『2の1ありがとう』
川 端 大 介

 11月のある朝、学級の児童が「先生、学級通信でクラスみんなに伝えてください。」と勢いよく声をかけてきてくれた。

<日記全文>
 2の1にありがとうが6こあります。言うので聞いてください。
 一つ目はかん字学しゅうの丸付けのとき、ゆずってくれた人が十一人ぐらいいます。ゆずってくれてありがとう。
 二つ目は、しんぱいしてくれてありがとう。一番しんぱいしてくれる人がいます。名前は言いませんが、つぎにわたしから「だいじょうぶ?いっしょにいこう。いたいのなんかとんでいけー」と言って、ちょっとえがおにさせてやりたいと思います。
 三つ目は、さそってくれてありがとうです。いつも「みんなふえおに行こう!」ってさそってくれている声が、まい日ぜったいに、聞こえます。みんなの言葉を聞いて、「みんないっしょにあそぼ〜。」「にがてな人も、やってみたらぜったいにたのしいよ。」と声をかけてみようと思いました。わたしも、さそってもらって遊びに行ってみたらすごくたのしかったです。にがてな人、ぜひ、先生のあそびに行ってください。さそってくれてありがとうでした。
 つぎの四つ目は、声かけをしてくれてありがとうです。いつも、じゅぎょうの時、「話している人がしゃべっているから聞こう。」など、いろいろな声かけをしてくれてたすかります。それも、一人だけではなく、何人も声かけしています。声かけをがんばっている人は、こまかいところも声をかけてくれているので、すごくすごくたすかります。
 2の1のよわいところは、聞くところなので、そこをみんなでなおしてレベルアップしていきましょう! 声かけをしてくれてありがとうをおわります。
 五つ目は、えがおをたくさん見せてくれてありがとうです。一人がおもしろいと、みんな笑いますよね? その一人が笑ったらみんなも笑ってくれる気がします。それで、つらいことがあっても、すぐに笑かしてくれるので、すぐに、えがおになります。先生もじゅぎょう中に笑かしてくれるのでみんなえがおになります。そんな2の1でよかったです。えがおがあふれる2の1は、本当の本当にすごいな〜と今でも思っています。えがおな2の1ありがとう!
 六つ目は、せいちょうしてくれてありがとうです。もし、2の1がずっと同じままだったらわたしはまあまあの気分です。だって、おもしろいのはおもしろいけど100パーセントたのしくはないからです。だけど、せいちょうしていったらさらにたのしくなります。せいちょうしなかったら、60m走だって1年生のころと同じです。1いはとれないはずです。だから、せいちょうしたらはやくなれます。みんな、せいちょうしてくれてありがとうでした。
 これで、ありがとうをおわります。2の1は、ゆずりあい・たすけあい・ささえあい・こえかけ・えがお・せいちょうができています。こんなにできているなんてすごいですね?つづけていきましょう?

 クラスのがんばりをクラスの友だちに伝えたい。その思いが溢れていた。
 あの日の朝、児童の勢い溢れる姿を私は決して忘れない。
(守山市立立入が丘小)