▼4年の教材「ごんぎつね」は、全国各地で工夫した授業が展開されています。令和3年の年末に届けていただいた『新美南吉作品紹介BOOK』(宝塚市末成小学校4年1組)は、学習内容・紹介文・お話の絵などで編集した立派な装丁の冊子です。手間と時間をかけて指導されたのは学級担任の後藤勝徳先生。

▼「読書の楽しさを味わう」を目標に、新美南吉のお話を子ども達と読み合い、読んだお話の中から一つを選び紹介文を書くという学習の成果をまとめられた手作りのものです。そこには、子ども達が読んだ新美南吉作品のタイトルの一覧表を掲載しそれぞれの作品を読んだ人数を示しています。全員が読んでいる本は「あめ玉」や「手袋を買いに」等12作品です。一人しか読んでいない作品を含めると118作品です。

▼一人が一作品の「あらすじ・楽しみ・おすすめ」の視点で文を書き、図工の時間に描いたお話の絵が加わり豪華なページに仕上げています。文章は、各自で端末を活用した活字と手書きを選んで書いているので読みやすくなっています。「新美南吉記念館」に置いてもらうというのも目的の一つなので仕上げも丁寧で美しい冊子です。

▼学習の楽しさから、半田市へ行きたいという気持ちが溢れ、冬休みに家族で「新美南吉記念館」を訪ねるという子にクラスを代表して贈呈する役を任されたそうです。   (吉永幸司)