▼7月例会(第473回)の提案は川端大介さん(守山市・立入が丘小)。「一人一台端末への抵抗をなくすICT導入実践」。六月の五年の実践報告に続いての二年生の実践報告。

▼GIGAスクール構想に向けたICT整備は様々なのが現在の実態である。新しい教室環境が、子供の主体的・対話的で深い学びの実現という目的に向けて、指導・学習活動として適切で有効に機能することが求められていると考えると「子供たちは機器を使い楽しんで活動した」と、そのことだけを目的にすることには流されないようにしたものだ。

▼子ども一人一人が学びをどのように広げたか、どのように深め合ったかと、実践を通じて具体的な学習場面での個別・協働の学びの実際を評価・検討して指導改善の積み上げを図ることが求められる。

▼実践報告では、二年生の年間の単元計画を持って一学期から実践を始めている。一学期は、新しい学習道具を使う場面での個々の子供の困り感に沿った指導と励ましに力点をおく。それを踏まえて二学期以降、物語の音読を録音・再生して、自分たちの音読を作っていくこと、30秒スピーチのモデルを視聴して、学習の見通しを持てるようにすること等、学習活動の場面に取り入れていくというもの。年間の計画と見通しを持つ実践の姿勢に学びたい。

▼巻頭には堀江祐爾先生から貴重なご提案を頂きました。深謝。  (森 邦博)