「慢性のせき」

【 症状 】

 ☆ Aさん(仮名) 60代 男性

  1年前から、疲れると咳が出やすく、医者に通って薬を飲んでいます。

 薬を飲み続けていますが、変化がありません。肩こりと腰痛があります。




【 所見と治療 】

 自律神経には交感神経系と副交感神経系があります。

仕事、運動、戦闘モードが「交感神経」

胃腸運動、睡眠、リラックスモードが「副交感神経」

 「交感神経が優位」な時は、気管支が拡張します。

呼吸をを多く入れて、各細胞に酸素を送り込む為(血球を経由)です。

反対に、リラックスして「副交感神経が優位」になると、気管支が収縮、細くなります。

この時に、気管支喘息など気管支症状が出やすくなります。

 咳も発熱を伴っていたら、アデノウィルスや菌感染の可能性もありますので、

専門医の診察をお勧めしますが、その可能性がない場合は鍼灸適応と考えます。



 Aさんの体を最初に診た時に、明らかに「気管支の反応点」が出ていました。

 そこを中心に肩こりと腰痛も同時に、治療をしていく方針に決めました。

 最初の1か月は週2回、2か月目からは週1回。

「気管支の反応点」は症状が楽になるにつれ、消えていきました。

 3か月目には、「先生、咳が全く出なくなって、薬も止められたわ。」との事でした。

 もちろん、肩こりと腰痛も一緒に楽になられています。




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