お湯の記録と評価 長野県
渋温泉 歴史の宿 金具屋
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渋温泉の歴史は古く、奈良時代には温泉が湧いていたとの記録があるそうです。 江戸時代には、群馬県の草津温泉と善光寺をむすぶ草津街道の宿場町として栄えていました。ところが1754年、渋温泉の裏山の「神明山」の土砂崩れにより渋温泉の半分が被害にあってしまいます。 当初、渋温泉で鍛冶職を営んでいた「金具屋」は、その災害の復興中、敷地の中から温泉が湧いたことで、鍛冶職から宿屋への商売替えをしました。 金具を扱う商売をしていたのだから、屋号は「金具屋」にせよと当時の松代藩主に命令され、以降「金具屋平四郎」という屋号で温泉宿を始め松代藩の脇本陣となったそうです。 金具屋創業から250年余。昭和11年に完成した木造4層楼「斉月楼」と130畳の本間を持つ「大広間」は登録有形文化財に登録されています。 金具屋の温泉は全て源泉かけ流し。4つの自家源泉をもち、高温な温泉を利用して18の客室と3つの宴会場の暖房をしており、館内の蛇口、シャワーからでるお湯もすべて温泉です。 渋温泉と言えば外湯めぐり。今回は外湯での入浴は1ヶ所もしていません。それどころか、無料で利用できる5ヶ所の貸切風呂にも入っていません。 渋温泉は何度も訪れており、9つの外湯めぐりもすでに2巡しています。金具屋の浪漫風呂、鎌倉風呂、龍瑞露天風呂に何度も入っていると、貸切風呂に入る余裕がなかったことが理由です。 「金具屋文化財巡り」、夕方6時から約35分(要予約)も体験しました。昭和初期に6代目が宮大工とともに全国観光地を行脚し、名建築を参考にし完成させた金具屋。今まで宿泊した温泉宿では体験できない催しも面白かったです。 |
浪漫風呂(中性低張性高温泉):午前0時で男女入れ替え |
女性露天風呂(弱アルカリ性低張性高温泉) | 男性露天風呂(弱アルカリ性低張性高温泉) |
鎌倉風呂(弱酸性低張性高温泉):午前0時で男女入れ替え |
恵和の湯(無料貸切) | 美妙の湯(無料貸切) | 和予の湯(無料貸切) | 子安の湯(無料貸切) | 岩窟の湯(無料貸切) |
宿泊した部屋:居人荘 302号 竹風(国登録有形文化財の部屋ではありません) |