第9回 2002年:Seochie desse

 勿論、映画音楽にもオルガンはたくさん使われてます。
あの「2001:a space odyssey」のタイトル「ツラトゥストラ」のバックでもオケを支えており、
曲の終わりで、一瞬遅れて終わって残響を聞かせてくれます。

でも、私が最も気に入っている映画の中のオルガンは、
「パットン大戦車軍団」で荘厳に響くオルガンです。

映画は、戦争の天才という悲しい才能を持った将軍の話で、
いわゆる戦争映画(=アクション映画)ではなく、冷静な視点でこの人物を描いた傑作です。
確かアカデミー賞もいくつか取っています。


                                                      記 多田納人



1月1日(月)

 2002年になりました。
去年4月にUPして以来、ほとんどリンクもはっていないこんなマイナーなHPを8ケ月で2000人以上の方が訪れていただき、感謝です。みなさん、今年も瀬尾千絵をよろしくお願いいたします。

 などと言っている場合ではなく、年末に上司からPCのマザーボードなどをいただき、
新しくマシン組んだのはよいとして、ついでにWindowsXPにしたのがいけなかった。
これでほぼ2ヶ月も時間を費やしてしまった。
それに瀬尾さんの確定申告の準備など、長い間更新できませんでした。申し訳有りません。
気を取り直して再スタートです。

 ベガホールでの「三文オペラ」は、最初2〜3曲というお話でしたが、
どんどん増えていって、ほとどんどすべに近いくらいになっています。
しかし、瀬尾さんはそれでもなんか楽しそうにやっています。



1月22日(火)

 いよいよYASUKOさんの「三文オペラ」本番です。宝塚のベガホールです。
瀬尾さん、かなり弾きづらそうでした。
というのも、オルガンは一段高い壇上で、あとは指揮者もなく舞台上にYASUKOさんとピアノの吉田幸生さんだけ。
タイミングを取るためにモニターSPで他の音を聞くという仕掛けだったのでした。
 
 それに最初の話より曲数も増えているし、オルガンの位置づけも背景ではなく、前に出た構成だったので、
何も知らなかった私には驚きでした。
でも、今まで瀬尾さんが活躍していた世界とは全く違った異世界といった感じで、
瀬尾さんにとってはとてもよい経験になったのではないかしらん。

 ライブのCDも出るそうですので、皆さん是非一度聞かれてみてはどうでしょうか。




ヤスコさん と 瀬尾千絵


1月26日(土)

 サンシティホールでプロムナードコンサート。
私もちょっと仕事を抜けて、駆けつけました。
というのも、今日はアシスタントの方の都合がどうしてもつかず、瀬尾さんの一人舞台だったからです。

 案の定、見ていられないくらいに忙しい演奏で、特に「トッカータ」は最早アクロバットに近い状態で、
内容よりもむしろ、ハラハラドキドキスリル満天ハリウッド映画のような演奏に拍手喝采したいような気持ちです。
瀬尾さんのプロ根性に脱帽ですわ。




3月21日(祭)

 神戸教会でアフガニスタン支援のチャリティコンサート。
最初のお話しでは簡単な演奏会と講演の予定だったのですが、結局かなりの規模のコンサートになってしまったようです。
 曲数も増え、また直前まで打ち合わせや調律などで瀬尾さんはバタバタとしてましたが、
かえってそれがよかったのか、(なによりも、ホームグランドだったからかもしれませんが)緊張するヒマもなく本番に突入して、落ち着いて演奏できた様子です。
アシスタントをしていただいた長坂さんも、直前1時間ほど合わせただけなのに、本当によくしていただいて、
感心するとともに感謝です。

 瀬尾さんは、ガチガチのバロックオルガンで派手なロマン派を弾くという暴挙に出た曲もありましたが、
ソブラノの片岡さんの澄んだ美しい声にも助けられ、全体としてはまとまった演奏でありました。
 当日は学生によるゴスペルもありました。ショー的な演出もあり、
神戸教会の聴衆の層とはチト合いませんでしたが、彼らの舞台はとても楽しく躍動感に溢れる熱いステージでした。


以下次号待て暫し