道具雑記 川釣り編
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職人がすなる道具作りといふものを釣り人もしてみむとてするなり。
 入川装備
 要は快適に安全に、釣りが出来る装備があればそれでいいと思うんですね。
 釣りモノや季節による快適さを追求した結果、鮎タイツで3種、ウェーダーで2種類の厚さ・素材のものを使い分けています。すべて安物ですが、同じものを時季関係なく使い続けるより、はるかに快適です。
 同じものを長期間使い続けていると、内側にバクテリアが繁殖するのか、臭くなるし湿疹なんかも出ました。そのため近年は画像のようによく洗濯しています。連続釣行の時はそのまま使いますが、1週間ほど次回の釣行まで期間があるときは洗って乾しています。
 タイツ用のハンガーはメーカーから結構な値段で出ていますが、100均のハンガーで充分です。
 手作りタモ
 面白いですね。
 綺麗に仕上げて、実用性もあれば楽しさ倍増です。
 天然木の鮎タモは、仕付け糸が金属ラインのトラブルの原因になるということ(最近の金属糸は性能が良いのでほとんどそんなことも無いです)もありますが、仕付けピンを使用してフラット加工するようになってから、その心配も無くなり、自作のものを競技会でも使うようになりました。
 ホッチキス使用 ハリス止めサカサ
 鮎用の逆さバリ。ハリス止めをホッチキスで作ってみました。
コレが結構、強度も使い勝手もいい。
とっても経済的です。鮎釣りはお金がかかって…(セコイ?)。
 鮎竿
 セキレイはチョコチョコ競技会なるものに参加致しますが、実は競技クラスの竿を持っていません。1本20〜30万円台の竿はとても手が出ません。手持ちの一番高価な竿でも1ランク下のクラスです。支流用の竿などは安いものにしています。
 画像左端の竿は「旭信」という竹竿です。使ってみようと思うのですが、なかなかその機会が無いまま現在に到っています。
 鹿角
 風情のあるタモ作りには欠かせません。もっとも風情だけではなく、石突などに使用すれば非常に実用的なものに仕上がります。1本のタモに、潤沢に使いすぎると重くなって実用性が落ちるので、その辺のバランスを考えなければいけませんね。
 太ければ太いほど使い勝手がありますが、細いものも意外な使い道があり重宝します。
 猟師さーン、いらっしゃ〜い♪
 
 流しダモ30cm枠鹿角付
 作ったのはいいけれどセキレイは激流釣りはあまりやりません。好き嫌いの問題ではなく、セキレイの鮎ホームグランドの揖保川・加古川は流しダモが必要なくらいの激流が無いので。
 九頭竜に行ったときは、戸惑いました。地元の人が立ち込むような所に行くのはセキレイ的には命がけ、川底は小石底で足元から流れで崩れていくから踏ん張りも利かないし。江の川は逆に川底が粗く、流れの速い場所では岩に挟まったら絶対死ぬと思って立ち込むことさえ出来ませんでした。
 モミ
 タモ作りの材料です。カヤ、モミ、ネズなどの材料がありますが、それぞれに特徴があります。モミは加工しやすい反面、少しサクいですね。日当たりの良い所で育ったものは軽くて柔らかい、もっともカヤに比べて入手が比較的容易です。(「比較的」というだけでこれも良いものは結構入手困難…。)深谷の日陰で育ったものはカヤ並みに年輪も密で、それと比例して粘りがあり、タモの原木としての価値も上がります。