ジオン公国軍

MS-06S シャア専用ザク HGUC 1/144
\1,000
型式番号 MS-06S
所属 ジオン公国軍
製造 ジオニック社
頭頂高 17.5m
本体重量 56.2t
全備重量 74.5t
出力 976kW
推力 51,600kg
装甲材質 超硬スチール合金
指揮官用ザクII(しきかんようザクツー、ZAKU II COMMANDER TYPE)は、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する、ジオン公国軍の指揮官用量産型MSである(型式番号:MS-06S)。

シャア・アズナブル少佐が搭乗した機体が最も有名であり、シャア専用ザクの名で知られシャアザクと略される事も多い。主に中隊長以上の士官が使用したため、中隊長用、士官用などとも呼ばれるほか、型式番号からS型とも呼ばれる。

機体解説
F型を元に指揮官やベテランパイロット用に推力を30%増すなど細部が改修された機体である。ただし、燃料タンクの増設は行われていないため、稼働時間は短くなっている。また、指揮官用に通信能力を強化するため、ブレードアンテナが標準で装備されている。
指揮官はパーソナルカラーに塗装することを許されており、その中で特に有名なのが、シャア・アズナブル少佐が搭乗した機体である。シャア専用機は「赤い彗星」の名の通り全身を赤系統(強めのピンクとワインレッド、ただしHGUCではワインレッドではなく茶色等、キットによっては細かな差も見られる)で塗装している。

劇中での活躍
TV版第2話で初登場。シャア・アズナブルは、そのたぐいまれな操縦能力でザクIIの性能を限界まで引き出し、一般機(F型)と指揮官機の違いがあるとはいえ、「通常の3倍のスピード」と恐れられたほどの速さで専用機を乗りこなした。シャアの搭乗した機体の中で、続編も含めて全く損傷しなかったのはこのシャア専用ザクだけである。ただし、ガンダムに大きな損傷を与えることもできなかった。第10話でガルマが戦死して以降登場せず、以後の消息は不明。
テレビ版にはシャア専用機以外の指揮官用ザクIIは登場しないが、劇場版IIIのア・バオア・クーの戦いにおいて、部下の量産型ザクIIを退避壕の外に突き飛ばして、自分だけ壕に潜りこんだが、その直後に流れ弾のミサイルによって壕ごと撃破された指揮官用ザクIIの姿が確認されている。塗装は量産機と同じグリーンである。
他にア・バオア・クー防衛ラインにおいて量産カラーの機体と戦列を組み出撃するシャア専用機に似た赤い機体の姿が見られるが、画像が小さ過ぎてこの機体がS型かは不明である。
漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、「ガルマ編」の終盤以降しばらく出番が無かったものの、オデッサ作戦前夜にジブラルタルにて、ガンダムと決着を着けるべく再登場。廃墟の中での「辻斬り」でジム二個小隊とスレッガー隊を壊滅させるが、ガンダムとの一騎打ち中に、シャアが友軍のドダイに気を取られた一瞬の隙を突かれ、頭部を切断されたため、バランスを崩し海へと落下。そのまま機体は放棄されている。
小説版『機動戦士ガンダム0083』ではノイエン・ビッター少将が同型機に補助ブースターを追加した機体を愛用している描写がある。

備考
メカニックデザインは大河原邦男。劇中ではホワイトベースのオペレーター、オスカが「この速さで迫るザクは存在しない。通常の3倍の速度で迫ってくる」という旨の発言をしているが、劇中ではそれがパイロットであるシャアの操縦技術によるものであるのか、機体性能の違いによるものであるのかは明らかでなかった。そこで機動性を単純に通常のザクの3倍として解釈すると、本機の機動性はガンダムすら遙かに凌駕することになるが、後に『ガンダムセンチュリー』では「通常の30%増しの推力」と設定されている。
そのため現在では「通常の3倍の速度」を「小隊巡航速度の3倍」と捉え、「通常の速度」(一般的に軍隊の作戦行動では、緊急展開時を除き、索敵や各部隊との作戦開始時間調整のため、予め定められた速度で移動を行うのが通例である)をレーダーで観測する小隊単位での巡航速度とし、シャアの行う単独での全速突貫が、その機体の特殊性と彼の機体の限界性能を把握した操縦技術・身体的能力とが相まって、数値的に小隊巡航速度の3倍の値で移動していたとする解釈が一般的である。
劇中でも前述のオスカの発言のみに使用されていた言葉であり、他に「3倍」という機体性能の違いが具体的に描かれたことはない。またオスカの発言の後、(シャアが初期量産型ザクIIで参戦していた)ルウム戦役に従軍した経験があるパオロ・カシアスは「(通常の3倍で迫るザクなら)シャアだ」と警告していることも、機体の性能によるものだけではないとする解釈の裏付けとなっている。一方で「通常の3倍の速度を出せる性能を持っている」と解説した書籍・ゲーム・玩具も存在し、後付の設定ゆえか統一はされていない。
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2002年7月発売






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