皆さん、道路沿いの「道の駅」はご存じかと思いますが、「川の駅」ってどこにあるかご存知ですか。 
それは京阪電車天満橋付近の八軒家浜という大川沿いにあります。
この「八軒家浜」の由来からご説明することにいたします。
八軒家浜は、、かって淀川舟運の大阪の玄関口として、又、熊野三山へ参詣する熊野街道の出発点として古くから交通の要衝として栄えてきた歴史的にも意義のある場所です。平安時代には、多くの貴族たちが熊野詣のために淀川を船で下り、ここから熊野街道に進みました。
また、江戸時代には、京都伏見との間を行き来した三十石船の船着場として大いに賑わいました。そして、ここに、八軒の船宿があったことから「八軒家浜」と呼ばれるようになったとのことです。
時は変わり、再び水を生かした都市魅力を創出すべく、大阪府が平成19年に水都大阪の再生の中で、八軒家浜の整備を進める「八軒家浜賑わい施設整備事業コンペ」を実施し、京阪電気鉄道を代表とする共同企業体5社の案が採択されたのです。
そのうちの一社に再就職している小生に、この事業を担当するよう指示があり、八軒家浜?、施設整備?という何の知識も持ち合わせぬまま、不安を抱えての担当となりました。
以来、30回余の八軒家浜賑わい施設の建設委員会に参画し(ほとんど内容のわからぬまま?)平成21年8月に水辺と大阪のまちを再びつなぐ新名所として、「川の駅」はちけんやが誕生したのです。
都心部で水陸交通の結節する「川の駅」としては、関西初の施設です。
施設完成後、引き続き八軒家浜熊野古道の拠点プロジェクト検討会の委員を務めています。(委員は平成24年5月退任しました)
京阪電鉄と地下鉄谷町線の天満橋駅を出て、北側を流れる大川へ回ると、大阪の川を巡る遊覧船の多くが発着する八軒家浜船着場がある。川沿いには遊歩道が整備されていて川や行き交う船を間近に見ながら、散歩することができる。近くに堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島の東端「剣先}が見え、その先から勢いよく水が飛び出す噴水が30分ごとに楽しめる。中之島公園にはバラ園がある。ここやレトロな中央公会堂には京阪電鉄中之島線のなにわ橋駅が便利。
スローで粋な、なにわの川巡りに出かけてみませんか。
川の駅 [はちけんや」の概要
川の駅関連写真