第３回近江の子ども俳句教室　投句部門〈秋冬の俳句〉：479好光

第３回近江の子ども俳句教室　投句部門〈秋冬の俳句〉～ＮＰＯ法人現代の教育問題研究所

好光幹雄

滋賀県知事賞　　　弟がグーでもみじに負けていた　　　新井結翔（６年　滋賀県）
大津市長賞　　　カレンダー残り一枚冬近し　　　　小林静佳（６年　滋賀県）
草津市長賞　　　稲の穗や風歌うたび金メダル　　　境　彩葉（６年　京都府）
滋賀県教育長賞　　　試合負けかすんで見えるもみじたち　　　北川陽音（６年　滋賀県）
大津市教育長賞　　　祖母と行く土佐のおへんろ落ち葉ふむ　　　島村紗萌（４年　滋賀県）
草津市教育長賞　　　木の枝にしがみついている冬の雨　　　　森田一颯（６年　兵庫県）
草津俳句連盟会長賞　　　どんぐりのぼうしをとるとつるっつる　　　上田大輝（１年　滋賀県）
ＮＨＫ大津放送局長賞　　　どんぐりをふくろいっぱいひろったひ　　　玉本琉月奈（幼稚園年中　京都府）
ＫＢＳ京都放送賞　　　おつきさまちきゅうのかげにたべられる　　　鶴田淳悟（３年　大阪府）
ＢＢＣびわ湖放送賞　　お母さんいっぱいいたよ赤とんぼ　　　　大辻彩葉（２年　滋賀県）
えふえむ草津賞　　　恋人と手ぶくろなしで手をつなぐ　　　堀上綾花（６年　大阪府）
ＦＭおおつ賞　　　ぐるぐるとへびのマフラーあったかい　　阿部結愛（５年　埼玉県）
朝日新聞大津総局長賞　　　じゅくおわり満月上からむかえくる　　　永良優衣（４年　滋賀県）
読売新聞大津支局長賞　　　よくまわるどんぐりごまがつくれたよ　　大瀧遥生（１年　兵庫県）
毎日新聞大津支局長賞　　　赤蜻蛉この指とまってにらめっこ　　　岡本楓海夏（５年　兵庫県）
産経新聞社賞　　　きのこがり図かん片手におおはしゃぎ　　　川上大輝（４年　滋賀県）
京都新聞賞　　　朝昼晩働きすぎのかかし君　　　遠山史桜（５年　京都府）
中日新聞社賞　　　すずなりだみかんのしゅうかくまかせてよ　　　武内聖夏（４年　和歌山県）
ＮＰＯ法人現代の教育問題研究所賞７句
なんだろう誰かが叫ぶ冬の風　　　林咲翔（６年　大阪府）
川下にひがん花の大通り　　　齋籐雄太（４年　京都府）
つるし柿今か今かとまっている　　　北尾琴葉（３年　京都府）
おおかみはわるいやつではありません　　　林　寬斗（５年　大阪府）
道ばたで光っているよいちょうの葉　　　北島ゆいり（５年　長崎県）
きたまどのとをあけるとき手はこおり　　　松元七奈（１年　大阪府）
弟がせいちょうしたな秋うらら　　伊藤亘輝（４年　滋賀県）
【選評】弟さんは何才でしょうか。おむつが取れたのでしょうか。一人で服が着られるようになったのでしょうか。一人でお留守番ができるようになったのでしょうか。「せいちょうしたな」の「な」に亘輝さんのお兄さんとしての感慨深げな様子がにじみ出ていますね。「秋うらら」の季語がぴったりと当てはまる素敵な作品です。

《お知らせとお礼》
▼３５４１句の応募がありました。大賞・入選作品一覧をＮＰＯ法人のＨＰに掲載。素晴らしい作品の数々をご覧ください。▼２２年１月、２月のＦＭ草津「俳句５・７・ＧＯの時間」で２５の大賞に選評を添えて放送いたしました。オンデマンド放送はＰＣで何時でも聞けます。「えふえむ草津」のＨＰをご覧ください。▼次年度も全国からの応募をお待ちしています。▼最後に、今回も滋賀県知事様はじめ多くの皆様からご後援、ご協力を賜りました。実行委員長として厚く御礼申し上げます。

きらきらと子等の夢咲く花菜晴れ　　　幹雄

（京都・立命館小学校常勤講師）