一夜二人転 楊原あざみと速水やどりの場合


メイン 見学


楊原あざみ(やぎはら・あざみ)キャラシート)PL:里村邦彦
速水やどり(はやみ・やどり)キャラシート)PL:赤井寿甘


目次



プリプレイ


GM:ではお時間までに準備とか、シチュの希望とかあれば…!
楊原 あざみ:シチュは乱数でもいけますが……やどりさんのほうはどうですか?
GM:ラインナップは先日提示した通りですが、あらためて流すと。
GM:[年齢変化(精神のみ/肉体のみ/両方),動物化(深度自由),性別逆転(片方のみ可),体調不良(両方),本音が全部漏れる,
相手が異常に魅力的に見える,身体の一部が離れなくなる,身体が入れ替わる,片方が二人以上に増える,互いの感覚が共有される,
記憶喪失(片方/両方、深度自由),隠している/恥ずべき秘密が暴露される(時限式で深刻化),片方幽体離脱(ポルターガイスト可),
片方がX年後のifの姿と入れ替わる,泥酔状態になる(片方/両方),ひたすら眠くなる(片方/両方),特定の感情が増幅/抑制される]

GM:……多いな!?
楊原 あざみ:www
速水 やどり:こちらも乱数でもいけますね……
楊原 あざみ:よし。では……乱数で行ってみますか?

~中略~

GM:じゃあくっつく、眠くなる、記憶喪失、動物化のどれか、というのでどうでしょう。
速水 やどり:押忍。
楊原 あざみ:ふむ……
楊原 あざみ:……記憶喪失、どうですか?
GM:ほう……。
速水 やどり:忘れてみますか
速水 やどり:何をどこまで忘れましょう
楊原 あざみ:つまり、やどりちゃん。殴り返す機会は要りませんか
GM:喧嘩を売り返す…?
速水 やどり:うわぁ、すごい趣味。とてもいいですね。
GM:では、あざみさんが記憶喪失に。
GM:経歴は長いから、UGN職員としての自覚はある、という感じかなあと思うのですが。
楊原 あざみ:そうですね。勤続二十年近いですから……
GM:では、どこまで忘れるかはあざみさん(の中の人)の胸先三寸ということで
GM:やっていきましょうか!
楊原 あざみ:了解しました。
速水 やどり:はいな!
GM:あ、伝え忘れましたが、今回は130点環境となります。
楊原 あざみ:はい。シートの方もぬかりなく。
GMhttp://pulpfunction.ohugi.com/dx3_tw/dc3_003_n.html あざみさん
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY1-jn0AIM やどりちゃん
GM:それでは、お互いよくご存じの間柄だと思うので…自己紹介、略!

オープニング



GM:全員登場
GM:侵蝕をお願いします。
速水 やどり:33+1d10
DoubleCross : (33+1D10) → 33+10[10] → 43

楊原 あざみ:1d10+31
DoubleCross : (1D10+31) → 1[1]+31 → 32


GM:N市UGN第9支部、小会議室。
GM:キミたちふたりは、とある事情により、この部屋でひとつの荷物を前に顔を突き合わせています。
GM:その事情というのは、まあ。
楊原 あざみ:「…………」
GM:─急に市外の支部に呼び出されて、任務を手伝うことになった。
GM:─こっちでよい土産を見つけたけど、そっちに戻るのは明日くらいになる。
GM:─第9支部に、連名の宛て名で送るから、二人で受け取ってほしい。
GM:とある少年から、そんな連絡がキミたちにあったから、です。
GM:確かに、目の前の箱の送り状には、第9支部がカバーに使っている企業名の住所(+「御中」の宛て名)と。
GM:キミたちふたりの名前が、記されています。
速水 やどり:「……良い土産、ですか。……なんだか、少し……嫌な予感がしますが」
GM:そして品名は未記載。まあこれはいいとして、注意点に「天地無用」「割レ物注意」。
GM:……なの、ですが。
GM:妙に、箱が、でかい。
楊原 あざみ:「……速水支部長。支部の方で検査は?」
速水 やどり:「略式ですが。してある、はずです。手続に不備がなければ」
楊原 あざみ:「正直……」
楊原 あざみ:「彼にはかなり、お説教の必要があると思いますね」
速水 やどり:「お説教も連名でやりますか? いっそのこと」
楊原 あざみ:「そこは考えどころですが……」
楊原 あざみ:「……ともかく、開封してみませんか。お忙しいでしょう」
速水 やどり:「……ですね、にらめっこしていても始まりません」
GM:包装になんらおかしなところはなく、箱の封も、荷物としては一般的なものです。
楊原 あざみ:「では」用意されていたカッターナイフなど使って、テープを割いて。
速水 やどり:「いざ彼が帰って来た時に、感想の一つもないようでは流石に問題ですしね」その行程を後ろから観ながら。
楊原 あざみ:「正直、中身の想像が突きませんが。何を送ってきたのだか…」
楊原 あざみ:割れ物ということで、注意して箱を開いて……
GM:そうして、箱を開き、中身が露になろうとした時。
GM:コンコン、と短いノックが2回。それへの返事を待つことなく。
春日雪:「失礼します。やどりちゃん、あざみさん、今ここに変な荷物が……」
GM:入室したのは副支部長、春日雪。卓上の、開封された荷物を目にして。
春日雪:「……ぁ」
楊原 あざみ:「?」
GM:一瞬、しまった、といったような表情になった後。
GM:「ふたりとも、すぐ離れ─」
GM:その言葉を言い終えるのを待つことなく。半端に開いた箱から、部屋を白く塗りつぶすように、光が溢れ出す!
速水 やどり:「……!」思わず目を細める。
楊原 あざみ:「……!」まずい、と咄嗟に判断する。この場合、UGN職員として取るべき行動は……
GM:その光の中から、後光を背負うように現れたのは!
メイド服:(ぺかー)
GM:光り輝き、人の形を保ち、しかし中には誰もいない…メイド服!
速水 やどり:「……またですか!! いえ、こんなのは初めてですけど!!」
楊原 あざみ:「言っている場合ですか! 離れてください!」
GM:あざみさんの「判断」が終わるよりも、ほんの少しだけ早く。
メイド服:(ぺかーーーーーーーーーー)
GM:メイド服がもう一段階強く輝き、キミたちの視界を塗りつぶす!
GM:直後、ガラスを突き破り、部屋から何かが外へと飛び出していく音!
楊原 あざみ:「きゃ…」
速水 やどり:「一体、何が……」
GM:光が収まり、目に入ってきたのは。吹き飛んだ箱、割れたガラス窓。そこに、メイド服はなく。
GM:─いえ、正しく言えば。メイド服はそこに、あります。例えばそれは。
春日雪:「つ……ふたりとも、ご無事、ですか……?」
GM:頭痛を堪えるようにしながら立ち上がる彼女であり。そして。
GM:キミたちの、姿もまた。

楊原 あざみ:「……っつう……」頭痛がする、といわんばかりの顔。
速水 やどり:「……へ?」間の抜けた声が思わず出る。
春日雪:「……やはり、こうなってしまいましたか……」
速水 やどり:「何が『やはり』なんですか雪ちゃん。説明。説明を求めます」
GM:とても、とても真剣な表情でキミたちを見て。
春日雪:「はい。では、場所を変えましょう、やどりちゃん、あざみさん」
GM:そう、声をかけて。
春日雪:「……あざみさん?」
GM:何かを感じたのか。ひとりの名を、もう一度呼びます。
楊原 あざみ:「……失礼ですが」
楊原 あざみ:硬い声だった。仕事用の。
楊原 あざみ:「ここがどこなのかから、伺っても構いませんか?」
春日雪:「…………」
速水 やどり:「……」その声音を聞いて。
速水 やどり:「分かりました。説明いたしますので、場所を移しましょう」そう、自分も仕事用の声色で応え、雪ちゃんに目配せする。
春日雪:「はい。では、こちらへ。楊原、あざみさん」
GM:頷いて、端末に向けて何やら支持をしながら。先ほど入ってきた扉を、ゆっくり開きます。
GM:メイド服姿で。
楊原 あざみ:「はい……」着込んでいるメイド服を、居心地悪気につまんで。
GM:シーンエンド。

GM:ロイス設定、購入は雑談タブでやりましょう。その間に、こちらで項目提示とかします。

GM:ミドルはFS判定で進行します。
GM:使用技能:≪情報:UGN≫ ≪情報:噂話≫
GM:難易度:6
GM:最大達成値:9点
GM:目標進行値:4

GM:また、PCの片方が使用技能と同じ技能で「支援」を行い、成功すると他方の達成値に+3、さらに最大達成値が10になります。
GM:支援と判定、2回連続で成功すれば、2回で進行値は溜まるわけですね。

GM:というわけで、ロイス&購入可!
GM:ミドルはFS判定なので、購入可能なのはこことあと1回となります。
楊原 あざみ:そうですね……アルティメイド服を。
速水 やどり:ロイスは ライバル/楊原あざみ/〇同情/嫉妬 で取得を。
楊原 あざみ:《アクティベイト》《リミテッドイモータル》9点ペイ10点回復。侵蝕38。
楊原 あざみ:2dx+3+9>=20
DoubleCross : (2R10+3+9[10]>=20) → 1[1,1]+12 → 13 → ファンブル

楊原 あざみ:おや。仕方ない、これは失敗。
GM:100分の1が。
速水 やどり:調達はこっちもアルティメイド服を。
速水 やどり:2dx+1>=20
DoubleCross : (2R10+1[10]>=20) → 7[4,7]+1 → 8 → 失敗

速水 やどり:普通に失敗しておきます。
楊原 あざみ:で、「ライバル:速水やどり:親近感/○忘却」。
楊原 あざみ:以上です。

ミドル:ラウンド1



GM:ではミドル!ふたりとも登場!
楊原 あざみ:1d10+38
DoubleCross : (1D10+38) → 5[5]+38 → 43

速水 やどり:43+1d10
DoubleCross : (43+1D10) → 43+1[1] → 44

GM: 
GM:では、さっそく判定から。その後、描写をしていきます…が!
GM:まずはハプニングチャート!
楊原 あざみ:来ますね。
GM:1~6までで、GMが降らせていただきます。内容は共有メモ参照!
GM:1d6
DoubleCross : (1D6) → 3

GM:3:状態変化がもう片方に反転、あるいは両者になる。既に両方が陥っているシチュエーションの場合は片方が解決、もう片方が深刻化する.ラウンド中達成値-2
GM:あっ、これ伝染は拙いのでは。
GM:申し訳ないけどGM権限で…振り直す!
GM:1d6
DoubleCross : (1D6) → 5

GM:5:ちょっとした荒事・戦闘が必要な局面。
ラウンド中の使用技能を≪白兵≫≪射撃≫≪RC≫に変更する。

GM:おし、これなら…うん。
GM:というわけで、最初に進行判定からお願いしたいと思います。
楊原 あざみ:了解しました。……いけますかね?
速水 やどり:はい。
速水 やどり:こちらが支援する方が丸いかな
楊原 あざみ:そうですね。通してもらえればほぼ10出せるので。
速水 やどり:ではRC平目で参りましょう。支援判定。
速水 やどり:6dx>=6
DoubleCross : (6R10[10]>=6) → 10[1,2,3,4,8,10]+6[6] → 16 → 成功

GM:はい。支援も目標値は6、となります!
GM:!?
速水 やどり:流石のノイマン。
GM:ではあざみさんの達成値+3、更に上限値が10に変更!
楊原 あざみ:ではいきましょうか。マイナー《アクティベイト》5点ペイ。HP21
楊原 あざみ:4dx+9
DoubleCross : (4R10+9[10]) → 9[6,6,6,9]+9 → 18

楊原 あざみ:問題なく2点進行です。
GM:は!ではさくりとシーン描写へ!

GM:あの直後、突然部屋へ舞い戻ってきたメイド服でしたが。あざみさんの異常加速……物体を急速に崩壊させる能力により。
GM:布の一部が綻びた瞬間、再び外へと飛び去ってゆきました。
GM:その時に見せたあざみさんの表情は、普段戦う時に比べても、幾分か冷たいものであったかもしれませんが……それは、それとして。

春日雪:「……あれは、いわばメイド服型アーティファクト。第13支部にて保管される手はずでしたが、なぜか」
春日雪:「“彼”が発送した荷物と擦り代わり、ここに届いたようです」
速水 やどり:「メイド服型アーティファクト」真顔で復唱する。
GM:先ほどとは別の小会議室。プロジェクターで、メイド服の三面図をスクリーンに映し、それを指し示しながら。
楊原 あざみ:「資料の方は確認しました。アーティファクトというのは……まあ、EXレネゲイドということで」
楊原 あざみ:手元には閉じたバインダーが置かれている。
速水 やどり:「それにしてもまたすり替わって届くとは……どれだけ縁があるのか……」
春日雪:「はい。その理解で問題ありません。……第13支部から頂いた資料には、こうあります」
GM:スクリーンには大きなフォントで、こう表示される。
GM:─未確認飛行アルティメイド服(Unidentified Flying Ultimade-armor)
春日雪:「UFU(ゆーふぅー)、と」
楊原 あざみ:なんともいえない顔でモニターを睨む。
速水 やどり:「……このプレゼン作った人、正気を保ってるんですかね……?」
春日雪:「その能力は、大きく分けてふたつ。ひとつはご覧のとおり─」
GM:くるり、とその場で1回転。落ち着いた赤い色のスカートが広がる。
楊原 あざみ:「相手の衣装を固定する。まあはた迷惑ですが……」
春日雪:「はい。……これ自体は、まあ、可愛らしいものです」
春日雪:「問題は……ええ、では」
春日雪:「……改めて、自己紹介をお願いできますか。楊原あざみさん」
楊原 あざみ:「ええ。楊原あざみ、コードネームは"バルドラの蠍"。日本支部清掃局所属のエージェントです」
楊原 あざみ:日本支部清掃局。と、そう名乗った。特定支部に所属せず国内の対応に動き回る情報処理部隊だ。
楊原 あざみ:つい先年まで、彼女が籍をおいていた部署に間違いない。
春日雪:「……あざみさんのお話の内容からの、推測ですが」
GM:見えてきた、彼女の語る組織の体制。人員。認識している近況から。
春日雪:「少なくとも、6年。あなたの記憶は、失われています」
GM:隠すべきことは隠すが、そうでないことは伝える。エージェント相手なら、尚更のこと。そう言わんばかりに、淡々と。
楊原 あざみ:「少しおかしな気分ですが……ええ。こちらの作戦記録は確認しました」
楊原 あざみ:「現在は、N市の連合支部付の処理委員会に出向中と」
速水 やどり:「6年……」つまり、あの戦いの記憶も。少年の記憶も。全てが無かったことになっているという事。
楊原 あざみ:「……速水支部長、春日副支部長には、だいぶお世話になっているようですね」一礼。
速水 やどり:「それこそ、清掃局にはこちらがお世話になりっぱなし……」というやりとりを少し前にしたことも。忘れてしまっているのだろう。
GM:雪ちゃんは「こちらこそ」、と小さく応えて、礼を返すと。
春日雪:「……記憶阻害は、一種の暗示のようなもので。かけた者を倒せば……つまり」
春日雪:「UFUを破壊すれば、解消されると。レポートには、そうあります」
GM:ゆーふぅー、の部分は若干言いにくそうに。
楊原 あざみ:「本来ならば、お仕着せにふさわしいところまで記憶を操作する能力、というところですか」
楊原 あざみ:「何が効いたのか、効果は浅かったようですが……」
春日雪:「はい。そして、心の底からメイドになった者に纏われ、メイド服としての在り方を存分に発揮する……そんな恐ろしい存在だと……」
春日雪:「……こほん」
GM:わざとらしく、咳払いひとつ。
春日雪:「……幸い、一度記憶の改ざんを試みた相手には、二度は行えない、ともあります。つまり」
春日雪:「至近距離にいたやどりちゃん。既に影響を受けたあざみさん。おふたりは、これ以上、記憶が蝕まれることはありません」
速水 やどり:「……で、あれば。UFUが破壊可能という前提であるならば、一も二もありません。さくさく破壊してしまいましょう」
楊原 あざみ:「本来は、作戦要員ではないですが……」やどりさんを見て。
楊原 あざみ:「先程の様子を見る限り、一応、有効な手は打てるようです。力を尽くします」
GM:はい、とやはり小さく頷いて。
春日雪:「……やどりちゃん」
速水 やどり:「はい」
春日雪:「お願い、できますか」
GM:言外に。件のメイド服の破壊と、そして。
GM:彼女のことを、と。
速水 やどり:「……当然ですとも」
速水 やどり:無論、このままではいられないのだ。
速水 やどり:メイド服を年中着てるわけにもいかない、それ以上に。
楊原 あざみ:「?」
楊原 あざみ:「……速水支部長。何か?」
速水 やどり:彼女がこのままで、いいはずがない。
速水 やどり:「いえ。私も微力ながら力添えしますので。速く解決して、取り戻しましょう。日常を」
楊原 あざみ:「ええ。それはもちろん」
楊原 あざみ:……不自然に、見透かしてくるような目線も感じない。彼女は、速水やどりを疑っていない。
速水 やどり:そのことが、無意識レベルで自分の事を……そうだ、苛つかせる。一方的に忘れられている事を、どうやら自分は怒っているらしい。
速水 やどり:それは恐怖の裏返しでもある。自分の事を、『彼』の事を、簡単に忘れさせられてしまう、ということへの。記憶の操作。苦い思い出。
速水 やどり:……でも、今は怒りであり、義務だ。全てを取り戻してみせる、そのための原動力だ。
楊原 あざみ:「他に、何かありますか?」
楊原 あざみ:苛立った様子でもない。よくきく口癖だ。単なる確認だろう。
速水 やどり:「いえ、問題ありません。行きましょう、あざみさん」
楊原 あざみ:「ええ。犠牲者が増える前に」
楊原 あざみ:これだけなら問題ない範囲ですから、と言外に。
楊原 あざみ:……ひどく、苛立つ言葉には違いなかった。

ミドル:ラウンド2


GM:では、FS判定のためシーンは変わらず、次ラウンド!

GM:ハプニングチャートを振ります。3と5は除いて、残り4つからランダムで。
GM:1d4
DoubleCross : (1D4) → 4

GM:6:特殊技能の要求。
追っている対象の特性(誘き出す・それが弱点など)、情報提供者の出した条件、偶然遭遇した厄介ごとなど様々な理由で特殊技能が要求される。
使用技能は以下からROCで決定する。

楊原 あざみ:ほほう…
GM:では、技能は……。
GM:choice[運転:任意, 芸術:料理, 芸術:歌唱, 芸術:演奏, 芸術:ダンス,芸術:絵画,芸術:コスプレ,知識:外国語,【肉体】(荷物運び・倒木や岩をどかす等),交渉,調達]
GM:choice[運転:任意, 芸術:料理, 芸術:歌唱, 芸術:演奏, 芸術:ダンス,芸術:絵画,芸術:コスプレ,知識:外国語,肉体,交渉,調達]
GM:何かがわるさをしている。
楊原 あざみ:なんだろう
GM:choice[運転,料理, 歌唱, 演奏, ダンス,絵画,コスプレ,外国語,肉体,交渉,調達]
GM:1d11
DoubleCross : (1D11) → 1

GM:運転と出ました。
楊原 あざみ:運転ですか……肉体は二人共苦手分野ですね。速水さん、6出せます?
速水 やどり:財産使えましたっけ、これ
GM:はい、使えます。運転でも。
速水 やどり:ならファンブらなければなんとか。
楊原 あざみ:では、行ってみましょうか。支援をお願いします。
速水 やどり:支援します。
速水 やどり:1dx>=6
DoubleCross : (1R10[10]>=6) → 1[1] → 1 → ファンブル

GM:!?
速水 やどり:そういう時に引く。
GM:振り直し・振り足しの類は今回はなく…。
GM:では、支援抜きで本判定となりましょうか。
楊原 あざみ:はい。まあ、そこは……《アクティベイト》。HP4点ペイ、残り17の侵蝕51。
楊原 あざみ:1dx+4
DoubleCross : (1R10+4[10]) → 8[8]+4 → 12

楊原 あざみ:通しました。+1まで。
GM:では、進行値は3まで上昇!

GM:飛び去ったメイド服、もといUFUの行方については虱潰しに調べるしかない……と、思われたのですが。
GM:UFUはなぜか、第9支部管轄区域から、第六支部のそれへと移動。直後、星辰館高校へと進路を取っているようです。
GM:道中、ついでとばかりに、出会った女性の服装をメイド服に変えながら。幸い、記憶の消去まではされていないようですが。
楊原 あざみ:……市内をこまめに動き回る相手を、人員二人で追うためには、車を使うのが手っ取り早い。
GM:─あるいは、"彼"をよく知る人なら、気付くかもしれません。
GM:その進路は、"彼"に縁深い人達がいる場所を辿っているようだ、と。
楊原 あざみ:もちろん、私にはそれが「何を」追っているのかなどと想像もできませんが。
速水 やどり:こちらばかりが何かに納得したような、あるいは納得しがたいというような、そんな雰囲気を出しています。
楊原 あざみ:レンタカーの軽で下道を走っています。割と小器用に操作している。見た目からすると(メイドであることを差し引いても)やや異様ですが。
楊原 あざみ:「……速水支部長。何か」
楊原 あざみ:「腑に落ちない、という様子ですね。心当たりがおありですか?」
速水 やどり:「いえ。UFUの行動に、ある特定のパターンがありそうだ、と。そう感じただけです。なんというか、そんなパターンをなぞっていてほしくないという、悪い予想の類ですが」
速水 やどり:「追跡自体は容易になりそうなので、ある意味喜ばしいですが。素直に喜べない、そんな心持ちです」
楊原 あざみ:「……正直」
楊原 あざみ:「市内の状況を頭に入れてきましたが、何かパターンがあるとは思えません」
楊原 あざみ:「失礼ですが……個人的な話ですか? 伺っても?」
速水 やどり:「ええ」それを改めて問われる事自体が、異常で、腹立たしくて。
速水 やどり:「とある少年……UGNで、『特異点』と呼んでいる少年のパーソナルに由来する行動を取っているものかと」
楊原 あざみ:丁寧な運転で、見通しのいい十字路を右折。
楊原 あざみ:「『特異点』……名前だけは」
楊原 あざみ:「偶然の発生率を極端に上げる、とか」
速水 やどり:「……名前だけは、どころか。本来は、貴女もよく知っているはずだったんですよ」
楊原 あざみ:「……記憶が消えているというのは、妙な気分ですね」
楊原 あざみ:赤信号。なめらかに停車。
楊原 あざみ:「私の記憶では、今は201*年……ですが。それから六年。特定の支部付きにもなっていて……」
楊原 あざみ:「だいぶ、いろいろと、環境も変わっているとは思いますが」
速水 やどり:「えぇ。貴女、彼氏がいるんですよ。あざみさん」窓の外を見ながら、そう零す。
楊原 あざみ:一瞬ブレーキが緩んで
楊原 あざみ:慌てて踏み直す。がたんと車が揺れる。
楊原 あざみ:「……冗談では?」
速水 やどり:「……しかも、その彼氏をこの私と取り合ってるんですよ」窓の外を見たまま。
楊原 あざみ:「…………」
楊原 あざみ:信号が青に変わる。数秒そのまま。幸い後ろに車はいないが。
速水 やどり:「信号、青ですよ」
楊原 あざみ:「失礼しました。その……」
楊原 あざみ:何事もなかったかのように移動再開。
楊原 あざみ:「冗談ではない」
速水 やどり:「冗談みたいですよね」微笑むような声音で。しかし、目は笑ってはいない。
楊原 あざみ:「…………」
楊原 あざみ:ハイブリッド車のエンジン音だけがしばらく車中に。
楊原 あざみ:「……幾つですか。その彼は」
速水 やどり:「今、17歳ですね。我ながら、早いうちに年上を好きになったものだと思います」
速水 やどり:真顔ですらすらと述べる。
楊原 あざみ:「……一回り下……」
楊原 あざみ:「……色々な意味で、信じ難い話ですが」
速水 やどり:「驚くでしょうが、全部事実です。……これでも、堅物の支部長として通っていますので。冗談は言いません」
楊原 あざみ:真顔。ハンドル操作は平静を取り戻している。
楊原 あざみ:「堅物のすることとは思えませんね」
速水 やどり:「貴女の前では、子供に戻ってもいいというか。大人の仮面をしても、見透かされていたんですよ、私は」
速水 やどり:「だからちょっとだけ、らしくないことをしているかもしれませんね」
楊原 あざみ:「速水支部長の恋愛が早いとは思いませんよ。UGNは……その……適齢期が早いですから」
楊原 あざみ:「……正直、自分に恋人というのが、まったく想像できません」
速水 やどり:「その会話も、前にしました。……すいません、一方的に子供っぽく苛立っているのは認めます」
速水 やどり:「……貴女が失った六年間の記憶は。貴女にとって……私にとって。そしてなにより、彼にとって。大切なものです」
速水 やどり:「想像できなくても、現実にあったもの。尊いものです。だから、取り戻しに行く」
楊原 あざみ:「……恋敵でしょう?」
速水 やどり:「こんな形で、貴女の想像の外から勝ちたくはない。そう思わせるほどの事があったんですよ」初めて、目を細めて微笑む。
楊原 あざみ:「…………」コメントし難い。色々な意味で。でも、彼女が本気だ、というのは……
楊原 あざみ:察しが付いた。だから考える。今の。24さいの私は、彼女に何を答えるべきだ?
楊原 あざみ:六年。彼女の人生の半分。私の人生の四分の一。
楊原 あざみ:「昔、高校のころは恋をして、ふたりで歩いていく人たちに憧れていて……」
楊原 あざみ:「実際に触ってみると、思ったより随分、大変そうなことで」
楊原 あざみ:「お互いに」
速水 やどり:「えぇ。大変ですとも」
楊原 あざみ:ひどく胸が弾んでいる。いや、これはときめきというよりプレッシャーだが。
楊原 あざみ:……何をやったんだ。一体。

GM:では、次ラウンド…これが最終ラウンドとなるでしょう。
GM:ハプニングチャートはありません。残り進行度1、支援および判定をどうぞ。情報:UGNまたは噂話、となります。
楊原 あざみ:まあ、これは普通に振っていいですね。
楊原 あざみ:幹部コネを使ってUGN判定を。
楊原 あざみ:4dx+2>=6
DoubleCross : (4R10+2[10]>=6) → 10[2,6,9,10]+8[8]+2 → 20 → 成功

GM:すご
楊原 あざみ:無駄にまた出目が走って
速水 やどり:支援の必要もなかった
GM:では、進行度は4/4になって……シーンが変わります!次はクライマックス!
GM:描写はその冒頭で改めて!

GM:ミドル分、ロイス設定&調達!
楊原 あざみ:では、再度アルティメイドの調達を。
楊原 あざみ:アクティベイトリミテッドイモータル最大ペイのHP1回復して18。侵蝕61
楊原 あざみ:3dx+12>=20
DoubleCross : (3R10+12[10]>=20) → 9[2,5,9]+12 → 21 → 成功

楊原 あざみ:よし。通しました
GM:Oh…!
速水 やどり:こちらは調達、応急手当で。
速水 やどり:2dx+1>=8
DoubleCross : (2R10+1[10]>=8) → 5[4,5]+1 → 6 → 失敗

楊原 あざみ:装備して行動値5に。
速水 やどり:財産2点突っ込んで購入、あざみさんにトス。
楊原 あざみ:ロイス。「誰か:まだ知らない誰か:純愛/○忘却」。5枠目です。以上で。
楊原 あざみ:ありがたい。使ってしまっても?
速水 やどり:よいのでは?
楊原 あざみ:2d10+17 では
DoubleCross : (2D10+17) → 10[1,9]+17 → 27

楊原 あざみ:よし。全快しました。
GM:押忍。やどりちゃんはロイス…はよろしいですか!
速水 やどり:ロイス大丈夫です!
GM:押忍!

クライマックス



GM:クライマックス
GM:両名登場、侵蝕をどうぞ!
速水 やどり:44+1d10
DoubleCross : (44+1D10) → 44+1[1] → 45

楊原 あざみ:1d10+51
DoubleCross : (1D10+51) → 2[2]+51 → 53


GM:第九支部からのナビゲートに従い、UFUの行方を追跡するキミたち。
GM:幾度かのニアミスを繰り返し、辿り着いたそこは、旧五区、西側住宅地。
GM:かつて─とはいえ、あざみさんにその「記憶」はありませんが─"崩落戦"の現場のひとつとなり、そして。
GM:とある一家が、ただ一人を残して死に絶えた場所でもあります。
GM:いまだ再開発が行われていないそこには、誰が供えたものか、少しだけ色あせた花束があり。
GM:そして─
メイド服:「………………」
GM:所在なげに、不安定に漂うように。メイド服が、宙を彷徨っています。
楊原 あざみ:記憶にない場所だ。覚えている限りここは、建売の真新しい家が並ぶベッドタウンで……
楊原 あざみ:「……記憶にはないですが」
楊原 あざみ:「彼の住んでいた場所ですか」
速水 やどり:「……はい。そうなります」
速水 やどり:「終わらせましょう。……あまり、長く見ていたい光景でもありません」色々と。
楊原 あざみ:「ええ。速水さんにとってそうなら……たぶん、私にとってもそうでしょうから」
楊原 あざみ:ロイスのネガポジ反転。親近感を表に。
楊原 あざみ:「早々に片付けます。任務以前に、総意、ということで」
メイド服:「…………!」
GM:敵意、あるいは決意に反応してか。弱々しく、何かを探すように。肩を落として(?)漂っていたメイド服…UFUが
GM:もし拳があったなら、それを固めていたであろう。戦いの姿勢へと変じる…!
GM: 
GM:衝動判定!そして《ワンナイトフィーバー》!
GM:通常の+2d10ではなく、即座に100まで上げることができます。
楊原 あざみ:もちろんいただきます。100に。
楊原 あざみ:5dx+1>9 衝動判定は…
DoubleCross : (5R10+1[10]>9) → 8[2,3,4,4,8]+1 → 9 → 失敗

速水 やどり:こちらもいただきましょう。100に。
楊原 あざみ:ああ。目標値間違ってますね、ジャスト9で成功。
速水 やどり:6dx>=9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 7[1,2,5,6,7,7] → 7 → 失敗

速水 やどり:こちらは衝動判定失敗。暴走で。
GM:ですね、目標9で…やどりちゃーん!?
GM:では、さっそく参りましょう!

GM:ラウンド1
GM:セットアップ!
速水 やどり:ありません。
UFU:ありません。
楊原 あざみ:《赤方偏移世界》を自分に。行動値13まで上昇。
GM:は、ではアルティメイド服で下がった分を勘案しても…。

GM:あざみさんの手番!
楊原 あざみ:はい。では行きましょうか。《アクティベイト》《アンリミテッドイモータル》。12点ペイ12点回復してHP固定。侵蝕108に。
楊原 あざみ:メジャー。《サイレンの魔女》《クロックアップ》。
楊原 あざみ:10dx10+12+4+3
DoubleCross : (10R10+12+4+3[10]) → 10[2,3,3,4,4,8,8,8,9,10]+7[7]+19 → 36

楊原 あざみ:回りました。達成値36!
UFU:リアクション!《竜鱗》!装甲+10!
UFU:意味ねえ!
GM:ダメージください。
楊原 あざみ:4d10+23 装甲無視で
DoubleCross : (4D10+23) → 20[4,6,3,7]+23 → 43

楊原 あざみ:ほぼど真ん中、装甲無視の43点!
GM:グワーッ!?だがまだ倒れぬ!
GM:では行動値順!

GM:やどりちゃん!
速水 やどり:はい。
速水 やどり:《弱点看破》Lv5+《アドヴァイス》Lv7。
速水 やどり:対象のラウンド間攻撃力+15、次のメジャーアクションのダイス+7個、C値-1。
速水 やどり:対象はあざみさん。
速水 やどり:侵蝕+7して107まで。
速水 やどり:あ、100超えてるんで+18の+8個でした。
GM:OK!そして次はUFUの順番、となりますが…。

GM:イニシアチブです。
速水 やどり:その前にDロイス。『触媒』を発動させたいです。
GM:は、どうぞ!
速水 やどり:対象はあざみさん。お願いします。
楊原 あざみ:了解。行きましょうか。
GM:はい、では…どうぞ!
楊原 あざみ:コンボはさっきと同等。130まで上がって。
楊原 あざみ:17dx9+4+3+12
DoubleCross : (17R10+4+3+12[9]) → 10[1,1,2,2,2,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,9,9]+4[1,4]+19 → 33

楊原 あざみ:達成値33。
UFU:再びの《竜鱗》!ダメージください!
楊原 あざみ:4d10+23+15
DoubleCross : (4D10+23+15) → 13[3,2,1,7]+23+15 → 51

楊原 あざみ:装甲無視の51点……!
GM:それは……
UFU:死!
GM:支援&撃破描写をどうぞ!
速水 やどり:「では、粛々と。お願いいたします」声が響く。不思議と頭が冴え、意識が澄む。そんな感覚がするだろう。
楊原 あざみ:「ええ」
楊原 あざみ:背後に、赤い魔眼が浮かび上がる。音もなく、空を舞うお仕着せへ赤い光の線が伸びる。
楊原 あざみ:……時間が早回しになる。何十倍も、何百倍も。何千倍も。
UFU:色褪せ、ほつれ、ほどけ、服の形を為していたものが、布地へ、糸へ。
楊原 あざみ:速水支部長のお陰だろう、あたまはずっと冴えている。……はっきりと、相手だけを狙って。加速した時間へ突き落とす。
UFU:還元されるように、崩壊してゆく。
楊原 あざみ:息を吐く。赤い魔眼が消失する。周囲の、異常加速していた時間が、正常性を取り戻す。
楊原 あざみ:六年にはとても足りないけれど。そもそもおそらく、狂った時間に住む楊原あざみの過ごした六年は、六年ではとても足りないはずだけれど。
楊原 あざみ:「ざっと、こうです。いつもどおりですか? 速水支部長」
速水 やどり:「えぇ。完璧です」
楊原 あざみ:「それはよかった。……調子は取り戻せそうですね」
GM:─残ったのは、瓦礫ひとつない更地と、先ほどまで日常の脅威だったものの、残骸。そして。
GM:色褪せた花束から、花びらが一枚。風に吹かれて、宙に舞った。

バックトラック



GM:バックトラック!《ワンナイトフィーバー》ふたりともを使ったので-50%、帰還!
楊原 あざみ:OK!
速水 やどり:押忍! 帰還ヨシ!
GM:経験点は一律5点とします!と、いうわけで!

エンディング



GM:─N市UGN第九支部、支部長室。
GM:無事目的を果たしたキミたちは、一旦落ち着こうとここに戻り、そして。
春日雪:『今度は、大丈夫。きちんと検査も、スキャンもしてありますから』
GM:そう、一足先に普段の服装に戻った副支部長からの伝言付きで、小さな包みを受け取ります。
楊原 あざみ:「……実に、ろくでもない目にあいましたね」
速水 やどり:「えぇ、本当に。困ったものです」
楊原 あざみ:しばらくなんともいわれない表情で顔を見合わせたりしているが。
楊原 あざみ:小包を開いてみると。
GM:包みの中身は、まさしく、天地無用の割れ物。
GM:小さな、スノーグローブが、みっつ。全て揃いの細工……逆さにして戻せば、ゆっくりと。
GM:ガラスの中で、観覧車が、くるくると。
楊原 あざみ:「…………」
GM:3つ。3人分。同じもの。それだけで、キミたちなら。
GM:これを見つけた贈り主の、素直な……あるいは、安直な喜びが、想像できるでしょう。
楊原 あざみ:薄赤と橙の混ざった液。光に透かせば、夕焼けの色にも見える。
速水 やどり:なるほど、確かに。思い出の場所を思い出す、いいものだろう。
楊原 あざみ:「……康介くんらしい選択ですが」
楊原 あざみ:康介くんらしく。実に無神経な。
速水 やどり:「……えぇ。嬉しいの半分ですが。見るたびにアレを思い出す、もう半分は名状しがたい気分になる……本当に、こうすけさんらしいというか」
楊原 あざみ:ひっくり返す。からからと音もなく回る観覧車。
楊原 あざみ:「まあ、……あそこであったことを、実際彼は、半分くらいは知らないわけですから」
楊原 あざみ:「半分じゃ効かないかもしれないですね。ねえ、速水さん」
速水 やどり:「そうですね。責めるのは酷かもしれません。はい……あざみさん」
楊原 あざみ:スノードームの中で観覧車が回っている。
楊原 あざみ:「案外どころではなく、執念深いですね」
速水 やどり:「折角買った喧嘩のこと、簡単に忘れられたら怒りもします」
楊原 あざみ:「それはそうでしょうが」
楊原 あざみ:観覧車が止まる。
楊原 あざみ:「……言いたかったでしょう。実は」
速水 やどり:「なんのことです?」
楊原 あざみ:「気が強いですね。という話ですよ」
楊原 あざみ:「たぶんですけど。立場が逆なら、同じようなことしていたでしょう。あなた」
速水 やどり:「どうでしょうかね。……私、そこまで焚き付けるようなこと、できたかどうか。自信はありませんよ」
楊原 あざみ:「聞き方を変えます。勝ち逃げできたと思いますか?」
速水 やどり:「……私なら、していたかもしれませんね。でも、そうはならなかった。それが答えです」
楊原 あざみ:「……記憶が消えたあとのこと、ぼんやりと覚えてるんですけどね」
楊原 あざみ:「わざわざ言う必要なかったでしょう。私が、彼と付き合ってる、なんて」
楊原 あざみ:「そうはならなかったのは……」
楊原 あざみ:……順番の問題だ。単純に。そう言わんばかりの。
速水 やどり:「……別に。記憶が戻ることは分かっていたんですから。ちょっと困らせて見たかっただけですよ」
楊原 あざみ:「そうですか。では、そこは見解の相違ということで」
楊原 あざみ:「……わざわざ三つ梱包してくれたうえに、あんなものまで送りつけてくれた彼に言うことは」
楊原 あざみ:「同意してくださいますよね、速水支部長?」
速水 やどり:「えぇ。勿論ですとも」
速水 やどり:「貴女からも。そして、私からも、言うべきことがたっぷりあると思いますので」
楊原 あざみ:「ええ。そこは意志が統一できているようで、何よりです」
GM:─やどりちゃんの卓上端末に、来客を告げる事務員からの声。名は、キミたちの思う通り。
GM:それから間もなく。ノックはいつものように、遠慮がちに3回。
GM:どうぞ、と応える声を待ち、顔を出すのは。やはりいつものように、支部長室への入室に、まだ緊張を隠し切れない少年の顔。
GM:ただいま、と声を発しかけた彼に、キミたちは─。
楊原 あざみ:「康介くん。少しお話があります」
速水 やどり:「おかえりなさい、こうすけさん。……早速ですけれど、私たちから。お話があります」

楊原 あざみ:「そこに座ってくださいね?」
速水 やどり:「お茶も用意しますので。えぇ。ゆっくり、お話ししましょう」
GM:テキパキと整られる場。笑顔のキミたち。当然、少年に反論の余地など、あるはずなく。
GM:─果たして、これで彼が"反省"したのかどうか。それは。
GM:キミたちだけが、知っている。

GM:一夜二人転 ─楊原あざみと速水やどりと、彼の場合─
GM:……fin?