聖書について

 聖書は、旧約聖書と新約聖書の二つの部分からなっています。
 「約」は「契約」とか「協定」を意味します。
 39巻からなる旧約は、キリストがこの世界に来られる前に、神が人間と結ばれた救いの契約の記録である。(即ち、人類に罪が入った。神はイスラエル民族を通して救い主を必ず送る)
 27巻からなる新約は、キリスト来臨後、神が人間と結ばれた救いの契約の記録(即ち、約束どおり救い主を送った。救い主イエスを信じなさい。そうずれば救われます。というもの)
 旧約はBC1400年頃からBC400年ごろまでに書かれ、新約は50年ごろから1世紀の終わり頃までに書かれ、少なくとも36人の国籍や時代を異にする記者によって書かれた。
 記者の中には王、農夫、商人、科学者、学者、弁護士、将軍、漁師、牧師、祭司、税務官、医者等がいたのが分かります。
 執筆時代は少なくとも1500年に渡っている。それぞれ記述の面には特徴があるが、全体を通じて矛盾がなく統一されています。
 そして、聖書が書かれた目的は、私たち人間に対する神の救いが、主題であることを理解して読みことが大切です。


1. 聖書は神の「ことば」である。

新約聖書 Uテモテ 3章16節
聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。

「聖書の原著者は神であり,この神が人間である著者の個性を用いて誤りなく神のことばを書くように霊感されたことを意味する。」(新聖書辞典・いのちのことば社)にあるように、聖書自体が神のことばであると表明しています。


2. 聖書を正しく読む大切さ

新約聖書 Uペテロ 1章20−21節
それには何よりも次のことを知っていなければいけません。すなわち、聖書の預言はみな、人の私的解釈を施してはならない、ということです。
なぜなら、預言は決して人間の意志によってもたらされたのではなく、聖霊に動かされた人たちが、神からのことばを語ったのだからです。

とあるように、聖書は人の私的解釈をしてはならないと教えています。


 聖書を神のことばで無いとする色々な人の意見がありますが、人間の知性を遥かに超えた創造主(神)に対する恐れの無さであると言えます。聖書を神のことばで無いとする立場には、神の愛が無く、不毛で、虚無の世界であり、死の世界と言えます。