本文へスキップ

有田川町の精神科・心療内科  藤内(ふじうち)メンタルクリニック                


電話でのご予約・お問い合わせは
TEL.0737-52-7771

〒643-0034
和歌山県有田郡有田川町小島313-2



和歌山県医師会精神科部会 〜アリピプラゾール増強療法の実践〜

 うつ状態を生じるにはいくつか原因があります。、従来は薬で良く治ると言われたうつ病も最近の研究では十分量の抗うつ薬や認知行動療法などの手を尽くしても3割程度の人は治らないと言われています。2013年7月、わが国でもうつ病に対して抗精神病薬(統合失調症治療薬)であるエビリファイの増強療法が保険治療として承認されました。ごく少量、1〜2週程度で効果が現れ、しかも安全性の高い薬剤です。使用した約半数の人に効果があり、4割の人は仕事復帰ができるほどに改善を認めました。この数年、新たな治療薬の登場もあり、いわゆる「「新型うつ病」や双極性障害の見分け、うつ病診断をきっちりと行うことが注目されています。適切な診断、治療、周囲の理解におり、改善する人は増えていくことと思われます。

抄録
 最初の抗うつ薬に効果不十分な大うつ病に対しては、抗うつ薬以外の薬剤を併用する増強療法、抗うつ薬2種類以上を併用する併用療法、抗うつ薬の切り替えといった3つの治療選択がある。
 今回、抗うつ薬により改善を認めない大うつ病31例にアリピプラゾールの増強療法を行ったので報告する。
 ・アリピプラゾール(1.5〜3mg/日)を投与し、17例(55%)に効果が認められ、その内13例(42%)が寛解(リワーク)した。
 ・投与理由としては、MADRAS下位項目にあてはめると「制止」、「内的緊張」が多かったが、どういう症状に有効、あるいは無効であるという傾向ははっきりしなかった。
 ・罹病期間やエピソード回数についても同様である。
 ・1例のみアカシジアで中止しており、忍容性は高い。
 ・効果発現は速やかで70%が7日、88%が14日以内に反応した。
 大うつ病に関わるモノアミンとしては主なものにセロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンががり、既存の抗うつ薬であるSSRIやSNRIはセロトニン、ノルアドレナリンの作用を主に改善する。
 アリピプラゾールはドパミンのパーシャルアゴニスト作用という既存の抗うつ薬にはない作用機序でドパミン神経の機能を改善する事によ大うつ病に効果が期待できる薬剤である。
 アリピプラゾールの増強療法はSSRIやSNRIで効果不十分な大うつ病に有効な治療手段と考える。


         < 前のページへ   トピックスのトップへ   次のページへ

Fujiuchi Mental Clinic医療法人 藤内メンタルクリニック

〒643-0034
和歌山県有田郡有田川町小島313-2
TEL 0737-52-7771
FAX 0737-52-7772