第3回近江の子ども俳句教室投句部門〈春夏の俳句〉
NPO法人現代の教育問題研究所
好 光 幹 雄

滋賀県知事賞  赤ちゃんが生まれてくるよ夏の空   4年 山元辰剛(滋賀県)
大津市長賞   あかとんぼそらにさいてるはなのよう   1年 水谷優希(滋賀県)
草津市長賞   目かくしで右に左にスイカ割る   6年 荒川玉稀(滋賀県)
滋賀県教育長賞  絵日記に大きくひとつスイカの実   中学3年 久米琥大郎(滋賀県)
大津市教育長賞  母と見た夕立さった茜空   5年 中城美種(滋賀県)
草津市教育長賞  春風は光といっしょにながれ出す   3年 竹内勇樹(滋賀県)
草津俳句連盟会長賞  職人の父のほこりは日焼け顔   3年 田仲那帆(京都府)
NHK大津放送局長賞  そらはれてぴかぴかひかるなつのうみ   1年 皐月 望(滋賀県)
KBS京都放送賞  顔寄せ待つこっち向いてよ扇風機   6年 浜田雫羽(兵庫県)
BBCびわ湖放送賞  水遊びみんなの笑顔はじけてる   5年 橋本稟汰郎(滋賀県)
FMおおつ賞    パチパチとせんこう花火橋の上   3年 伊庭愛美香(滋賀県)
えふえむ草津賞   かき氷あまいシロップたっぷりと   4年 木村心優(和歌山県)
朝日新聞大津総局長賞  雨がやみ晴れた空には二重虹   5年  佐藤優希(大阪府)
毎日新聞大津支局長賞  垂直に重なり合うよ油蝉   4年 西川 慧(京都府)
読売新聞大津支局長賞  くものみねすきなやさいとせいくらべ   2年 浮村美千子(京都府)
産経新聞社賞  風吹いて向日葵ゆらとゆれました   3年 中川 栞(京都府)
中日新聞社賞  夏の夕男児の頬のマスク焼け   中学3年 竹村京華(滋賀県)
京都新聞賞   夜の街静かになったセミの声   4年 奥村涼司(京都府)
現代の教育問題研究所長賞  ランメニュー雷が鳴り屋根の下   中学3年 谷 春秀(滋賀県)
現代の教育問題研究所長賞  塾帰り毎回夕立バスにゆれ   5年 田中花穏(京都府)
現代の教育問題研究所長賞  あさがおが水をのんでわらってる   2年 二宮 奏(滋賀県)

 今回も全国より素晴らしい作品が届きました。その中で私はこの作品に次の選評を添えました。 〈職人の父のほこりは日焼け顔〉 なんて素晴らしい俳句でしょうか。那帆さんのお父様に対する尊敬の気持ちが、「父のほこりは」という言葉から痛いほど伝わってきます。同時に「日焼け顔」の表現が職人として心をこめてお仕事をされているお父様の誠実さにぴったりですね。この句を読んだお父様は、きっと胸がいっぱいになられるにちがいありません。

 最後に、滋賀県知事様はじめ多くの皆様からご後援、ご協力を賜りました。実行委員長として厚く御礼申し上げます。尚、FM草津10月、11月「俳句5・7・Goの時間」でも21の大賞に選評を添えて放送いたします。その後はオンデマンド放送で全国、どこからでも聞けます。FM草津のHPをご覧ください。更に、11月3日には入選作品一覧をNPO法人のHPに掲載の予定。素晴らしい作品の数々をご覧ください。尚、12月10日まで〈秋冬の俳句〉を募集中。是非応募ください。深謝。
金木犀零れて絵本の星となる
(立命館小学校常勤講師)