰ですか」
獣:応える声はなく。ただただ、それだけが狙いとばかりに。
獣:落下の勢いを乗せた拳が、キミに降って来る。
月影 秋古:打撃音。
月影 秋古:骨が砕ける鈍い音。それと重ねて。
月影 秋古:体が半ば自動的に動く。選び出された動き。月影秋古のものではない、我流のアレンジが入った中国拳法。
月影 秋古:最大効率で全身の筋力を伝達する掌打が、小さな"獣"の体を弾き飛ばす。
月影 秋古:骨が砕ける低い音。
月影 秋古:「…………」
月影 秋古:打たれた顔面と、打ち込んだ腕や、四肢。その傷を内から補うように、無数の白い何かが増殖している。
月影 秋古:注意してみれば、それは、骨の仮面であることがわかっただろう。生物的な立体フラクタルによる自己修復。
獣:キミと大きくは変わらないであろう体格は、理の打撃で真横に吹き飛んで。
獣:─打撃を受け、抉れた肉が。キミのそれと同じように、骨片めいた白いカケラで修復されていく。
月影 秋古:「…………」
月影 秋古:関節を侵食する骨で固定するように、ぎこちなく構える。あと一撃、来るのならば打ち返せる。
月影 秋古:まだ。
獣:人影は─獣は、再び。拳を握り、身を鎮め─
GM:─にゃぁ、と。何とも気の抜けたような鳴き声が、割り込んだ。
月影 秋古:動かない。そんな余裕はないから、こちらには。
月影 秋古:相手がどうかは──
獣:その声が、獣の何かを揺らしたのか。"ぴたり"と、あるいは"ぴしり"と動きを止めて。
獣:キミと、ケージの中のモノを。視界が通っていないであろう仮面越しに"見て"いた。
獣:─そうして。
獣:始まりと同じように、唐突に、そしてあっけなく。獣は跳躍し、ビルの壁を蹴って。
獣:夏空、逆光の中へと姿を消す。
月影 秋古:しばらく、動かないまま。
月影 秋古:かなり時間が経ってから……前髪を整えて。かばんからだしたスカーフで、隠せない右腕の肘の痕だけを隠して。
月影 秋古:猫のケージを取り上げる。
月影 秋古:「帰ろうね」
月影 秋古:……何が起きたかはわからないけれど。ひどく嫌な予感はしたけれど。
月影 秋古:でも、この子は返してあげなければいけないから。
GM:─果たして、その予感は。ひとつの伝達事項を以って現実になる。
GM:『至急、第四支部に来られたし』
GM:短文に、申し訳程度に添えられた、第四支部長の電子署名。
月影 秋古:スマートフォンの画面に落としていた目線を、一度、また上げる。
月影 秋古:四角い空は、ケージから見上げる外界のようで──
GM:シーンエンド
GM:ロイス設定はこちらで。とはいえ燈間くんは初期ロイスに入ってますねカリンちゃん…!
燈間瑠璃:そうなんですよね。というわけで処理はありません。
射早 三月:輪廻の獣に 〇好奇心/敵愾心で。
月影 秋古:「忘却:獣:同一視/○不安」。以上です。
GM:ではここからミドル!まずは合流!
ミドル1
GM:シーンプレイヤー:燈間瑠璃
GM:全員登場
GM:登場侵蝕をお願いします。
射早 三月:射早 三月の侵蝕率を+1(1d10->1)した
月影 秋古:1d10+50
DoubleCross : (1D10+50) → 2[2]+50 → 52
燈間瑠璃:燈間瑠璃の侵蝕率を+2(1D10->2)した(侵蝕率:48->50)
GM:─N市UGN第四支部、小会議室。
GM:それぞれの流れでここに呼ばれ、あるいは連れられたキミたちだったが、呼び出した当の本人はと言えば。
日馬美礼:「まずはお疲れ様、だ。心身共にね」
GM:普段通りの、あるいは噂通りの、にやにやとした笑みを浮かべてキミたちを労う。
月影 秋古:会釈。
燈間瑠璃:同じく会釈。その表情は能面のように張り付いて動かない。
射早 三月:流れで会釈。あんま疲れてないが
日馬美礼:「うん、まあ気を楽に……という気分でもないか。特に燈間くん、きみはね」
燈間瑠璃:「……お構いなく。おれも、知りたくてここに来たから」
日馬美礼:「そうかい。なら、本題から入ろう」
月影 秋古:「本題、ですか」
GM:会議室備え付けの壁掛けモニターに映るのは、ひとりの少女のプロフィール。
日馬美礼:「速水くんのところみたく、お茶会という気分じゃあないあだろう?……さて」
日馬美礼:「きみたちには、この子……"ブルタルエラー"七竃カリンの捕縛を、任務として言い渡すよ」
射早 三月:「あらかわいい子」ぼそり
燈間瑠璃:「……カリンは」
燈間瑠璃:「ジャームになったって聞いた。それを、捕縛?」
月影 秋古:「……"輪廻の獣"」
月影 秋古:「FHが関わっている……というわけでは、ないんですか?」
日馬美礼:「一応、ぼくらオーヴァードは"ウィルスのキャリアー"だからね。ジャームであろうと、治療対象と見做すのが建前で、一応の大義なのさ」
日馬美礼:「……まあ、"輪廻の獣"。"ブルタルエラー"に発現したそれは、より一層、殺すのは悪手なわけだけど」
日馬美礼:「ああ、念のため、彼女の足取りを追ったけどね。FH、あるいは他組織の接触を受けた形跡は皆無、だ」
日馬美礼:「昨日、そこの伊達男……燈間くんと話したのが、最後の、他人との接触だよ」
射早 三月:「……輪廻の獣、なんてそんな自然に湧いて出るものでもないですしねえ」
燈間瑠璃:「………」心臓を内側からズタズタにされている気分だ。
月影 秋古:燈間さんをちらりと見る。それから、自分の手を。
燈間瑠璃:「“輪廻の獣”……確か、ウロボロスシンドロームの発症者にごく稀にいるって言う」
月影 秋古:「オーヴァードに強い敵意を持っていて、死亡によって他の人間に転移する、特殊なウィルスです」
月影 秋古:「私が呼ばれたのは……どういう理由ですか」
日馬美礼:「済まないけど、その質問には質問で返そう」
日馬美礼:「話は聞いた。きみ、あれと殴り合ったんだろう。その時、感じなかったかい」
日馬美礼:「同じだ、と」
月影 秋古:「感じました。でも、わかりません」
月影 秋古:「……私は生きていますし」
燈間瑠璃:黒髪の少女に視線をやる。何を思ったって、表情筋はぴくりとも動いてはくれない。
日馬美礼:「そう、分からない。本当に同じなのか?だとしたら出処は?」
日馬美礼:「何も、分からない。なら、知らなきゃいけない」
月影 秋古:「"マゲイロス"ではないなら、心当たりは……」
日馬美礼:「少なくとも……きみと、そして燈間くんはね。権利じゃあない。義務がある」
射早 三月:「とにかくそれを調べるのが今回の仕事、ということですね?」
日馬美礼:「ああ。済まないけど、射早さん」
射早 三月:「はーい?」
日馬美礼:「頼むよ。第六には、うちから話を通しておく」
射早 三月:「……ええ、任されました!」
月影 秋古:燈間さんを見る。光のない黒目と目線が会うが、こちらも表情は揺れない。
月影 秋古:「よろしくお願いします」
GM:そう言って、射早三月を見るレンズ越しの瞳は。少女のそれ、支部長のそれというよりは。幾分か、慈しみの色が濃いように見えた、かもしれない。
燈間瑠璃:「こちらこそ……よろしく頼む。……ええと」
射早 三月:「あ、私は射早三月です。コードネームもいる?」
月影 秋古:「月影秋古です」
燈間瑠璃:「燈間瑠璃。外部の人間だ。今回はイリーガルとしての参加……だな」
燈間瑠璃:「えっと、月影さん?」
月影 秋古:「はい」
燈間瑠璃:「あいつが、迷惑かけたんだな。代わって謝っておく。済まなかった」目礼。
月影 秋古:「いえ。気にしないでください、無事でしたから」
月影 秋古:起伏の少ない淡々とした口調。にべもなく聞こえるが。
月影 秋古:「…………」目線を逸らさず、揺れない、光のない瞳。血の気のない肌。
射早 三月:「……さて、それじゃあ調査、始めますか!」手を叩き、空気を切り替えんとする
射早 三月:「お二人はまあ、なんというか情報の心当たりもあると思うので。お願いしてもいいかな?」
月影 秋古:「はい」
燈間瑠璃:「……ああ、気を遣わせたかな。済みません、射早さん」
燈間瑠璃:「情報なら、おれの領分です。おれの使えるもの、全部使ってでも引きずり出します」
燈間瑠璃:表情は決して変わらず。しかし、その碧眼は、決意を帯びて。
GM:シーンエンド
GM:ロイス設定と、購入もここから解禁で。
射早 三月:瑠璃くんに 感服/〇不安。 あとショットガン狙います
月影 秋古:「同行者:燈間瑠璃:親近感/○罪悪感」で。ロイスはここまで。
月影 秋古:スラッグショットガン狙います。《コンセントレイト》《無形の影》
月影 秋古:6dx7>=11
DoubleCross : (6R10[7]>=11) → 10[2,2,7,7,8,8]+10[1,4,8,9]+10[5,8]+4[4] → 34 → 成功
月影 秋古:通しました
月影 秋古:侵蝕58に。
射早 三月:7dx+2 援護の風かませて侵蝕+2
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 10[1,5,6,6,7,9,10]+1[1]+2 → 13
燈間瑠璃:ロイス、月影さんに ●連帯感/罪悪感 (ごめんなさい)で取得。
射早 三月:購入!ウェポンケースに入れておきます
燈間瑠璃:射早さんにも ●連帯感/隔意 で取得します。
燈間瑠璃:購入はショットガン。
燈間瑠璃:9dx+2+2>=11
DoubleCross : (9R10+2+2[10]>=11) → 9[1,2,4,4,6,6,6,9,9]+4 → 13 → 成功
燈間瑠璃:問題なく。
月影 秋古:こちらもウェポンケースに入れて、以上です
GM:ミドル2に移る前に、今回のリサーチについて。プライズポイント方式、SSSCのDP(侵蝕調整用のポイント)を導入します。
GM:今回のリサーチについては下記の通り。
GM:--------------------------------------------------------------
GM:使用技能:<情報:UGN、裏社会、ウェブ>、<知識:レネゲイド>
GM:目標値 :9(達成値上限:30)
GM:プライズ:0/8
GM:シーン数:0/6
GM:--------------------------------------------------------------
ミドル2
GM:シーンプレイヤー:射早三月
GM:登場可能
GM:では射早さんと、そして出るPCには侵蝕を上げてもらい、リサーチの判定から!
月影 秋古:月影 秋古の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:58->60)
射早 三月:射早 三月の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:43->44)
燈間瑠璃:燈間瑠璃の侵蝕率を+5(1D10->5)した(侵蝕率:50->55)
月影 秋古:……エフェクトを使って振っていきます。援護をいただけますか。
射早 三月:OK!援護の風でダイス+5。侵蝕+2
月影 秋古:ありがたく。では《コンセントレイト》《無形の影》。
月影 秋古:11dx7
DoubleCross : (11R10[7]) → 10[1,2,3,3,6,7,7,8,8,8,10]+10[1,2,3,6,7,9]+10[3,10]+4[4] → 34
GM:ワオ
月影 秋古:月影 秋古の侵蝕率を+6した(侵蝕率:60->66)
月影 秋古:通しました。天井です。
燈間瑠璃:つよい。
射早 三月:とてもよくわかる
GM:OK,では!
GM:プライズポイント2:
GM:月影秋古を襲ったジャームは、"輪廻の獣"の因子を持つオーヴァードである。
GM:その正体は行方不明の"ブルタルエラー"七竃カリンであることが、監視カメラ等で確認できた。
GM:そして、七竃カリンに発現した"輪廻の獣"は、月影秋古のそれと特徴が完全に一致した。
GM:物証─現場に残った"仮面"の欠片等からも、同一の"獣"が同時に存在していることは確実だ。
GM:プライズポイント4:
GM:"輪廻の獣"には個体ごとに、その殺害、あるいは制御を可能とする道具が存在すると言われている。
GM:とあるUGNチルドレンが保有しているというそれは、無論、月影秋古の"獣"に適合するものではない。
GM:逆に言えば、彼女のそれに適合する道具が存在するのであれば、七竃カリンを救うことも可能であろう。
GM:例えば。"獣"だけを完全に殺し、その宿主を傷付けることなく救い出すようなことも─。
GM:─N市UGN第四支部、引き続き小会議室。
日馬美礼:「事態はまあ、深刻だけどね。こういう時だからこそ、しっかり食べておくもんだよ」
日馬美礼:「そうだろう、射早さん?」
射早 三月:「そうそう、ご飯は大事です!」
GM:そう言いながら笑う支部長の前には、何と形容すべきか。とても刺激的な色合いの、赤い─。
月影 秋古:支部購買で買ってきたミルクパンを小さくちぎって食べている。
射早 三月:「それにしてもこのお店、おいしいですね……辛いので知り合いに勧めにくいのが難点だけど」
射早 三月:目の前には麻婆丼とあんかけそば。二つも頼んでいる
燈間瑠璃:(赤いな……)自分の前に置かれたあんかけチャーハンを見る。こちらも、何となく赤く見える。
燈間瑠璃:「……いただきます」一口。
燈間瑠璃:瞬間、硬直。
射早 三月:「あらら」
燈間瑠璃:表情はそのまま、額には異様に汗が浮かぶ。
燈間瑠璃:「……よく」
日馬美礼:「うん?」
燈間瑠璃:「食べられますね……?」
GM:キミのそれよりも、更に赤いものを。ぱくりぱくりとやりながら。
月影 秋古:おこのみやきパン(パンの中にやきそばを入れて周囲にソースと鰹節をつけたものを指す)を齧っている。
射早 三月:「うん、まあ辛いけどそれだけじゃないしねえ」
日馬美礼:「この味が癖になるっていう人も多いよ、実際。初手でそれを頼んだのは、ぼくが知る限り、燈間くんが初めてだけどね」
射早 三月:「食べないならもらっていい?」
燈間瑠璃:「……お願いします」鞄からペットボトルとエナジーバーを取り出す。
射早 三月:「いえーい」ひょい
射早 三月:「ということで、ご飯ばかり食べているわけにもいかないので情報共有といきます?」
月影 秋古:アルコールティッシュで指を拭いて。
月影 秋古:「はい」
月影 秋古:「……支部のかたに頼んで資料を集めてもらいました」
燈間瑠璃:「そうしましょう」口の中の辛みを水で押し流して。
日馬美礼:「そうだね。まずは、確認事項からだ」
月影 秋古:「七竈さんの獣は、私と同じものだろうということ。それから……」
GM:ごちそうさま、と。これまでの態度からは想像しにくい、妙に丁寧な一言を零してから。
月影 秋古:「適合する獣殺しがあれば、止められるかもしれないということ」
燈間瑠璃:「あれば、か」
日馬美礼:「そうだね。……ちなみに、月影くん」
日馬美礼:「これまで、そういうものを探そうと思ったことはあるかい?」
月影 秋古:「一度だけ」
月影 秋古:「……見つかりませんでしたけど」
日馬美礼:「うん。確か第六の方で、一度。日本支部にも照会をかけたことがあったと思う」
日馬美礼:「結果は─」
GM:視線が、ちらりと射早さんに。
射早 三月:「残念ながら、無し。まあそんな都合よくいくことはそうそうないけどね」
日馬美礼:「そういうこと。……ただね、やっぱり気になるのは」
日馬美礼:「月影くんのそれと同じ、ってことかな。きみ、双子の妹とかいたりする?」
月影 秋古:「いえ」
GM:─あるいは、彼女なら。月影秋古のバックボーン、親友とその"妹"たちのことを知った上で、そんな質問を投げかけたのか。
GM:いつものように、にやりと笑みの形に歪んだ唇からは、真意を推し量るのは困難で。
日馬美礼:「そぉいうわけでね、燈間くん。もしも、の話は一旦棚上げだ」
燈間瑠璃:「現実的なアプローチが、あると?」
月影 秋古:「…………」
日馬美礼:「現実的と言われると、大いに疑問だけどね。……今しがた言ったろう、同じなのが気になる、って」
射早 三月:「まあ全く同じなんてきな臭いですしね」デザートの杏仁豆腐を口に運ぶ
GM:ほんの少しの間、思案するように。車椅子の少女は、目を伏せて。
日馬美礼:「……そうだなあ。ねぇ、きみたち」
月影 秋古:「はい」
GM:どこか、粘度の高いような、ねっとりとした声色で。
日馬美礼:「SFって、好きかい?」
GM:そんな、場違いな質問を投げかけた。
GM:シーンエンド
GM:ロイス設定と購入処理、こちらで!
月影 秋古:ロイス設定。「恩人:射早三月:○誠意/隔意」。で、ここは以上。
月影 秋古:装備は……ダメもとで平目のブルーゲイル。
月影 秋古:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 10[6,10]+7[7] → 17 → 失敗
月影 秋古:惜しい。でも財産点ないので失敗です。以上。
燈間瑠璃:ロイスは保留。お買い物はボルトアクションライフル。
射早 三月:秋古ちゃんに 〇好意/無関心。支部長に 〇尊敬/劣等感で取ります
燈間瑠璃:(9+2)dx+2+2+1>=15 手配師&ストーン込み
DoubleCross : (11R10+2+2+1[10]>=15) → 9[1,1,2,3,4,5,6,6,7,9,9]+5 → 14 → 失敗
燈間瑠璃:財産点1入れて購入、ウェポンケースにシュート。
燈間瑠璃:以上です。
射早 三月:風と手配師でスナイパーライフル! 侵蝕+2
射早 三月:10dx+2
DoubleCross : (10R10+2[10]) → 10[2,3,3,4,5,6,7,8,9,10]+2[2]+2 → 14
射早 三月:5点突っ込んじゃえ!購入して装備。
射早 三月:以上!
ミドル3
GM:シーンプレイヤー:月影秋古
GM:登場可能
GM:引き続きのリサーチとなります。各PC登場後、まずは判定からで!
月影 秋古:月影 秋古の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:66->76)
燈間瑠璃:燈間瑠璃の侵蝕率を+1(1D10->1)した(侵蝕率:55->56)
射早 三月:射早 三月の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:50->53)
GM:というわけで、PPは現在4/8!
月影 秋古:30叩くなら……燈間さんのアクションに財産点、でいけるでしょうか。
射早 三月:それでお願いします ダイス支援いります?
燈間瑠璃:ほいさ。支援もいただきましょう。
射早 三月:OK。ダイス+5、わしの侵蝕+2
燈間瑠璃:では情報:UGN、情報収集チーム使用、ダイスバフもいただいて。
燈間瑠璃:(9+5)dx+1+2+2>=9
DoubleCross : (14R10+1+2+2[10]>=9) → 10[1,2,3,3,3,3,3,5,6,7,8,10,10,10]+8[1,4,8]+5 → 23 → 成功
GM:きっちり回して…!
月影 秋古:イけますね。
燈間瑠璃:ミドル担当の面目は保てた! 財産点7入れて30に乗せましょう。
燈間瑠璃:情報収集チームの残り回数(3→2)
GM:ヤー!では…。
燈間瑠璃:財産点19->12。
GM:プライズポイント6:
GM:七竃カリンに宿った"輪廻の獣"は月影秋古のそれと同一のものであり、在りえべからざるものだ。
GM:であれば、仮にそれが成り立つのなら。「同一の存在が、同時に存在する」理論。すなわち。
GM:パラレルワールド。タイムトラベル。そんなSFめいた話を受け入れることになるだろう。
GM:プライズポイント8:
GM:日馬支部長から、月影秋古、そして七竃カリンの"輪廻の獣"を封じる手段が用意できた、と連絡があった。
GM:しかし、詳細は未だ伏せられている。説明をするから少し時間が欲しい、とのことだが……。
GM:─N市第四支部、屋上。
GM:時刻は夕刻。まだ熱の籠るそこは、決して快適な場所ではないが。
GM:まるで病院の屋上のように─実際、そのような機能を持つ場所ではあるのだけど─無数にはためくシーツは、どこか清涼感を感じさせもして。
GM:そんな場所で、キミは、キミたちは─。
月影 秋古:「…………」
月影 秋古:青空を背負うのが似合わない。
射早 三月:「……」しゃく、しゃくと棒アイスをかじっている
燈間瑠璃:「……まだ暑いだろうに。二人してここにいたのか」
燈間瑠璃:屋上に足を踏み入れる。
射早 三月:「ん、お疲れ様です。アイス食べる?」袋を掲げて
月影 秋古:「どうも、病院はいずらくて」
燈間瑠璃:「ありがたく、一ついただきます」溶けてないだろうか、と気にしながら袋を開ける。
月影 秋古:アイスの空き袋の中に、別のアイスの空き袋がひとつと、棒が二本突き刺さったものを摘んでいる。
射早 三月:「……やっぱり悩んでる?彼女さんのこと」瑠璃くんのほうを見ながら
燈間瑠璃:「そりゃあ、まあ。良いんですかね、こういう事件に身内を関わらせて」顔色一つ変えずに苦笑い。
月影 秋古:「…………」
燈間瑠璃:「……何も知らされずに全部終わって、後から知るのと、どっちがマシか」
燈間瑠璃:「……おれにも、どっちが良いか分かりませんけど」
射早 三月:「まあ、身内のことは身内でやったほうがこう、ケジメとか……なんかヤクザの理屈っぽいね」苦笑い
月影 秋古:「……何か、判ったんですか」
射早 三月:「でも、私とか秋古ちゃんとかかかわらせてる以上なあなあで終わらせることはないので」
射早 三月:「思う存分悩んで無茶してくださいな」
燈間瑠璃:「あいつがジャームになった……と聞いて、最悪の結末を覚悟してここに来ました」
燈間瑠璃:つまり、彼女が日常に帰還することなく、死ぬという結末。
燈間瑠璃:「そしたら、殺すと拙いから捕まえろ、と言われる。それはそれで最悪なんですが」
燈間瑠璃:つまり、ジャームとして凍結処理され、二度と会えなくなるという結末。
燈間瑠璃:「本業の方でもそういうケースはあるので。切り替えは、出来るつもりだったんですけどね」
月影 秋古:「仕事ではなくて……」
月影 秋古:「……大事な人のために。自分の手で終わらせる、ということですか」
燈間瑠璃:「……そうだね」
燈間瑠璃:「他人任せにしたら、きっと自分の中で飲み下せなくなるような気がするんだ」
月影 秋古:「…………」手のひらに目線を落とす。
射早 三月:「そういうことなら、頑張って」
射早 三月:「私たちも、その決断は応援します」
燈間瑠璃:「頑張って何とかなるなら、いくらでも頑張りますよ。他ならないあいつのためだ。……でも」
燈間瑠璃:「いざ、今のあいつを前にした時。いつも通りにやれるか……」
燈間瑠璃:「と言われると、即答しかねる自分がいるんですよね」
燈間瑠璃:誰かに銃弾を叩き込むことなど、そう珍しくもない話だったのだが。
射早 三月:「まあ、そんなものだよねえ」
燈間瑠璃:「それに、状況も……。正直、雲を掴むような話で」どうやら希望はある、らしい。
燈間瑠璃:が、その輪郭がはっきりしないということが、不安を掻き立てる。
燈間瑠璃:「……どうしようもなくなれば、やる、とは思います」
燈間瑠璃:「そうならないためにみんな手を尽くしてくれていることは、承知していますが……」
月影 秋古:「いえ。選べるのは……燈間さんだけ、ですから」
燈間瑠璃:「おれが選ぶ……か」
燈間瑠璃:「……もう、選ぶのは終わったと思っていたんだけどなぁ」
燈間瑠璃:「こんな形でまた、選ぶことになるとは思いもしなかった」
月影 秋古:「やっと終わったと思っても、次が来てしまうって」
月影 秋古:「そんなものだと……思います」
燈間瑠璃:「うん。でもって、選ばずにいたら、そうしたことを後悔するんだよな。きっとさ」
射早 三月:「だからまあ、ありきたりな言葉だけど……悔いのないようにね」
燈間瑠璃:「ええ。おれも、やれるだけのことはしたい。どんな形であっても──」
月影 秋古:自分への言葉ではないと知りながら、小さく頷く。
燈間瑠璃:「ええ。……最悪だけは、やっぱり嫌です」
燈間瑠璃:「おれも、やれるだけのことはしたい。どんな形であっても──」
燈間瑠璃:「あいつを失う結末にだけは、したくないから」
燈間瑠璃:「付き合ってください。お手数をかけますが」
射早 三月:「ーーええ!それが私のお仕事ですもん」
月影 秋古:もう一度頷く。
燈間瑠璃:「頼ります。……と」
燈間瑠璃:ポケットの中の携帯端末が震える。メッセージの着信が一つ。
燈間瑠璃:差出人は、日馬美礼。
燈間瑠璃:「支部長から。“輪廻の獣”を封じる手段が見つかった、と」
射早 三月:「……ほう」
月影 秋古:「早いですね」
燈間瑠璃:「説明をするから少し時間が欲しい、とも」SFの次は何が飛び出すのやら。
燈間瑠璃:二人の端末にもメッセージを転送する。
射早 三月:「あ、ありがとう……ふむ、タイムトラベル、パラレルワールド」
月影 秋古:「…………」
GM:そんな非現実的な例え話すら混じった通知を、キミたちが目にしたとき。
GM:─ごぼり、と。屋上の隅、キミたちから近しい排水溝の辺りで。粘土の高い液体が蠢く音が、して。
射早 三月:「……!そこ!」すかさず射撃!
黒い泥:ばしゃり。あふれ出た不定形の何かが、銃弾で散らされて。
燈間瑠璃:「なんだ……?」
黒い泥:『─ふむ。君たちに対して、敵意はないのだが』
GM:そのまま、酷く聞き取り辛い、誰のものかも定かではない声がする。
射早 三月:「……これは失礼。で、あなた一体何者でしょう?」
月影 秋古:「…………」けんのある目で見る。手を少しさするが、そこにはなにもない。
GM:─けれど。ただ一人、月影秋古にとっては。どのようなカタチであれ、間違い様がなく。
黒い泥:『失礼した。このような姿であることもな。故あって、今はこのような形しか取れない』
黒い泥:『─私は』
月影 秋古:「マゲイロス」
月影 秋古:ぽつり、と。
射早 三月:「……お知り合い?」
月影 秋古:「仇です」
"マゲイロス":『覚えていてくれて嬉しいよ。と言えば、君は嫌な顔をするのだろうが』
月影 秋古:「…………」
月影 秋古:表情は揺れない。
燈間瑠璃:「とんだ大物が出て来たな……」
"マゲイロス":『君たちとは初対面であろうと思う。春日真津人。"マゲイロス"とも呼ばれている』
"マゲイロス":『─繰り返すが、今、君たちへの敵意はない。ただ、口を挟みに来ただけだ。……いや』
射早 三月:「どうも親切に……それで、何のご用でしょう」
"マゲイロス":『私が言うまでもなく。この支部の長なら、私が姿を見せたという時点で察するのだろう』
"マゲイロス":『─だから。もしこの後、君たちが。"獣"に相対する術を知らされるのなら、確かめるといい』
"マゲイロス":『効果。由来。そして、"獣"を討ったことで確定する結果』
月影 秋古:「…………」
"マゲイロス":『─私としても、少なからぬ興味がある事柄だ。だが、私は信じている』
"マゲイロス":『UGN、守護者である君たちは。きっと、正しい選択をするのだろう』
射早 三月:「……そりゃどうも」
月影 秋古:ショットガンを不器用にコッキング。
月影 秋古:撃つ。
GM:散弾が、不定形の黒色を弾き飛ばす。微かに血と、泥のにおいがするそれは、夏の熱い風に混じって霧散する。
射早 三月:「やっぱり撃っていいやつなの……!?」
月影 秋古:「本人ではないはずですから。それに」
月影 秋古:「あれがでてきたなら、たぶん、なんとかはなる。と思います」
燈間瑠璃:(仇と言う割には信頼があるんだな……)息をついて、銃器の転送を取りやめる。
射早 三月:「まあ、そういうことなら……んじゃあ、支部長のところ行ってみますか?」
月影 秋古:頷く。
燈間瑠璃:「ええ、行きましょう」
GM:丁度、キミたちを急かすように。支部長からのメッセージ着信を示す音が、キミたちの端末から─
GM:シーンエンド
GM:ロイス設定と購入、こちらで!
射早 三月:ロイスはうまてるのでなし。
月影 秋古:ロイスは保留。
月影 秋古:購入も……なしで。
射早 三月:わしも購入なしで!
燈間瑠璃:ロイスは保留。購入はボデマでも。
燈間瑠璃:9dx+2+2>=12
DoubleCross : (9R10+2+2[10]>=12) → 9[1,3,3,6,7,8,9,9,9]+4 → 13 → 成功
燈間瑠璃:装備して以上。
燈間瑠璃:あ!すみません、スーツ着てるのド忘れしてた……
燈間瑠璃:ボディアーマー、お二人のどちらかに投げてもいいですか?
射早 三月:じゃあいただいちゃいます
燈間瑠璃:シュート!
射早 三月:いえい
ミドル4
GM:シーンプレイヤー:燈間瑠璃
GM:全員登場
月影 秋古:月影 秋古の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:76->81)
射早 三月:射早 三月の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:55->62)
燈間瑠璃:燈間瑠璃の侵蝕率を+5(1D10->5)した(侵蝕率:56->61)
GM:─N市UGN第四支部、支部長室。
日馬美礼:「さて。どうやら、ぼく抜きで面白い話をしていたようじゃぁないか。ねぇ?」
射早 三月:「はい。支部長さんマゲイロスってご存じ?」
GM:キミたちを招き入れた後、開口一番。普段にも増して唇を歪めて、どこか楽しそうに、そう言い放つ。
日馬美礼:「もちろん知ってるとも。警戒もしている。……ああして、敵意のないまま潜り込まれると、対応も後手になって厄介なんだけどね」
月影 秋古:「…………」
射早 三月:「あらら……やっぱもうちょっと撃っとけばよかった」
燈間瑠璃:「実物を見るのは初めてだったが。ああして侵入されるとどうしようもないな」
日馬美礼:「まあ、紛れもない"敵"なのは確かさ。……さて、そんな"敵"の口車に乗るのは癪だろうけど」
日馬美礼:「まずは、これを渡しておくよ」
GM:そう言って、彼女が執務机の引き出しから取り出して、卓上に置いたのは。
GM:フリントロックピストルが、一丁。楕円形の火薬入れがひとつ。そして。
GM:息を吹けばそのまま転がっていきそうな、まるい、銀色の弾丸がひとつ。
GM:けれどそれが放つ、磨き上げられた光沢は。金属のそれより、幾分か鈍く見える。
月影 秋古:「それは?」
日馬美礼:「文字通り、獣殺しの弾さ。当たらなければ意味はないけれどね」
射早 三月:「変な材質……銀、とか?」
GM:では、各々知覚判定を。目標値9、月影さんのみ2です。
燈間瑠璃:2dx>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 9[8,9] → 9 → 成功
射早 三月:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 7[2,5,6,7]+1 → 8
月影 秋古:2dx>=2
DoubleCross : (2R10[10]>=2) → 4[3,4] → 4 → 成功
GM:では、射早さんはそれが、少なくとも弾丸に使われる金属ではない、ということは分かる。成功したふたりは─。
GM:これが、何かの粉末を押し固め、磨き上げ、弾丸の形に加工したものだと分かる。
月影 秋古:首をかしげる。
燈間瑠璃:「……もしかして、“輪廻の獣”の……?」
日馬美礼:「銀の弾丸。シルバーバレット。うん、そう呼んでも間違いじゃあない」
日馬美礼:「慧眼だね。これは、"輪廻の獣"─正確に言えば、その宿主のオーヴァード」
日馬美礼:「その、心臓の灰を固めて作った弾丸……だ、そうだよ」
月影 秋古:「……こんな色をしているんですか」
GM:この支部長にしては珍しく、伝聞形で口にする。
射早 三月:「……心臓」
燈間瑠璃:「いわく付きにも程がある代物が飛び出したな……」
日馬美礼:「どうだろうね。実際に作って確かめるわけにもいかないだろう。だって、これは」
GM:じっ…と、眼鏡の奥から。細められた目が、キミを─月影秋古を見つめて。
日馬美礼:「きみの心臓なんだぜ」
月影 秋古:「……」首をかしげる。
月影 秋古:「心臓をえぐられた記憶はないです」
日馬美礼:「そりゃそうだろう。この世界のきみは、こうして生きている」
日馬美礼:「けれど、明日も、明後日も、来年も再来年も。ずぅっと生きているわけじゃあない」
日馬美礼:「ましてや、「もしも」の話が成り立つ世界なら、尚更だ」
月影 秋古:「未来から?」
日馬美礼:「……そうだね。じゃあ、少し話をしようか」
日馬美礼:「在りえるかもしれない、ぼくらの未来の話だ」
GM:─そうして、彼女が語ったことは。俄かには信じがたいことで。
GM:2021年で変わってしまう世界。20年後の未来から来た同朋たち。
GM:ところどころ、ぼかされたり伏せられたりはしていたけれど。おとぎ話めいた、SFめいた、そんな話を。
GM:16歳にして支部ひとつを預かる少女は、真顔で語り終えて。
日馬美礼:「……それはね。"人間"がたった一人だけ残ってしまった世界で作られたそうだよ」
日馬美礼:「だからだろうね。「筒と火薬があれば撃てる」形になったのは」
月影 秋古:「…………」
月影 秋古:燈間さんを見る。
燈間瑠璃:月影さんを見る。
月影 秋古:「どうぞ」
燈間瑠璃:「良いのか? おれは……」撃てないかもしれないぞ、と続く言葉を飲み込んで。
燈間瑠璃:「……いや、分かった。おれが預かるよ」
燈間瑠璃:「構いませんか?」射早さんと日馬支部長に。
射早 三月:「ええ、私は別に。……自分でやったほうがきっと、どうなっても納得できるでしょうし」
日馬美礼:「……そうだね。燈間くん、きみに預けよう」
日馬美礼:「順番は逆になったけれど。UGNの決定を伝えるよ」
日馬美礼:「"ブルタルエラー"を、”輪廻の獣"から解放する。……これは月影くん、きみにも効果を発揮するだろうけれど」
月影 秋古:「私は、要りません」
月影 秋古:「……まだ、使うので」
日馬美礼:「……うん。ぼくたちは、ひとりでも多くを救う道を選んだ。これは13人の支部長、その過半数の承諾を得た、決定事項だ」
日馬美礼:「……そして、もうひとつ」
日馬美礼:「これを使うということは。この世界に「月影秋古の遺体から作った弾丸が存在する」という事実を確定させることになる」
日馬美礼:「もちろん、可能性が高まる、という程度の話かもしれない。オカルトめいた話でもある。でもね」
日馬美礼:「─きみが、将来。心臓を摘出可能な程度に遺体が残る"獣"として死ぬ」
日馬美礼:「そんな運命を手繰り寄せることになるだろう、という助言もあったと。それだけは、伝えておくよ」
月影 秋古:「…………」特に答えない。表情は揺れない。
日馬美礼:「伏せておいても良かったんだけどね。あるいは、月影くんにだけ伝えるか。でも」
日馬美礼:「燈間くん。きみ、知らずに使いたくはないだろう?」
月影 秋古:「気は使わなくてもいいです」
月影 秋古:「道具ですから」付け加えるように。
燈間瑠璃:「……それを聞かされて、コメントするのも難しいけど」表情は動かない。
燈間瑠璃:「そうだな……それ、自分のことを言ってる?」月影さんに。
燈間瑠璃:「言ってたよね。やっと終わったと思っても、次が来てしまうって」
月影 秋古:頷く。
燈間瑠璃:「これまでも選んできて、今『要らない』と選んで、これからも選んでいくのなら」
燈間瑠璃:「それは道具じゃなくて、人間だ。道具は自分で何かを選んだりはしないよ」
月影 秋古:「はい」
燈間瑠璃:「……そうだな。言えるうちに言っておこう」
燈間瑠璃:「ありがとう。今回は本当に、世話になってしまったな」
燈間瑠璃:「きみのおかげで、ここまで繋がった。本当にありがとう」
月影 秋古:「いえ。私は…」
月影 秋古:「射早さんのほうです」
射早 三月:「……!?」後ろで見守るやつをしていた
月影 秋古:「私は保険と気遣いで呼ばれた立場で、射早さんは仕事で来られたわけですし」
射早 三月:「いやいやそんな……こちらこそありがとね、というか……」
射早 三月:「……あ、あと。言えるうちに、っていうのも大事だけど、そこで終わらせないようにね」
燈間瑠璃:「終わらせませんよ。ここまでお膳立てしてもらったんだから」
射早 三月:「ひゅう、かっこいい!」
月影 秋古:じっと見る。頷く。
日馬美礼:「ヒーローだねぇ。うん、それでこそだ」
燈間瑠璃:「……あいつとね。出掛ける約束をしているんです」
燈間瑠璃:「おれたちだけじゃない。射早さんにも、月影さんにも、日馬支部長にも、」あるいは他の多くの人にも。
燈間瑠璃:「まだ、この先があるんだから。この件にケリをつけて、進みましょう」
日馬美礼:「……そうだねぇ。日常っていうのは、先のことを安心して考えられるってことでもある」
GM:目だけを細めて。どこか楽しそうに、喉を鳴らすように笑う。
日馬美礼:「居場所の特定はこっちに任せて、少し休むといい。分かり次第報せるよ」
日馬美礼:「その後は、勝ち取って来るといい。きみたちが望む「この先」ってやつをね」
GM:シーンエンド
GM:【"銀の弾丸"の効果】
GM:メジャーアクション、またはクリンナップで使用を宣言。戦闘不能状態のキャラクターのみを対象にできる。
GM:対象のキャラクターのDロイス「輪廻の獣」をタイタス化、昇華させる。(Dロイスが消失したものと扱う。経験点計算には算入する)
GM:購入、ロイスこちらで!
月影 秋古:悩んでいたんですが、「仇敵:マゲイロス:誠意/○憎悪」。これでラスト。
月影 秋古:装備調達はダメ元でブルーゲイル
月影 秋古:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 8[4,8] → 8 → 失敗
月影 秋古:無理でした。以上。
射早 三月:ダメもとでシルバーハンマー!援護の風で侵蝕+2
射早 三月:7dx+2
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 10[3,3,3,4,7,7,10]+1[1]+2 → 13
射早 三月:ダメ!以上!
燈間瑠璃:月影さんへのロイス、P感情を誠意に変更。
燈間瑠璃:日馬支部長に ●感謝/猜疑心 で取得。これで6個。
燈間瑠璃:シルバーハンマーの目標値いくつでしたっけ?
射早 三月:20!
燈間瑠璃:ではチャレンジ。
燈間瑠璃:10dx+2+2>=20
DoubleCross : (10R10+2+2[10]>=20) → 9[1,2,3,4,5,6,7,8,9,9]+4 → 13 → 失敗
燈間瑠璃:買っちゃおう。財産点7出して購入、射早さんにシュート。
射早 三月:神に感謝
射早 三月:もちろん瑠璃くんのことです
燈間瑠璃:経費で落ちてるから大丈夫。
燈間瑠璃:処理は以上!
クライマックス
GM:全員登場
燈間瑠璃:燈間瑠璃の侵蝕率を+4(1D10->4)した(侵蝕率:61->65)
月影 秋古:月影 秋古の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:81->85)
射早 三月:射早 三月の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:64->69)
GM:─N市UNG第四支部長、日馬美礼に曰く。
日馬美礼:『つまるところ、アレが"ブルタルエラー"に憑いたのは偶然だ。それ以外に特に理由はないだろうね』
日馬美礼:『なんとも酷い話だけど、それならそれで、行動は搾れる。動悸は、そうだなあ』
日馬美礼:『同族嫌悪が半分、宿主の無意識が半分ってところかな。ねぇ、燈間くん』
日馬美礼:『きみ、彼女との思い出の場所とか、最近話題に出てた場所とか、心当たりはあるかい?』
GM:─そんなやりとりを経て、"狩場"として選定されたのは。
GM:─N市某所。近湾地区へと続く幹線道路。
GM:UGNによりそこが広域閉鎖されて数時間後。宵闇が辺りを覆い尽くした頃合い。
GM:果たしてそれは、予想通りに─。
七竈 カリン:ふらり、ふらりと。足取りも、視線もぼんやりと。
七竈 カリン:けれど、一点を、或いは一人を目指すように─。
燈間瑠璃:「まだ、約束の日も伝えてないのに。気が早いんだよ……」
燈間瑠璃:表情は相変わらず。しかし、その瞳は様々な色に揺れる。
七竈 カリン:「…………」
七竈 カリン:普段であれば、キミのそれよりも様々な色に目まぐるしく揺れる瞳は。白く濁ったままで。
七竈 カリン:─けれど、その瞳に。一人の少女を捉えた途端。
射早 三月:「……ま、さ、か、予想がこんな当たるとはねえ……もっと時間かかるかと思った」
月影 秋古:「……燈間さんのいるところ、ですから」ぽつりと口にして。
月影 秋古:ゴルフバッグからショットガンを取り出す。
獣:まさしく、予想された通りの。白い、眼窩のない骨のような仮面を身に着けた。しかし。
獣:個性的すぎるセンスの服装だけは、そのままに。
燈間瑠璃:ポケットの中が青白く光る。そこからライフルとショットガンを引き出して。
燈間瑠璃:「……カリン。待っていろ」
射早 三月:「それじゃ、さっさとやりますか。二人ともいい?」
燈間瑠璃:「ええ」
月影 秋古:「はい」
獣:音はなく、声はなく。─ただ、"輪廻の獣"という存在の在り方を示すが如く。
月影 秋古:白い仮面を見つめて、無言でショットガンをコッキング。片手で構える。
獣:純然たる殺意のみが、オーヴァードたちのレネゲイドを喚起する。
GM:衝動判定です、意志で目標値9!また、この判定前にジェネシフトも可!
燈間瑠璃:ジェネシフト。5個行きます。
射早 三月:2dx 衝動判定!
DoubleCross : (2R10[10]) → 4[1,4] → 4
月影 秋古:8dx+2>=9
DoubleCross : (8R10+2[10]>=9) → 10[2,3,3,4,5,6,10,10]+7[1,7]+2 → 19 → 成功
燈間瑠璃:燈間瑠璃の侵蝕率を+29(5d10->1,6,4,9,9)した(侵蝕率:65->94)
月影 秋古:月影 秋古の侵蝕率を+16(2d10->7,9)した(侵蝕率:85->101)
燈間瑠璃:続いて衝動判定。
燈間瑠璃:4dx>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 10[2,3,4,10]+6[6] → 16 → 成功
燈間瑠璃:燈間瑠璃の侵蝕率を+4(2d10->2,2)した(侵蝕率:94->98)
射早 三月:6d10 ジェネシフト4個と衝動分2個
DoubleCross : (6D10) → 34[6,6,10,2,4,6] → 34
射早 三月:69+34 侵蝕率
GM:OK,ではこのまま戦闘に入ってもよろしいですか!
月影 秋古:はい!
燈間瑠璃:問題なく。
射早 三月:OK!
GM:ヤー!
GM:ラウンド進行
GM:ラウンド1
GM:エンゲージ状況は「PC×3」 5m 「獣」 で開始。
GM:セットアップ!こちらはあります。
燈間瑠璃:こちらもある!
月影 秋古:ありません。
GM:は、ではある人は宣言どうぞ!
燈間瑠璃:『ウィナーズ・カース』《タブレット》《多重生成》《活性の霧》
燈間瑠璃:対象は自分を含むPC全員。
燈間瑠璃:ラウンド中、攻撃力+15/ドッジダイス-2個。拒否可能です。
射早 三月:受け取ります
月影 秋古:いただきます。
燈間瑠璃:で、侵蝕率+8で100を超えるので、攻撃力+18にアップします。
燈間瑠璃:燈間瑠璃の侵蝕率を+8した(侵蝕率:98->106)
GM:ではこちらのセットアップ。
獣:《ありえざる存在:原初の黄:活性の霧/ターゲットロック/攻性変色》
射早 三月:コンボ:〈最先幸先〉。〈スピードスター〉+〈戦いの予感〉で行動値+40
獣:ラウンド中の攻撃力+15、月影秋古のみを対象とする場合は更に+24、ドッジダイス-2個、暴走する
獣:─仮面から根が伸びるように。硬質の何かが、少女の全身を覆っていく。
獣:息は荒く、四肢は震え。そこに立つのは、二足歩行の獣のような異形だった。
GM:ではイニシアチブ!行動値順に、10+40=50の射早さん!
射早 三月:承知!
射早 三月:ではマイナーで〈ライトスピード〉。侵蝕+5でメジャー2回
GM:やべえ本気だ。
射早 三月:メジャーでコンボ〈速撃ち〉。〈コンセントレイト〉+〈小さな塵〉+〈マスヴィジョン〉+〈援護の風〉
射早 三月:13dx8+4 1回目
DoubleCross : (13R10+4[8]) → 10[1,1,3,4,4,5,6,6,6,8,9,10,10]+10[1,2,10,10]+10[1,10]+3[3]+4 → 37
獣:暴走中につきリアクション不可!ダメージを!
射早 三月:4d10+24+50+15
DoubleCross : (4D10+24+50+15) → 9[4,1,3,1]+24+50+15 → 98
GM:おごッ!?
GM:HP滅茶苦茶持ったのに半分以上持ってかれた!しかし、まだまだ!
射早 三月:もう一発行きます
射早 三月:13dx8+4
DoubleCross : (13R10+4[8]) → 10[1,2,3,4,4,4,4,5,6,8,8,8,8]+6[1,4,6,6]+4 → 20
射早 三月:3d10+24+50+15
DoubleCross : (3D10+24+50+15) → 19[7,4,8]+24+50+15 → 108
射早 三月:侵蝕+20
射早 三月:セットアップ分込みで+25だな
燈間瑠璃:あ、活性の霧が攻撃力+18なので、それぞれ3ずつ足してください
GM:何もかもが重い…!装甲等というものはありませんので、全て素ッ喰らい。
射早 三月:すいません、援護の風ラウンド一回なの忘れてたので振りなおしていいですか……?
GM:おおっと。GMの確認漏れでもあるので、このラウンドはこのまま行きましょう。
GM:というわけで、戦闘不能、なのですが。
獣:《魔獣の証》。戦闘不能を回復します。
GM:これ以上のオートアクションは無し!演出どうぞ!
射早 三月:─射早三月は、射撃の速度を重んじている。
射早 三月:先手をとって倒すため、ではない。オーヴァードはすぐ蘇生する。
射早 三月:速度を弾丸に乗せ、殺傷能力を高めるためだ。
射早 三月:─0.1秒のうちに、彼女の狙撃は終了する。
射早 三月:「……っと、まずはこんなものかしら」
射早 三月:彼女の放った光の弾丸は、二発とも異常な速度、異常な火力を発揮した。
射早 三月:「先陣は切りました!二人とも、がんばれ!」
GM:─果たして、狙い通りに。命を刈り取る弾丸は、"獣"の異様な生命力との相殺により、見事にその動きを止めて。
GM:─しかし。
GM:イニシアチブ。行動順処理ですと月影さんですが、割り込みます。
月影 秋古:はい。
獣:《加速する刻》、1回分の行動権を得て即座に行動!
獣:マイナー:《巨神獣化》
獣:HP+50、白兵攻撃の攻撃力+25、ドッジを行えなくなる
獣:メジャー:《コンセントレイト:モルフェウス/ブルータルウェポン/カスタマイズ/ギガノトランス》
獣:暴走中のみ、1シーン1回使用可能。攻撃力+9+15の白兵攻撃、対象:シーン(選択)
GM:判定入ります、割り込みありますか!
燈間瑠璃:こちらはなし。
射早 三月:なし!
月影 秋古:ちょっとまってください。
月影 秋古:……マゲイロスへのロイスを、ポジ表にしてタイタス化。それを代償として昇華、「輪廻の獣」の効果を起動。
月影 秋古:その判定を失敗させます。
GM:OKです。この攻撃、失敗しました。
獣:少女を覆う骨の殻が肥大化し。更にその一部、腕を模したであろう器官が。
獣:大樹の如く、大きく太く。天に向かって伸びたソレを。
獣:ただ力任せに、キミたちへと振り下ろす。
月影 秋古:顔を上げる。
月影 秋古:同じ形の。眼窩のない、爬虫類の頭骨のような仮面がそこにある。
月影 秋古:ばくりと開いた口のなかにあるのは、一切の光をうつさない、黒い水面。
月影 秋古:「うつせ、無明鏡面」
月影 秋古:振り下ろした腕が地面を殴りつける。殴りつけた。地面だけを。
月影 秋古:エフェクトの絡んだ現象によって、こちらを傷つけようとした、という結果だけが、世界から抜け落ちる。
月影 秋古:骨の仮面。身体を覆う黒の色。もう一疋の獣が姿をあらわす。
獣:過程は残り、結果だけが消し飛ばされる。矛盾を体現した死なずの獣に。
獣:─仮面の奥、見えぬ少女の顔。それを借りて浮かべた色は、殺意か、或いは─。
獣:追加行動は以上!行動順処理に戻り、月影さん!
月影 秋古:はい。暴走状態になっています(Dロイス使用効果で)
月影 秋古:マイナー。戦闘移動で接敵。メジャーで攻撃。
月影 秋古:《コンセントレイト》《原初の白:ウルトラボンバー》。侵蝕率109に。
月影 秋古:4dx7
DoubleCross : (4R10[7]) → 5[1,1,4,5] → 5
燈間瑠璃:《妖精の手》。最後のダイス目を10に変更。
燈間瑠璃:燈間瑠璃の侵蝕率を+4した(侵蝕率:106->110)
月影 秋古:ありがとうございます。では、さらに再ロールを。
月影 秋古:1dx7+10
DoubleCross : (1R10+10[7]) → 6[6]+10 → 16
月影 秋古:ごめんなさい。回りませんが16のリアクション不可攻撃。
GM:は、こちらは元々暴走リア不!装甲もありませんので、ダメージ算出をお願いします。
月影 秋古:2d10+35+6+18
DoubleCross : (2D10+35+6+18) → 7[5,2]+35+6+18 → 66
月影 秋古:66点。ついでに、こちらのHPが0になるんですが……雫、いただいて大丈夫ですか。
燈間瑠璃:お任せ!
燈間瑠璃:《奇跡の雫》。戦闘不能をHP10で回復。
燈間瑠璃:燈間瑠璃の侵蝕率を+6した(侵蝕率:110->116)
月影 秋古:ありがとうございます。では66点。
GM:OK、しかし66点では…まだ!
GM:演出どうぞ!
月影 秋古:右手が跳ね上がる。黒い影の外皮に振り回される細い四肢には、爪も牙もない。
月影 秋古:そもそも月影秋古の記憶する戦闘技術には、人間のそれしか存在しない。
月影 秋古:片手持ちにしたショットガンを、拳法のようにも見える奇妙な動きで、もう一疋の獣に突きつける。
月影 秋古:踏み込む動きだけで四肢が弾け、血が流れ落ち、傷口は盛り上がる無数の小仮面によって塞がれる。
月影 秋古:射撃。射撃。射撃。さらに顎下から仮面に銃口を突きつける。
月影 秋古:銃声。
獣:まるで朽ちていくような少女の四肢に。骨質の爪牙が振るわれ、斬り裂き、抉り。しかし、その動作は。
獣:散弾が、白い仮面の半分を砕き。その下にある、暖色の瞳をさらけ出したことで、制止される。
燈間瑠璃:彼女の肉体が弾けるのを目にした途端、手をそちらに向けて。
燈間瑠璃:燈間瑠璃に与えられた領域操作、そして薬物生成の異能。
燈間瑠璃:その二つを駆使した回復薬効の送り込み、つまり致死ダメージの即時回復。
燈間瑠璃:それを今、彼女に──
月影 秋古:体の内側から"食い破られ"ようとしていた黒い獣が、踏みとどまる。
GM:では行動値5、獣の手番!
獣:接敵されているため、マイナーなし。メジャーで対象:単体の白兵攻撃。
獣:《コンセントレイト:キュマイラ/ブルータルウェポン/カスタマイズ》
獣:暴走中のみ使用可能。攻撃力+9+15の白兵攻撃、月影秋古のみを対象とする場合は更に攻撃力+25
獣:判定!
獣:13dx7+4
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[1,1,2,2,3,6,7,8,8,8,9,9,10]+10[1,3,6,7,7,9,9]+5[3,3,3,5]+4 → 29
獣:あんまり回らなかったよ…。
月影 秋古:暴走、リアクション不能です。ダメージをどうぞ。
獣:3d10+9+15+25+25
DoubleCross : (3D10+9+15+25+25) → 21[9,7,5]+9+15+25+25 → 95
獣:装甲有効、95点…!
月影 秋古:倒れますが、《原初の黒:鏡の盾》。実ダメージ60点。
月影 秋古:月影 秋古の侵蝕率を+8した(侵蝕率:109->117)
獣:OKです、反射された60点をそのままいただきます。
獣:《魔獣の証》はレベル5、復活後のHPは50に、《巨神獣化》で+50されて丁度100
獣:攻撃と反射ダメージで、累計126、戦闘不能!
獣:復活もありません。
獣:─眼窩も、口腔もない仮面。その顎…に相当するであろう部分が。
獣:ばきりと。がぱりと開いて。
獣:─まさに、キミの中に。月影秋古の中に満ちているであろう、黒くどろりとした何かが。
獣:圧力も質量もない、しかし、レネゲイドを─レネゲイドに侵されたモノを蝕む奔流と化して。
獣:キミに向けて、至近距離から放たれる。
月影 秋古:弾丸の尽きたショットガンを落とす。
月影 秋古:一歩踏み込めば届く間合い。あの攻め手は知っている。その応手も知っている。よく。
月影 秋古:体が沈み込む。月影秋古のものではない、我流にアレンジされた中国拳法。
月影 秋古:黒い奔流は一切の質量を持たず、ただレネゲイドを蝕み死滅させる。それであれば。
月影 秋古:単純な打撃は通る。不足する筋力は、無理をして補えばいい。
月影 秋古:掌底。通天砲。白い仮面に、渾身の右掌が突き刺さる。
月影 秋古:硬質に亀裂が走る音は、ふたつ聞こえた。
獣:─キミと、この獣に違いがあるとしたならば、そこだ。
月影 秋古:顔を覆っていた仮面が部分的に砕け、四肢を補っていた白い仮面が次々と砕け、崩れ落ちる。
月影 秋古:大丈夫だ。結果は知っている。
獣:獣はこの少女に"偶然"宿り、すなわち何もかもが借りもので。けれど、キミは。キミの中の獣は─。
月影 秋古:……組み立てられ、人を傷つけるための道具として調律され、幾つかの死を喰らって、ここにある。
GM:月影さんと"獣"は戦闘不能に。このラウンド、残るメジャーアクションは燈間くん!
燈間瑠璃:では。
燈間瑠璃:マイナーでフリントロックピストルを装備。
燈間瑠璃:メジャーで射撃。対象は獣。
獣:OK,自動成功であるものとします。戦闘不能のため、リアクションなし。
燈間瑠璃:(射早さん、ありがとう。あなたが都度、言葉を掛けてくれなかったら、おれはここに立っていられたか分からない)
燈間瑠璃:(月影さん、ありがとう。きみには本当に世話になりっぱなしだ。礼の一つじゃ足りないな、これは)
燈間瑠璃:横たわり、なお手を伸ばすひとを見据え。
燈間瑠璃:(大丈夫だ。おれは、撃てる)
燈間瑠璃:撃って終わらせなければいけない。そうしなければ明日に進めない。
燈間瑠璃:心にシャッターを下ろす。
燈間瑠璃:パチ、と手の中に紫電が弾け、預かったフリントロックピストルが現出する。
獣:顔を覆う仮面は、半分程に砕けている。濁った暖色の、けれどキミに笑顔を向けていた瞳が。
獣:─生身の瞳が、晒されている。
燈間瑠璃:ハーフコック。火薬をセット。そして、撃鉄をコックポジションに。
燈間瑠璃:銃口を向ける。自ずと、視線が交差して。
燈間瑠璃:引鉄を引き絞る。と、同時に、銃口が青白く輝いて。
燈間瑠璃:送り込まれた獣殺しのシルバーバレットが、残された仮面に──
獣:─遺灰の弾丸は、骨質の仮面を砕くことなく。ぱッと散らばって。
獣:その粒子が触れた、"獣"を形作る白い塊は。熱湯の雫に触れた雪のように、ぽつり、ぽつりと穴が開いて。
獣:それが、連鎖してゆく。遠く何処からか流れ着いた獣が、溶けてゆく。
獣:時間にして、瞬き一度程度。
GM:─散弾銃を握ったまま倒れた少女と同質だった存在は、あっけなく。
GM:再び、在りえべからざる存在となった。
GM:後に遺るのは、キミたち三人と、そして。
GM:倒れ、目を閉じ、けれど僅かに胸を上下させる─生きている、ひとりの少女だけだった。
GM:戦闘、終了。シーンエンド。
GM:バックトラック
GM:まず、Eロイスが2つ!
GM:ファイトクラブ、ありえざる存在
GM:Eロイス2つ分、侵蝕低下前に減らせます。
射早 三月:ふります!
射早 三月:133-2d10
DoubleCross : (133-2D10) → 133-17[8,9] → 116
月影 秋古:使わないでおきます。
燈間瑠璃:こちらも使わずで行きましょう。
GM:そしてバックトラック前に、もうひとつ。都度の宣言が漏れていたのですが、SSSC形式のため、DPもあります。
月影 秋古:はい。
GM:プライズ判定の出目がそれぞれ上限の30ずつのため、3×2で6点。
GM:バックトラック前に、「DPと同じ点数」分の侵蝕を減らすことができます。
月影 秋古:はい。こちらも、使用せずにおきます。
月影 秋古:使用タイミング的にはここですから、メモリーを使って、侵蝕率-10。現在値が107です。
射早 三月:使用せず素振り行きます!
燈間瑠璃:こちらは使っておこうかな。6点下げて110からスタート。
月影 秋古:ロイスは5本。等倍で。
GM:は!では各々、バックトラックをどうぞ!
射早 三月:116-7d10
DoubleCross : (116-7D10) → 116-38[9,9,7,1,7,3,2] → 78
月影 秋古:107-5d10
DoubleCross : (107-5D10) → 107-24[2,8,10,3,1] → 83
燈間瑠璃:こちらも5本、等倍で。
月影 秋古:大丈夫。5点域です。
燈間瑠璃:110-5d10
DoubleCross : (110-5D10) → 110-27[7,3,3,10,4] → 83
射早 三月:5点!
燈間瑠璃:こちらも5点。
GM:では全員5点域!経験点は…
GM:いつもの15点+Dロイス(輪廻の獣)1つ、Eロイス2つ
GM:全員23点、GMは(23*3÷3)+1の24点
GM:以上の配布となります!
月影 秋古:ありがたく。
射早 三月:いただいていくぜー
燈間瑠璃:いただきます。
エンディグ1
GM:UGNに回収された七竃カリンには、徹底した検査が行われた。
GM:結果は、シロ。しかし、そうであっても。案件が案件だけに、数週間単位での隔離が行われる─。
GM:はず、だったのだが。
GM:13の支部、その中でもことレネゲイド関連技術において他所の追随を許さぬ第4支部長自らのお墨付きは、規則だの何だのを吹き飛ばして。
GM:─その実際は「まぁいいんじゃない?何かあっても大丈夫でしょ、彼なら」という極めて楽観的なものだったのだが─
GM:とはいえ、現にこうしてキミたちは。「約束」通りに─。
燈間瑠璃:港湾区、フューチャーざぶーん。
燈間瑠璃:いちイリーガルである自分には、優待券の類などは回ってこないのだが、そこはそれ。
燈間瑠璃:協力会社のツテをフル稼働して学生二枚分を確保して。休みもどうにかもぎ取って。
燈間瑠璃:今、ハーフパンツの水着にパーカーを羽織った姿で彼女を待っている。
七竈 カリン:ぺたぺたぺたぺたという、素足でも騒がしい足音。
七竈 カリン:「とーまさん、とーまさーん!」
燈間瑠璃:「そんな大声出さなくたって、ちゃんとここにいるよ」
七竈 カリン:「はい!」
七竈カリン:たた、っと目の前にとびだしてきたのは。
七竈 カリン:ミントグリーンのトップスにかなりがんばったローライズのパンツを合わせたタイプの、水着姿の彼女でした。
燈間瑠璃:「……おお……」
七竈 カリン:「えー、ええっと!」
七竈 カリン:「ど。どうでしょうか! ボクもちょっとがんばってみたんですけど!」
燈間瑠璃:「ああ、ええっと、そうだな」目のやり場に少し困りながら。
七竈 カリン:真赤。
燈間瑠璃:「……よく、似合ってるよ」最終的に、彼女の顔に視線を落ち着けて。
七竈 カリン:「!」
七竈 カリン:「はい! ありがとうございます、とーまさん!」
七竈 カリン:体重をかけるようにして(抱きつきません)くっつきます。
燈間瑠璃:(ち、近い……!)
燈間瑠璃:人前でここまでくっつかれるのには流石に慣れていない。
燈間瑠璃:「えっとだな。体、本当に大丈夫なんだよな?」
燈間瑠璃:「大丈夫って言うから、すぐ連れて来たけど」
七竈 カリン:「大丈夫ですよ! 病院でいい生活させてもらったので、いつもより元気なくらいです!」
七竈 カリン:きゅっと目をつむっている。
七竈 カリン:「……とーまさん」
燈間瑠璃:「ん?」
七竈 カリン:「ありがとうございます」小さな声で。
燈間瑠璃:「なにが?」問う声は、少しだけ柔らかく。
七竈 カリン:「助けてくれて。ですよ、もちろん」
七竈 カリン:「とーまさんのことだから、ほかのみんながー、とか、自分はそこまでーとかいい出しそうですけどっ」
七竈 カリン:「そういうのはぜんぶおいといて。ありがとうですよ」
燈間瑠璃:「……それは実際、そうなんだけどな」表情は動かず、声だけが苦笑いする。
燈間瑠璃:「なにもかもお膳立てしてもらって、おれは最後に引鉄を引いただけなんだ。本当にさ」
七竈 カリン:彼の羽織っているパーカーの袖を、ほんとうに軽く掴んで。
七竈 カリン:「それでもですよ。特別なんです。とーまさんのことは」
七竈 カリン:「くっついたときに」
七竈 カリン:「……びっくりしてくれないでくれて、ありがとうございます」
七竈 カリン:「ちょっとだけ怖かったですから。ほんとは。ボクだって」
七竈 カリン:「あんなになったあとだもの。とーまさんだっていろいろ考えちゃうんじゃないかなーとか」
七竈 カリン:「考えますよそりゃあ。でも」くん、と鼻を鳴らして。
七竈 カリン:「ありがとうございます。とーまさん」
燈間瑠璃:「……ああ、ありがとう」パーカーを掴む、彼女の手に触れて。
燈間瑠璃:「おれからもな。これは言っておこうと思うんだ」
七竈 カリン:「はい」
燈間瑠璃:「おれの前からいなくならないでいてくれて、ありがとう」
七竈 カリン:「!」
燈間瑠璃:「ちゃんとおれの隣に、帰ってきてくれて、ありがとう」
七竈 カリン:体重をかける。かるくてやわらかいからだが、パーカー越しにふれます。
燈間瑠璃:「……言えて良かったよ。言えなくなるんじゃないかって、ずっと怖かったんだ。おれもな」
七竈 カリン:「探しものは得意なんです。だから、自分がどんなにダメになっても、ぜったい、ぜったいぜったい、とーまさんのとこには帰ってきますよ」
七竈 カリン:「どこにいたって見つけちゃいますからね」
燈間瑠璃:「それは……なんとも。ありがたい話なんだ、けどな」
七竈 カリン:「?」
燈間瑠璃:触れていた手を離して、彼女の頬をぷに、と突いて。
燈間瑠璃:「なるべく、ダメにならないで帰ってきて欲しいかな。前衛を任せる身で言うのもなんだが」
燈間瑠璃:「こ……」
燈間瑠璃:「恋人が、そうなるの、見てて落ち着くはずもないから」
七竈 カリン:「!」ぱっと微笑んで。
七竈 カリン:「大丈夫ですよ! 今回がいちばんよっぽどのものすごいことですから!」
七竈 カリン:パーカーを掴んでぶらさがるようにして。
七竈 カリン:「これ以上! なんてことはめったにないので、もちろんボクは大丈夫です。大丈夫ですからね!」
燈間瑠璃:「うおぉ。急に体重かけるな……!」よろよろと。
燈間瑠璃:「……本当に。今回は最悪を二度も覚悟したんだ」
七竈 カリン:「はい」
七竈 カリン:引き寄せたとーまさんを、体で支えるようにして。小さい体だけれど、こゆるぎもしない。
燈間瑠璃:ジャームになったと聞いて、永遠の別れを覚悟した。
燈間瑠璃:捕獲対象だと聞いて、やはり、永遠の別れを覚悟した。
燈間瑠璃:でも、いくつもの縁が絡み合って、そうならずに済んだ。
燈間瑠璃:「きみがここに、確かにいるって。夢みたいだけど、夢じゃなくなって、本当に良かった」
七竈 カリン:「ここにいますよ」
七竈 カリン:肩口に顔をうめて。そっととーまさんのからだに手を回して、おそるおそる力をかけて。
七竈 カリン:「ボクはここにいるし、帰ってきたし、とーまさんと一緒です。大丈夫です」
燈間瑠璃:「……ああ。今日ここに連れてきたのだってな。きみがすごく楽しみにしてたからなんだぞ」
七竈 カリン:「えへへ」
七竈 カリン:「おもいっきりたのしみますよ。おもいっきり楽しんでください」
燈間瑠璃:「もちろん、そうするよ」
七竈 カリン:「こ……恋人ですからね! ボクととーまさんは!」
燈間瑠璃:「そうだよ。お互いに選んだ結果なんだから」
燈間瑠璃:「今度の休みには、また別の所に連れて行く。行きたい所、考えておけよ」
七竈 カリン:「はいっ! でもまずは……きょう、ここからですよ!」
燈間瑠璃:「ああ、ここからだ。目いっぱい楽しもう」
七竈 カリン:「覚悟してくださいねっ。ボク、とーまさんと同じくらいよくばりなので!」
燈間瑠璃:「はいはい。それじゃ、行こうか」
燈間瑠璃:手を繋いで、歩き出す。
燈間瑠璃:そう、ここから。
燈間瑠璃:休暇も、デートも、思い出作りも。
燈間瑠璃:まだ夏は終わらないし、二人のこれからも終わらない。
燈間瑠璃:いいや。もう、終わらせない。
燈間瑠璃:そう。繋がった道の先はまた、ここから──
エンディグ2
GM:─N市UGN、第4支部。支部長室。
GM:キミの所属は第6支部であり、正式な任務完了の通達も、然るべきルートでされるもので。
GM:となれば、今キミがこうして、執務机を挟んで彼女と交わす言葉というのは。
日馬美礼:「おかげ様で、概ね全て事も無し、だ。お疲れのところ悪いけれど」
日馬美礼:「お茶の一杯くらい、飲んでいく時間はあるだろう?」
GM:まさしく、文字通りの茶飲み話以上の意味はなく。
GM:けれど、目の前の少女は。それこそを愉しんでいるようにも、見える。
射早 三月:「いやあ、つくづくありがとうございます! やっぱり呼んでもらえるのは嬉しいので1」
射早 三月:自然体で座っている。気楽にやれるときもやれないときも自然体が一番だ。
日馬美礼:「うん。今回は、ものがものだったというのもあるけどね」
射早 三月:「あ、お菓子いただいちゃいますね」パクリ
GM:どうぞどうぞ、と。言い切る前に、キミが菓子盆に手を伸ばしたのを。苦笑いを浮かべながら眺めつつ、咎めることはなく。
日馬美礼:「射早さんのそういうところ。有難く思っている連中は、案外多いんだよ」
射早 三月:「? そうなんですか……?」
射早 三月:「普通に過ごしてるだけのつもりなんですけどね……でも、そう言ってくれるのは嬉しいです」
日馬美礼:「そうだよ。レネゲイドが世に広まって、まだ20年ほど。当然、R案件に主に当たるのは、若い子が多い」
射早 三月:「……あー、確かに」
日馬美礼:「……多いんだけどね。この街は、ちょっとばかりそれが過ぎる
GM:眼鏡の向こう側の視線は、相変わらず楽し気に歪められていて。真意を推し量るのは困難ではあったけれど。
日馬美礼:「そんな時に、当たり前のように背中を押してくれる大人というのはね。何よりも心強いものなのさ」
射早 三月:「一応まだ25なんで、世間一般には押される側な気もするんですけどねえ……」ちょっと苦笑して
射早 三月:「んでも、ありがとうございます。気づいてなかった自分のいいところ褒められるのは、やっぱり嬉しいので!」
日馬美礼:「嬉しい。……うん、嬉しい、か」
GM:キミが三度繰り返した言葉を反芻するように、自分も口にして。
日馬美礼:「そうだね。嬉しい時は、嬉しいって口にするものだ」
射早 三月:「人間素直が一番なんですよー」
日馬美礼:「残念ながら、素直じゃない子も沢山いるけどね。ぼくもそうだし、たぶん、あの子もそうだ」
射早 三月:「UGNは偏屈者というか、素直じゃない人が多いですから」
射早 三月:「思春期ー」
日馬美礼:「……本当にねぇ。誰も彼もが素直だったら、世界はもっと素晴らしかっただろうに」
GM:残念そうに、楽しそうに、そう呟いて。
日馬美礼:「けどまあ。そんな世界を夢見て今日も明日も頑張るのが、ぼくらUGNってもんだ」
射早 三月:「でも、今だって楽しいじゃないですかー。私はこれも好きですよ」
射早 三月:「あー、確かに理想は必要ですねえ……夢に生きる、みたいな組織ですし」
日馬美礼:「そうそう。でもそうやって、夢も現実(いま)も好きだと胸を張って言えるんだから」
日馬美礼:「子供たちから見た射早さんは、カッコいい大人なんだよ」
射早 三月:「嬉しいなあ、ほんと」
射早 三月:「……そういえばカリンちゃん、もう退院したんですっけ」
日馬美礼:「特に問題は無さそうだったからね。万全を期すなら、しばらく拘束するべきだろうけれど」
日馬美礼:「大丈夫でしょ、彼なら」
射早 三月:「瑠璃くん、嬉しそうでしたねえ」
射早 三月:「あー、年寄りみたいだけどホント幸せになってほしいねえ……」
日馬美礼:「そういうこと言ってると、ホントに年寄りになっちゃうぜ?」
GM:にまにまと笑いながら、口調は先ほどよりもやや砕けて。
射早 三月:「えー、やだーっ」
射早 三月:「興味はあんまないんですけど、私もいい人探したほうがいいんですかねえ」
日馬美礼:「前線は特に、そういうのが早いからねえ。高校生同士どころか、小学生だって色を知るさ」
射早 三月:「ひゃあ~!!」ちょっと高い声!
射早 三月:「えっ、ええ……ちなみに支部長殿は……?」
日馬美礼:「そうだなぁ。そろそろ子育ての勉強も真面目にしなきゃ、ってとこかな」
射早 三月:「……えっ?」ぽトン、と菓子が落ちる。
日馬美礼:「ま、ここから先は射早さんの想像にお任せだ」
射早 三月:「え、ええ、えええ……!? ちょ、ちょっと、支部長……!?」
射早 三月:「く、詳しく! 悪い輩に弱みを握られてたりしませんか!?」
GM:くふふ、と小さく笑う第4支部支部長は、その時ばかりは、まるで年頃の少女のようで。
日馬美礼:「きみにそういう相手ができたら、お互い惚気合おうじゃないか。その時までお楽しみ、だ」
射早 三月:「……は、はい」
射早 三月:UGNは、世界は、やっぱり広いんだなあ、と。改めて思った。
エンディグ3
GM:─N市某所、UGN傘下の総合病院。
月影 秋古:ベッドサイドで桃を剥いている。
GM:普段は面会者が訪れることのない─証人保護用の施設を兼ねているので当然ではあるが─そこに、キミはいる。
GM:用意された名目は、キミ自身の検査。しかし、不自然に開けられた検査と検査の間の時間。
GM:キミは、その意図を読み違えることなく、ここにいて。そして。
ユズ:「……秋古?」
月影 秋古:「おはよう」
月影 秋古:「体は大丈夫?」
ユズ:「……うん。元気だよ。ほんと、一言目がそれだなんて」
ユズ:「心配性なんだから、秋古ってば。……ありがとう」
月影 秋古:彼女が、他の「姉妹たち」よりずっと不安定なのはよく知っている。
月影 秋古:「どう、いたしまして」
月影 秋古:カットした桃を皿に置いて、病室の流しで手を洗う。
GM:ゆっくりと上半身を起こしながら、微笑む姿は。決して健康体には見えないけれど、儚さからは遠ざかりつつあって。
月影 秋古:「…………」
月影 秋古:「食べる?」
ユズ:「ちょっとだけ。全部はたぶん、無理だから」
ユズ:「いっしょに、食べよ?」
月影 秋古:「うん」
月影 秋古:それから少し無言で、やわらかい白桃が大半片付くまで。
月影 秋古:それから。
月影 秋古:「ユズは」
ユズ:うん、と。濡れタオルで手を拭きながら、小さく頷く。
月影 秋古:「自分を作った人たちのこと、どう思ってる?」
月影 秋古:めったに聞かない、というよりも。これまで切り出したことがない質問だ。
月影 秋古:気にしいだから。心配性だから。直接聞く、なんていうことはなかった。
ユズ:「……もし、聞けるなら」
ユズ:「なんで、って聞きたいかな。なんで私を。私たちを作ったのか。でも、聞く機会は……たぶん、ないから」
月影 秋古:「……そう」
月影 秋古:「ごめんなさい。ありがとう」
ユズ:「ううん、いいよ。……それに、うん。私たちを作ったことには、感謝なんてできないけど」
GM:─キミが手にかけた相手と同じ顔をした少女は。
ユズ:「秋古に会えて、よかったよ」
GM:キミの記憶の中にあるのと変わらない笑顔を、ふわりと。
月影 秋古:ベッドのユズの顔を見て。自分の手に目線を落とす。薄っすらと、黒い文様が浮かんでいる。
月影 秋古:指でなぞる。思い出すのは。
月影 秋古:むかし、数え切れないほどなんども見た彼女の微笑みと。……いま、何度も見ている、彼の不器用な笑顔と。
月影 秋古:「私もそう。ユズ」
月影 秋古:「あなたに会えてよかったと思う」
GM:その言葉。視線の先、キミの体に染みつく黒い何か。それらを、苦労して飲み込むような、数秒の間があって。
ユズ:「……大丈夫。私たちも、秋古も」
ユズ:「ひとりじゃ、ないんだから」
月影 秋古:彼女がまた眠るまで、病室で時間を過ごした。
月影 秋古:ルーチーンでおわる自分の検査を済ませて。その帰り道。
月影 秋古:第四地区から抜ける、入り組んだ材木置場。夕暮れ時、街灯も少ない。夕闇が迫る一角。
月影 秋古:足を止める。
月影 秋古:「何の用ですか」
マゲイロス:「気付いていたか。さすがに、同種の気配は誤魔化せないね」
マゲイロス:黒い、液状の影が立ち上がる。
マゲイロス:「まずは、君の選択を喜ぼう。つまり、君が獣を捨てなかったことを」
月影 秋古:「…………」
月影 秋古:手首を指でなぞる。レネゲイドの濃い気配に応じて目を覚ます獣は、静かなものだ。
月影 秋古:あのときには気づくこともできなかったけれど。驚くほどに、拍子抜けするほどに…従者越しだということを差し引いても…
月影 秋古:「お世辞はいいですから。何の用ですか」
マゲイロス:「世辞ではない。純粋な感謝だ。つまり、話が通じる人間が相手でよかったと言っている」
月影 秋古:「…………」
マゲイロス:「取引を申し出たい。なに、君にとって非常に有利な内容であることは保証しよう」
マゲイロス:「私が提示するのは、未来の破滅の回避。話はUGNで聞いていると思うが」
月影 秋古:「そんなことで」
マゲイロス:「言い換えよう。"芦屋法乍くんの未来"だ」
月影 秋古:「……!」
マゲイロス:「私は、未来に待つ確実な破滅を回避する手段。それを君に提供する。それからもう一つ……」
マゲイロス:「私の命も差し出そう。これはおまけのようなものだがね。どうだろうか」
マゲイロス:「心中は察するが、話だけでも聞いてはもらえないかな? 月影秋古くん」
月影 秋古:しばらくの沈黙。それから。
月影 秋古:……月影秋古はその翌日も、何事もなかったように一日を過ごした。
月影 秋古:今のところは、それが全てだ。
GM:ハウリング:シルバーバレット end
GM:─ to be continued