▼9月例会(第475回)は、「第3回近江の子ども俳句大会」の入賞・入選作品の選考会とともに子ども俳句の指導について意見を交流しました。

▼作品の指導で話題になった「生活の中で気づいたことや驚いたことを五・七・五の17音で伝えていることを大事にする」「季節を表す言葉をいれる」等です。

▼具体的には「かき氷口のなかが気持ちいい」の句で「かき氷」を食べた子の気持ちが伝わるという意見や「気持ちいい」についての考えが知りたいという意見等でした。また、「サンダルのつま先くすぐる波と風」では、「つま先くすぐる」という表現が素晴らしいという意見や海へ入ろうとする瞬間を捉えている。「サンダルのつま先」への着目など細かな観察をめぐって話題が広がりました。このような話し合いをしながら作品を読み合いました。

▼作品の選考の過程で「季語」をめぐって次のような意見がでました。俳句の募集期間が春と夏ということを示していましたので、「梅雨・かたつむり・朝顔・ひまわり・夏休み」など、はっきりとした季語があります。しかし、「運動会・梨・赤とんぼ」のように秋ではないのかなと迷いながら作った作品もありました。話し合いの結果としてしては、「雪・スキー・クリスマス」のように季節感が明確な言葉は応募した作者の思いを大事にしようということに考えをまとめました。たくさんの応募、ありがとうございました。

▼巻頭には、榊原真由美先生から玉稿を頂きました。深謝。   (吉永幸司)