謎その@ 黒神子の不在


 遥かシリーズでは、ヒロイン(以下、白神子)の対になる存在として黒神子がいます。ですが4だけは何故か黒神子がでてきません。もっとも、白神子も八葉も各シナリオのラストで定義されるようなのでゲーム開始時点では存在しなくても不思議ないかもしれません。でも、黒龍を倒す(解放、とも言う)ことができたなら神子が生まれても良いと思うのです。
 では、該当者は誰か。普通に考えれば、一ノ姫が妥当でしょう(中の人つながりから言っても)。ただ彼女はプロローグ部分(ゲーム開始時点)で既に亡くなっており、蘇生でもしない限りあの時間軸では黒神子としての務めを果たすことはできません。製作側の意図的なものなのか、単に考えてなかったのか(苦笑)。意図的なものだとすれば、「遥かシリーズの原点である4の時間軸では白神子も黒神子も存在しない」と考えるのが普通ですね。でも、もし一ノ姫以外に該当者がいるとしたら?
 この部分は、謎そのEFGにつながってまいります。



謎そのA 鬼の一族の発祥


 遥かシリーズ最初の話、と定義されているせいか4には「鬼の一族」という言葉、存在が出てきません。その代わり、なのかは分かりませんがやたら「異形」という言葉と存在は出てきます。作品中では岩長姫が「異形だから神なんだ」という意味深なことを言っていますが、常世ではともかく中つ国ではいずれにせよ畏怖されています(忌み嫌われている、迫害されている、とも言う)。
 では、シリーズ通して「鬼の一族」が持つ能力、その特徴とは何だったでしょうか。
 外見的には、金髪碧眼であることが多い。鬼道、具体的には変化の術や瞬間移動ができ、無機物(石など)に生命あるいは役目を与えることができる、といったところでしょうか。4という作品がシリーズ原点なら、「まだ」存在していないとしてもその片鱗があるはずです。主要人物の誰か、どこかにヒントがあるはずです。と、なると外見的には常世サイドか、中つ国王家の血筋(先祖返り的に生まれる)がそのルーツになるのでしょう。次に鬼道ですが、これは那岐が圧倒的に使えます。ただ、那岐以外に鬼道を扱えないかというとそうではありません。資質があれば、ということでしょう。最後に瞬間移動、これは神様であった時の風早(真ED最後は人間になってしまうので不可)、遠夜をはじめとする土蜘蛛の一族ということになりますね。つまり、すべての条件を備えている人はいない・・・ので4以後に生まれたことになるわけですが。可能性のある者同士なら、その子供がルーツでもおかしくはない、ので。ここも謎そのEに続きます。



謎そのB 黒麒麟の正体




 白麒麟イコール風早、なのは周知の事実。では、その対になる黒麒麟は人間の姿をとらなかったのでしょうか。個人的には、ゲーム中に人の姿を取っていた、と考えています。白と黒は対、というのが遥かシリーズの考え方なので。中つ国に白龍と白麒麟、常世に黒龍と黒麒麟。中つ国の姫のそばに白麒麟、常世の王子のそばに黒麒麟。そう、王子のそばに。風早と同じデータのキャラクターがいます。公式ガイドブックをお持ちの方はチェックしてみてください。ちなみにオフ本の一冊目では自分の考えそのままに黒麒麟の正体を暗示しております(笑)。性格的にも風早と似てると思います。