▼12月例会(第478回)は、「第3回近江の子ども俳句教室」(投句部門)の審査会と作品研究。今回は、秋と冬の作品募集でした。3540句の作品から入賞入選を選びました。紅葉や栗、さつまいも等を見ながら、しっかりと観察し、十七文字にしている見事な作品が多く選にも力が入りました。

▼コロナの影響で遊びを制限された気持ちを吹き飛ばすように、どんぐり拾いや芋ほりの作品も多くほっとした気分になることがありました。サッカーや野球の試合に打ち込んだ爽快な気持ちの半面、敗れた時の悔しさを表現した作品に応援したいと思うこともありました。彼岸花やすすき、落葉や赤とんぼ、みかんの収穫など、季語を生かした作品から、暮らしや地域の環境を、作品の奥にある思いを想像しました。審査の方法は互選です。高点句を得たのは、「弟がグーでもみじにまけていた」(小6年)、「どんぐりをふくろいっぱい ひろったひ」(幼)、「おつきさまちきゅうのかげに食べられる」(小3年)、「カレンダー残り一枚冬近し」(小6年)等でした。

▼子ども俳句のよさは、言葉への関心を高めたり語彙を増やしたりするところです。リズムのある言葉で情景や場面を表現できるところがポイントです。作品を前に、俳句への思いを語り合いました。

▼作品を応募をしてくださった皆様、応援をしてくださった先生や保護者の皆様、ありがとうございました。

▼巻頭には、高丸もと子先生から玉稿を頂きました。深謝。   (吉永幸司)