▼3月例会(第481回)は、2月に引続きオミクロン株感染予防という状況を考え、提案に対してメールで感想・意見を伝えるという方法で行った。提案は川端由起さん(草津市立志津小)。提案テーマは「動物と人間が描かれた作品の心が動いた表現をポップにし、みんなに紹介しよう」(5年・大造じいさんとガン)。

▼提案の趣旨は「読み解く力」である。このことについて学習指導案では次のように示している。(以下引用)「読み解く力は、〈1「文章や情報を正確に読み解き理解する力」と2「相手の言葉やしぐさ、表情から相手の意図を読み解き理解する力」の二つの側面がある〉ということです。そのプロセスは、@必要な情報を確かに取り出す、A情報を比較し、関連付けて整理する、B自分なりに解決し、知識を再構築する、の3つに分類できる。」

▼授業構想では文章に表れた緊張感を場面ごとに読み味わうことと自分の読み考えを広げ深める交流活動を通して得たものをポップにするという活動が仕組まれていた。

▼提案について、同人それぞれが授業改善について、交流活動の意味やICT活用の効果、さらには、昭和時代から教材として教科書に採用されている「大造じいさんとガン」についての研究の歴史など、多様な意見や感想・提言を得る貴重な提案であった。

▼提案の「読み解く力の育成」は「学ぶ力向上滋賀プラン」に位置づけており、滋賀県全体において取り組んでいます。

▼巻頭には、大杉稔先生から玉稿を頂きました。深謝。   (吉永幸司)