第3回 プラニアフスキー氏 神戸上陸す

4月22日(日)

 ウィーンよりペーター・プラニアフスキー氏を招いての、主日礼拝と演奏会が神戸教会で行われました。
 演奏会の方は、阪神・淡路大震災の復興支援のチャリティーコンサートでした。
礼拝では、幼稚園の子供たちのために幼児賛美歌などを演奏してくださって、とても楽しい雰囲気でした。
 また、午後からの演奏会は、たくさんのお客様で驚きました。
前売り券がすごい勢いで、売れているということはきいていたのですが、これほどとは思いませんでした。
 クリスマスの夜の音楽礼拝にも劣らないような聴衆で、会堂はぎっしり満員でした。
とくに3階席(2階の後ろの小部屋の窓を開けただけ)の方には、気の毒なことだったと思います。その席からは、演奏中の姿が見えないのです。

 演奏中、私は、アシスタントにつきました。
いつも他の人にしてもらってばかりで、自分でアシスタントするのは、本当に久しぶり。
ひょっとしたら、アントワープでスタやん(師匠のデリーマーケル教授のこと。名前がスタニラフスキーなので、我が家では、親しみを込めてこう呼んでます。先生ごめんなさい)のアシスタントをして以来かも。

氏のタッチは素晴らしく、また即興演奏にも驚かされました。
特に、最後にみんなで歌った賛美歌の即興は、見事でした。
長い長い即興の前奏で、どこから歌い始めるのか会衆にわかるかどうか心配しました。
けれど、プラニアフスキー氏の見事なリードで、第一節が一斉に高らかと歌い始められたときは、感動で涙が溢れました。





4月23日(月)

 プラニアフスキー氏による神戸教会のオルガニストのための公開レッスンがありました。
もちろん私も参加。

 一旦は流れかけた企画でしたが、匿名の方の志もあったりして実現運びとなりました。

世界的なオルガニストに直接指導してもらえるなんて、すごくゼイタクな時間でした。
氏のオルガンの演奏は、一本一本の笛の音を大切にする音作りで、タッチはとても軽やかです。
私は、ヨーロッパの北の方でオルガンを学んだのですが、私の師のスタやんとは曲の解釈やタッチなどがまたちょっと違っていて、いろいろと勉強になりました。

 この秋には、スイス バーゼル国立音楽院教授のギイ・ボベ氏をお招きして、同じように演奏会を予定しています。そして、できることならばこのような勉強会もやりたいなあ、と思っています。



5月20日(日)

  午後から神戸教会で、兵庫教区の総会があり、開会礼拝の奏楽をさせていただきました。

その奏楽というのが、東神戸教会 川上牧師のボーカル、そしてギターやドラムといった『牧師バンド』との協演だったのです。アンプを通したスピーカーの音やマイクの声と一緒にオルガンを弾くのは初めての経験。ちょっとフシギな組み合わせですが、賛美歌もリズムに乗った曲で、面白い経験をしました。
 
6月には、インドからの方と一緒に演奏会の予定も入っています。どんなコンサートになるのかあ。ちょっとエスニック風になのかも。そちらの方もとても楽しみです。



6月1日(金)

 はじめて、神戸教会のリード管全てを調律しました。
もっと早くしたかったのですが、調律の時に鍵盤で音を出してくれる相棒がいないので、なかなか出来ませんでした。この日は、牧師夫人の岩井溢子先生に手伝ってもらって、調律をすることができました。
 終わってから少し練習。やっぱり調律されて音の整ったオルガンで弾くのは、とても気持ちがいいです。



神戸教会のオルガン(辻オルガン製)
オルガン内部