影踏みのっぽさん楽屋裏


・・・てな訳で。亀が気を悪くするくらいスローペースだった、このお話も二年半かけて終了いたしました。
いや、正直自分でもここまで時間かかると思ってなかったです。なにはともあれ、初めての連載。ちまちま振り返ってみるのもいいかな、というページです。ネタばれもありますがよろしければお付き合いください。

 ★第一話★
 一応、ラストを意識した書き出し。今回の連載については、書き始める前からラストが決まっていました。
 あと、少女マンガなテイストにしたいな・・・と思っていた、のです。元々はチャットで生まれた話で蒼穹の
 学園もの書いたら楽しいだろうな、と思って始めたので。それも第二話でぶち壊しですが(笑)。
 ★第二話★
 早速の18禁・・・で、前回とのギャップがひどいので第三話と同時upしました。なんでこういう状況になったか
 というと那岐の心身の分離、ですね。これに関わるのは誰だろうと考えると、原因は風早にあっても自虐的
 なとこだと柊の方かな、と。ファンの方には申し訳ないのですが、ウチの柊は那岐に対して興味はあっても
 情愛はないというか、常識はあっても良心が乏しい人なので。作者も柊は好きです。これでも(苦笑)。
 ★第三話★
 ここで、遠夜とアシュが登場。最初の予定ではもっとかかわってくれるはずだったんだけどな〜。
 ★第四話〜第六話★
 無自覚の恋愛感情を書きたくて頑張ってたくだり。でも今にして読み返すと文章がカタイですね。反省。
 ★第七話★
 風早と柊、大人ふたりの悪だくみ回。個人的にはダイスキ(笑)。
 ★第八話★
 三方向から一つの話を書いても面白いんじゃないか、てな試み。
 実はここで、植物園に付き合ってくれた遠夜の話が入る予定でした。車で迎えに来てくれたアシュに子供
 じみた拗ねモードで、那岐と布都彦の仲良しぶりにちょっとヤキモチやいてる展開。本編に関係ないのと
 流れが悪くなる関係でカットされてしまいました。これこそ番外ネタだな。

 ★第九話★
 ここから第二部。そして亀ロード開始(この時点ですでに第一部終了から4か月空いている)。
 第八話で、やっと自覚してくれた布都彦のお悩みスタート。そんなの普通だよ、と言ってやりたい作者。
 まさか那岐も、自分が夢の中で犯られちゃってるとは思わなかっただろうけども。
 ★第十話★
 風早の傷、をどこまで明らかにするか悩んだとこ。あと、忍人を出すか出さないかで悩んだとこ。
 結局、ここでは出さずにいたら最後まで出てこれなかった(笑)。彼が出てくると不幸レベルが上がるし。
 まあ、出てきた方が風早というキャラクター、那岐に対する相反する感情の根源とかが分かりやすかった
 かなと思います。敵ではないが味方でもない、というポジションがね。
 ★第十一話、第十二話★
 で、十話を踏まえた風那。忍人サイドの話を広げると、とんでもなく暗くて長くて少女マンガから離れるし。
 広げないレベルでしか登場させられない、という。番外で書くなら匙加減が難しい人ですね。
 ★第十三話★
 また三カ月空いちゃったよ、で名もなきオリキャラが大活躍する問題の回。
 どういうシチュエイションで切り口で書くか、悩んでたせいもあったり。まあ本編には関係なかったんですが。
 風早の有能ぶりというか、謎部分が更に拡大した部分でもありました。
 ★第十四話★
 鳥のイメージをどう表現するか、で参考にしたのが某JR駅前の某ゴリラくん。彼と全く同じポーズにすると
 朝ならともかく夜の救出イメージに合わないな、と思って逆にしました(どうでもいい腐ったこだわり)。
 那岐としては、まだ普通の子供でいられた時代の象徴である布都彦には見られたくなかった一面。布都彦
 にとっては、ガキんちょな自分への嫌悪感とか嫉妬とかを自覚するという。どっちにとっても辛いくだり。
 実はここで、正気を失った那岐が風早にキスをねだるシーン、入れるかどうか本気で悩みました(鬼)。
 いや〜・・・那岐が失神してくれてホントに良かったよ。
 ★第十五話★
 亀ロード最高記録、五か月のプランク(自慢になるか)。
 前回からどういう展開に持っていくか、さんざん悩んだ結果・・・あ、プライベートでの問題もありましたね。
 ここからラストまで、布都彦の自己嫌悪な不幸ルートが続く。大丈夫だ、愛があるならと言ってやりたいが
 どれくらい精神的ドロドロに耐えられるかでラストのハッピー感が違う気がして、こっちもジレンマだった。
 ★第十六話★
 リアルえっちにするか、エアえっちにするかで悩んだとこ(本編的にはどうでもいい)。あとロフォフォラには
 遠夜・・・とその後見人であるアシュが不可欠なのでどこまで書くかも多少迷いました。アシュもある意味、
 常識と良心が逆転する頭の良さがあるので。遠夜のことは可愛がってると思いますが、それとビジネスは
 別みたいな。あと本家的「一流」「二流」について後の話で語ってるんですが、いくら「一流」で葦原さんちの
 中枢になれるとしても道臣とか忍人ではアシュに対抗できないと思います。多少、狡さもないとね。
 ★第十七話★
 幼児退行した那岐を、どこまで引っ張るのか悩んでるうちに亀ロード最高記録に肉薄してしまいました。
 あと、見た目だけは似ている羽張彦と布都彦の違いをどこで出そうか、とか。子供時代の那岐の考えを
 今時点の布都彦が聞いてどう思うのか、とか。甘えっ子モードで迫られて理性は持つのか、とか(笑)。
 お風呂ネタとか、あっても楽しかったかもしれない(私が)。それこそ番外だな。
 ★第十八話★
 風早の本心らしきものが、ちらり。結局のところ、那岐を憎みきれない部分があるんですね。でも布都彦の
 ように純粋な気持ちを抱くことはできない・・・ある意味、すごく人間臭い。ゲームでは神様なんですが。
 ★最終回(夜)★
 よっぽど朝部分だけ書こうかと思いましたよ・・・だって受が初めての話は多々あれど、攻が初めての話って
 見当たらないじゃないですか。どこまで書くか、どういう切り口で書くか、が最大ポイント(だから本編には)。
 まあ、那岐に頑張ってもらいましたけど(笑)。で、イメージソングはAKBだったのですが分かった人おられ
 ますか(超迷惑)。♪いつか、君が心の道に迷っても♪っていうアレです。壁紙がヒントですね。
 あと、出ないはずだった羽張彦が声だけ出演。忍人が出てきてたらこのヒトも出てたはずなんですが。
 でも風早が甘えたこと言える、唯一の存在じゃないかなあ。BLにはならないけどさ。
 ★最終回(朝)★
 なんでこういう妙ちきりんなタイトルなんだ、というのが分かる回。
 はっきり言うとここの話、それもチビ那岐とチビ布都彦が楽しく影遊びしてるシーンと横断歩道を手つないで
 歩いてるシーンを書きたくてこの連載を始めました。初回とここだけなら、間違いなく少女マンガなのにな。
 プロセス見ると、とんでもないんですけど(笑)。ちなみに那岐の「チビのくせしてデカい」発言で布都彦と同じ
 勘違いされた方は手を上げてください。大丈夫、作者も同じ発想です。お友達になりましょう(大笑)。
 ところで今後、2人はどこで夜のシーンを繰り広げるのでしょうか(大きなお世話)。やっぱり学校?大変大変、
 ギャラリーいっぱい!!ふふふ、これも番外としては面白いかも。



・・・てなわけで番外ネタとして考えられるのは
@ アシュと遠夜の話(ストーリーのどこか、は別にして)
A 忍人サイドの話(本気でやったら長くなるので、ダイジェクトレベルで)
B 学校ネタ(布那のえっちネタでもいいし、仲良しこよしでも可愛いかな)
C 羽張彦との兄弟コミュニケーション(ここで忍人を出してもいいかもしれない)

今のところ、こんな感じ?
そのうち、のんびり書いてるかもしれません。upスピードは・・・お分かりだと思うので期待しないでください。
それでは、こんな裏ネタにお付き合いくださいましてありがとうございました。
また、機会がありましたらお会いいたしましょう。

波多野今日子