▼テープレコーダを活用して授業の文字起こしをしました。授業の発言を文字化するのですがかなりの手間と時間をかけましたが、自分の話し方を含めて子どもとの対応を振り返るという効果がありました。その後、ビデオカメラで授業記録ができるようになり、テープ起こしをすることはなくなりました。

▼コロナ感染予防のため研究会もリモートワークが多くなりました。事前に授業が配信され、それをもとに協議をするという方法です。カメラが教室の前後に固定をしている場合は、授業の全体像が理解できます。ハンドカメラで発言する子や話し合いの様子を写している場合は、教師や子どもの表情を理解することができます。カメラのアップとルーズの長短がいずれにもあります。

▼実際の授業参観でなく、映像では迫力が伝わってこないので、書き起こしをしました。小さくて聞こえない声は、何度も聞き直しているうちに授業の流れや雰囲気、さらには、どきどきしながら発言している子の気持ちまで伝わってくるような気持ちでした。何度も聞き直しているので、時間をかなり必要としました。が、書き起こしの大事さを再認識しました。

▼書くことがなければ見過ごしていたであろう発言などに気が付いた時の楽しさが記憶に残る書き起こしでした。   (吉永幸司)