Memorial Blossom


メイン 見学


桜町彩貴(さくらまち・さき)キャラシート)PL:ハシブトガラス
鈴木直人(すずき・なおと)キャラシート)PL:北白河
逆瀬川苗(さかせがわ・なえ)キャラシート)PL:すらい
桜城春都(さくらぎ・はると)キャラシート)PL:赤いポスト


目次



プリプレイ


【トレーラー】
N市第12支部管轄区内、通称「城址公園」と呼ばれるそこには、一本の大樹がある。
"桜の主"と呼ばれ、住民から愛されてきた、桜の古木。
もう年老いて、花を咲かせる年の方が珍しい。
そんな"桜の主"が満開だった、遠い日の記憶。
少女は、その光景を再び望む。
何も知らない、幸せだった頃の記憶を。

ダブルクロス The 3rd Edition
「Memorial Blossom」

ダブルクロス。
それは、裏切りを意味する言葉。

GM:まず、こちらでPCのシートを張りますので、それに続いて自己紹介を。その後、ハンドアウトを提示します。
GM:それでは……

GM:PC1:桜町彩貴
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYi6Gs3AIM
GM:桜町さんから!
桜町 彩貴:「ごきげんよう、桜町 彩貴と申します。今日も街の赤い風になるわ! ひゃっはー!」
桜町 彩貴:裕福なご家庭に生まれ育ち両親も健在、愛も十分に受けて、何か不自由があった訳でも無いというのに、
桜町 彩貴:うっかり時はまさに世紀末な漫画にハマってしまった為にバイクの免許を取得した女子高生、桜町 彩貴です。
桜町 彩貴:通常のバイトに加えてUGNイリーガルとしての収入も合わせ、UGN開発関係者にバイクのオーダーメイド発注。
桜町 彩貴:そうして生まれた愛車『レッドエンプレス』に跨がり、超々硬度金属の〝鉄パイプっぽいもの〟で殴り抜ける戦術の使い手です。
桜町 彩貴:でも信号無視は悪いことよ。ノーヘルもいけないことだわ。排気音もちゃんと抑えないとご近所の迷惑になるものね。
桜町 彩貴:性能としては、フルパワーアタックで火力を詰んで殴るシンプルな白兵アタッカーですが、
桜町 彩貴:マイナーでフォールンヴィークルに乗ってから一閃を使うので、300m先までは届きます。
桜町 彩貴:今回はPC1ということで、不良少女らしくバイクを乗り回してひゃっはーしていきます。よろしくお願い致します。
GM:ひゃっはー!ではそんな桜町さんのハンドアウトはこちら!

GM:ロイス:水城美香(みなしろ・みか)(女性、PCと近い年齢、3年前に別れた幼馴染)
GM:水城美香はキミの幼馴染だ。
GM:3年ほど前に彼女はこの街を離れたが、偶然、思い出の場所…"桜の主"の下で再会を果たした。
GM:しかし、久しぶりに話す美香は、どこか寂しそうに見えた。
GM:キミの知らない3年の間に、美香に一体何があったのだろう。

GM:そんなわけで、幼馴染と再会していただきます。
GM:桜町さんは以前からN市在住、美香と別れたのは3年前、ということで問題ないでしょうか。
桜町 彩貴:そうですね……
桜町 彩貴:崩落戦のほぼ直後くらいに街に越してきて
桜町 彩貴:分かれたのは三年前、なので1年くらいの付き合いとかはどうだろう、と思ってました
桜町 彩貴:付き合いが長い方が良い場合、分かれた年数をちょっと後ろにずらすとかで
GM:ではそんな流れで!引っ越してきて出会って、中学入学と同時に分かれたくらいでいきましょう。
桜町 彩貴:ひゃっはー!
GM:ひゃっはー!(合言葉)
GM:では次!

GM:PC2:鈴木直人
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYo5vL2wIM
GM:鈴木さん、お願いします!
鈴木 直人:「わ…私?は…はい。私が鈴木直人ですが…”バスタード”とも呼ばれております」
鈴木 直人:第四支部で先日保護された、記憶喪失の青年です。
鈴木 直人:常に何かにおびえているような雰囲気の針金のように細身です。シンドロームはノイマン/エグザイル。
鈴木 直人:正体は本人も知りませんが、バイオ系に強いらしく今は食品会社で研究員をしながら第四支部預かりのエージェントとしてやっています。
鈴木 直人:かつてはFHで”マスターバスタード”と呼ばれていたそうですが、研究成果ともども記憶を失っています。
鈴木 直人:それが危惧されて、記憶が戻りそうになると勝手に付近に生命力を転換する爆弾を体内に埋め込まれています。第四支部驚異の科学力だ!
鈴木 直人:スペックとしては、基本的にはカバーリング型です。メジャーでは組織の援助で強引にレッドテンペストを撃とうとする。通常攻撃で。
鈴木 直人:爆弾相当の捧げる生命は多分にフレーバーなので…まあ高い社会力を生かして頑張ります。
鈴木 直人:そんな感じです。よろしくお願いします!
GM:はあい!一体……何者なんだ……。
GM:鈴木さんのハンドアウトはこちら!

GM:ロイス:レインボウスネーク(性別不明、年齢不詳、FHイリーガル)
GM:キミはN市近郊にあるFHの研究所に潜入していた。
GM:そこにはオーヴァードへの覚醒を促す薬物…αトランスが貯蔵されており、FH側戦力との交戦が想定された。
GM:しかし、そこにいた護衛…FHイリーガル"レインボウスネーク"は、キミと戦うことを拒み、αトランスを手に姿を消す。
GM:その声は、どこか、助けを求めているように聞こえた。

GM:日馬支部長からお使いを頼まれて向かった仕事先で鉢合わせ、という感じとなります。
鈴木 直人:はいな!
GM:バスタードおじさんの活躍に…期待!では続いて!

GM:PC3:逆瀬川苗
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYzujjzgIM
GM:PC3枠は2名ですが、まずは逆瀬川さんから!
逆瀬川 苗:はーい
逆瀬川 苗:第九支部エージェントの逆瀬川 苗です。
逆瀬川 苗:25歳。元々は一流のエージェントだったんですが崩落戦の兼ね合いですっかり自信を無くしています。冷や汗をかいてないコマのほうが珍しいタイプ
逆瀬川 苗:楽が出来るならそれに越したことはないと思っていますが根本が図々しい人間であり、また腹立たしいことに腕は立つほうであります。ひでえやつだよ
逆瀬川 苗:性能は射撃型。最強エフェクトと最強武装を揃えることで無限大といった有様です。戦闘は自己バフを皆にまいて楽しくやりつつ相手の装甲も低下。ミドルすら財産と社会性でどうにでもします。
逆瀬川 苗:そんな感じ!宜しくおねがいします
GM:は、よろしくお願いします!苦労人が似合うお人……。
GM:HOはお二人纏めて提示!というわけで!

GM:PC3:桜城春都
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYopmD1AIM
GM:桜城さん…くん!?お願いします!
桜城 春都:「うん。ぼくは桜城春都。よろしくね」「桜がピンク色なのは、うん。なんでだとおもう?」
桜城 春都:N市で発生したソメイヨシノ(桜)のレネゲイドビーイング。便宜上男です(大事なこと)
桜城 春都:もともと桜の大樹だったものが、レネゲイドに感染して人間の姿を得たのだ。フシギ!
桜城 春都:シンドロームはピュアモルフェウスですが、そんな経緯から砂ではなく植物の枝葉や花弁として発現します。
桜城 春都:戦闘時は植物っぽい大弓に、木芽の矢を番えて放ちます。
桜城 春都:相手に着弾すると、相手に接ぎ木して内部で急成長して食い破る強制接ぎ木ショタ。やべーやつ。
桜城 春都:データ的には圧倒的固定値型。その固定値なんと42点。ぶっちゃけエンゲージされるとすごく困る。たすけて。
桜城 春都:今回はエージェントのお姉さんと一緒にお仕事だ、わーい!
桜城 春都:でもぼくのほうが年上(樹齢50年)だからね! うん。おじさんだからね!
桜城 春都:では、よろしくおねがいします!
GM:押忍、お願いします!
GM:それでは、お二人のHOはこちら!

GM:ロイス:"マゲイロス"春日真津人("─"かすが・まつひと)(男性、年齢不詳、FH"フィースト"セルリーダー)
GM:キミはN市UGN第12支部に所属、あるいは他支部からの派遣、イリーガルとして依頼に応じた等の理由で協力するオーヴァードだ。
GM:今回の招集は、市内で活動を続けるFH"フィースト"セルリーダー、"マゲイロス"春日真津人に対応するためであった。
GM:彼は目下、"レインボウスネーク"というコードネームのFHイリーガルと接触しているようだ。
GM:巡らされる深謀遠慮が実を結ぶ前に、その芽を摘み取らねばならない。
GM: 
GM:一部の御方にはお馴染み、レネビとか人外絶対殺すマンことマゲイロスのおじさまです。
GM:今回、逆瀬川さんは第9からの派遣、桜城くんは協力要請に応じて、という形で12支部にお越しいただこうと思います。
逆瀬川 苗:はーい
桜城 春都:はーい!

オープニング1


GM:■OP:桜の咲く頃に
GM:シーンプレイヤー:桜町彩貴
GM:登場:不可
GM: 
GM:登場侵蝕をお願いします。
桜町 彩貴:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 4[4]+37 → 41

GM: 
GM:それは3年前、ある春の夜のこと。
GM:キミは友人の美香とたったふたりで、"桜の主"を見に、城址公園を訪れていた。
GM:なぜ、中学にもまだ上がっていない子供ふたりで夜中に出かけたのかと言えば。
GM:─どうしても、夜の桜をふたりで見たい。
GM:そう、美香が強く願ったためだ。

水城美香:「……わあ。見てよ、彩貴」
GM:そして、いま、キミたちは。
水城美香:「”桜の主"が、咲いてる」
GM:何年かぶりに咲いたという桜、その花弁が舞い散る夜の公園にいた。
桜町 彩貴:「わぁ……!」風に吹かれて舞う花弁の中に、その少女は立っていた。
桜町 彩貴:夜間の外出に、選んだ衣服は制服。暖かいから──という理由もあるが、
桜町 彩貴:そういう気質なのだ。
桜町 彩貴:スカート丈も袖の長さも、きっかり学校の取り決め通り。生真面目な少女だった。
桜町 彩貴:それが今、門限どころか眠る親の目を盗んで、深夜の外出をしている。
水城美香:「ふふっ。誘ったのは私なのに、彩貴の方が楽しんでるみたい」
桜町 彩貴:「良くないことよ、こんなこと。良くないわ、けど」
桜町 彩貴:「……けど、とっても綺麗だわ!」
桜町 彩貴:両手を広げて、桜吹雪の中を駆け回る。胸の中に、いっぱいに、薄紅の花弁を抱え込むように。
GM:そんなキミの振舞いこそを、楽しそうに見つめながら、キミの友人は微笑む。
水城美香:「うん、とっても綺麗。……でもね、彩貴。この桜は、"桜の主"は、もうおじいちゃんで」
水城美香:「……こんな風に満開になったのは、何年ぶりだろう、って。そう、天気予報で言ってた」
桜町 彩貴:「そう」
桜町 彩貴:「……寂しいことも、あるものなのね」
桜町 彩貴:ぴたり、足を止める。制服にくっついた花弁を、名残惜しそうに指で集めて、
桜町 彩貴:「来年はどうかしら。その次は、その次の年は」
桜町 彩貴:桜の樹の根元へ歩いて行き、樹表に触れて、
桜町 彩貴:「こんなに綺麗な桜だもの。私、もっとあなたと見に来たいわ」
桜町 彩貴:くるり。振り向いて、その背を桜に預けて、
桜町 彩貴:「……次はちゃあんと、お日様のある時間に!」
GM:寂しいと。そして、未来の話を口にしたキミが、淡い色の花弁を指に絡めるのを、僅かな間見つめてから。
GM:キミが振り向いて、笑い、桜の樹に背中を預けると。静かに歩み寄って、向き合い。
水城美香:「……彩貴、私ね」
桜町 彩貴:「なぁに?」小首を傾げて言葉を待つ。夜桜の宴に輝く瞳と、駆け回って上気した頬──
水城美香:「明日、引っ越すの。遠く、とても遠くに」
桜町 彩貴:「──えっ」
桜町 彩貴:はらりと散るように、笑顔が消える。
GM:努めて、感情を声に乗せないようにしているのが、キミにも分かる。そして、到底隠し切れていないことも。
水城美香:「本当は、もっと早くに言いたかった。でも……湿っぽいのは、嫌だから。彩貴に、そんな顔をさせたく、なかったから」
桜町 彩貴:「そんな、えぅ……そ、」
桜町 彩貴:「そんなこと……あんまり、急じゃない!」
水城美香:「ごめん。……うん、急な話になったのも、ぜんぶ、私の勝手」
水城美香:「けど、彩貴。……私、どうしても、この街で最後にあなたと」
GM:キミの顔に、そうっと手を伸ばし─その掌は、キミの頬を掠めるように。桜の大樹へと。
水城美香:「……この街で、いちばんきれいな場所で会って、お別れを言いたかった」
桜町 彩貴:「…………」肩の上を通り過ぎた腕に、指先を引っかけるように触れて
桜町 彩貴:「何処へ、行くの?」
水城美香:「色々と。まずは国内だけど、お父さんの仕事次第で、世界中どこへでも」
水城美香:「……連絡、し辛くなるかもね」
桜町 彩貴:「……今、時差って概念が嫌いになったわ」
桜町 彩貴:冗談めかした言葉。無理に笑顔を作りながら、
桜町 彩貴:「次に戻ってくるのは、いつ?」
水城美香:「……分からない。でも、ひょっとしたら」
水城美香:「3年くらい経ったら、ひょっこり戻ってきてるかもね。その時は、必ず」
水城美香:「……必ず、報せるから」
桜町 彩貴:「分かった、待ってるから」
桜町 彩貴:と、少女は言って──
桜町 彩貴:「ね」
桜町 彩貴:ぺたり、と地面に腰を下ろした。
桜町 彩貴:敷物は無い。制服のスカートをそのまま、土と、散った花びらの上に置いて、
桜町 彩貴:「朝が来るまで、ここでお話ししましょ?」
桜町 彩貴:手招きをしながら、そんな風に誘った。
GM:─ほんとうに、わるいこ。彼女は、そんな風に答えて。
GM:その夜、キミたちは、降り注ぐ桜の花弁を数えながら。本当に、夜が明けるまで、ずっと─。

GM:─そして、3年。丁度、3年の月日が流れて。
GM:彼女からの連絡は、引っ越してから1年で途絶えた。
GM:何かしらの事情があったのか、電話番号もアカウントも、契約ごと消え失せて。
GM:─あれから、3年間。変わったもの、変わらないもの。変わってしまったキミ、変わらず咲かない"桜の主"。
GM:3年、と。あの時彼女が例えで言ったからなのか。それとも、何か予感があったのか。
GM:キミは、こうして咲かない桜の下へと、足を運び、そして。
水城美香:「…………」
GM:髪の色。服装。少しだけ伸びた背。あの頃とは、違うことも多いけれど。
GM:彼女が、あの夜と同じように、そこにいた。
桜町 彩貴:赤い、炎のようなペイントを成されたヘルメットを手に、公園を歩く。
桜町 彩貴:背丈は殆ど伸びなかった。制服は別なものにかわった。
桜町 彩貴:前は、桜の散る中を、無邪気に駆け回っていたけれど、
桜町 彩貴:「……いけない子だわ、美香」
桜町 彩貴:今は静かに、彩りの無い夜を歩きながら呼びかけた。
水城美香:「あなたもね、彩貴」
GM:声色には、幾分か硬さと、冷たさと。そして、あの夜と変わらない暖かさがある。
桜町 彩貴:「私はいいの。不良だもの」
桜町 彩貴:「だからこんな夜中にだって、平気でツーリングだってしちゃうのよ?」
水城美香:「……まだ、夜明けには遠いよ?」
GM:そこに花弁があるかのように、掌をきゅっと握って。
桜町 彩貴:「何を言ってるか、全然分からないわ」
桜町 彩貴:強く、きっぱりと言った。
桜町 彩貴:低い背丈で、大股に歩み寄る。桜の樹の下にいる、懐かしい顔の元へ。
桜町 彩貴:「ずっと……ずっと心配してたんだから!」
水城美香:「……あは」
GM:あの頃と同じように、小さく笑って。
水城美香:「……良かった。彩貴は、彩貴のままだ」
水城美香:「……ねえ、彩貴」
GM:あの夜、キミがそうしたように。花のない桜の樹に、背中を預けて。
水城美香:「……私がこの3年の間に、変わってしまった、って」
水城美香:「たとえば……普通の人間じゃなくなってしまったって言ったら、信じる?」
GM:薄い笑顔のまま、キミの目を見つめて、そう尋ねる。
桜町 彩貴:「……………………」
桜町 彩貴:何と答えたものか──直ぐには決まらなかった。
桜町 彩貴:三年。長い時間だ。ひとを変えてしまうには十分な程の。
桜町 彩貴:〝何か有ったのかも知れない〟と想像するには、あまりにも余地が広すぎる──
桜町 彩貴:「信じるわ」
桜町 彩貴:「美香。あなたがそういうなら、きっとそうなのよ、ええ」
桜町 彩貴:「他に理由として挙げられるものが無くたって、それだけで私は信じるわ」
桜町 彩貴:──そういう他に、選べる術があると言うのだろうか。
水城美香:「……ありがとう、彩貴。あなたが、そう言ってくれて……」
GM:その先に、何か言おうとしたようだったが。その言葉を、呑み込んで。
水城美香:「……あのね、彩貴。今年は、もうすぐ、"桜の主"が咲くの」
水城美香:「あの夜と同じように、"桜の主"が満開になる頃。彩貴とは、またお別れになる。……私は、もう、疲れたから」
水城美香:「……だから、彩貴。私から、最後に、ひとつだけお願いがあるの」
GM:それは、まるで、後に遺る人に託す言葉のようで。
桜町 彩貴:「……それは、嫌」
桜町 彩貴:「ずるいわ、美香。三年前も、今も、あんまり一方的過ぎるじゃない」
桜町 彩貴:「いきなりいなくなって、連絡も取れなくなって、それで」
桜町 彩貴:「やっと帰って来たら〝最後のお願い〟なんて……私を良い子だって思わないでちょうだい!」
水城美香:「……良い子だよ、彩貴は。こうして、私の我儘を、ちゃんと叱ってくれる」
水城美香:「……ごめんね。これが、最後の我儘だから。……彩貴、"桜の主"が満開になって、散る前に……」
GM:色の無い樹の枝を。声を荒げたキミを。懐かしむように、愛おしそうに見つめてから。
水城美香:「この街を、離れて」
桜町 彩貴:「……なんで?」
桜町 彩貴:いぶかしげに眉を寄せる。
GM:─ざぁ、と夜風が吹く。城址公園の中、こことは違う何処かで、咲いて散った花弁が吹かれて舞う。
水城美香:「……彩貴に」
水城美香:「死んでほしく、ないから」
GM:キミと美香の間を、遮るように、薄い花吹雪が駆け抜けて─。
GM:─キミが目を瞑った一瞬のうちに。樹の下にあった姿は、あっけなく消え失せています。
桜町 彩貴:「美香──」
桜町 彩貴:瞬き一つの間に、ふうっと掻き消えた姿。
桜町 彩貴:三年だ。
桜町 彩貴:十代の少女の身に、三年とは、あまりにも長すぎる時間だった。
桜町 彩貴:またいつか出会えたら、何を話そう、何処へ行こう、きっと思い描いていたことも、幾らでも有ったろうに。
桜町 彩貴:その内の一つとて果たせぬままに、彼女はまた、一方的に去っていった。
桜町 彩貴:俯き、肩を震わせる。きゅうっ、と握りしめた拳までも──
桜町 彩貴:「もーっ!!!!」
桜町 彩貴:──両手の拳を突き上げて、少女は夜空に吠えた。
桜町 彩貴:「良く分からないことばっかり言って! 説明もしないで! 勝手に何処かに消えちゃって!」
桜町 彩貴:「悪いところの一つも治ってないんだからーっ!!!」
桜町 彩貴:「……真夜中よね……ごめんなさい……」
桜町 彩貴:……張り上げた声を恥じらうように、一度周囲を見渡す。誰に聞かすとも無く謝罪の言葉を呟きながら、
桜町 彩貴:「……探すわ」
桜町 彩貴:「探して捕まえて、ちゃんと正座でごめんなさいさせるまで許さないんだから!」
桜町 彩貴:ヘルメットを被り、愛車の鍵を手の上で跳ねさせる。
桜町 彩貴:夜闇にも紛れ得ぬ赤炎のカウルが風を切り、少女は〝やけっぱち〟のドライブへ駆け出した。
桜町 彩貴:「美香の馬鹿ーーーーーっ!!!」

桜町 彩貴:水城美香 ○懐旧/自分勝手だし大事なことを言わないし背は伸びてるしまたいなくなるし……
桜町 彩貴:取得で以上!
GM:シーンエンド!

オープニング2


GM:■OP:意志なき者
GM:シーンプレイヤー:鈴木 直人
GM:登場:不可

GM:登場侵蝕をお願いします。
鈴木 直人:28+1D10
DoubleCross : (28+1D10) → 28+9[9] → 37

鈴木 直人:ヒィ高い

GM:─N市近郊、某所。FHがかつて使用し、今は廃棄されたとある研究施設跡地。
GM:そこに、キミはいま忍び込んでいた。たった一人で。
GM:そう、ひとりっきりで、だ。……さて、そうなるに至った経緯なのだが。

日馬美礼:「きみ、ちょっとお使いを頼まれてくれないかな」
GM:N市UGN第4支部、その支部長室にキミを呼び出した支部長……"ダンタリアン"日馬美礼は、開口一番、そう告げた。
鈴木 直人:「わ、私ですか?」突然呼び出されたと思ったら。
日馬美礼:「そう、きみだ。白蘭のカウンセリングも順調なようだし、そろそろ仕事をお願いしてもいい頃合いだと思ってね」
GM:キュルルルル、と機械化車椅子のホイールが回り、執務机の横を回り込んで、君の傍へと。
鈴木 直人:「は、はあ……白南風さんにはいつもよくしていただいていますが…」「私で大丈夫なんですかね?」
日馬美礼:「なに、大丈夫大丈夫。……街の近くにね、以前にFHが使っていて、もう廃棄された研究施設があるんだけど」
日馬美礼:「そこに、多くは無いけど残っているらしいんだ。αトランスが」
GM:口に出したのは、もはやオーヴァードにとって馴染み深いものとなった薬物の名称。
鈴木 直人:「オーヴァードに覚醒させる薬物…ですか」
日馬美礼:「そうそう。バージョンアップが頻繁にされる薬だからね。サンプルはなるべく多く抑えておきたい」
日馬美礼:「ただ、それは多分、FH(R:あちらさん)も同じだからね。当然、何かしら、誰かしらを送り込んでくる可能性だってある」
鈴木 直人:「ヒィ!…といいうことはせ、戦闘…!?」「私、戦闘訓練らしい訓練を受けていないのですが…」
日馬美礼:「そうだね。だから、誰かと遭遇したら、無理に戦わなくていい。薬の回収も、出来れば、というくらいのものさ」
日馬美礼:「ただ、支部長として、部下を丸腰で送り出すわけにはいかない。というわけでね」
GM:眼鏡の奥、丸い瞳が細められて。
日馬美礼:「こいつを持って行くといい。反動はキツいけど、威力は折り紙付きさ」
GM:車椅子から伸びたアームが、天板越しに執務机の下へと延びて、一丁の銃器を取り出して。キミへと差し出す。
鈴木 直人:「へ」受け取り、その重さに体勢を崩しかける。映画でも見ないようなサイズの銃。
鈴木 直人:「じ、銃!?しかもこんな…ヒィッ重い!」腕より太い!支えるのがやっと!
鈴木 直人:「あの、当然ながら普通の銃も撃ったことないのですが…」「大丈夫な品なんですかこれ!」
日馬美礼:「重さについては、威力と引き換えだからね。豆鉄砲みたいなのを持つよりマシだろう?」
鈴木 直人:「いやまあそれもそうなんですが…限度が…ヒィ~ッ」冷や汗をどんどんかいている
日馬美礼:「ホルスターも特注のが要るかな、これは。まあ、今回はそれだけで勘弁してほしい」
日馬美礼:「さて、それじゃあ頼んだよ、"バスタード"。最近活動してるFH関係者のリストも後で回しておくから、チェックしてから行くといい」
GM:そう、キミに語り掛ける支部長の声は。どこか、楽しそうですらあった。
鈴木 直人:「は…はい…支部長…」顔面蒼白。銃の重みだけがこれが現実だと語りかけている。

GM:─そんな"餞別"を持たされて送り込まれた、件の廃墟。
GM:おっかなびっくり、過剰な程警戒しつつ進んだ先、αトランスが保管されている部屋。
GM:そこに、いたのは─
レインボウスネーク:「…………ぁ」
GM:フードで覆われた顔。高いとも低いとも言いにくい声。特徴がない、掴めない。
鈴木 直人:「ヒィィ~~~ッ!」悲鳴!
GM:回された資料の中に、「特徴が掴めなければ、候補に挙がる」とあったFHイリーガル。その名が、レインボウスネーク……なの、だが。
レインボウスネーク:「……いや、待って。待って待って。UGNだよねあなた」
鈴木 直人:「…あ」ぶら下げていた銃を震える手で向ける!「う……動くな!動くと撃ちますよォ!」
鈴木 直人:UGNと言われてびくつく。「な、なぜそれを…」
GM:言われた通りに手を……ただし、片手には、キミの目当ての品でもあるαトランスを納めたケースを持って─上げる。
レインボウスネーク:「そりゃあ、こんなところに肝試しで来る人はいないでしょ。なら、UGNかFHの2択だ」
鈴木 直人:「た、確かに…」納得してしまっている!
レインボウスネーク:「……それに、なんだろうね。あなたは……」
レインボウスネーク:「……欲望、っていうのが似合いそうにない。まあ、うん。これは、私の直感だけど」
鈴木 直人:「欲望…ですか」脳裏に過る、金とか女性とかのぼんやりしたビジョン。
GM:"レインボウスネーク"は、どこか気の抜けたようなキミの様子を。少しの間、じっ……と見つめていたが。
レインボウスネーク:「……提案。私たちが戦う意味は、無いと思う」
鈴木 直人:「!」「わ、私も…そう思う」明らかにほっとした表情で、無防備にも銃をおろしてしまう。
レインボウスネーク:「……言い出した私が言うのも何だけど、もう少し警戒した方がいいんじゃない。でも、うん」
GM:キミと同じように、上げていた手をそうっと降ろして。
鈴木 直人:「あっ」下ろした銃を元に戻そうとしてまたやめる。
レインボウスネーク:「この施設に、もう見るべきものはない。私は、これを……αトランスを貰ってここから逃げる」
レインボウスネーク:「あなたは、戦う必要がなくなる。それでいい?」
鈴木 直人:「あ、それ…!」任務と帰りたい思いとが葛藤する。「回収も、出来れば、というくらいのものさ」という支部長の発言を思い出し、帰りたいが勝る。
レインボウスネーク:「……あなた、ひょっとして、苦労してる……?」
鈴木 直人:「…わかりました。よろしくお願いいたします……」蚊の鳴くような声で。
鈴木 直人:「その…ヒィ、胃に穴が開きそうです、正直…」
レインボウスネーク:「……分かった。ありがとう、って言うのもおかしいけど。……うん、でも」
GM:一瞬、キミに向けた柔らかいもののように思えた、その声は。
レインボウスネーク:「私もあなたも、戦わずに帰っても、意味はないかもね。……私は、もうすぐこの世界からいなくなる」
レインボウスネーク:「そして、この街も……」
鈴木 直人:「いなく…なる…?」床がぐるぐる回っているような気分で答える。
GM:《神出鬼没》。"レインボウスネーク"の体がグニャリと歪み、手にしたケースを体内に巻き込みながら、エアダクトへと吸い込まれてゆく。
レインボウスネーク:「じゃあね、お兄さん。残り少しの間かもしれないけど、お元気で」
鈴木 直人:「ヒィッ!お化け…!」「あ、エグザイル能力…!」
GM:エアダクトから、反響の酷い声が聞こえて。そのまま、姿を消した。
GM:("レインボウスネーク"は退場しました)
鈴木 直人:ぽつんと一人残される。「…街が…なくなる?なぜ?」「いや、FHの構成員から情報を聞き出せたと考えれば…!?」目がぐるぐるする。
鈴木 直人:「…正直に報告して、怒られないといいな…」依然として強いプレッシャーを感じながら、部屋を出る。

鈴木 直人:”レインボウスネーク” 見逃してくれた/○恐怖
鈴木 直人:取得で以上です!
GM:シーンエンド!

オープニング3


GM:■OP:七原の社にて
GM:シーンプレイヤー:逆瀬川苗、桜城春都
GM:登場:不可

GM:登場侵蝕をお願いします。
桜城 春都:桜城 春都の侵蝕を+9(1d10->9)した。(侵蝕:40->49)
逆瀬川 苗:32+1d10
DoubleCross : (32+1D10) → 32+5[5] → 37


GM:─N市UGN第12支部、すなわち七原鹿島神社。
GM:その社務所に、キミたちは、支部長である真堂啓介の名で呼び出し、あるいは協力要請を受けた……の、だが。
逆瀬川 苗:「ハァ………ハァ…………」
逆瀬川 苗:余りに長い階段を登ったせいか息が軽く上がっている
桜城 春都:「……うん」
桜城 春都:「お姉さん、大丈夫?」
逆瀬川 苗:「ああ、気にせず…問題ありません、はい……」
GM:─そんな風に、息を切らせながら登った石段、その先。何処からか桜の花弁が舞い込む境内で、キミたちを待っていたのは。
南瑠香:「こんにちは、逆瀬川さん、桜城くん。それと……」
GM:第12支部エージェント、南瑠香が。キミたちを迎える言葉を告げると同時に。
南瑠香:「それと……ごめんなさい、お二人をお呼びした支部長なんですが……」
南瑠香:「……調べることと呼ぶ人がいる、すぐ戻る。と言い残して、つい先ほど、その」
南瑠香:「出かけて、しまいまして……」
どどんとふ:「鈴木 直人」がログインしました。
逆瀬川 苗:「ああ……」
桜城 春都:「……うん」「ぼくはRBになってから日が浅いから、わからないんだけど」
桜城 春都:「これって、いつものことなの?」
逆瀬川 苗:「存じてますよ…ええ。崩落戦前から噂はかねて」
逆瀬川 苗:「放蕩なれど腕はたしか…と」
南瑠香:「いつものことと言いますか、いつもはもっと酷いと言いますか……ああいえ、こちらの話、こちらの話」
GM:こほん、と咳ばらいをひとつして。
逆瀬川 苗:「私としては、面倒無く引き継ぎがあれば…はい」
逆瀬川 苗:「へへへ」
南瑠香:「……はい。概要については伝言をお預かりしています。さ、どうぞこちらへ」
逆瀬川 苗:猫背なれど高身長。高い位置から卑屈な笑い声を響かせる
南瑠香:「冷たいお茶も、すぐ用意しますから」
桜城 春都:「わーい!」
GM:にこりと微笑んで、キミたちを社務所へと招き入れる。

GM:─春の風が吹き込む、縁側に近い一室。
南瑠香:「……さて、ではまず」
GM:キミたちの前には、ガラスの椀に注がれた、冷たい緑茶。
GM:口にすれば、それは雑味の少ない、丁寧に入れた氷出し茶であることが分かる…かも、しれない。
逆瀬川 苗:「ああ…美味しいですね。甘いのがあれば更に良いんですが…」
桜城 春都:「おいしい!」
桜城 春都:「おじさんてきにはもうちょっと濃くてもいいかもしれない!」
南瑠香:「ふふ、じゃあ支部長のお帰りを待つ間には、お茶請けもご用意しましょう。味の好みも、その時に。……えっと」
GM:思わず緩みかけた表情を、きりっと正して。
逆瀬川 苗:まだ顔は青い。体力的な部分以外でも弱ってはいるようだ
南瑠香:「……お二人をお呼びした要件ですが。"フィースト"セルリーダー、春日真津人……コードネーム"マゲイロス"の活動を、当支部管轄区域で察知しました」
逆瀬川 苗:「へぇ…」
桜城 春都:「ふぅん……」
逆瀬川 苗:「聞いておりますよ。ええ、純人間主義セル……“フィースト”」
南瑠香:─"マゲイロス"。そして"フィースト"セル。生粋の「人類至上主義者」。
逆瀬川 苗:「レネゲイドビーイングや賢者の石適合者のような存在を排斥しようとしている方ですね。」
南瑠香:「はい。共存、共栄、共助。それがUGNの掲げるモノである以上、彼らの主義は容認できるものではありません」
桜城 春都:「あんまりいい気分のするところじゃないよねー」
逆瀬川 苗:「かつてはこの地区にて黄泉還り案件を幇助したというのは耳にしておりますけど…」
南瑠香:「……そうですね。桜城さんにとっては、まさしく災厄そのものでしょう。そうそう、そう言えばうちの道場にも最近……」
GM:またもや話が脱線しかけている。そういう性分……良く言えば、人と向き合うのが好きな性分なのだろう。
桜城 春都:「すごいなぁ、うん。逆瀬川さんはなんでも知ってるんだね!」
逆瀬川 苗:「ここに来る前にですねぇ、支部の人にそれはもうしこたま読まされて……ああ、もう嫌だなあ…」
逆瀬川 苗:うんざりという表情
逆瀬川 苗:「エージェントっていうのも面倒なんですよ、ええ…はい」
南瑠香:「……ああ。最初に"マゲイロス"と遭遇したのは、第9の支部長、副支部長、それとあの子でしたね、確か」
南瑠香:「とまあ、そういう理由かつ、街に慣れたベテランということで、逆瀬川さんをお呼びしたのだ、と。それは分かるんですが……」
桜城 春都:「ベテラン!」
GM:ううん、と首を捻りながら、視線を桜城さんに。
桜城 春都:「?」こてん、と視線に首を傾げて
南瑠香:「……まさか、「春と言えば桜だろう」なんて理由ではないと、思いたいんですが……」
南瑠香:「……支部長のご指名なんです。桜城さんをお呼びする、というのは」
桜城 春都:「そーなの?」
桜城 春都:「うん。なんかそうみたいだけど……」
南瑠香:「ええ。是非に、と。……特段、12支部(R:うち)と太い繋がりがあるわけでもないはずなんですが……」
逆瀬川 苗:「まぁ、何かしらの意図はあるんでしょうから」
逆瀬川 苗:「特に気にしなくても良いんじゃないですかね…」
桜城 春都:「そうだねー!」
逆瀬川 苗:「そのうち理由は…へへ、分かるようになってるんでしょう。言伝も用意しないんですから」
南瑠香:「……そうですね。察するだけ無駄だぞ、こちらが考えている間にそのずっと先を考えているから、とは黒瀬さんの評ですが」
南瑠香:「と、いうわけで」
桜城 春都:「逆瀬川さんのいうとおり! ごしめいされたからには、おじさんがんばっちゃうよ!」
南瑠香:「はい、期待させていただきますね。……支部長が戻るまで、もうしばらくかかりそうですし」
逆瀬川 苗:「はぁ…」
南瑠香:「おかわりと、何かご用意しましょう。甘いもの、しょっぱいもの、和洋。よりどりみどり、ですよ?」
逆瀬川 苗:「甘いものをください」即決
桜城 春都:「あまいものをください!」
逆瀬川 苗:「今日は5種の更新日だったんで…ちょっと消耗が……」
南瑠香:「はい、では、とびっきりあまぁいものを」
桜城 春都:「逆瀬川さん、つかれてるなら、いまならちょっとやすんでもいいんじゃないかな」
逆瀬川 苗:「そう出来るなら、一番なんですけどねえ…」
GM:盆に手早く椀を回収して、にこやかに応じて席を立つ巫女。
GM:─最前線(フロントライン)であるというのに、どこか暖かで家族的ですらあるとは、この支部を評して誰かが言った言葉だが。
桜城 春都:「ほら、おじさんに甘えてもいいんだよー」身長差があるためソファに膝立ちになって、逆瀬川の頭をなでてやる
GM:キミたちを迎えた巫女の態度は、ある意味、それを体現しているものでもあった。
逆瀬川 苗:「ええ……」
逆瀬川 苗:「じゃあ寝ます……」こいつにプライドというものはない
桜城 春都:「どうぞー!」ソファに座りなおし、膝をぽんぽんとかるく
逆瀬川 苗:ソファに横になると、蚊の羽音並に細い呼吸音と共に睡眠に落ちる
GM:─これも、ある意味、この場所らしい光景ではあった。

逆瀬川 苗:桜城 春都/気の置けない○/威厳無し/ロイス
桜城 春都:かっこいいおねえさん 逆瀬川苗 ○信頼/だいじょうぶ?
GM:シーンエンド!

ミドル1


GM:■ミドル1
GM:全員登場
GM: 
GM:登場侵蝕をお願いします。
桜城 春都:桜城 春都の侵蝕を+6(1d10->6)した。(侵蝕:49->55)
逆瀬川 苗:37+1d10
DoubleCross : (37+1D10) → 37+2[2] → 39

鈴木 直人:37+1D10
DoubleCross : (37+1D10) → 37+9[9] → 46

桜町 彩貴:41+1d10
DoubleCross : (41+1D10) → 41+4[4] → 45

GM: 
GM:─N市UGN第12支部、道場。
GM:社務所の部屋では少し手狭だから、と。先に来ていた2名……逆瀬川苗と桜城春都は、ここで待つよう伝えられて。
GM:ちゃぶ台の上に置かれた通信機器。壁に掛けられた木刀と、その横の液晶パネル。
GM:そんな、ちぐはぐな印象のある、けれど僅かに熱気が……技を磨く者の熱意が残っているようなここで。
GM:支部長が呼ぶという、2名の人員を待っていた。
桜城 春都:(そわそわ)
鈴木 直人:外からヒィ…ヒィ…という今にも消え入りそうな声が聞こえてくる。
鈴木 直人:「だ…第四支部より来ました…”バスタード”と申します…」やっとの思いで、という言葉が似合う姿で、道場入り口に姿を現す。
鈴木 直人:持ち物はカバンと、明らかに不釣り合いなサイズのホルスター。
逆瀬川 苗:「んにゃ……」薄目をあける
逆瀬川 苗:「ああ……こんにちは…すいません、だいぶ眠ったようで……」
逆瀬川 苗:膝から身を起こす
鈴木 直人:「(どういう関係なんだろう…)」
桜城 春都:「大丈夫ですよーお姉さん」
逆瀬川 苗:「どうぞお入りになってください…。第九支部から出向しました逆瀬川と申します」
桜城 春都:「ぼくは“桜戦線(ブロッサムバレット)、さくらぎはるとですよー。うん」
鈴木 直人:「ありがとうございます…ヒィ~ッ」へたり込むように座る。
桜城 春都:「……お兄さん大丈夫ー? うん……」
逆瀬川 苗:「えらく仰々しい得物を…」ホルスターに目を向ける「…用意してきましたね」
鈴木 直人:鞄からペットボトルを出してごくごくと飲みながら。「…ええとその、護身用として…」
逆瀬川 苗:「使った形跡もない」
鈴木 直人:「ヒッ…そ、そうです…戦闘はしたこともありません…」
桜城 春都:「それでそんなおっきいものもってるの?」
逆瀬川 苗:「まあ…。そんなのぶら下げてるなら普通戦いたくありませんからね…。」
逆瀬川 苗:「私も嫌ですね。」
逆瀬川 苗:冷めたお茶をすする
桜城 春都:「ぼくも、じぶんからやりにいこうとはおもわないかなぁ」
鈴木 直人:「そ、そうですよね!戦闘は…痛いのはダメですよね!」挙動不審な動きになりながら。
桜城 春都:「まだもうひとりが来てないし、お兄さんもすこし寝ておく?」ひざぽん
逆瀬川 苗:「ははは…面白い人ですね。」
逆瀬川 苗:「そういう人をわざわざ12支部に送るのはなにかの皮肉なんですかね…?人が悪いなあ…」自分を棚上げしつつ
鈴木 直人:「ヒェ、おかまいなく!寝るときは自分で寝ますから…!」初対面の美少年に膝枕に誘われてバグる。
桜城 春都:「うん。別に取って食べたりはしないのに」まぁいいか、とお茶をすする
桜町 彩貴:──エンジン音。
桜町 彩貴:それは、深夜に走り回る暴走族のような爆音でこそなかったが、
桜町 彩貴:それでも十分に道場の内から聞き取れるだけの出力ではあった。
桜町 彩貴:支部員の鍛錬にも用いられるという石段を、ただの一息に駆け上がった車両の咆哮であった。
逆瀬川 苗:「ええ………」
桜町 彩貴:急傾斜をジャンプ台の代わりに跳ね上がった赤色の車体は、着地後、ざあぁとドリフト気味に減速して、
逆瀬川 苗:反射的に弓に手が伸びる
桜町 彩貴:「お待たせしました!」
桜町 彩貴:と、バイクから降りた少女は、ヘルメットを外しながら一礼する。
桜城 春都:「うん……?」腕に弓を。もう片手に木芽の矢を
逆瀬川 苗:「……若さの発露……?」
鈴木 直人:「ヒィッ」反射的に身を屈め、そののち声を聴いてこわごわと顔を上げる。
逆瀬川 苗:「…あの」
逆瀬川 苗:「石段…バイクで登る所じゃあ、無いと思うんですよね…」
桜町 彩貴:ヘルメットをハンドルに吊して、乱れた髪に指を通して整え、学生服の襟を正し、
逆瀬川 苗:弱々しい注意
桜町 彩貴:「おそくなってごめんなさい。連絡をいただいた時、少し離れたところにいましたの」
桜城 春都:「……行動と口調が乖離しすぎてて、ちょっとぼくあたまいたくなってきた
桜町 彩貴:「桜町 彩貴、イリーガル登録のコードネームは〝レディー・レッド〟、お招きに預かりまして参りました!」
桜町 彩貴:縁側で靴を脱いで揃えて道場に上がり、
逆瀬川 苗:「アナーキーだなあ…」
桜城 春都:「……穴あき?」
桜町 彩貴:「私の『レッドエンプレス』なら、出来ないことじゃないですから!」と胸を張る
逆瀬川 苗:「概ね正解…」
鈴木 直人:「ふ…不良…?」
逆瀬川 苗:「誰か生活指導をしたほうが良いかと…。まあ、担当地区の人がやったほうが良いですね…」
逆瀬川 苗:茶をすする
桜城 春都:「……」
鈴木 直人:「あ、私第四支部より参りました”バスタード”鈴木直人と申します」慇懃に頭を下げる。
桜城 春都:「うん。ぼくは“桜戦線(ブロッサムバレット)”、さくらぎはるとだよー」きにしないことにした
逆瀬川 苗:「担当の人、今は席を外しているので今暫くお待ちを…。私は第九支部から出向した逆瀬川と言います」
桜町 彩貴:「鈴木さんに、桜城さんに、逆瀬川さんですね。ご一緒のお仕事ということでしたけれど、どういう内容かしら?」
桜城 春都:逆瀬川さんの方を見る
逆瀬川 苗:「私が説明?ええ…」
逆瀬川 苗:「担当者のほうが本当は良いんですけど…ええ、へへ」
鈴木 直人:助けを求めるような目で逆瀬川さんを見る。
逆瀬川 苗:「ええと」
逆瀬川 苗:しどろもどろ
逆瀬川 苗:「FHセルの………“フィースト”?というところが、12地区で活動を確認されてまして」
桜城 春都:「がんばれ、がんばれ」桜の花びらでつくったぼんぼんがいつのまにか両手に
桜町 彩貴:「FH……いつもの〝悪い〟ひと達ね……」眉の両端がきゅっと下がる
逆瀬川 苗:「しかも確認されたのが、セルリーダー“マゲイロス”……ええと、以前に12地区での活動も確認された人で…」
逆瀬川 苗:「その調査人員として我々が呼ばれたと…はい。そうだっけ?そういうことですね……」
逆瀬川 苗:「へへへ」
鈴木 直人:「マ、マゲイロス…!」支部長から渡されたリストに「危険度:極高」として名前があったのを思い出す。
真堂啓介:「うむ。理解してくれていて助かる。いやあ、説明の手間が省けたのも有難い」
逆瀬川 苗:「えええ……」
GM:そんな、何処か気の抜けたような声。
桜町 彩貴:「分かりました。足の速い噂に追いつくのは得意分野で──あら」
桜城 春都:「うん?」
逆瀬川 苗:「私より担当の人が説明したほうがいいでしょう…。真堂支部長…」
逆瀬川 苗:「頼みますよ…」
GM:道場入り口に、和装の男がひとり。腰に剣を提げているわけでも、身に寸鉄のひとつも帯びているわけではないけれど。
真堂啓介:「いや、すまん。呼んだふたりの方が先に来ているとは。やはり寄り道はいかんなあ」
GM:そう笑いながら、キミたちのところへ歩み寄り、どかりと座り込んで。手に持った紙袋……石段の下にある、和菓子屋の菓子折りを置いて。
桜城 春都:「あまいもののにおいがするよ! うん!」
真堂啓介:「ぎんつばだ。美味いぞ。……さて、では」
GM:菓子折りを雑に開いて、キミたちの中心にそっと差し出しながら。
逆瀬川 苗:遠慮無く手をのばす
真堂啓介:「俺が、支部長の真堂だ。まずは集まってくれたこと、感謝する。……用件は、今、逆瀬川くんが言った通りだが」
鈴木 直人:「お、お世話になっております!」「第四支部より参りました”バスタード”鈴木直人と申します!」突然の偉い人のエントリーに半ばパニック。
真堂啓介:「ひとつふたつ、確認したいことがある。……まず、鈴木くん」
桜町 彩貴:「初めまして、イリーガルの桜町 彩貴です」道場の床に正座して深く頭を下げる
鈴木 直人:「ヒィッ…は、はい!」
桜城 春都:「わぁい!」まず1つ手を伸ばして
GM:パニックに陥った青年に、礼儀正しく挨拶をする少女に、律義に頷き返してから。
真堂啓介:「君が第四支部の任務で遭遇したFHイリーガルは、"レインボウスネーク"だった。間違いないかね」
鈴木 直人:「は、はい…事前に渡された資料から鑑みますと、該当するのは"レインボウスネーク"しかいないかと…」
真堂啓介:「そうか。……では、次に桜町くん」
GM:青年から少女へと、視線を移して。
真堂啓介:「君には、水城美香という友人がいる。これも、間違いはないか」
桜町 彩貴:「!」
桜町 彩貴:「なんでそれを──いえ、UGNですものね。それくらい知っててもおかしくないんでした」何故と問おうとした自分の口を手で塞いで
桜町 彩貴:「はい、確かに美香は友達のひとりです。……彼女が、何かをしたんですか?」
真堂啓介:「した、というのは正しくもあり、間違いでもあるな」
GM:そう言ってから、一枚の書面を、菓子折りの箱の上に重ねる。そこに、記されているのは。
真堂啓介:「FHイリーガル"レインボウスネーク"。その本名を、水城美香という」
桜町 彩貴:「────────」
桜町 彩貴:少しの沈黙の後に
GM:残された毛髪、声紋、背格好、活動履歴。それらから分析した結果が、データとして記載されている。
桜町 彩貴:「……えっ?」何を言われたか分からない、というような顔をした。
逆瀬川 苗:「ああ~」という表情
真堂啓介:「……まあ、こういう場合。繋がりのある人間を関わらせるのは悪手、とされることもあるが」
鈴木 直人:「あ、あの”レインボウスネーク”が…?」目の前で異能とともに消えたFHのオーヴァードが、ごく普通の少女だと信じられない様子で。
桜城 春都:「うん……続けて?」
真堂啓介:「……構わんかね?」
GM:視線を、じっと桜町さんに据えたまま。
桜町 彩貴:「……………………」
桜町 彩貴:こくん、と一度頷く。
GM:うむ。と小さく頷きを返して。
真堂啓介:「彼女の経歴については、後程。……一応、確認しておきたい」
真堂啓介:「君はイリーガルだ。依頼を受ける立場であって、組織としての命令に従う者ではない」
真堂啓介:「故に、ここで降りることも出来る」
真堂啓介:「UGN(R:おれたち)は、君に強制はしない。……ああ、これも酷な話だというのは重々承知してはいるが」
真堂啓介:「ここで、選んでほしい。手を伸ばすか、忘れるか」
桜町 彩貴:「……ひどい方だわ。何も教えないうちに選べだなんて」唇をとがらせ、拗ねたような口ぶりをする。
桜町 彩貴:「美香が何をしたのか、何をしようとしてるのか。私はまだ、何も知らないわ」
桜町 彩貴:「彼女が〝よくないこと〟をしようとしてるなら──私も不良だもの。タンデムシートに乗せて連れていってあげる」
桜町 彩貴:「けど、〝わるいこと〟をしようとしてるなら……それは駄目よ、絶対に駄目」
桜町 彩貴:正座していた足を崩して、不慣れらしき胡座に変えて、
桜町 彩貴:「まずは教えてちょうだい。そうじゃないと、私も知ってることは教えてあげないわ」
桜町 彩貴:「昨日の夜、美香が私に何を言ったかなんて絶対に教えてあげない」
桜町 彩貴:と、〝昨日彼女に会ったのだ〟と伝えながら。
真堂啓介:「では、取引成立だ。……必ず連れ戻せると、確約することは勿論出来んが……」
真堂啓介:「あらゆる手を尽くす。終わらせるまでの間も、終わった後も。それだけは約束しよう」
真堂啓介:「……さて、ここまでで。第9支部随一のベテラン、そして"レインボウスネーク"水城美香に関わる者。3人を呼び寄せた理由は分かってもらえたと思う」
GM:そして、残る一人に、視線を向けて。
真堂啓介:「……時に、桜城くん」
桜城 春都:「うん? なにかな
真堂啓介:「"桜の主"という古木を、知っているかね」
GM:齢50の"少年"に問いかけた言葉は。
GM:桜町彩貴、キミにとっても、馴染みのある存在の名だった。
桜城 春都:「うん、知ってるよ。といっても、そういう樹がいるってことくらいだけど」
桜城 春都:「『彼』がどうかしたんですか?」
真堂啓介:「……なるほど、いる、か。そして彼、と。うむ、桜城くんから見ると、そういうことになるのだなあ」
GM:小さく喉を鳴らして、ほんの一時笑ってから。
真堂啓介:「やはり、君を呼んで正解だった。……あの木は、"桜の主"はな」
真堂啓介:「君の仲間、その「なりかけ」だ」
GM:さらりと、聞き逃せない言葉を口にした。
桜城 春都:「……なりかけか。うん」
桜城 春都:「……この場で言うってことは、誕生を祝う流れじゃなさそうだね」
桜城 春都:「うん、そりゃあ、ぼくがよばれるわけだ」
桜城 春都:「おっと、桜町さんと同じ質問は必要ないよ」「ぼくもイリーガルではあるけど、最初からやるきでここにいるんだから。うん」
真堂啓介:「……そうか。いや、気を遣わせた。第六の御老体といい、やはり年の功にはまだまだ勝てん」
GM:再び、小さく笑って。
真堂啓介:「では、すまんが皆。……頼む」
GM:そう言って、キミたちに頭を下げた。
逆瀬川 苗:「はい、はい。…そういう柄じゃないと思うんですが…まあ。任務ですので。」
桜城 春都:「ふふーん、おじさんにまかせてね!」
逆瀬川 苗:「任務に当たらせてもらいます。へえh」
鈴木 直人:「う…」今すぐにでも降りたいが、立場的にも雰囲気的にも明らかに無理であることが伝わってくる。「う…承りました」
桜町 彩貴:──彼女の悪いところだ。大事なことを伏せて、話すのを先延ばしにする。
桜町 彩貴:〝育ち〟という外付けのパーツで緩和されていても、生来気が短い自分には、それが許せない。
桜町 彩貴:「大急ぎで見つけて、捕まえるわ」
桜町 彩貴:「……美香の口からはっきり説明させないと、気がすまないんだから!」

桜城 春都:穴あき……? 桜町彩貴 ○興味/不安 で取得!
鈴木 直人:桜町 彩貴 同情○/不良? で取得します。
桜町 彩貴:ロイスは……いちど保留!
逆瀬川 苗:桜町彩貴 共感○/危険
逆瀬川 苗:鈴木直人 共感○/憐憫 で取得
GM:シーンエンド!

GM:次シーン…の前に、リサーチ項目を提示します。今回はメイン1つ、サブひとつ。

GM:■メイントピック
GM:使用技能:<情報:UGN>、<情報:噂話>、<情報:裏社会>、<知識:レネゲイド>
GM:目標値:9
GM:プライズ:0/6
GM:最大達成値:20
GM:シーン数:0/6

GM:■サブトピック:"レインボウスネーク"水城美香
GM:使用技能:<情報:UGN>、<情報:噂話>、<情報:裏社会>、<知識:レネゲイド>
GM:目標値:6
GM:プライズ:0/2
GM:最大達成値:10

ミドル2


GM:■ミドル2
GM:全員登場

GM:登場侵蝕をお願いします。
鈴木 直人:46+1D10
DoubleCross : (46+1D10) → 46+2[2] → 48

桜町 彩貴:45+1d10
DoubleCross : (45+1D10) → 45+6[6] → 51

桜城 春都:桜城 春都の侵蝕を+8(1d10->8)した。(侵蝕:55->63)
桜城 春都:さっきから登場侵蝕気合い入りすぎでは・・・?
逆瀬川 苗:39+1d10
DoubleCross : (39+1D10) → 39+8[8] → 47

GM:ダイスが荒ぶっておる……。

GM:では、まず判定から!その後情報を開示して、トリガーが引かれれば対応するシーン、引っ掛からなければ情報共有ロールをして次、となります。
GM:メインかサブ、どちらを叩くか宣言して判定をお願いします!
逆瀬川 苗:じゃあメインやるか…
桜城 春都:メインいきますかー
逆瀬川 苗:UGNコネを使用して判定します
鈴木 直人:サブに行こうと考えてます。
逆瀬川 苗:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 9[3,4,4,7,8,9]+1 → 10

桜町 彩貴:他の人の出目次第かなぁ
桜城 春都:コネ:UGN幹部を使用して、情報:UGNで
桜町 彩貴:マイナーでヴィークルに乗って大丈夫ならダイス数がそこそこになるけど、どうでしょうGM
桜城 春都:5dx+2
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 9[3,4,6,9,9]+2 → 11

鈴木 直人:UGNのコネ使います。
鈴木 直人:7DX+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 9[1,4,7,7,8,8,9]+1 → 10

GM:データ的には問題ないですぜ。マイナー・メジャー一回ずつというのはリサーチでも同じゆえ。
GM:<マイナーでヴィークル搭乗
桜町 彩貴:ならばありがたく
桜町 彩貴:えーと、サブは達成か。メイン行きます
桜町 彩貴:マイナーでフォールンヴィークル搭乗。コネ:情報屋を利用して情報:裏社会
桜町 彩貴:5dx+1>=6
DoubleCross : (5R10+1[10]>=6) → 9[1,1,2,8,9]+1 → 10 → 成功

GM:メイン11、サブ10かな。財産点上乗せとかありますか!
逆瀬川 苗:特に無いです
鈴木 直人:サブはなし!
桜町 彩貴:足りない! 無し!
GM:桜城くんは財産なしですね。では!
桜城 春都:そんなものはない

GM:■メイントピック
GM:プライズポイント2:
GM:"桜の主"はEXレネゲイドからレネゲイドビーイングへと"進化"する途上の存在だ。
GM:永い間市民に愛された老木は、想いを受け止める器となり、覚醒の時を待っている。
GM:しかし、未だ確固たる意志を持つには遠く、覚醒に至るには何かしらの外的要因が必要となるだろう。

GM:■サブトピック:"レインボウスネーク"水城美香
GM:プライズポイント1
GM:N市から引っ越して1年後、家族と共に海外へと転居。
GM:更に1年後、現在から見て1年前、レネゲイド事件に巻き込まれ家族を失った。
GM:その際、自身はオーヴァードとなり、FHの接触を受けイリーガルとして活動している。

GM:プライズポイント2
GM:"レインボウスネーク"水城美香は、変装・潜入に長けたFHイリーガルだ。(《擬態の仮面》による)
GM:本人の戦闘能力は、決して高いものではないが、他者に自らの力を与えることができる。(《融合》を取得している)
GM:"フィースト"セルメンバーではないが、"マゲイロス"と接触。その指示の下、αトランスを確保した。
GM: 
GM:以上。そして各位、DP2点!衝動判定後の侵蝕調整、またはバックトラック前の調整に使えます。
GM:Q.DPって?
GM:A.SSSC(簡易シナクラ)の選択ルール。「リサーチ判定の達成値の10の位」と同じ点数がPC全員に与えられます。
GM:  使い道は2つ。
GM:  1.衝動判定とラウンド1セットアップの間に、オートアクションで「1点につき侵蝕を2点上昇させる」
GM:  2.バックトラック直前(Eロイスによる低下の直後)、「1点につき侵蝕を1点減少させる」

真堂啓介:「さて、まず"桜の主"についてだが」
GM:手土産のぎんつば、その自分の分を口に放り込み、冷たい茶でそれを流してから、ゆったりと口を開く。
真堂啓介:「3年前を最後に花を咲かせていない桜の老木、というのは街で広く知られているところだ。実際は……」
真堂啓介:「土地が良いのか悪いのか、あるいは……誰かがそう願ったからか。レネゲイドビーイングに「なりかけて」いる、といったところかな」
桜城 春都:「本当にぼくのなりかけなんだねぇ」
真堂啓介:「まさに、な。ただ、今のところ、明確な意志を示したという記録はない」
真堂啓介:「どこぞの島には、姿は樹のまま目覚めた桜の樹もあるらしいがね」
桜城 春都:「ぼくが特例なのか、その子が特例なのか」「うん、それは今は関係ないかな」
逆瀬川 苗:「桜なんてのは、人の思いを集めるための焦点として使いやすい存在ですからね…。」
逆瀬川 苗:「何しろ日本の歴史に組み込まれてますから…この時期に必ず注目される」
鈴木 直人:「(そんなによくあることなのか…)」おどおどした表情で聞いている。
真堂啓介:「逆瀬川くんは、あれかね。桜の樹の下には死体が埋まっている、という類の話を好む側か」
桜城 春都:「『桜』と付く地名は昔死刑場や死体置き場だった、っていうはなし?」
真堂啓介:「"桜の主"がある……いる公園は、城址公園と言ってな。文字通り、この街が「藩」だった頃の城跡だ」
桜町 彩貴:「随分昔のことなのね……この街の郷土史はあまり知らないけれど」
真堂啓介:「だとすれば、桜城くんの言うような場所だったのかもしれんなあ、あそこは」
逆瀬川 苗:「まあ…事実としてですね。」
逆瀬川 苗:「単純な話ですよ。桜は人の目を惹く。そういうことです」
桜城 春都:「よくもわるくも、ね」
桜町 彩貴:「昔からそこに〝居た〟樹が、今になって変化を始めた──それが、美香達のせいだって言うの?」
鈴木 直人:「…あ!αトランス…!」
真堂啓介:「そう。かつてオーヴァードは、ヒトだけが「なる」ものだった。しかし」
真堂啓介:「レネゲイドビーイングに……すなわち、この世の神羅万象全てに効果が「無い」とは言い切れん」
鈴木 直人:「もし”レインボウスネーク”が持ち出したあれが桜の樹にも効果を及ぼすなら…」
桜城 春都:「人工的に、彼をレネゲイドイーイングにすることもできるかも、か」
真堂啓介:「おそらくは、な。その辺りの詳しい理屈は、終わった後、日馬くんにでも訪ねてみるといい。……さて、そうなると」
真堂啓介:「考えるべきは、"レインボウスネーク"が「何をするか」でなく。「何故、それをするか」だ。……彼女自身、戦闘に向いた能力というわけではないようだが」
GM:資料を一枚めくると、そこには。ここ1年ほどの、"レインボウスネーク"によると思われる事件が記されている。
GM:潜入。暗殺。他のエージェントに力を与えたことによる、大規模な市街地の破壊行為。
真堂啓介:「……力は使い様、ということかな。1年足らずで、色々あったようだ」
真堂啓介:「やったのか、やらされたのか。そこは、分からんがね」
鈴木 直人:「ヒィ~ッ…」改めて心底恐怖する顔。
逆瀬川 苗:「他者を模倣出来るというのは…基本的にそれだけで脅威ですよ…」
逆瀬川 苗:「こちらは組織力で戦ってるのに…へへへ。それに対する天敵ですから…」
桜町 彩貴:「…………」資料に目を通し、口を噤む。
桜町 彩貴:一年前──何が有ったのか詳細は記されていない。けれども簡潔な表記だけで、想像するには十分だ。
桜城 春都:「うん」「大丈夫? 桜町さん」
桜町 彩貴:「……駄目よ、美香」
桜町 彩貴:「やってもいいことと、絶対に駄目なことがあるのよ……」
桜町 彩貴:「……………………」
桜町 彩貴:「…………はっ。えっ、あっ、ごめんなさい、何かしら?」だいぶ遅れてのリアクション。
桜城 春都:「うん、そういうとこ」「友達が実は悪い人と一緒のところにいたって」
桜城 春都:「あまり、たのしいことじゃないでしょ?」
桜町 彩貴:「……楽しいとか、楽しくないとかじゃないわ」
桜町 彩貴:「悲しいの」
桜町 彩貴:「私の友達が、誰かの命を奪ったの。……すごく、すごく悲しいのよ」
桜城 春都:「うん……そうか」
桜城 春都:「ぼくには完全に理解はできない感覚だけど」「ちゃんと、吐き出しておいたほうがいいよ」
桜城 春都:「樹《ぼく》に寄りかかって寝たって」「うん、まだきっとそれが許される時間だとおもうから」
真堂啓介:「……少し、休むかね。かつての"桜の主"ほどではないが、うちの庭の桜も、そりゃあ見事なものでなあ」
真堂啓介:「まあ、それでも、桜城くんには劣るだろうが。……南くんに、暖かいものを用意するよう伝えてくる」
GM:そう言って、資料はそのままに。支部長は足音を立てず、道場から立ち去る。
GM:どことなく重い空気が、板張りの道場に冷たく漂っていた。

鈴木 直人:ロイスはいったん保留、購入がボデマ!
桜城 春都:ロイスはー、保留!
桜町 彩貴:ロイスは次シーンで纏めて取る……購入は戦闘用きぐるみ、目標値14!
逆瀬川 苗:ロイス保留
逆瀬川 苗:何買うかね
鈴木 直人:5DX+1>=12
DoubleCross : (5R10+1[10]>=12) → 10[2,3,4,6,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

鈴木 直人:よしよし。
桜町 彩貴:2dx+2>=14
DoubleCross : (2R10+2[10]>=14) → 7[1,7]+2 → 9 → 失敗

桜町 彩貴:財産でも届かない……以上!
逆瀬川 苗:じゃあブルゲ
逆瀬川 苗:4dx+2
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 9[3,5,5,9]+2 → 11

逆瀬川 苗:もったいないので以上
桜城 春都:購入はシューターも考えたけど、ぼでまかな
桜城 春都:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 7[1,3,7]+1 → 8

桜城 春都:いじょう!
GM:シーンエンド!

ミドル3


GM:■ミドル3
GM:全員登場
GM: 
桜城 春都:桜城 春都の侵蝕を+1(1d10->1)した。(侵蝕:63->64)
鈴木 直人:48+1D10
DoubleCross : (48+1D10) → 48+2[2] → 50

桜町 彩貴:51+1d10
DoubleCross : (51+1D10) → 51+8[8] → 59

逆瀬川 苗:47+1d10
DoubleCross : (47+1D10) → 47+4[4] → 51

GM: 
GM:では、残るはメインのリサーチ!現在、プライズは2/6!
GM:達成値上限20なので、あと2シーンはかかります。財産点のご利用は計画的に!
鈴木 直人:UGNのコネ入れて判定します!
桜城 春都:UGNのコネつかって判定!
鈴木 直人:7DX+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 10[2,2,3,5,7,7,10]+4[4]+1 → 15

桜町 彩貴:さっきと同じ、ヴィークル搭乗コネ使用で裏社会!
桜町 彩貴:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[2,6,8,8,10]+9[9]+1 → 20

逆瀬川 苗:同じくコネで判定
桜町 彩貴:きっかり
桜城 春都:5dx+2
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 10[2,4,5,9,10]+10[10]+6[6]+2 → 28

逆瀬川 苗:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[3,4,4,5,6,10]+7[7]+1 → 18

逆瀬川 苗:高いなあ
鈴木 直人:みんな回った!
GM:みんなすごい……。ではプライズが5/6まで溜まり、更にDPは各位2点!
逆瀬川 苗:まあここで3稼げるなら次はゴールですね
桜城 春都:わあい
GM:今回は好きに買い物ができるね!というわけで!

GM:プライズポイント4:
GM:"桜の主"が強制的に覚醒させられた場合、同時にジャーム化する可能性が高い。
GM:通常、レネゲイドに覚醒した際にジャーム化する確率は、ヒトであれば50%ほど。さらに、その殆どはそのまま死亡する。
GM:今回の場合、80%以上と見積もられているが、これを更に引き上げる方法が存在する。
GM:─覚醒の際、既にオーヴァードとなった者が文字通り"桜の主"と一体になり、意図的に暴走させることだ。

GM:─七原鹿島神社、社務所、縁側。
GM:春の午後。日差しは暖かく、柔らかい。
GM:キミたちをここに案内し、急須と湯呑、そして茶菓子を置いていった南曰く。
GM:─ええ。支部長、よくここでお昼寝してるんです。たまに大きな猫が一緒に寝てたりもしますけれど。
GM:─お酒を呑み歩いているより、居場所が分かる分、だいぶマシではあるんですけど……はあ、もう……。
GM:などと、愚痴っていたりもした。
GM:ともあれ。支部長ならずとも、のんびり昼寝といきたくなる場所ではあるのだが……。
逆瀬川 苗:「ああ、ゆっくりしていて良いですね…お茶もお菓子も美味しい」
逆瀬川 苗:「本当ならばこの後は帰って眠るだけが良いんですが…」
鈴木 直人:ぶるぶる震えながらお茶ばかり飲んでいる。明らかにお菓子が喉を通っていないのだ!
桜城 春都:「それがそうもいかないんですよねぇ」お茶菓子ぱくり
逆瀬川 苗:「…出揃った情報で言うならば、桜を始終警戒しておくといいわけですね。」
逆瀬川 苗:「そうすれば、向こうから勝手に寄ってくるでしょう。」
桜城 春都:「わかりやすくていいですね、うん」
桜町 彩貴:「……でも、美香は悪い子だけど、ばかな子じゃないわ」
逆瀬川 苗:「ええ、はい…ああ、ええと貴方の友人を愚弄したわけじゃなくてですね…」しどろもどろ
桜町 彩貴:「大丈夫、分かってますから」
逆瀬川 苗:「はい…」ほっとした顔
桜町 彩貴:「……けど、本当よ。ばかな事をしてるとは思うけど、ばかな子じゃないもの」
逆瀬川 苗:「…ええと。無論、バレてるくらいは認識してるでしょうから…」
桜町 彩貴:「待ち伏せてるって分かるようなことをしたら、何かはしかけてくると思う」
桜町 彩貴:「だって、私達は守らなきゃいけないものが沢山あるんだもの。けど」
桜町 彩貴:「……もう、美香には何も無いわ」
鈴木 直人:「自暴自棄というものでしょうか…」
鈴木 直人:「実際、交戦の際も『自分も街もなくなる』と口走っていましたし…」交戦してないけど。
桜町 彩貴:「……ええ」
桜町 彩貴:「私にも言ってました。死なせたくないから、この街から離れろって」
桜町 彩貴:「街に居たら巻き込まれる、それくらいのことをするつもりなんだわ……」
逆瀬川 苗:「なにか弱みを握られているとかは考えられますか?」
桜町 彩貴:「分かりません。……けど、違うと思います」
桜町 彩貴:「そういう大事なものを全部失くしてしまったから、美香は……」
逆瀬川 苗:「成程」
逆瀬川 苗:「…まあ、それは違うんですけど…」
桜町 彩貴:「……でも、だからってそれが、悪いことをしていい理由にはならないわ」
桜町 彩貴:「私、知ってるもの。この街にはたくさんのひとが住んでるって」
桜町 彩貴:「……そのひと達の中には、四年前を切っ掛けに、本当にたくさんのものを失ってしまったひともいるって」
逆瀬川 苗:「……」
桜城 春都:「……うん」
逆瀬川 苗:「…桜町さん。水城さんは、大事なものを全ては失ってないですよ」
桜町 彩貴:「ええ」
桜町 彩貴:──案外にその返事は軽やかで、
逆瀬川 苗:「ふえ?」意外そうな声色
桜町 彩貴:にっこりと、品が悪くならない程度の笑み。
桜町 彩貴:「私がいます」
桜町 彩貴:「……でしょ?」
逆瀬川 苗:「……ははは、先を取ったつもりが」
桜城 春都:「うん」「おもったより大丈夫そうだ」
逆瀬川 苗:「まあ、そういうことですね。態々貴方に言葉を伝えたということはそういうことでしょう」
桜町 彩貴:「お気遣いありがとう。逆瀬川さん、優しいひとなんですね」
桜城 春都:「桜町さんはいいこだなー」なでこなでこ
逆瀬川 苗:「いやあ…。」
桜町 彩貴:「……そんな風に気を遣われてしまったら、へこんでばっかりもいられません」
桜町 彩貴:ひゅっ、と首を傾けて撫でる手から逃れながら
桜城 春都:「あうっ」
逆瀬川 苗:「一人だと思い違う人は余り楽しくないので…」
逆瀬川 苗:「ともかく、そういうことですね。貴方がいるのにはたいへん意味があります」
鈴木 直人:「…わ」「私は…自分や他人の生命を奪わなければならないような状況になること自体が本人にとって強い負担だと思うんですよ」
鈴木 直人:「桜町さんなら…”レインボウスネーク”を正常なほうに持っていけるんじゃないかな…と…思います…」どんどんトーンダウンしつつも
桜町 彩貴:「……はい。出来るかは分からないけど、きっとそれが私のするべきことだと思います」
桜町 彩貴:そこでまた、笑顔が陰り
桜町 彩貴:「でも……それで美香のしたことが、なくなる訳じゃないんです」
桜町 彩貴:「美香を助けたい、それは本当だけど……」
逆瀬川 苗:「そうですね」
桜町 彩貴:「美香のせいで悲しい想いをしたひと達は……それで、いいのかな……って」
桜町 彩貴:「〝そこを越えたらもう、謝っても許してもらえない〟って線が、あって」
桜町 彩貴:「それが〝よくないこと〟と〝わるいこと〟の境目だと……私は、そう思ってます」
逆瀬川 苗:冷めたお茶をすする
逆瀬川 苗:「明瞭な視点をお持ちで」
桜城 春都:お茶菓子を一口。あまり自分に積極的に口を出せる話題ではなさそうだ。
逆瀬川 苗:「じゃあ、悪いことをしたんでしょうね、水城さんは。」
逆瀬川 苗:「でも…じゃあ、貴方は悪いことをした水城さんは、その悪いことを永遠に引きずるわけですが」
逆瀬川 苗:「それを無くす方法って、知っていますか?」
桜町 彩貴:首を振り「無かったことには出来ないわ。……だから、わるいことをしたらいけないのよ」
逆瀬川 苗:「ええ、はい。そのとおりですね」
逆瀬川 苗:「では、水城さんはそういう極悪人なので、放っておくということは?」
桜町 彩貴:「いいえ、それももちろん」
逆瀬川 苗:「はい。」
桜町 彩貴:「〝わるいこと〟だわ」
逆瀬川 苗:「…やることは変わりませんね、へへへ」
鈴木 直人:「悪いことからそれから逃げるためにさらに悪いことを重ねるようなことは…より悪いと」
桜町 彩貴:「友達のひとりとして、美香は止めます。……そこだけは迷いません、安心してくださいな」
逆瀬川 苗:「はい。それはもう、大丈夫だと思います。」
桜城 春都:「うん。やっぱりすごいなぁ、逆瀬川さんも、桜町さんも」
逆瀬川 苗:「やるべきことは変わりません。迷っているということは、その問題が自分ではなく水城さんの問題だからだと思います」
逆瀬川 苗:「ですから…。解決をしたいならば、本人に話を聞かないと進みません。」
逆瀬川 苗:「本人の意志で決めて、行動しないと…へへへ。私達に出来ることは、無いのでね…」
鈴木 直人:「そうですね。”レインボウスネーク”を止められるのは…きっと桜町さんだけです」
桜城 春都:冷めたお茶を飲み干して、指先から枝を伸ばして庭の石を弄ぶ。
桜城 春都:──せっかく前を向いて、元気に進もうとしているのだ。
桜城 春都:古来より、他の種とくらべても人とのつながりが深い吉野桜のRB.いくら日が浅いと言っても、人の機微がわからないわけではない。
桜城 春都:この怒りは、この場で見せるわけにはいかない。
桜城 春都:どれだけいいものといっても、与え過ぎれば根を腐らせるもの。何の理由があれ、自分の同類になりかけの彼を弄ぶことは許せない。
桜城 春都:弄んでいた石が、枝に包まれて握りつぶされる。
桜城 春都:「……うん。そうだね」「止めに行こう、皆で」

鈴木 直人:ロイスは 逆瀬川 苗/敬意○/劣等感で取得!
鈴木 直人:購入は照準機チャレンジ。
鈴木 直人:手配師を使います。
鈴木 直人:8DX+1>=15
DoubleCross : (8R10+1[10]>=15) → 8[1,1,2,2,2,3,6,8]+1 → 9 → 失敗

鈴木 直人:財産6点使って成功にします。
桜城 春都:ロイスは保留。購入はボデマちゃれんじ
桜城 春都:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 8[3,5,8]+1 → 9

桜町 彩貴:逆瀬川 苗 ○やさしいひと/だらしないひと
桜城 春都:以上
桜町 彩貴:鈴木 直人 ○やさしいひと/倒れそうなひと
桜町 彩貴:桜城 春都 ○やさしいひと/女の子の髪に勝手に触ろうとするのはよくないわ
逆瀬川 苗:ロイスは保留。
桜町 彩貴:購入は変わらず戦闘用きぐるみ目標14、ヴィークル搭乗を前のシーンで使ってなかったから使って挑戦
逆瀬川 苗:じゃあきぐるみ狙いましょう
逆瀬川 苗:4dx+2
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 6[1,2,3,6]+2 → 8

桜町 彩貴:3dx+2>=14
DoubleCross : (3R10+2[10]>=14) → 8[1,5,8]+2 → 10 → 失敗

桜町 彩貴:かえなかったわ……
逆瀬川 苗:財産6使って成功
逆瀬川 苗:あげます
桜町 彩貴:ありがとう! 装備して行動値2になり装甲12! 以上!
GM:シーンエンド!

ミドル4


GM:■ミドル4
GM:全員登場

桜城 春都:桜城 春都の侵蝕を+3(1d10->3)した。(侵蝕:64->67)
逆瀬川 苗:51+1d10
DoubleCross : (51+1D10) → 51+10[10] → 61

桜町 彩貴:1d10+59
DoubleCross : (1D10+59) → 2[2]+59 → 61

鈴木 直人:50+1D10
DoubleCross : (50+1D10) → 50+2[2] → 52


GM:では、まず最初に最後のリサーチから!あとプライズ1点!
鈴木 直人:素振り!
鈴木 直人:5DX+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 8[2,6,8,8,8]+1 → 9

桜町 彩貴:達成!
桜城 春都:達成!
逆瀬川 苗:達成じゃー
鈴木 直人:やったね!
GM:OK!では!

GM:プライズポイント6:
GM:"レインボウスネーク"水城美香の目的は「"桜の主"が咲く景色を再び見る」ことだ。
GM:暴走した"桜の主"は、満開の花を咲かせ、そして枯れることだろう。
GM:─最期に、レネゲイドウィルスに感染した花粉を、市内全域に撒き散らしながら。
GM:その場合、市内のオーヴァードには侵蝕の急激な上昇が、非オーヴァードには強制的な覚醒が起こる。
GM:大量のジャームとそれ以上の死者、そして二度と日常には戻らぬ街。
GM:後に残るのは、それだけだ。そして。
GM:それこそが、"マゲイロス"の目論見である。

GM:─N市某所、通称「城址公園」。
GM:"桜の主"はその最奥に、ぽつんと立っている。
GM:ゆえに、そこへ至るためには、公園の中……満開の桜並木の中を通る必要がある、のだが。
GM:君たちが、一歩踏み入れたその時─。
桜の主:─《声なき声》─

GM:─次に戻ってくるのは、いつ?
GM:少女が、問いかける。
GM:─分からない。でも、ひょっとしたら
GM:─3年くらい経ったら、ひょっこり戻ってきてるかもね。その時は、必ず
GM:─必ず、報せるから
GM:もう一人の少女が、応える。
GM:─分かった、待ってるから
GM:─ね
GM:─朝が来るまで、ここでお話ししましょ?

GM:少女たちの顔は、判然としない。けれど、誰がそこにいるのか、理解できる者もいるだろう。
GM:そして、この光景が、誰の記憶かも。そう、これは。
GM:桜の主が、とある夜。最後に花を咲かせた春に「見て」いた光景だ。

GM:……そんな風景を、キミたち4人は幻視した。
逆瀬川 苗:「さて…」
逆瀬川 苗:「行きましょうかね……」
桜城 春都:「うん」
逆瀬川 苗:弓はいつでも準備している。故あらばいつでも即応出来るように
桜城 春都:「……これは、『彼』の記憶かな。どうしてぼくらにみせたのかは、わからないけど」
桜町 彩貴:「……ばかね、本当」
桜町 彩貴:「報せるって言ってたのに」
桜城 春都:「……行こうか」
鈴木 直人:「…は…はい…」ガタガタと震えながら。尋常でないプレッシャー。ホルスターの銃の重みだけが気絶を防いでいる。
逆瀬川 苗:「鈴木さん…貴方は無理しなくてもいいと思いますけど…」
逆瀬川 苗:「きますか…」
鈴木 直人:「…いえ…それでも…止めないといけませんから…」絞り出すような声で。
GM:公園の中は、静かだ。普段であれば、夜桜を見る客がそれなりにいそうなものだが、今はUGNの人払いが効いている。
桜城 春都:「さすがに、戦闘になったらかばえないし……」
鈴木 直人:「ここで私が踏ん張らなければ…もっとたくさんの命が失われるんです…!」「それだけは…それだけは嫌だ…!」
鈴木 直人:「正直私の力なんて微力も微力なんてことはわかってますよォ!」
鈴木 直人:「それでも…私がやらなかったせいで命が失われるなら…彼らの命は私のような取るに足りない人間のせいで失われたことになってしまう!」
逆瀬川 苗:「成程…」
桜城 春都:「うん。ふふふ」
桜町 彩貴:「だいじょうぶ。仲間はずれになんかしません。それはいけないことだわ」
桜町 彩貴:「一カ所に集められただけの私達だけど、今から誰かを置いていくなんてしないもの。ね?」
逆瀬川 苗:「面白いですね…貴方。死なないようにしてくださいね。」
鈴木 直人:「ぜ…善処します…」
桜城 春都:「おじさん、鈴木さんみたいな人すきだよー?」「がんばってね」
逆瀬川 苗:「まあ、大丈夫でしょ…何しろ私、逃げたことないですからね。へへへ」
桜城 春都:「逆瀬川さんについてけば大丈夫だよー」
鈴木 直人:「そ…そうなのですか?ベテランとは聞いていましたが」
逆瀬川 苗:「戦争は終わりましたからね」
逆瀬川 苗:「あの日じゃなきゃ…へへへ。どうにかなるでしょ、多分…」
逆瀬川 苗:陰気に笑う
桜町 彩貴:「あの日?」
桜町 彩貴:軽く首を傾げる
桜城 春都:「あの日?」
桜城 春都:こてん、と首を傾げる
鈴木 直人:「あの日」
鈴木 直人:首をかしげる余裕がない。
逆瀬川 苗:「…………」
逆瀬川 苗:「…話したくないですね」
桜城 春都:「……」
逆瀬川 苗:「へへ…へへへ」
逆瀬川 苗:痙攣の見本のような笑顔
桜城 春都:「……逆瀬川さん?」
逆瀬川 苗:人間がどういう経験をしたらこういう顔になるのか、余り想像がつかないだろう。もしくは、想像がついてしまうだろう
逆瀬川 苗:「…ああ、平気ですよ。平気です。」
逆瀬川 苗:「行きましょうか。」
鈴木 直人:「は、はあ…」面食らった顔で。
桜町 彩貴:「……さびしいわ」
桜町 彩貴:「逆瀬川さんは私のお話を聞いてくれたのに、私は聞いてあげられないのね」
逆瀬川 苗:「ええ、はい」
逆瀬川 苗:「なにぶん、終わった話ですのでね…」
桜町 彩貴:「いいえ、信じないわ」
桜町 彩貴:「私、不良ですもの。大人の言うことなんか、簡単に信じません」
桜町 彩貴:「終わったことならそんな風に、辛そうな顔はしないでしょ……?」
桜城 春都:「……うん。やっぱりすごいなぁ、桜町さん」少し引いた場所にいるかのように
逆瀬川 苗:「…余り、好きじゃないんですけど、こういう話し方は…」
桜城 春都:「──ぼくはこういうとき、なにをすればいいのか、わかんないや」
逆瀬川 苗:「“無かったことに出来なかった”話を、人に話したくはないものですよ…」
逆瀬川 苗:「それは消えないものですから。生涯引きずるものですよ。人に話すというのは、ともすれば無責任なものです」
桜町 彩貴:「……そう、なのね……ごめんなさい」
桜町 彩貴:か細い声を絞り出すように、そう言って、
桜町 彩貴:「……街一つと友達を救う前に、もうひとりくらい助けられたらって思ったけど」
桜町 彩貴:「ひとだすけ、私にはまだ早かったみたい」
逆瀬川 苗:「…いえ。まあね」
逆瀬川 苗:「姿勢を間違っているとは言えませんから…貴方は、正しいですよ。」
逆瀬川 苗:「御免なさいね。つらい思いをさせたいとは思ってはおりませんでした」
桜町 彩貴:「ううん。正しいことでも、言う時を間違えたら、それはいけないことです」
逆瀬川 苗:疲れた笑みを貼り付け続ける。
桜町 彩貴:「こっちこそ、ごめんなさい。……次はもっと仲良くなってから、そうね──」
桜町 彩貴:「お友達になってから、聞かせてもらいます」
逆瀬川 苗:「ええ、はい。お願いします」
逆瀬川 苗:「…まずは、貴方のために…頑張らせていただきましょう」
GM:歩みを止めず話していれば、桜並木はもう終わりかけて。最後の曲道を巡った、そこに。
"マゲイロス":「……来たか、UGN。遅かった……いや、よく間に合った、と言うべきか」
GM:視線は、キミたちではなく、桜の木─なんの変哲もない、満開の桜の木─に向けたまま。
逆瀬川 苗:「写真の通りの見た目…ですね。」
"マゲイロス":「"レインボウスネーク"のように、好きに姿形を変えられるわけでもないからな。……さて」
桜城 春都:「資料通り。あなたが“マゲイロス”?」
"マゲイロス":「相違ない。この先に行こうとしているのなら、これから起こることの説明は不要かと思う」
"マゲイロス":「止めに行くのだろう。君たちは」
鈴木 直人:ぜえぜえと荒い呼吸のまま。「と……ととと当然だ!」半ば裏返った声で。
桜城 春都:「もちろん。彼は枯れる《死ぬ》にはまだ早いもの」
桜城 春都:「それに、人間に害が出るならなおさらだよ」
"マゲイロス":「そうか、当然か。……そうだな。それでこそUGNだ」
"マゲイロス":「ならば、急ぐといい。既に、必要量のαトランスは投与された。後は、"レインボウスネーク"が、あの桜と一体になるのみだ」
逆瀬川 苗:「…気になってるんですけど。」
"マゲイロス":「聞こう」
逆瀬川 苗:「人間以外が嫌いな貴方が、何故こんな作戦を用意したんでしょうね…」
逆瀬川 苗:「レネゲイドビーイングを態々用意してやるだなんて」
逆瀬川 苗:「人間の力でどうこうみたいなのは、貴方にはないんですかね…」
"マゲイロス":「逆だ。アレは、レネゲイドビーイングに"なりかけて"いる。その処分に、あの桜に縋る者を宛がったに過ぎない。だが─」
GM:視線は、キミたち4人のうち、ひとり。
"マゲイロス":「同類同士が潰し合う場になるというのは、想定外ではある。嬉しい誤算、という部類だがね」
GM:桜の名を冠するふたりのうち、少年へと。
桜城 春都:「……」
桜城 春都:「あまり気持ちのいい冗談じゃないね。きみもなってみるかい、同類に」
桜城 春都:人懐っこい、花開いたという表現の似合う笑顔が消えた。
"マゲイロス":「人間"以外"になるのは御免被る。……君は今、死ぬには早いと言ったが」
"マゲイロス":「あの桜は、生物としての寿命を迎える。オーヴァードになったとて、最後の輝きを放つに過ぎん」
"マゲイロス":「このまま枯れ果てるか、一花咲かせるか…あるいは、そうなる前に誰かに討たれるか」
"マゲイロス":「私にとっては、それだけの違いだ」
GM:顔は、能面のように。表情も、感情も動くことはない。
桜城 春都:「それだけの違いが、どれだけ大きい違いかわからないのかい」
桜城 春都:「ぼくらにだって、死に方を選ぶ自由くらいはある」「うん。あるべきだ」
"マゲイロス":「意見は尊重しよう。しかし、変わらないものもある。私の意志。そして」
桜城 春都:「あとから出てきた人間様が」「桜の枝を折るバカが、違いを語るんじゃない」
桜の主:─《声無き声》─
GM:見えるものはなく。ただ一言、聞こえる声は。
GM:─いやだ。かえりたい。たすけて。
水城美香:─たすけて。彩貴
GM:そんな言葉だけが、この場にいる全員に届く。
桜町 彩貴:「……美香」
桜町 彩貴:「あなたはそれを……一年前に言わなきゃいけなかったのよ」
桜町 彩貴:「一年前に、それを言う為だけでもいい」
桜町 彩貴:「……私に会いに来なきゃいけなかった」
"マゲイロス":「これから起こることも、変わらない。……さて、UGNの諸君」
"マゲイロス":「もう一度言おう。急ぐといい。"レインボウスネーク"に、あの桜の咲かせ方は教えたが」
"マゲイロス":「その先に、私は関与しない。逃げ出すも、立ち向かうも…あるいは、救うも」
"マゲイロス":「好きにするといい」
GM:そう告げると、"マゲイロス"はゆっくりと歩き出す。キミたちがやって来た方向、公園の出口へと向かって。
逆瀬川 苗:「…だそうですので」
桜城 春都:「……いこうか」
逆瀬川 苗:「行きましょう。」
鈴木 直人:「…はい。今の私たちの目的は、あの男ではありません」
"マゲイロス":「…………」
逆瀬川 苗:「子供の駄々は…ええ。付き合うには時間が足りません」
GM:すれ違いざま。視線は、一瞬。鈴木直人…"バスタード"。キミに向けられたように思えたが。
桜城 春都:「ふっ……」「うん。子供のだだ、か」
桜城 春都:「ぼくはおじさんだもんね……うん」
鈴木 直人:余裕がなさすぎて視線に気付いていません。こちらからの記憶も無論ない。
桜町 彩貴:「……あのひとは、わるいひとだわ」
GM:告げられる言葉は無く。そのまま、"マゲイロス"は姿を消す。

桜城 春都:“マゲイロス” 同情/○憤慨
桜城 春都:購入はぼでまちゃれんじ
桜城 春都:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 10[3,4,10]+8[8]+1 → 19

鈴木 直人:購入はボデマチャレンジして配ろうかな
桜城 春都:やりました。装備!
鈴木 直人:5DX+1>=12
DoubleCross : (5R10+1[10]>=12) → 8[1,1,6,7,8]+1 → 9 → 失敗

鈴木 直人:だめでした。
桜町 彩貴:ロイスは枠が埋まってるぜ! 購入は……セットアップもマイナーも埋まってるから……
桜町 彩貴:強化素材目標15
桜町 彩貴:3dx+2>=15
DoubleCross : (3R10+2[10]>=15) → 10[3,8,10]+1[1]+2 → 13 → 失敗

桜町 彩貴:財産点2を支払って購入、鉄パイプ(日本刀相当)に適用して以上!
鈴木 直人:自分は以上で!
逆瀬川 苗:じゃあホローポイント弾を狙います
逆瀬川 苗:5dx+2
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 9[2,8,8,8,9]+2 → 11

逆瀬川 苗:購入成功。以上です
鈴木 直人:桜城 春都 信頼○/恐怖 にて取得します。
GM:シーンエンド!

クライマックス


GM:■クライマックス
GM:全員登場

桜城 春都:桜城 春都の侵蝕を+8(1d10->8)した。(侵蝕:67->75)
桜町 彩貴:1d10+61
DoubleCross : (1D10+61) → 10[10]+61 → 71

鈴木 直人:52+1D10
DoubleCross : (52+1D10) → 52+7[7] → 59

逆瀬川 苗:61+1d10
DoubleCross : (61+1D10) → 61+10[10] → 71


GM:─城址公園、"桜の主"の広場。
GM:水城美香は、"レインボウスネーク"は、その前でキミたちを待っていた。
水城美香:「……来たね、彩貴。そして、UGNの人たち」
GM:その表情は、桜町彩貴。キミが再会した時の彼女のそれよりも、更に虚ろで。
GM:変わってしまった自分と、帰還を望んだ、けれども戻れなかった日常への絶望が、感じられた。
GM:そして、"桜の主"は─

GM:3年前のそれと、同じように。満開の花を咲かせていた。
GM:薄紅色の花弁も、キミの記憶と同じ。ただひとつ、違いがあるとすれば。
水城美香:「でも、ごめん。……もう、始めてしまったから」
GM:桜の木に背中を預ける少女の体が。半ば、その幹に沈み込みつつあることだった。
鈴木 直人:震える腕で”レインボウスネーク”に銃を向ける。「いっ…今すぐその樹から離れろ…離れてください!」
桜町 彩貴:「……ばかよ、美香」
桜町 彩貴:きっぱりと。
桜町 彩貴:「本当に……ばかだわ」
桜町 彩貴:そして、悲しげに呟く。
水城美香:「無理よ。無理なの、優しい人。……ここまで来たのなら、予想はしているでしょう?止める方法はひとつしかない、って」
水城美香:「……私は、ただ"桜の主"が咲いているところを、もう一度見たかった。それが叶ったなら、思い残すことはないの」
水城美香:「3年前に見たあの花。日が昇るまで交わした言葉。いつか、戻れたらって思っていたけれど」
水城美香:「……夢は夢、現実にはできない。けれど、このまま進むことも……殺したり殺されたりするのも、もう疲れた」
水城美香:「あとは、この桜と一緒になって、静かに死ぬわ。……今なら、まだ、逃げても間に合うかもしれない」
GM:だから、と。光の無い目で、微笑んで。
水城美香:「お願い、彩貴。お願い、UGNの人たち。どうか、私を、放っておいて」
桜町 彩貴:「駄目」
桜町 彩貴:「……美香、そのお願いは聞けないわ」
水城美香:「……どうして?あなたも、UGNにいるから?」
桜町 彩貴:首を振って
桜町 彩貴:「たくさんの、悲しいことを背負っているひと達を、あなたが……殺してしまうから」
桜町 彩貴:「あのね、美香」
桜町 彩貴:「もう、〝ごめんなさい〟じゃ許してもらえないのよ」
水城美香:「……許してもらおうなんて、思わない。私は、ただ」
水城美香:「─あなたに、さよならできれば、それで良かった。良かったの」
桜町 彩貴:「約束が違うわ」
桜町 彩貴:「必ず報せるって言ったのに、結局、私が先に見つけちゃったじゃない」
水城美香:「そうだね。……でもね、彩貴」
水城美香:「もう、私は戻れないの。あなたと約束をした夜にも、それまで続いていた、当たり前の日常にも」
水城美香:「……戻れないんだよ。何もかも、変わってしまったから」
桜町 彩貴:「そうね。……ええ、きっと、そうなのね」
GM:少女の体が、半ば以上、"桜の主"の幹に沈む。
桜町 彩貴:「……私、今まで生きてきて、一回も言ったことのない言葉があるの」
桜町 彩貴:「たぶんこれからも、もう二度と言いたくないし、言わないと思うわ」
桜町 彩貴:「……美香」
桜町 彩貴:「あなたを、殺してあげる」
GM:ああ、と。その言葉を待っていたように、寂しそうに少女は微笑んで。
桜の主:『………………』
GM:少女を迎え入れた"桜の主"が、幹を、枝を、花を揺らす。
鈴木 直人:銃を持つ手に力が籠る。「ああっ!なぜ!命を!自分から!」動悸が激しくなり視界が歪んでいく。彼女を止めるには、撃たなければならない。
鈴木 直人:こういう台詞は昔言った覚えがある。その時はどうしたんだっけ?うまく思い出せない。
逆瀬川 苗:「まあまあ…ちょっと、今回は余り、褒められた所も無いですからね…」
逆瀬川 苗:「せめて最後くらいはお手伝いが出来ると…いいかな。へへ。いいよね。はい」
逆瀬川 苗:手元から種が落ち、傍らに樹木が生える。戦闘態勢
桜城 春都:「……ごめんね」
桜城 春都:「ぼくはこういう時、どう言えばいいのかよくわからないんだ。うん」
桜城 春都:「でも、うん」腕が植物の幹に覆われ、大弓のように変化。もう片手に、木芽の矢を作り出す
桜城 春都:「……きっとぼくは、きみと、桜町さんの、手伝いがしたいんだとおもう」
GM:キミたちの言葉に、少女は、何か応えようとしたように。そう、一瞬、見えましたが。
GM:それをかき消すように、レネゲイドの力を帯びた花吹雪が、あたり一面に吹き荒れる!
GM:衝動判定、意志で目標9!
鈴木 直人:「組織の助力」と思い出の一品を使用します。
鈴木 直人:10DX+5+1
DoubleCross : (10R10+5+1[10]) → 10[4,5,5,6,7,8,8,9,10,10]+8[4,8]+6 → 24

桜城 春都:2dx+1>=9
DoubleCross : (2R10+1[10]>=9) → 3[1,3]+1 → 4 → 失敗

鈴木 直人:59+2D10
DoubleCross : (59+2D10) → 59+7[2,5] → 66

桜町 彩貴:2dx+1>=9
DoubleCross : (2R10+1[10]>=9) → 2[1,2]+1 → 3 → 失敗

桜城 春都:75+2d10
DoubleCross : (75+2D10) → 75+11[1,10] → 86

桜町 彩貴:71+2d10
DoubleCross : (71+2D10) → 71+9[4,5] → 80

桜町 彩貴:そして暴走!
桜城 春都:暴走!
逆瀬川 苗:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 4[3,4] → 4

逆瀬川 苗:暴走
逆瀬川 苗:71+2d10
DoubleCross : (71+2D10) → 71+10[7,3] → 81

GM:そして衝動判定後に、DPを使って侵蝕を操作することができます。1点につき侵蝕2点。
鈴木 直人:心臓に猛烈な痛みが走り、意識が一瞬鮮明になる。遠隔操作で体内に埋め込まれた「何か」から鎮静剤が流し込まれたのだ。
鈴木 直人:使用しません。
桜城 春都:しません
逆瀬川 苗:しませぬ
GM:各位、累積で5点となります。(トリガーシーンの1点を加えた結果) バックトラック時にも使えますので、記録願えればと!
桜町 彩貴:フル使用でも10……セットアップを含めても100に届くかは確率だが……全部使う!
桜町 彩貴:侵蝕80+10=90 DP5→0
GM:OK!では!

GM:PCで1エンゲージ、そこから5m離れて"桜の主"と水城美香。
GM:なお、この戦闘の終了条件は「水城美香を戦闘不能にする」ことです。
GM:逆にPCが全滅した場合、"桜の主"がEロイス《破壊神顕現》を使用。N市全域に、レネゲイドを帯びた花粉を散布します。
GM:以上、説明終了!

GM:■ラウンド1
GM:セットアップ!
水城美香:《融合》。行動済みになります。
水城美香:対象は"桜の主"。
桜町 彩貴:《フルパワーアタック》。行動値0となり、ラウンド中の白兵攻撃力を+5。侵蝕+4
桜町 彩貴:90+4=94
鈴木 直人:はい!扇動の香り!対象は水城美香。ラウンド中水城美香への攻撃ダイスが+3個!浸食+5。
鈴木 直人:71になりました。
桜城 春都:なし
逆瀬川 苗:コンボ【冷やす影、灯す夜】《ソードマスター》+《活性の霧》+《タブレット》+《多重生成》
逆瀬川 苗:自分を含めて…、バフが最大化するように考えると、桜町さんと鈴木さんにかけます(作成武器にソードマスターはのせられないため)
GM:いえっさ!演出あればどうぞ!
GM:(こちらは戦闘前にやったので省略)
鈴木 直人:桜の香りに交じって、かすかな刺激臭が辺りに漂う。ソラリス能力により半ば無意識に生成している脳内麻薬の生成成分だ。
逆瀬川 苗:もってる武装を指定してください。その武装を使用した判定達成値+9、攻撃力+15、ドッジダイス?2(こちらは拒否可能)
逆瀬川 苗:自分は必中の弓に適用
桜町 彩貴:日本刀相当品!
鈴木 直人:わーい!レッドテンペスト!
逆瀬川 苗:樹木から梨のような実が生る。「景気づけです。食べておいてください」
桜町 彩貴:霧も勿論いただく
逆瀬川 苗:自分もひと齧り。食した人間の能力を増幅させる果実。体内細菌叢のDNA余剰領域に仕込んでおいた果実DNAを元に作成したものだ
鈴木 直人:いびつな形の腕が生え、実を受け取って口に運ぶ。こんな能力あったっけ?という疑問は押し流されていく。
桜町 彩貴:身を受けとり、がりっと丸かじりにした。忽ち殆ど食べ尽くして、残ったのは種の周囲の苦い部分ばかり。
桜町 彩貴:ぽいっ、と投げ捨てて
桜町 彩貴:「……いけないことだわ」
桜町 彩貴:「けど、もっといけないことをするもの、良いわよね」
逆瀬川 苗:「後始末さえ、ちゃんとやれば…へへ」

GM:では行動値順に、美香…は行動済みなので。
GM:"桜の主"から!
GM: 
水城美香:・マイナーアクション
GM:もとい!
桜の主:・マイナーアクション
桜の主:《黒曜の鎧/オリジン:プラント/骨の銃/バトルビート》
桜の主:装甲値17の防具を得る、行動値-3、ドッジの達成値-3、シーン中の感覚による判定の達成値+10、攻撃力+14の射撃武器作成、ハヌマーンのエフェクトを用いた判定のダイス+3個
桜の主:行動値が落ちますが、既に手番を行う権利を得ているので、このまま行動に入ります。
桜の主:・メジャーアクション
桜の主:《空間歪曲射撃/アニマルテイマー/大地の加護/要の陣形/未知なる陣形/レネゲイドスマイト》
桜の主:攻撃力+34、ガード値-5、対象:5体の射撃攻撃
桜の主:判定!
桜の主:13dx7+4+10-1
DoubleCross : (13R10+4+10-1[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,3,3,6,6,8,10,10]+10[2,5,7]+4[4]+13 → 37

GM:達成値37、PC全員対象だ!
逆瀬川 苗:暴走リア不
桜城 春都:暴走リア不
逆瀬川 苗:そういえば先程侵蝕宣言しそこねてました。現在92
鈴木 直人:一応ドッジ!
桜町 彩貴:暴走リア不
鈴木 直人:3DX
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[4,6,10]+6[6] → 16

鈴木 直人:当たります!
GM:ダメージ!
桜の主:4d10+34
DoubleCross : (4D10+34) → 33[9,9,6,9]+34 → 67

逆瀬川 苗:しぬる
逆瀬川 苗:リザレクト!
逆瀬川 苗:92+1d10
DoubleCross : (92+1D10) → 92+4[4] → 96

鈴木 直人:死!リザレクト!
鈴木 直人:1D10
DoubleCross : (1D10) → 8

GM:ダイスの殺意!
桜城 春都:しぬぅ! リザレクト!
桜城 春都:桜城 春都の侵蝕を+5(1d10->5)した。(侵蝕:86->91)
桜町 彩貴:リザレクト!
桜町 彩貴:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9

鈴木 直人:浸食79になりました。
桜町 彩貴:94+9=103 、HP9
GM:では軽く演出!
桜の主:枝が揺れる。花弁が散る。はらはらと舞い散るはずのそれは、しかし。
桜の主:この場にいる者を排除する。そんな明確な意志を以って、刃の如き鋭さと化し、キミたちの周囲で吹き荒れる。
逆瀬川 苗:「いてて…。自衛能力もあるとは。面倒ですね…」
桜町 彩貴:「だけど──この程度で!」腕を顔の前で交差させ目だけは守る。切り裂かれながらも、〝他は要らない〟と断じて踏みとどまる。
桜城 春都:「ふぐっ……ああ、もう、めんどくさいなぁ」
鈴木 直人:「キヒィィ~~~ッ!?」銃を取り落としかけるも、足首から下を追加で生やして転倒を防ぎ、指を増やして保持する。

GM:では行動値順に…桜城くんですが!
GM:待機でよろしいか!
桜城 春都:諸事情により待機!
GM:OK!

GM:それでは次の順番、逆瀬川さん!
逆瀬川 苗:マイターン
逆瀬川 苗:マイナーでホローポイント弾を使用
逆瀬川 苗:メジャー、《腐食する指先》で攻撃します
逆瀬川 苗:8dx+23 オラーッ
DoubleCross : (8R10+23[10]) → 10[1,1,2,4,8,10,10,10]+6[5,6,6]+23 → 39

逆瀬川 苗:扇動する香りでダイスが増えております
GM:おっと、では対象は美香ということで!それならば!
桜の主:《領域の盾》、美香をカバーリング。
GM:ダメージどうぞ!
逆瀬川 苗:おのれ
逆瀬川 苗:命中したので装甲を?5して計算します
逆瀬川 苗:4d10+29 ダメージ!ホローポイント弾分増えております
DoubleCross : (4D10+29) → 28[6,10,3,9]+29 → 57

GM:つ、つよい!
桜の主:45点通った!まだまだ!
GM:演出ドウゾ!
逆瀬川 苗:シーン中は装甲を?5で計算してもらうからね!
逆瀬川 苗:侵蝕100以上になったら更に上がるぞ
逆瀬川 苗: 
逆瀬川 苗:融合しつつある少女に向け、矢を絞る
逆瀬川 苗:「『戻れない』、戻れない…ですか……ねえ。貴方、まだ、生きてますよね」
逆瀬川 苗:「生きてて『戻れない』なんてのは、余程ではないかぎり詭弁ですよ。今日も多分月が登って、明日も多分太陽が登ります…へへへ」
逆瀬川 苗:「全く」
逆瀬川 苗:ー彼我の間に、線が引かれる
逆瀬川 苗:矢の澄んだ一撃が伸び、少女との境界に突き刺さる。
逆瀬川 苗:「そういう青春も悪くはないですけど…」
逆瀬川 苗:「少し、おいたが過ぎますね……」
逆瀬川 苗:侵蝕98
GM:少女の体が、更に深く幹へと沈む。結果的に、矢が突き立ったのは、"桜の主"の樹皮であったが。
GM:─けれど、だからこそ。
桜の主:『………………』
GM:老木が、まるで危機を感じた生物のように、震えた。

GM:続いて、行動値順、鈴木さん!
鈴木 直人:はいな!
鈴木 直人:マイナーなし、メジャーで水城美香に「組織の助力」使って通常攻撃!
鈴木 直人:14DX+15
DoubleCross : (14R10+15[10]) → 10[1,1,1,2,2,3,3,4,4,6,6,6,7,10]+7[7]+15 → 32

桜の主:これも《領域の盾》でカバーリング!
鈴木 直人:くっ。ダメージ!
鈴木 直人:4D10+15+22
DoubleCross : (4D10+15+22) → 15[5,4,1,5]+15+22 → 52

GM:つおい。
鈴木 直人:バックファイアのダイス振ります。
鈴木 直人:1D10
DoubleCross : (1D10) → 8

鈴木 直人:あっ死んだ
鈴木 直人:ので、リザレクト!
桜の主:装甲は17、しかし5下がって軽減できるのは12点!40点通って……こちらも戦闘不能!
鈴木 直人:79+1D10
DoubleCross : (79+1D10) → 79+9[9] → 88

桜の主:自分に《アクアウィターエ》で復活!
GM:演出、どうぞ!
鈴木 直人:憔悴しきった表情で少女をに銃を向ける。不思議と手の震えは収まっていた。ひじから先の腕が生え、銃を持つ手を支える。
鈴木 直人:どこに撃てば殺さずに済むかは知っている。今までもやってきたから知っている。何で知っている?そんな意識をかき消すように引き金を引く!
鈴木 直人:超大口径の弾体が発射されるとともに、その反動で今生えた腕がちぎれ飛ぶ。
鈴木 直人:そして紙のように吹き飛ぶ。「ヒ…ヒィ~ッ!」目をぐるぐるさせながら起き上がる。
GM:果たして、キミが放った弾丸は。キミの─無意識の─狙い通り。少女ではなく、少女を守る硬質の樹皮を吹き飛ばす。しかし。
GM:いつだって、例外はあるものだと。キミは知っている。何故だかは知らないが、キミは、キミの魂は、知っている。
逆瀬川 苗:「………」
桜の主:─かくして、砕けかけた幹は、逆回しのように再生し。未だ、そこにそびえている。
桜の主:少女を、その中に取り込んだまま。

GM:では続いて、行動値0の桜町さん!
桜町 彩貴:はいさ
桜町 彩貴:マイナー、フォールンヴィークルに搭乗。判定ダイスが1増えて装甲が13増えたり全力移動が300mになったりする。
桜町 彩貴:メジャー、《コンセントレイト:キュマイラ》+《獣の力》+《獣王の力》+《一閃》。対象は水城美香
GM:は、どうぞ!
桜町 彩貴:12dx7+3 命中判定
DoubleCross : (12R10+3[7]) → 10[1,1,3,4,6,6,6,7,8,8,9,10]+10[2,2,4,8,9]+10[5,8]+6[6]+3 → 39

桜の主:《領域の盾》、ラストワン!
桜町 彩貴:ではダメージ
桜町 彩貴:4d10+40
DoubleCross : (4D10+40) → 22[3,6,7,6]+40 → 62

桜の主:吹き飛ぶわ!
桜の主:HP-20、戦闘不能!
GM:演出どうぞ!
桜町 彩貴:たん、と地を蹴って駆け出す。その背後から迫る、暴風の如きエンジン音。
桜町 彩貴:跳ぶ。その足の下に滑り込むように、『レッドエンプレス』の車体が滑り込む。
桜町 彩貴:アクセルを最大まで捻り、リミットスイッチを踵で蹴りつけて解除した。
桜町 彩貴:最大速度を発揮するのは、一秒未満の僅かな時間だが
桜町 彩貴:「──ああぁああぁぁぁあぁあぁっ!!!」
桜町 彩貴:その一秒未満で、桜町 彩貴の姿は愛車ごと、樹木の反対側へ到達していた。
桜町 彩貴:手には、車体のカウル下から引きずり出した、キュマイラシンドロームの怪力にも耐えうる強靱な、
桜町 彩貴:しかして単純な打撃用、形容するなら〝鉄パイプ〟。
桜町 彩貴:咆哮と共に振るわれた一閃は、速度と力を共に備えた馬鹿げた衝撃を、樹木の土手っ腹に叩き込んでいた。
GM:矢に耐え、銃弾に砕かれても再生した樹皮が、再び砕ける。
GM:まるで巨大な獣に噛み砕かれたかのように、幹の半ば以上が抉られ、かろうじて上下が繋がっている。そんな状態だ。そして。
水城美香:「──ぁ、ぁ」
GM:どのような偶然か、奇跡か。取り込まれた少女は、無傷のまま。
GM:駆け抜けるキミを、目を見開いて。眩しいものを見るように─。

GM:そしてラスト!待機していた桜城くん!
桜城 春都:うおー!
桜城 春都:マイナーでコンボ:重桜開く 侵蝕91→101
《オリジン:プラント》+《ハンドレットガンズ》+《スナイパーウェポン》+《ダブルクリエイト》

桜城 春都:メジャーで《マルチウェポン》の武器射撃。対象は美香
GM:は、どうぞ!
桜城 春都:6dx+43 扇動込み
DoubleCross : (6R10+43[10]) → 10[3,5,5,5,6,10]+2[2]+43 → 55

GM:何かねその固定値は。
水城美香:悪あがきの…ドッジ!
水城美香:11dx+2
DoubleCross : (11R10+2[10]) → 10[3,3,4,5,6,6,6,8,8,9,10]+7[7]+2 → 19

GM:ヒット!ダメージをください。装甲は…ない!
桜城 春都:7d10+7
DoubleCross : (7D10+7) → 49[10,4,7,8,9,2,9]+7 → 56

GM:ダイスの殺意も高ない?
桜城 春都:おっと、ミスった。マルチウェポンで2本分だから、+7して63だ
GM:さらに増えた!?
水城美香:HPは38、文句なく…戦闘不能!
水城美香:復活もなし!
桜城 春都:演出!
桜城 春都:「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」
桜城 春都:桜の大弓に木芽の矢を番えて引く。
桜城 春都:放つ。飛翔したその矢は一直線に彼女のもとに向かい、正確に突き刺さる。
桜城 春都:「──接げ」
桜城 春都:ソメイヨシノという桜は、同種間で種子を作ることができない。故に、数を増やすには接ぎ木を行う必要がある。
桜城 春都:主に人の手で行われるそれは、多種の木に枝を結びつけ、それを台座に芽吹かせるもの。その特性を、この矢は持っている。
桜城 春都:着弾したその矢が、根を枝を伸ばす。内側から食い破り……幹と彼女の境を蝕み、切り離す。
桜城 春都:やがて彼女の胸には、一輪の桜の花が咲く。
GM:"桜の主"は半ば砕けても。花はまだ、咲いている。生きている。
GM:─そして。レネゲイドビーイングは、いかに起源を同じくしようとも。それぞれが独立した種のようなもの。
GM:……すなわち。生きている限り、生存のため。異物を排除する機能が、働き続ける。
GM:己の体内に入り込み、自身に力を与えた少女。しかし、そこに花(R:たにん)が咲いてしまえば、もはや自己と同一ではなく。
水城美香:「ぇ……ぁ……」
GM:自分の胸に咲いた花、それを、どこか他人事のように見下ろしながら。
GM:どさりと、少女の体は、幹の外へと投げ出される。
GM:そして、"桜の主"は、花を咲かせたまま。その次の段階へと至ることなく。
GM:花は散り、枝は折れ、幹は砕けて。
GM:がらりがらりと、崩れ落ちた。
桜城 春都:投げ出された少女の体を、胸に咲いた桜が枝を伸ばして静かに衝撃から守る。
桜城 春都:横たわる彼女に歩み寄って、一言声をかけた。
桜城 春都: 散ればこそ いとど桜は めでたけれ 浮き世になにか 久しかるべき
桜城 春都:「──おかえり」

GM:戦闘終了、シーンエンド。

GM:■バックトラック

GM:まず、Eロイスによる低下を使うかどうか、です。
GM:Eロイスは"桜の主"の《破壊神顕現》、ひとつのみ。
鈴木 直人:使いません!
桜城 春都:メジャー侵蝕わすれ。103→106
桜城 春都:つかいません!
桜町 彩貴:メジャー侵蝕入れて106+9=115で
桜町 彩貴:使わない!
GM:では、各位、DP分の減少(1点につき侵蝕1)を使うかどうか宣言のうえ、残ロイス分でバックトラックを!
逆瀬川 苗:つかいませぬ
逆瀬川 苗:DP使わずに等倍
逆瀬川 苗:98-5d10
DoubleCross : (98-5D10) → 98-27[4,3,7,7,6] → 71

桜城 春都:DPつかわず等倍で
桜城 春都:106-5d10
DoubleCross : (106-5D10) → 106-25[1,9,7,7,1] → 81

鈴木 直人:二倍振りのほうがよさげ!
鈴木 直人:79-12D10
DoubleCross : (79-12D10) → 79-57[10,4,1,5,3,2,2,6,6,2,9,7] → 22

鈴木 直人:めっちゃ戻ったけど3点!
桜町 彩貴:6個あるから……等倍
桜町 彩貴:115-6d10
DoubleCross : (115-6D10) → 115-36[6,1,10,1,10,8] → 79

逆瀬川 苗:4点
GM:では経験点は、いつものセット(15点)にEロイス1点、各自の侵蝕分を加えて。
桜町 彩貴:71~
桜町 彩貴:ga
桜城 春都:5!なので21点~
桜町 彩貴:71~99が5点だから5点、なので21!
GM:ハシブトガラスさん、赤いポストさん、すらいさんが21点、北白河さんが19点!
鈴木 直人:19点!
逆瀬川 苗:押忍、いただきまする
GM:GMは27点+1点=28点いただきます。
鈴木 直人:うめうめ!
桜町 彩貴:ごっつぁん
桜城 春都:ウマー

ED:逆瀬川苗&桜城春都



GM:─N市UGN第12支部、七原鹿島神社社務所、その縁側。
GM:事後処理は支部のメンバーにより恙なく行われ、キミたちから事情聴取も、つい今しがた終わったところだ。
南瑠香:『では、お疲れ様でした……というのも味気ないですから。作業があるので、お相手はできませんけれど、よろしければどうです?』
GM:そう言ってキミたちに示されたのは、熱いお茶と、上等な羊羹。
GM:そう、今キミたちの前にある、あまいものだ。
桜城 春都:「わぁーい! あまいもの!」
逆瀬川 苗:「うん…美味しいですね。12地区にはいい甘味処が多いと聞いたから希望したのもありますが…これは予想以上」
桜城 春都:「逆瀬川さんは、すきなおかしはなんですか?」熱いお茶を啜って「あちっ」
逆瀬川 苗:「うーん…」
逆瀬川 苗:「うんと甘いのですかねえ……」
逆瀬川 苗:今食べてるので手一杯で明瞭な答えは帰ってこないだろう
桜城 春都:「うんとあまいの」「うんとあまいのかー」
桜城 春都:「これよりもっとあまいもの?」羊羹を1口
桜城 春都:「うんうん……」足をぱたぱたさせる。
逆瀬川 苗:「まあ、甘味は全部素晴らしいですから…」
逆瀬川 苗:「良い味がすれば満足ですねえ」
桜城 春都:「うん。そうなのかぁ」と、羊羹がなくなったのを見計らって
桜城 春都:「……あの日のこと、おじさんにもまだ話せない?」
逆瀬川 苗:「いやあ」
逆瀬川 苗:一瞬顔がひくついて
逆瀬川 苗:「何しろ桜城さんにも…支部の人にも話してはいませんので」
桜城 春都:「うん……別に無理に聞こうとはおじさんも思ってないよ」
逆瀬川 苗:「まあ、多分やどり支部長は知ってますよ。事実ではありますから」
桜城 春都:「ただそうだね。逆瀬川さんの中で、適度にキリがついて」「あるいは、話してもいいかなってなったら、吐き出してみてほしいかな」
逆瀬川 苗:「ええ…はい。その時は」
桜城 春都:「……ぼくは、人間の機微っていうのが、うん。得意じゃなくってさ」すこし冷めたお茶を啜って
桜城 春都:「……吉野桜は、見る目こそ綺麗だけど」「自力では繁殖もできず、身は小さくて食用には向かず」
桜城 春都:「木材は空洞だらけで使えない」「……うん、だけど」
桜城 春都:「人間にきれいと言ってもらって、寄りかかってもらう。そのくらいは、やってみたいなぁって」
桜城 春都:「それが難しいんだけどね。うん」
逆瀬川 苗:「出来てますよ…ねえ。」
逆瀬川 苗:「日本で桜と言えば、貴方の品種でしょう。」
逆瀬川 苗:「それは、繁殖力や食や、木材としての性質をどうこうでなくて」
逆瀬川 苗:「貴方の良いところ…その見目をして、日本の桜の代表になっているわけですから」
逆瀬川 苗:「ただ、今目の前の人間には少しばかり大きすぎる、そういうわけ…へへへ」
桜城 春都:「……うん。ふふふ」
桜城 春都:「やっぱり逆瀬川さんは優しいなぁ……あ、でも」
桜城 春都:「一応いまの僕のほうが小さいよ」くすくすと笑って。お茶もなくなればひざを無言でぽんぽんと
逆瀬川 苗:「はいはい…。眠らせてもらいますよ…へへ」
逆瀬川 苗:横倒しになって、そのまま即眠る。入眠までの時間が極めて短い
どどんとふ:「鈴木 直人」がログアウトしました。
GM:─春。桜の季節。
GM:もう咲くことのない桜が、ここにも、ひとつ。

ED:桜町彩貴



桜町 彩貴:かぁん。かぁん。かぁん。
桜町 彩貴:誰もいない階段に響く足音。
桜町 彩貴:からぁん。からぁん。からぁん。
桜町 彩貴:足音に少し遅れて、金属音。
桜町 彩貴:それは一階から一歩ずつ、己の足取りを確かめるように登ってくる。
桜町 彩貴:扉の前で音が止まる。
桜町 彩貴:《ワーディング》
桜町 彩貴:……ノックに比べて酷く無作法な、来訪の触れ。
桜町 彩貴:少女は屋上へと踏み込み、真っ直ぐに歩いていくだろう。
桜町 彩貴:からぁん。からぁん、と。
桜町 彩貴:物騒な得物を引きずりながら。
GM:果たして、そこに。キミが訪れた、とある医療施設の屋上に。
水城美香:「……うん。来るなら、あなただと思ってた」
GM:3年前のように、つい先日の夜のように、桜の木ではなく。軋むフェンスに背中を預けて、キミを待つ姿があった。
桜町 彩貴:「ええ……こんばんは」
桜町 彩貴:「これだけは、他の誰にもさせたくないって思ったの」
桜町 彩貴:「……独占欲なんてそんなに無いつもりだったのに、自分でも意外だわ」
桜町 彩貴:フェンスの方へ、歩いて行く。
桜町 彩貴:……数mの距離を開けて、立ち止まる。
水城美香:「バイクに乗って、そんなものを振り回して」
水城美香:「……悪い子になっちゃったね、彩貴」
桜町 彩貴:首を振って
桜町 彩貴:「バイクは違うわ。あれは〝いけない子〟の乗るものなの」
桜町 彩貴:「誰かの車に乗せてもらうより、ずっとドキドキして、ワクワクして、凄いのよ!」
桜町 彩貴:「……悪い子になるのは、これから」
桜町 彩貴:一歩、間合いを詰める。
水城美香:「そう。……ねえ、彩貴」
GM:ぎしりと、フェンスが耳障りな音を立てる。
水城美香:「"いけないこと"は、楽しい?」
桜町 彩貴:「とっても、とっても、夢見るように楽しいわ」
水城美香:「じゃあ、"悪いこと"は」
GM:苦しいか。そう、問いかけるのではなく。
水城美香:「……とても、とても、苦しい。まるで悪夢みたいに、繰り返すの」
桜町 彩貴:「私は、美香の見る夢を知らないわ」
桜町 彩貴:「他の誰だって、そうよ。誰も分かる筈が無い。教えてもらってもいないのに」
桜町 彩貴:「だから、どんな理由が有ったのかなんて分からなくって、美香がしてしまったことだけ、見えてしまうんだわ」
桜町 彩貴:もう一歩。既に凶器の間合い。
桜町 彩貴:「……まだ、苦しい?」
水城美香:「……まだ。そして、きっと、これからもずっと」
水城美香:「……彩貴。もしも、私が変わってしまった後、すぐに」
水城美香:「あなたと、きちんとお話ができていたら。何か、違っていたのかな」
GM:キミの得物。キミの顔。キミの目。順番に、視線を巡らせて。
GM:そっと、己の目を閉じる。
桜町 彩貴:「もしかしたら、ね。……けど、もう遅いの」
桜町 彩貴:凶器を、両手で握る。
桜町 彩貴:渾身の力で握り込む。自分の握力で骨が軋み、関節が悲鳴を上げるまで。
桜町 彩貴:「どんな理由が有っても──あなたは、取り返しのつかないことをしてしまった」
水城美香:「うん。……でもね、彩貴」
水城美香:「それでも、私は」
水城美香:「……あなたに会えて、よかったよ」
桜町 彩貴:「────────」
桜町 彩貴:ひゅぅっ
桜町 彩貴:振りかぶった。力を込めた。狙いを定めた。
桜町 彩貴:「これから先、あなたは、償いきれないものを償う為に生きていかないといけないわ」
桜町 彩貴:「きっとその隣に、私は一緒に居てあげられない」
桜町 彩貴:「……ねえ、美香」
水城美香:「……なあに、彩貴」
桜町 彩貴:「まだ」
桜町 彩貴:喉が詰まる。鍔を飲み込み、息を吐き、息を吸う。
桜町 彩貴:「まだ、死にたい?」
水城美香:「…………………………」
GM:キミの言葉を、行為を、全てを受け入れる。そんな意志を無言で示していた彼女だが、この無言は。
水城美香:「私、は」
GM:微かな迷いと、揺れと、足掻きが感じられて。
水城美香:「……疲れたの。戻りたくても戻れない場所を、遠くから眺めて生きることに」
水城美香:「嫌なの。私が苦しいのも、誰かが苦しいのも」
水城美香:「……笑っていたいよ。この街で、彩貴と一緒にいた頃みたいに」
桜町 彩貴:「それを出来なくしちゃったのは、あなたなのよ」
桜町 彩貴:「……私だって、本当は」
桜町 彩貴:「本当は……!」
桜町 彩貴:ぎっ、
桜町 彩貴:噛み締めた奥歯が軋み、割れた音が、唇の隙間から漏れ出した。
桜町 彩貴:けれども、これは癒える痛み。治る傷だ。
桜町 彩貴:可逆性の喪失など、喪失の内に入らない。
桜町 彩貴:……非可逆で、取り返しがつかないから、喪失と言うのだ。
桜町 彩貴:「さようなら、美香」
桜町 彩貴:「……ひとりにはさせないわ」
GM:キミの宣告に、美香は。
GM:─ごめんなさい。
GM:目を閉じたまま、そう、唇を動かして─。
桜町 彩貴:振り下ろす。
桜町 彩貴:刃の無い、ただの金属の塊だ。けれども獣の膂力を以てすれば、
桜町 彩貴:人間の肉体など真二つに潰し切る程度の威力を、容易に発揮する。
桜町 彩貴:夜闇の中では残像さえ見えぬ一閃。
桜町 彩貴:ごうっ──

桜町 彩貴:「……いやよ」
桜町 彩貴:衝撃音はついぞ鳴らなかった。
桜町 彩貴:「やっぱり、嫌……!」
桜町 彩貴:水城美香の前髪に触れるか触れぬかの刹那、得物は力任せに引き戻されていた。
桜町 彩貴:「私ばっかり美香の我が儘を聞くのは、もう嫌!」
桜町 彩貴:「苦しいのが嫌だなんて、もう知らない! 苦しくったって、辛くったって、そのまま生きてればいいじゃない、だって──」
桜町 彩貴:「だって、あなたがいないと、私が苦しいんだから……!」
水城美香:「……彩貴」
GM:目を、開く。
水城美香:「……私なんて、いない方がいいよ。人はね、大事なことをずっと覚えていられる生き物だけど」
水城美香:「……覚えていなくていいことを、忘れられる生き物なんだから」
桜町 彩貴:その言葉を、聞き終わるか否かの刹那、
桜町 彩貴:「ばかーーーっ!!!」
桜町 彩貴:あろうことかの右拳一閃。
桜町 彩貴:頬を撃ち抜く大振りのフックであった。
水城美香:「あぐっッ!?」
GM:オーヴァードといえど、ヒトの形をした生き物だ。不意打ちを受ければ、あっけなく崩れ落ちる。
水城美香:「何を……するのよ、このばか……!」
GM:立ち上がろうと床に手を突くも、力が入らない。脳が、揺れている。
桜町 彩貴:ず、と近づく。あの夜から背丈は、2cmか3cmしか伸びていない。本当に小柄なままだ。
桜町 彩貴:だが、両腕をがっしと組んで胸を張り見下ろす姿は、いやに堂に入ったもので、
桜町 彩貴:「言ったわよね。美香の我が儘を聞くのはもう嫌だって」
桜町 彩貴:「忘れろとか、街を離れろとか、そういうのはもう全部聞きません!」
桜町 彩貴:「これからは私が! 我が儘を押し通す番なの!」
水城美香:「……なんて、滅茶苦茶な。……ああ、でも、そっか」
水城美香:「私は、負けたんだ。しかも、2回」
GM:一度目は、先日の戦いで。二度目は、たった今。
桜町 彩貴:「お望みなら直ぐ、三回目をプレゼントしてもいいわ」
桜町 彩貴:「美香が降参するまで、私、やめるつもりは無いんだから」
水城美香:「嫌よ。次こそ、持ってきたそれを使うつもりでしょう、あなた」
桜町 彩貴:「オーヴァードだもの、大丈夫よ」
桜町 彩貴:「……ちょっとやそっと痛いのは、我慢しなさい。たぶんこれから〝ちゃんと〟生きてく方が、何倍も痛くて苦しいわ」
桜町 彩貴:「生きてる間に償いきれるかも分からない。償いきれなくても、償おうとし続けなきゃいけない」
水城美香:「……ちゃんと生きよう。そんな思いを踏み躙りかけたことを、ずっと覚えていなさい」
水城美香:「そう、あなたは言うのね」
桜町 彩貴:「踏み躙りかけた、じゃないわ。踏み躙ったのよ」
桜町 彩貴:「今まであなたが奪って来たもの、どれだけ沢山あるか知らないけど」
桜町 彩貴:「それがどんなに重くってもいいから、私の為に苦しみながら生きて──そう言ってるの!」
GM:キミの"我が儘"を、どう受け止めるべきか。そんな迷いは、一瞬のことで。
水城美香:「……わかった。降参。……3年の間で、私は随分変わってしまったって、思っていたけれど」
水城美香:「私が思っていたより、彩貴も変わっていて。そして……」
水城美香:「それ以上に、変わってなかった。……ねえ、彩貴」
GM:床にへたり込み、フェンスに背を預けたまま、手招きをする。
桜町 彩貴:招かれるまま近づいて、ぺたんと腰を下ろす。
桜町 彩貴:隣に並んで、同じようにフェンスに背中を預けて空を見上げ、
桜町 彩貴:「なあに?」
水城美香:「もう一度、朝が来るまでお話しをしましょう」
GM:同じように、見上げる視線の先。どこからか飛んできた桜の花弁が、一枚。視界を横切ってゆく。
桜町 彩貴:「奇遇ね。おんなじこと、言おうと思ってたところよ」
桜町 彩貴:「あぁ、春が終わるわ──ねぇ、美香。春が終わるとどうなるか、知ってる?」
水城美香:「……知らないわ。教えて頂戴」
桜町 彩貴:「春が終わるとね、夏が来るのよ」
桜町 彩貴:「あなたも私もなんにも知らない、新しい夏が来るの」
桜町 彩貴:「私、海に行きたいわ」
桜町 彩貴:「いつになるか分からないけど。いつか、一緒に」
桜町 彩貴:「新しいあなたと私で、海に行きたいの」
水城美香:「……ああ。そうか。同じ季節は巡るけれど」
水城美香:「同じ春、同じ夏、同じ秋、同じ冬。……ええ、それぞれ新しい、何も知らない季節だというなら」
水城美香:「……彩貴」
水城美香:「もういちど、あなたと私で約束することを、許してくれる?」
桜町 彩貴:「ええ。……でも、私がおばあちゃんにならない内によ?」
桜町 彩貴:「じゃないと私の方が、約束を忘れちゃうかも知れないもの。だから」
桜町 彩貴:「今度こそはちゃんと、あなたから報せに来ること。いいわね?」
水城美香:「忘れてたら、薄情者と罵って、さっきのお返しをさせてもらうわ。……ええ、一度破ってしまった約束ですもの」
水城美香:「今度こそ、守ってみせる。……それが、私があなたにできる、最初のお詫びと、恩返しだから」
GM:視線を空からキミへと移して、同時に。
GM:小指を立てた右手を、キミへと─。
桜町 彩貴:小指を絡めながら、想う。
桜町 彩貴:罪は罪だ。裁かれて、罰されて──その後、彼女はどうなるのだろう。
桜町 彩貴:自分はオーヴァードだ。誰に強制された訳でもなく、UGNイリーガルとして活動しているが、
桜町 彩貴:その途上でいつ、命を落とさないとも言い切れない。
桜町 彩貴:指を一本と一本。酷く儚い繋がりだ。
桜町 彩貴:けれど。
桜町 彩貴:「ええ──約束よ」
桜町 彩貴:不確定の未来に希望を託す。たぶんそれが約束という行為。
桜町 彩貴:私達にいいことが有りますように。桜町 彩貴は流れ星の代わりに、桜の花弁に祈った。

ED:鈴木直人



GM:─N市UGN、第4支部、支部長室。
GM:今回キミは、第12支部長の「指名」で作戦行動に参加したのだが、本来の所属はこちらだ。
GM:と、なれば。
日馬美礼:「君が交戦したあの子だけどね。市外に移送して経過観察、だそうだよ」
GM:琴の顛末は、こうして直属の上司から聞くのが筋、というものだ。
鈴木 直人:ほっとした顔。「よかった…」「ジャームではなかったんですね」
日馬美礼:「一応、ね。ギリギリ、侵蝕は既定の数値内で収まっていたそうだよ。……ただ、ねえ」
日馬美礼:「回ってきたレポートを読む限り、交戦中の侵蝕推定値は基準を超過してる」
鈴木 直人:「そう…ですか」
日馬美礼:「ああ、けどね。あの子がジャームじゃない、ってのは確かだと思うぜ。なんせ、ほら。今回は管轄が12支部(R:あそこ)だろう?」
日馬美礼:「何かの間違いでジャームを見逃しました、となったら。今頃あの子は、首だけになってうちの冷凍チャンバーに入ってる」
日馬美礼:「少なくとも、あそこの支部長は、スイッチの切り替えなしにそういうことが出来る人だ。君も、気を付けた方がいいかもねえ」
鈴木 直人:「ヒィッ」「わ、私はそんなことはしませんよ」
日馬美礼:「だろうね。冗談さ、冗談。これでも、君のことは信用してるんだぜ?」
日馬美礼:「なんせ、今回の派遣については、白蘭のお墨付きだ。信じない理由がないだろう」
鈴木 直人:「白南風さんが!?」驚きの表情。いつもとはまた違うタイプの挙動不審な動き。
鈴木 直人:「は…はは、嬉しいです…」嬉しさのあまり挙動不審。
日馬美礼:「分かりやすいねぇ、君は。ま、そぉいうワケでね。大まかな顛末は以上、ということになる」
GM:キィキィと、機械化車椅子の車輪が軋む音がする。眼鏡の奥、まぁるい目が細くなって。
日馬美礼:「で、ここからは、君の個人的な感想を聞きたいんだけど、"バスタード"」
鈴木 直人:「は、はいっ」上ずった声で。
日馬美礼:「うん」
GM:前置きは、短く。
日馬美礼:「この街を、そしてあの子を救って、君は」
日馬美礼:「嬉しかったかい?」
GM:問いかけは、至極単純に。
鈴木 直人:「…はい。誰も死なずに済んだ。それで充分です」
日馬美礼:「……そぉかい」
GM:唇を歪めるような笑みとは、裏腹に。その声は、どこか楽しそうですらあって。
日馬美礼:「うん、それこそが、ぼくらの根底だ。勿論、いつもいつも上手くいくワケじゃないけど」
日馬美礼:「君が、それを喜びと感じる限り。君はぼくらの仲間だ」
GM:車椅子から、鋭い視線が、キミを見上げながら。
日馬美礼:「改めて。"バスタード"鈴木直人。ようこそ、UGNへ」
鈴木 直人:「……ありがとうございます。記憶も何もない私を仲間だと言ってくださって光栄です。キヒヒ」笑う。
日馬美礼:「うん。これからもよろしく、だ。……さて、そろそろ時間だろう?カウンセリングの前に寄ってもらって悪かったね」
GM:楽しみにしていたんだろう?と。人の悪い笑みを漏らしながら。
鈴木 直人:腕時計を見る。「そ、そうでした!」「それでは失礼します!」一礼し、慌てた動きでダバダバとドアを開けて去っていく。
鈴木 直人:「ヒィ~ッ、遅刻すると延期になる!」焦りながらもどこか楽しげな足音が遠ざかっていく。
GM:いってらっしゃい、と応える言葉は、果たして、キミに届いたかどうか。
GM:小さく振っていた手を止めて、車椅子の手すりに仕込んだ通信機器を起動。
日馬美礼:「……ああ、こっちは終わったよ。うん、問題は無さそうだけど、安定とは言い難いね、あれは」
日馬美礼:「薬の量と種類、ちょっと変えるように伝えとくからさ。帰りに取りに行くように言っといて」
日馬美礼:「他は、まあ。普段通りでいいよ。……ああ、それじゃあ頼んだよ、白蘭」
GM:通話はそれで終わる。
GM:閉じたままの扉を見つめる、少女の目は。
日馬美礼:「上手くやってくれよ。こっちはこれでもさ」
日馬美礼:「期待してるんだから」
GM:どこか、愉しそうですらあって─。

GM:シーンエンド