国語力の上げ方
川 端 由 起

 「学びの確認テスト」を年末に行いました。これは6年生で受ける「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)の前哨戦と言えるテストです。主に論説文、会話文から成り立っていました。私立中学や、私立高校の入試で問われる論説文と小説文の組み合わせではありません。
 結果は芳しくなく、2学期に入ってから、行事ごとに作文を書かせ、ディベートを行ってきたにもかかわらず、結果が出せないことに悔しさと徒労感が一気にわいてきました。

 学校教育と少し離れたところで、今回は話をさせていただきます。息子の関係で、「国語力を上げる」の関係本を昨年度色々読みました。それによれば、まず漢字を徹底的に覚える。そして、語句、文法、論説文・小説文の読解を並行してやるべきだとあります。
 国語力を上げるためには、この漢字、語句、文法を学習しながら、並行して、論説文や小説文の学習をしていかなくてはならないと本には書いてありました。

 私は学力テストの問題と、児童の答案用紙を思い出し、何の力が足りないから、答案が書けないのかを必死で考えました。答えは、圧倒的な語彙力不足と、文章の要点がわからないので、問いに対する答えが見つけ出せないことが原因だと思いました。
 それを克服するにはどうするか。国語は毎日授業がありますが、扱う主な作品は年間で10作品ぐらいです。教科書は発達段階に伴いそれぞれ学習するべきことが決まっています。その作品を学習している時は、「作者の言いたいことを要約できる力」「主人公の心の変化を読みとる力」をつけた気になっていました。何故なら、説明文の作品の要約の文章が短時間で上手に書けるようになったからです。ポイントを押さえ、自分の力で児童は書けるようになってきたのです。小説に関しては、ノートに「主人公は、何をきっかけに気持ちが変化したのか」をキーワードを押さえて自分の言葉で書けるようになったのです。しかし、学力テストの壁はあつかったのです。

 学力テストのための勉強は、したくありません。しかし、児童の学力は思ったより低く危機感を覚えました。私は何をしなければならないのか。冬休み、自問自答し、とりあえず毎日言葉や文章に触れることが大事だと思いました。国語の授業の初めに、ある言葉を使って文章を作る。2日(3日)に1回は新聞の天声人語を10分で要約させる、等。とにかく毎日行わなければ国語力は伸びないと真摯に思いました。もちろん学年や学校全体との兼ね合いもあるので、全て実施できるかどうかわかりません。できる限り行い、子どもたちの将来のために力を注いでいきたいと思います。
(草津市立志津小)