加賀井温泉 一陽館の所在は長野県長野市松代町東条55
加賀井温泉の歴史は古く、鎌倉時代までさかのぼり、日蓮上人が佐渡に島流しされる折に入浴したという言い伝えもあるそうです。
加賀井温泉一陽館は昭和初期に上総堀りで堀り直し開業した温泉宿でしたが、現在は宿泊は受け付けておらず、日帰り入浴のみとなっています。
「加賀井」というのはこの地区の古くからの地名で、他の温泉施設が「松代温泉」を名乗る中、ここ一陽館だけが「加賀井温泉」の名を守っています。年季の入った建物はレトロ。周辺の田園風景ともマッチしてどこか郷愁すら感じます。
受付で料金を支払うと、主人から「初めて?」と聞かれる。「はい」と答えると、施設の利用方法に始まり、泉質の素晴らしさなどを説明してくれます。「1日に何ヶ所も温泉を巡っている」なんてことを言うと、「温泉というのは温泉同士の相性があり、1日で泉質の違う温泉を多く入れば逆効果になる」と叱られますので、くれぐれも注意して下さい。
内湯で使用している源泉は炭酸を感じ、身体に若干の気泡がつきます。
混浴の露天風呂は湯舎側が緑がかった薄土色で、もうひとつは濃い鉄さび色。緑がかった色の方が源泉投入量が多く、こちらは内湯と同じ源泉をブレンドしています。混浴露天風呂では、女性の場合はタオルを巻いたり湯着を着たりして入っている人もいます。
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