「ストレスとうつ症状」

【 症状 】

 ☆ Fさん(仮名) 40代 女性

  仕事はパソコン主体のデスクワークです。

 仕事が忙しくなり、当初は肩こりがひどく、イライラしてました。

 最近は、体全体がしんどく、会社に行くのがつらく感じだしました。

 睡眠が浅く、朝起きても寝た気がしないです。



【 所見と治療 】

科学と製造技術の進歩により、機械化、大量生産の時代を迎えました。
「デジタルデータ通信」の進化に伴い、コンピュータの進化、
データの増量、時間の短縮が進んでいます。

テレビやパソコン画面を見続けるだけでも、画素数が増えたグラフィックや動画。
「眼から入る情報が多い」と視神経や脳の疲労、大量の血液を使うので疲れが溜まります。

 また、長時間のデスクワークは、「同じ姿勢の持続」の為、特定の筋肉が疲労します。
黙々と仕事をすると、十分な有酸素でない為、疲労物質が溜まりやすいです。
 明るい会話が多い職場だと、肩こりも少ないでしょう。


 ストレス(stress) とは物理的・精神的な圧力、圧迫、緊張など。。。

ストレスを受け続けるとどういう反応になるか。

ハンス・セリエが提唱した「ストレス反応」には

@警告反応期
A抵抗期
B疲弊期

の3つの時期があります。

心身とも健康な状態でストレス(刺激)を受けると、
それに反応して、自律神経系を中心に、戦おうとします。
副腎等からホルモンが放出され、血圧が上がり、
交感神経緊張モードになります。これが「@警告反応期」です。


@の状態が継続され、「A抵抗期」に入ります。
頭が冴え、バリバリ仕事が進みます。交感神経が高ぶり、ハイテンションになったり、
イライラする事も。
また、マクロファージ(貪食細胞)が活発化して、風邪も引きにくく、体調も絶好調に感じます。

Aが長期(数か月〜数年)になると、体のエネルギーが燃料切れとなります。
イライラはなくなるが、元気が出ず、うつ状態になったりもします。


Fさんは、疲労期に入ってすぐだったので、週1、2回の治療で2カ月で愁訴が無くなりました。

治療の度に表情や笑顔が良くなって来られ、

失礼ながら「こんなに綺麗な笑顔の方だったのか!」と驚いたほど。

今は、月1,2回のケアで来院されてます。


ストレスによる反応は、その人の体調、性格。ストレスの強さと、負荷時間など
これにより症状は変わります。このような患者様を何百人と治療して改善してきました。

「未だ病ざるを治す(未病治)」は鍼灸が発揮できる効果の一つです。
「何かイライラする」「やる気が出ない」「悩みすぎて眠れない」など、

一度、鍼灸をお試しいただけたらと。
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