2003年の10月17日くらいでしょうか。
メールを頂きました。

  「ウラメ ver.1.03」の誌面紹介と
  付属CD-ROMによる二次配布をさせて頂きたいのですが。

みたいな内容だったと思います。
その雑誌がPC JACKという雑誌。
どんな雑誌か分からなかったので、とりあえずgoogle検索。
確かにそういう雑誌があることは確認。
でも、誌面紹介と言われても、どういう形で載るのか全然分からず、
もしかしたら、その雑誌には「今月のダメゲーコーナー」とかあって、
そこでウラメが紹介されるのかも、とか思ってました。
でも、それはそれで面白いかなー、みたいに思えて、
ウラメの素材サイトを回って、CDによる二次配布がOKなのかどうか調べて上で、
紹介・配布の承諾の返事をしました。

それにしても、ウラメなんてゲームも作ったなー、となんだか凄く懐かしい気分に。
その時は、次回作の制作に取りかかっていたこともあり、
レポートに追われまくっていたこともあり、
ウラメ制作が試験前であったこともあって、
とんでもない過去に思えたのでした。

そして、11月8日。PC JACK12月号発売日。
その日は忙しくて、本屋に行けなかったため、翌日行くことに。
そして記事を確認。
嬉しいことに、ダメゲーコーナーではなくて、お勧めフリゲコーナーに載ってました。
しかも画面キャプチャー付き。2画面も。
思っていたよりも、紹介スペースを多く取って頂けたことに、ちょっとほくそ笑みました。

そして、気になる紹介内容。

  ちょっと不思議な病気を持つ女の子がヒロインの恋愛アドベンチャー。
  一見普通の高校生、上野美樹は「ウラメ」と呼ばれる特殊な病気だった。
  自分の行動が己の意志とは正反対に作用するこの病気のために、
  ひねくれてしまった美樹の心を、主人公の明るい優しさで癒していく。


あー。
真面目にレビューされるとかなり恥ずかしい。
そういえば、ヒロインの名前って「上野美樹」だったなー。
なんでこの名前にしたのか、自分でも分からないんですが。

でも、やっぱり気になるところも。
個人的には、「特異的な精神病」と表現した「ウラメ」を
「ちょっと不思議な病気」と書かれてしまったことに、
(な、なんで〜?)
と思ったりもしました。
いや、凄い変テコな病気だと思うよ、ウラメって。
それを「ちょっと」ってアンタ。「ちょっと」って…いいけどさ。
あと三行目の文章。
誤解を招かれそうなんですけど。
行動が正反対なんじゃなくて、行動が引き起こす結果が正反対なんだからねー。
行動が正反対だと、単なる変な人なんで。
好きな女の子に意地悪しちゃう男の子みたいな、そんな病気になってしまうんですが。
「作用する」って書いてあるから、私が意図する意味であるのは分かりますけど…誤解されそう。

しかし。
「主人公の明るい優しさで癒していく」って表現。
ジーンと来ました。
そう批評して頂けると、作者感激です。
この主人公、実は当初開発したプロト版ウラメには、なんとチョイ役だったんですね(笑)。
でも、それではあまりにもゲームにならなかったために、
急遽、この男の出番を増やして、そして主人公に抜擢したのです。
(プロト版では、美樹が主人公だった)
無理矢理出番を増やしたために、ネタが足りなくて、
できるだけ自分の私生活からネタを抽出しました。
だから、この主人公は、私に似てると思います。
一見、美樹ばっかりが目に入るゲームなんですけど、
主人公についても触れて頂いて、目が覚めたような感覚でした。


そして、キャプチャー画像とその解説の引用。

  物語は、主人公と美樹の視点が
  交互に入れ替わりながら進行する。(下図)
   

まあ、そういうことなんです。
プロト版の主人公が美樹ちゃんだったので、
彼女視点の物語はすでに出来上がっていてこともあり、
両視点で進めるゲームになってます。苦肉ですが。
苦肉なので、あんまり「ウリ」にはしてなかったんです。
紹介された以上は、善意で解釈して頂ければ。


そしてキャプチャー画面二つ目。

  どこか老成している美樹とは正反対に、
  主人公の性格は底抜けに明るい。(下図)
  

ちょっと待て〜!!

いくらなんでも、このシーンのキャプチャーはおかしいだろ!?
こんな小ネタを拾うんじゃなくて、もっと感動的な場面のキャプチャーをさ?
大体、主人公の馬鹿なセリフだったら、ここよりももっと的確な場面があるはずで。
よりにもよって、ガッツさんネタが拾われるとは…ちょっと泣きそう。

そして、キャプチャー画面の解説文。
美樹を「老成した」ですか…。
あながち間違いでもないかも。
「最近若者の性が乱れているというが、それはこういうことなのか?」
というセリフもあったですし。


でも、主人公の性格を「底抜けに明るい」って。
「底抜け」ですか、「底抜け」。
この主人公、モデル自分なんですけど。
底抜け、ねー。アホやってことなんでしょうねー。
あながち間違いでもないかも(爆)。


いろんな意味で面白いレビューでした。
この記事のライターさんと親しくなりたいですね。
でも、このPC JACK、どうやら今回の12月号で休刊されるようです。
ウラメレビューが雑誌のラストを飾るなんて。
光栄なのか、はたまたその対極なのか。