第15回 Chariots of Seo Chie


今年はオリンピックイヤーで、アテネで開催されましたが、
オリンピックを題材にした映画では、「東京オリンピック」や「白い恋人たち」といったドキュメンタリーを除くと、
やはり「炎のランナー」が傑出していると思います。
4年毎にこの映画の存在を思い出し、4毎に観てしまいます。

音楽は、ギリシャ出身のヴァンゲリス。
主題曲も有名ですが、主人公エイブラハムのお葬式の場面に合唱とともに荘厳に鳴り響くパイプオルガンは忘れられません。
曲は確か「エルサレム」だったと思います。

ヴァンゲリスはこの映画で一躍世界的にホピュラーな存在になり、
「ブレードランナー」や「南極物語」を手がけるのですが、私の好みは「反射率0.39」や「螺旋」といった初期の作品の方です。

                                               記 多田納人


さて2004年の10月23日(土)
サンシティホールで「パイプオルガンとブラスアンサンブルの夕べ」と題して演奏会がありました。
共演はブラスアンサンブルSEYANA(セヤナ・・・大阪弁の『せやな』からきています)の皆さんでした。
このホールは残響もあり、金管にはもってこいの場所とも言えますが、
素晴らしい演奏で、また色々趣向も凝らした内容で、楽しい演奏会でした。

 今回は大御所2人と若手3名という構成でバランスもよく、ブラスの魅力をたっぷり堪能しました。
また、瀬尾千絵もホームグランドだけに余裕の演奏で、安心して聞くことが出来ました。
マネージャーとしては、舞台裏を知っているだけにいつもハラハラドキドキして聞くのですが、
今回は全くそんなことはありませんでした。一聴衆として、心から楽しめました。

 特に前原さんのとぼけたトークは皆さんに好評だったようです。
アンケートに「ユーモア溢れる楽しい話術云々」と書かれた方がありましたが、それは誤りです。
前原さんのボケは天然モノです。


当日、アシスタントをしてくれたのは、鎌田茉莉さん。
関学OB、職員で現ハンドボール部のコーチでもあります。
爽やかに日焼けをしていてスポーティな感じで、女優の高野志穂をもっと美人にしたような印象です



SEYANAブラス・アンサンブルの皆さんと
瀬尾千絵
     前原 尚規(トランペット)
     岡元 達志(トランペット)
     八木 裕貴(トランペット)
     木村 晋輔(テナートロンボーン)
     西田 尚美(バストロンボーン)
 の各氏

後日、SEYANAの岡元さんから演奏内容を録ったCDが送られてきました。
その音質のよさにびっくりしました。
どうやらDATで録音されているようで、こちらのMDとは解像感の違いに唸るやら、がっかりするやら。
やはりMDではだめかと実感しました。

 存在すら忘れていた化石のようなDATですが、最高とは言わないまでもこれなら不満のないレベルの音です。
ううむ、DATを買ってしまおうかと真剣に悩んでしまいます。
SONYのDATウォークマンで約4万円ほどもします。
テープは専用で入手もしにくそうです。
それに、今更シーケンシャルなテープ録音もいかがなものかと迷ってしまいます。   
SEO CHIE's Organ Sound
はこちら




11月7日(日)
 大阪のぞみ教会で演奏会。
礼拝堂にぎっしり満員の聴衆でした。
瀬尾千絵は無料のコンサートとは思えないくらいに盛りだくさんの内容を用意しており、
当日アシスタントをしてくださった久下さんはじめ、皆さんとてもよくしてくださり、たいへん充実した演奏会となりました。
特にポルタティフの済んだ音色は素晴らしく、心にしみました。

大阪のぞみ教会でポルタティフに向かう瀬尾千絵



11月22日(月)
 神戸教会礼拝堂で、フォークシンガーの高石ともやさんと共演。

 瀬尾千絵は今まで結構色々な方たちと共演してきました。
楽器ではクラリネット、ヴアイオリン、トロンボーン、ハンドベルからブラスバンド、オーケストラまで、ボーカルでは合唱やオペラ、シャンソン、ゴスペルまで。

 しかし、今回のようにフォークの弾き語りとは初めてです。
どうなることかと心配しておりました。
直前まで、一緒にやる曲も決まらず、瀬尾千絵は少々あせっておったようです。

 さて当日ですが、突然のリクエスト曲も含めて冒頭さっさとオルガン曲を終わらせた瀬尾千絵だったのですが、
高石ともやさんがステージに登場すると、会場の雰囲気はガラリと変わり、
唄ともおしゃべりともつかない高石ワールドにのみこまれていったのでした・・・・・。


二人のかけあいは、まるでルールも解らないままゴングの鳴った格闘技のようでした


元気一杯!高石ともやさん


たじたじの瀬尾千絵



 ある日、PC関係の雑誌を読み飛ばしていると、気になる製品のプレビューが載っていました。
ローランドのデジタルレコーダーR−1です。
24bit 44.1khzでなんとWAVE録音に重きをおいたポータブル録音機器で、
しかも記録媒体がテープでもハードディスクでも当然MDでもなくメモリーです。
これならモーターのノイズなしにクリアな音が録れそう。
求めていた物にどんぴしゃです。
でも演奏会を記録するには2GBのメモリが2枚は要りそうです。
ううむです。(メモリの相場を知っている方は一緒に唸ってください)

以下次号 待て暫し