▼6月例会(第472回)の提案は西條陽之さん(大津市立小野小)。「国語科におけるGIGAスクール構想の実践」。五年の一学期の実践を報告。

▼@「漢字の広場」では個々の児童がタブレットに作成した文の一覧を画面に映し一斉学習で確かめた。個別学習を一斉学習の場面に活用した。A「古典の世界」ではグループでの音読を動画編集し、再生してめあてに沿って修正した。この活動は音楽や、総合学習での発表場面にも広げたとの報告。Bタブレットを自分のノートとして活用し、個別にページに書き込んだ友達の意見を映し、話し合う授業の実践。リアルタイムで互いに閲覧できる良さを、対話的な学びの過程に生かそうとしたもの。

▼協議では、各校のICT環境と、その活用方法の実際の利点や課題を交流した。
・ 個別と協働の学びを結んだ授業のデザインができやすいのではないか。
・ 児童一人一人の学習の足跡を残すことが容易で、可能になる。
・ 一時の授業の工夫と同時に学年を見通すことも大切にしたい。
・ 学び手である児童の視点から、学び易さ(難しさ)を把握し、問題点や利点を実証的に検証整理して、実践に生かすことが大切だ等

▼今年度の研究課題が確かになってきた。各人の実践を通じて研究を深めていきたい。

▼巻頭には岸優子先生から貴重なご提案を頂きました。深謝。  (森 邦博)