第1回 神戸花隈の秘宝の巻
○こんにちは、瀬尾千絵です。

 このたび、初めてホームページをUPすることになりました。
私のようなものが、と思いましたが、このページの作者 多田さんの勧めもあって、
演奏同様《どくそ心臓》でいくことにしました。

で、多田さんが『何か書け』といわれたので、
オルガンに関する色々なことを、日記風にあてどなく、
行き当たりばったりに綴っていこうと思います。
(タイトルは、多田さんがつけました)



2月4日(日)

 伊丹市立サンシティホールでミニコンサート。
 
演奏終了後、市内の中学校で吹奏楽をやっている中学生たちにうれしい質問責め。
 「演奏中はどんなことを考えていますか?」
「何に一番注意して演奏しているのですか?」
 シンプルな質問に、彼らに理解できるようにシンプルに回答するのは、
とても難しいことですね。
−−少しでもオルガンのことが解ってくれたかな。
一人でも、オルガンが好きな人が増えると嬉しいのだけれど。



2月18日(日)

 神戸教会のオルガン奉献式。

 会堂には、ぎっしり満員のお客様。
教会関係者や各教会のオルガニストが大勢おみえになって、
その前で演奏するのは少し緊張しました。

 その分、演奏にも気合いが入りました。
でも、実はこの日、オルガンはまだ完成していなかったのです。
3ストップ足りないままでしたが、なんとか演奏できました。

 それにしても、辻オルガンの音色には、弾くたびにいつも感激します。
タッチも素晴らしくて、こんなオルガンが教会に設置されるなんて、ひたすら感謝です。



3月15日(木)

 神戸教会のオルガンは、前日にやっと完成。

 ビルダーの辻 宏さんに、最後に調律の方法を教えてもらいました。
 
はしごで高いところに上がったりして、ちょっとこわかったのですが、とっても勉強になりました。

 パイプは、とてもデリケートなのだそうです。
大きくフルー管とリード管に分かれていて、それぞれ湿度と温度の影響の受け方が違うとのこと。
フルー管は一定に均等に上がったり下がったりするけれど、
リード管は不均等に上下するのだそうです。
だから調律では、リード管をフルー管に合わせて やるそうです。
初めて知りました。



3月18日(日)

 神戸教会で講演会の後に、20分ほどの小さな演奏会。

 昨夜から急に気温が上がって、外は暑いくらいの陽気です。
その影響か、果たしてオルガンの音は狂っていました。
 
 私も、あまりの暑さに、本番直前にえいっとババシャツを脱いで演奏に臨みました。
 1曲目に、バッハの「トッカータとフーガニ短調」を弾きました。
最もポピュラーな曲でもあり、また装飾などを盛り込んですこし遊んだりしたので、
お客様の評判は上々でした。
でも、直前に曲を指定されて、準備不足だったので、
自分としてはちょっとイマイチの出来。
だから、ちょっと複雑な心境です。




2001年2月18日 神戸教会 オルガン奉献式